のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに、03/7/30までの日記はこっちです
ほわり。
いかんな、風邪です。ここんとこ平気だったのになー。
今日はアケタでU.S.G.のライブを狙ってましたが、どうにもふらつく。
土壇場でパスしました。聴きたかったよぅ。

夕べのライブ感想を書き上げ、すかさずアップ。
「さあ出かけよう」と自分を追い込んだのに、どうもあかん。

今晩はおとなしく寝て、明日以降に備えます。
せっかくの休み、寝込んだままはあまりにもったいない。

でも夏はいいね。ちょっと着込むだけで汗がどばどばでる。
この調子で明日には復活したい。するぞ。しようっと。しなくっちゃ。

ちなみに。今日聴いててなごめたのがウルリッヒ・シュナウスの2ndでした。
いいなー、これ。もっとも5曲目のピッチがふらつくメロディには、熱がぶり返しそう。

今夜のBGM:Colin Hay"Love is innocent"(2003)

 メン・アット・ワーク時代のセルフ・コピー中心な新作"Men @ Work"より。
 数日前の日記で触れたが、すごく期待してた。
 コリンが過去を総括し、未来へ向かう画期的な盤かなって。
 ところが。
 「CD購入紀行」の181番で感想書いたとおり、ろくでもない盤です、これ。

 風邪の熱に任せて、罵詈雑言を書きかけたが・・・あまりに不毛なのでパス。
 もし聴きたい人は飲み会の時にでも。なんぼでも話しましょう。
 CDラジカセが横にあったら、音源かけつつ事細かにくっちゃべります。どなたか企画しません?しないか。

 で、この盤に収められた3曲の未発表曲。
 まあまあの出来なので紹介します。

 "Love is innocent"は2000年のクレジットあり。
 コリンの弾き語りにトシ・ヤナギがエレキギターをかぶせる、シンプルなアレンジ。
 だがオケの簡素さがうまく働いた。

 ゴージャスなアレンジだと、暑苦しくなったはず。
 コリンのぶっきらぼうに細い声だと、優しいメロディのバラードでもさりげなく聴ける。

 3番の冒頭。"Whistle is blowing♪"のところで、ごくごく微妙に喉を震わせる。
 こういう歌い方の小技が大好きだ。

 ヤナギのエレキギターも、つかず離れず。さりげないオブリでコリンを盛り立てた。
 せめてこの曲でしっとり終わらせれば良かった。

 このあとに続く"Down under"新録ver.を聴いてくださいよ。元MATのグレッグ・ハムまで呼んだにも関わらず。
 トンマなブレイク・ビート(祭囃子かい、まったく)とへなへなホーンズのイントロに、おれは脱力したぞ。
2003年08月13日 23時25分05秒


もしや。
ひさびさのライブ(数日ぶり)に行ってきて、くつろいでます。
しかし、なんか体がぞくぞくする。

これは・・・あれか?風邪をひく前触れか?

やだなぁ。とりあえず今日は、酒呑んでおとなしく寝ます。
毎日やってることと、大して変わらない気もするが。

明日からライブ三昧を画策中だし、ここで寝込むのは避けたいです。

今夜のBGM:Slap Happy"Casablanca Moon"(1973)

 スラップ・ハッピーの名曲です。彼らの音楽をほとんど聴いたことないですが、この曲はかなり好き。
 ファウストと録音された1stバージョンは、レコード会社から発売拒否され、再録盤が最初に世へ出た。

 その1stバージョンは1980年になってタイトルを裏返された、"Acnalbasac Noom"というアルバムでリリースされている。
 ぼくが持ってるのはこっちの盤のみ。なんでこれを買ったか覚えてない。安かったからか、スラップ・ハッピーを聴いてみたくて、とにかく目についたのを買ったか。そんなとこ。

 もともとスラップ・ハッピーは70年代に4枚のアルバムを出して、活動停止した。ところが先日再結成、来日公演まで果たしたのはファンの方ならご存知のとおり。
 菊地成孔がやってるバンド、スパンク・ハッピーの名前のヒントになったバンドでもある。

 最初に聴いた時はヨーロッパのスタンダードかと思った。
 大仰でかしこまって翳りがあって滑らかなメロディは、ほんのりタンゴの香り。

 ピアノとパタパタ鳴るドラム。地道になぞるベース。
 シンプルな演奏にのって、ダグマー・クラウゼが軽やかに喉を滑らせた。

 こじんまりしたジャズにアレンジしても面白いはず。
 たとえば・・・そうだな。菊地成孔+南博デュオでカバーしてくれないかな、これ。今日ライブを聴いたEmergency!のカバーでも、かっこよさそう。
2003年08月13日 00時09分39秒


うきうき。
レコ掘りに行き、10年越しで探してた盤を2種類手に入れた。

それがアブドゥール・イブラヒム(ダラー・ブランド)の、70年代の南アフリカでセッションした音源だ。

ダラーは代表作"African piano"のほか、enja盤でもアフリカ風味の快作がある。
だが70年代録音した、南アセッションにこそ魅力が出てるのでは。この推測があたってるのか、全貌を聴いてみたかった。

90年代前半に西ドイツのBellaphonからリイシュー盤。今までこれだけ手元にあった。3曲入りだ。
すごくかっこよくて、このHPでも紹介したことある。

少し前。1989年に、南アフリカ・セッションは日本でもリイシューされた。
中村とうよう監修、脇屋浩昭の選曲でセンチュリーからCD4タイトルのボリュームで。
当時これを買いそびれたのが、今でも痛恨事だ。
ずっと中古盤を探してるんだが・・・。ないんだよな。

レココレ誌(1989年1月号)によれば、1971年から1799年の間に少なくとも13セッションした、とある。
当時南アフリカで8枚のLPに分けられリリース、うち3枚は日本でも発売されたそう。

当時判明した録音数は37曲。
1989年にCD4セットに分けられて、イギリスでリイシューされた。
今回ぼくが買ったCDは、それの更なる再発盤かな。タイトルが一緒だし・・・。
手持ちの盤とダブりは2曲。あわせて17曲が聴けることになった。
10年越しの入手だ。じっくり聴こうっと。

今夜のBGM:The Moments"All I have"(1970)
 
 で、今日の日記とまったく関係ないBGMを選ぶあたり、なんともマヌケですが・・・。
 ここだけ今日の昼間に書いてたものです。

 よく考えたら、暑い日に似合わない曲だ。
 70年代のニュー・ジャージー製スウィート・ソウルといえばこれ、モーメンツ。
 ヒットはいくつもあるし、もっといい曲だって他にある。
 今日はライノのベスト盤を聴いてて、耳に残った曲を紹介します。

 70年代スウィート・ソウルの聖地は、やっぱりフィラデルフィア。
 あまりストリングスとファルセットが美しいです。

 だがニュー・ジャージーのイナたい味の美味しさも捨てがたい。
 モーメンツやホワットノウツといった、スタング・レーベルから発表された音源が代表だろう。

 しかしモーメンツってむちゃくちゃ音が荒っぽい。
 ・・・平たく言えば、音が悪い。なぜだろう。特に初期。

 録音が悪いのか、マスターの保管が悪いのか。
 デモテープ並みなすさまじいミックスのCDを聴くたび、とまどってしまう。
 いっぺんオリジナル・シングルを聴いてみたいもの。

 こういう疑問に山下達郎なら答えてくれるはず・・・ラジオでやらないかなぁ。ソウル系の解説本を、じっくり腰据えて書いてくれてもいい。ムリか。

 さて。"All I have"は1970年にシングル・カットされ、R&Bで9位、ポップで56位まで上がった。
 アルバムはモーメンツの2ndアルバム、"On top"に収録。

 モーメンツは結成当初はメンバーが違い、途中でレイ・グッドマン&ブラウンに代わったという逸話もあるが・・・。
 よく知らないので細かいことは割愛します。

 しかしこの音の悪さはなんなんだ。ひさびさに聴いて、改めて苦笑した。
 演奏はしょぼい。歌声はマイクを吹いてる。
 ミックスは思い切り擬似ステレオだ。演奏が左で、歌が右。

 ボーカルトラックは初っ端からヒス・ノイズ入り。
 エンディング間際の語り部分では、力いっぱいハム・ノイズまで聴こえる。どうなっとるんじゃ。

 何でこんな音質で・・・。すさまじくおおざっぱな録音だ。
 録音スケジュールがタイトだったのかなぁ。

 だが曲は悪くない。ストリングスも入ってるようだが、ブーストされた音質で奥のほうへ追いやられた。
 めだつのはタンバリンやオルガンが力強く鳴る。
 ぺなぺなのエレキギターは・・・いまいちですが。
 誰が弾いてるんだろう。残念ながらベスト盤には演奏者のクレジットはない。

 ファルセットの切々とした歌声は、ノーエコーでシビアに耳へ届く。
 曲全体でかもしだす、がむしゃらなパワーが暑苦しいほど。
 ラストのシャウトにしみじみした。
 ・・・どうしてここへエコーをかぶせなかったんだろう。
 ドリーミーさは薄れ、田舎っぽさが透けて見えないか?

 シルヴィアとジェイムズ・カーのコンビが作ったこの曲、メロディは悪くない。
 きちんと演奏してアレンジも整理し、丁寧にリアル・ステレオにミックスすればまちがいなく良くなる。
 それとも荒っぽい音のほうが、AMラジオに映えるんだろうか。確信犯なんだろうか。わからん。
 聴きながら何度も首をひねる。なぜなんだろう。惜しいよ。
2003年08月10日 23時33分41秒


いえ〜ぃ!
とりあえず、!マークつけてみました。

台風ですな。今朝は目がさめると、外がまだ薄暗い。
「やれやれ、休みなんだから早起きしなくてもいいのに」
ぶつぶついいながら時計みたら、10時半廻ってました。

もっとも夕方にはきれいに晴れて、ちょうどいいタイミングでライブへ行ってこれましたよ。やったやった。

ぽん玉さんに「Colin Hayの新譜でてるよ」と伺い、さっそくネットで調べる。
タイトルは「Man at Work」レア・トラック集みたいな感じだな。基本は新録ですが。ついにコリンもこんなの出す時代か。

もう発売してるみたいですが、ご参考までに曲目リストを転載しましょう。

1) Beautiful World (song previously released on “Company of Strangers”. Alternate mix)
2) Down Under (MAW classic /acoustic version)
3) Overkill (MAW classic /acoustic version)
4) Storm In My Heart
5) Looking For Jack (new recording of Colin’s solo hit)
6) Don't Be Afraid (previously unreleased)
7) It's A Mistake (new recording of MAW classic)
8) Waiting For My Real Life To Begin (prev. appeared on “Going Somewhere” CD)
9) To Have and to Hold ( previously unreleased)
10) Who Can It Be Now?(MAW classic, acoustic - more or less - version)
11) Be Good Johnny (new recording of MAW classic)
12) Love Is Innocent (previously unreleased)
13) Down Under (new recording of MAW classic, featuring Cecilia Noel & the Wild Clams)

ちなみにネットみてたら、もう一枚でてる模様。知らなかった・・・これは去年のリリースみたい。なぜかアマゾンで売ってない。
タイトルは"Company of Strangers" 。
いかん、さっそくレコ屋へ探しに行かねば。ついでにこれも曲目リスト載せときます。

1. I got woken up
2. Small town, big hell
3. Lucky bastard
4. Company of Strangers
5. No win situation
6. Dear J.
7. Small price to be free
8. How long will it last?
9. Lifeline
10. Don't Wait Up
11. Beautiful World
12. And if you only knew

今夜のBGM:YBO2"Canon"(1989)

 北村昌士が率いたYBO2はバンドブームの80年代後半を駆け抜け、吉田達也やNULLといった才能を世へ送り出した。
 当時は黒尽くめのトランス・ギャルも生み出したが・・・こっちはいつのまにか消えたねぇ。当時のギャルは、今何をしてるんでしょうか。
 
 この曲はYBO2のメジャー・デビュー盤"Starship"より。もっともメジャーから出たのはこれだけかな?
 ドラムは吉田達也だが、すでにNULLは脱退してる。
 ぼくは1992年にSSEがリリースしたベスト盤で聴いてます。

 インディ時代のYBO2はぐしゃっとこもって暗黒風味の音楽だったが、ここで聴けるのはかなり風通しがいい。
 すこーんと突き抜けた、チェンバー・プログレみたいだ。

 どたばたした吉田のドラムにぐいぐい揺さぶられ、曲が展開してゆく。
 だいぶ毒が抜けてるなぁ。
 しかしこの平板なミックス(マスタリングかな?)はなんとかならんもんか。メリハリつけたら、もっと魅力を増せるはず。
2003年08月09日 23時51分00秒


うつらうつら。
眠いです〜。昨日の日帰り出張でHP減ったか?
今夜は窓を開けてると、涼しい空気が気持ちいい。

部屋で音楽聴きながらごろーんとしてたら、なんだかうとうと。
ゆったり至福のひとときですな。

CDが終わってそのまま、まどろみ続ける。
するとあら不思議。
無音だとムードはすっかり自堕落に。

「ごろごろぐでぐで」という形容詞がピタリとはまる。
やってることは一緒なのに。なんでだ。

今夜のBGM:Sun Ra and his Arkestra"Ancient Aiethopia"(1958)

 アルバム"Jazz in Silhouette"に収録。けっこうこのアルバム、ポップです。
 ぼおっと聴いてたら、ごくごく耳なじみのいいビッグバンド・ジャズ。味付けはスイング風味。
 もちろんところどころ、呪術っぽいヘンテコな香りもありますが。

 CDのライナーやディスコグラフィーには、いろいろウンチクがあるようですが。今日は眠いので詳細情報は割愛します。
 ご興味あるかたはこちらをどうぞ。

 しかし資料によって、微妙に違うこと書いてある。
 手持ちのディスコグラフィだと「抽象画とタイトルのみがオリジナルジャケット」とある。上のリンク先では「SFチックな半裸女性のイラストがオリジナル」なのに。どっちが正しいんだろ。

 さて、"Ancient Aiethopia"はサン・ラのオリジナル曲。
 ムーディに弾むリズムの上で、たらたらとソロが回されます。
 ええと・・・ホーン隊が7人か。分厚いアンサンブルのテーマ部分が気持ちいい。

 ソロ回しは12小節づつ。
 トロンボーン(ジャケットのクレジットはJulian Priesterだが、実際はBo Baileyらしい)のソロはまずまずなのに。
 Hobart Dotson(tp)の流し気味なソロが脱力の始まり。
 John Gilmore(ts)が多少盛り返すも、バリサクのソロがなんともタラタラと・・・あああ。

 ちなみにサン・ラもちょろりとソロを取ってます。でも耳に残んないなぁ。
 別に名演ってわけじゃありません。
 アルバム聴いてて、テーマの響きがなんかこう・・・印象深かったので書いてみました。。
 
 もし「快演」がお好み(あたりまえか)なら、本盤では"Saturn","Velvet","Enlightment","Images"あたりを薦めます。
2003年08月07日 23時59分09秒


のそー。のそー。
あぢー。ねみー。
今夜は台風だかで大雨降ってますが、昨日はしみじみ蒸し暑かった。

や、寝酒を控えようと思ったんです。
「アルコールは最強最悪のドラッグだ!」(青山正明:著「危ない薬」より)と読んで、なんか気がひけちゃってさ。

しかし。こう暑いと眠れないよー。
布団に入って、ごろりごろり。汗がだらりだらり。
なんだか目がさえるばかり。

「このままじゃいかん!酒飲んで寝ようっと」
思い立ったのが夜中の2時45分。
しかし寝酒を控えようと、酒を切らしてる。

しかたない。
買いに行きましたよ、コンビニまで酒を。

とりあえずそれから発泡酒をぐいいっと飲んで、そのままういいっ。ぐううっと寝ました。3時半くらいかな。

しかし今朝起きたのは6時半。
・・・ねむいー。
明日は出張だし、早めに寝まっす。

今夜のBGM:Krammer & David Allen"Oh,my poor brother"(1996)

 ゴングのデイヴィッド・アレンと共作第二弾、"Hit Man"に収録。
 前作"Who's afraid"は1992年にリリース。
 で、"Hit Man"は1993-1995年に録音されたとある。最初に見たときはいまいち納得できなかった。
 クレイマーとこんなに長く、コラボ関係を継続できるのか?って。
 
 比較的ポップな曲も多かった"Who's afraid"に比べ、"Hit Man"は独特のよどんだ空気が流れてる。
 ゴング寄り・・・なんだろうか。えらそうに言うほどゴング聴いてませんが。

 ドラムはビル・ベーコン、あとはほとんどクレイマーの多重録音。ギターとボーカルがアレンです。
 プロデュースとエンジニアはもちろんクレイマー。
 だが"Additional engineering"としてアレンらの名前あり。もしかしたらアレンが録音したデモテープに、クレイマーが好き勝手ダビングしたのかも。
 疑り深いとは思う。でもクレイマーの盤って、どうしても穿った見方をしちゃうんだよ。

 これはアレンの作曲。
 軽やかなスネアの音だけを引き連れ、シンプルなギターを弾きながらアレンが歌う。
 さらにさまざまな音が纏わりつき、次第に音像が膨らんだ。

 しみじみしたメロディが好き。
 クレイマーのベースはゆったりとメロディに絡む。うまいよなぁ、ほんと。
2003年08月05日 23時27分21秒


なんと!
ひさびさにカッと暑い日です。やっとこさ梅雨明けしたか。
今日は起きるなりぐーたら。のんきな休日でした。
予定を全てパスして、音楽聴いてたよ。むー。非生産的な一日だ。

ライブへ行こうとネットで、開演時間をチェックしたのが17:30頃。
「開演時間 17:00」

あれ?
油断してました。大阪で活動するミュージシャンのひきたまによる、ひさびさの東京ライブへ行こうと思ってたのに。
てっきり19:30頃の開演と勘違い。

教訓。油断するな。
・・・そのまんまだな。

今夜のBGM:Miles Davis"Sanctuary"(1969)

 "Bitches Brew"に収録。DCPRGの最新ライブアルバムで、収録曲の"Spanish key"をカバーしており、オリジナルを聴きたくなった。リフがすごくかっこいいんだもん。

 "Bitches Brew"はだいぶ前に買ってたもののの。「なんか混沌としたアルバムだなー」って、ろくに聴かず棚に飾ってた。
 聴きかえしてびっくり。DCPRGのカバーは、実にオリジナルへ忠実なもの。てっきりポップな部分だけ抽出と思ってた。

 ちょっとテンポを早くしてタイトにしてるが、あとは実に素直なアレンジでマイルスの魅力を菊地成孔は称えてたんだ。

 で、改めて"Bitches Brew"を聴き、これが耳に残った。
 アルバム最後の曲。大編成で押す盤だが、"Sanctuary"はぐっとシンプルに聴かせる。

 無伴奏ソロでマイルスの静かなトランペット・ソロ。チック・コリアかラリー・ヤング、どっちかによるエレピが優しくまとわりつく。
 後ろのほうで小さくミックスされたドラム二人が、ハイハットを鋭く打ち鳴らした。
 
 じわじわテンションが収斂。マイルスのペットとウェイン・ショーターのソプラノ・サックスが、シンプルなテーマをストイックに宣言した。

 リズムがガシガシ押し、鍵盤がうねる。
 そしてまた静寂へ・・・数度の繰り返し。エンディングにふさわしい、荘厳な曲だ。

 素晴らしい。今までぼくは、この盤のどこを聴いてたんだろう。
 未聴の盤を漁るだけじゃなく、ちゃんと手持ちの盤も聴かなくっちゃ。
2003年08月03日 23時23分31秒


どひゃ。
朝日新聞の夕刊にフジロックのレビューが載ってた。スティーブ・ウィンウッドよりもおっきい写真で、DCPRGが紹介されてる。うわー。これからまた人気出て、どしゃめしゃにライブ会場が混むのかなぁ。

売れて多くの人が聴くのは嬉しい。しかし超満員はご勘弁。もっと大きい会場でやってくれないかな・・・。もっともこういうものぐさな客は、ファン層として想定してないんだろうか。はて。

面白い本を読んだので紹介します。通勤途中、一気に読みきった。
今年の5月に発売されて、すでに四刷。売れてるなぁ。

「SEの不思議な生態」(著:きたみりゅうじ/技術評論社/単行本)

 SEって耳慣れない概念でしょうか。平たく言えば、ソフトを開発する人のこと。
 プログラマーから一歩踏み込んだ仕事をする。
 ソフトの仕様をヒアリングし、動作仕様を作り。さらに開発スケジュールを管理、完成させる人を指すと言えばいいでしょうか。
 いや、言って欲しい。仕様作って終わりじゃないんだよ。ちゃんと納期を守ってナンボなんだよ。・・・脱線しましたね、はい。

 コンピュータですから、あいまいな定義ではちゃんと動きません。
 ところがクライアントとのやりとりはもちろん、そもそも日常はデジタルじゃありません。
 いきおい、色んなトラブルがあります。

 本書は"失敗談に学ぶ成功のための30ヶ条"が副題。
 「要求定義」→「設計」→「製造」(コーディングのこと)→「試験」(デバッグ)→「納品」とソフト開発の工程ごとに章を分け、失敗談をコミカルな文章で綴ります。

 思わず青ざめる失敗やトラブルも、淡々と綴ればコミカルなことが多い。
 とりあえず大笑いするもよし、仕事訓としてしみじみするもよし。
 どっちの読み方も出来ます。
 うっかり自分の仕事へ重ねあわせないように。
 笑えますが、妙にほろ苦い気分になれます。たまにあるんだよ、営業にも似たようなトラブルが・・・。

 本書にはもうひとつ魅力がある。
 著者が書いた四コママンガ。微妙なクセが面白いです。
 なお著者のHPあり。四コマもいろいろあるみたい。
 この本、今日読み終わったとこ。HPはぼくもこれからじっくり読ませて頂きます。

今夜のBGM:Frank McComb"When you call my name"(2003)
 
 たぶんデビュー盤の"The truth"に収録。
 セピア色っぽいジャケットは、70年代ニュー・ソウルの風情あり。
 サングラスかけてピアノに向かうスタイルは、スティーヴィー・ワンダーを髣髴とさせる。

 じっさいに音もかなりスティーヴィーの影響あり。
 滑らかで粘っこいメロディに、朗々と喉を伸ばすスタイルはそのまんまだ。
 もともとこういう音楽性なのか、プロデューサーのSteve Harveyが悪乗りしたかは不明。
 
 Frank McComb(フランク・マッコムでいいのかな?)はこの曲でボーカルを取るのみ。あとの演奏は別のミュージシャンに任せてる。
 ピアノの弾き語りっぽいアレンジで、後ろにストリングスがかぶさる。

 ほんのりアイズリーがかぶったキャラクターで、しみじみフランクは歌う。
 うまいと思う。が、彼の立ち位置がいまいち、ぼくの頭の中で整理できていない。

 サウンドは好みだ。でも手放しで評価していいんだろうか。単なるフォロワーじゃないのか。
 まだ彼の音楽を整理できていない。で、何度も何度も聴いています。

 何にも考えないBGMなら、すごく気持ちいいですよ、これ。
 ほんのりファンキーで、もろにニュー・ソウル。
 あ、でも毒というか緊張感が無いなぁ。すくなくとも、音に。
2003年08月01日 23時33分26秒


ちなみに、03/7/30までの日記はこっちです

Topへはこちらです。