のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに、02/8/30までの日記はこっちです
なんとまぁ。
今朝ポストに一通の宅急便が。こないだアマゾンに頼んだCDじゃない。朝っぱらから配達お疲れ様です。
宅急便は昼間以降に来るって思い込みがあったので、あんがいびっくりした。
朝っぱらから聴くコールド・ブラッドもいいもんです。
ほんとは深夜に配達がすんでたかもしれないけど、気分的に朝焼けの中に配達って方が絵柄がいいぞ。

電車の中で「日本音楽の再発見」(團伊玖磨+小泉文夫:講談社:1976)を読む。
日本の音楽教育とは西洋偏重であり、日本伝統音楽との関連がないうえ必然性も感じられない、と嘆くのがテーマだろうか。
本の主題よりも、対談で語られるちょっとした話に興味を持った。たとえば。

エスキモーはだれでも作曲し、いい歌はみんなに歌われる。あるときウォルター・クワンナという人が作った歌を、別の人に歌ってもらったら作曲者と違う歌い方をする。
なぜと聴いたら「作曲者の許可がないから」だとか。
つまり「作曲者の意向を尊重した音楽(オリジナリティ)を提示できるのは作曲者だけ」という文化。
ジャズ・ボーカルで言うフェイクと似ているが、ベクトルがまったく逆だ。

一方でこんなエピソードも。
インドの音楽家はなぜえらいか。だれもがやらないことを演奏するからでなく、だれもがやりたいと思ってることを演奏するからえらいんだ。
これまたオリジナリティの発想が、西洋的な発想とまったく違う考え方だろう。

普段はオリジナリティあってこそ音楽だと思いがちだったので、この発想の逆転は新鮮だった。

で、一番面白かったエピソードがこれ。
「28、29、30」と数える時、あなたはどう数えますか?

小泉いわく、利根川の両側でリズムが違う。
利根川より北、水戸や仙台や福島では「28、ニジューク、サンジュウ」の「ク」をぱっと詰って次の音へ移る。
ところが利根川より北、東京や静岡や大阪では「ク」に一拍置くんだ、と。
極端に書けば「28、ニジュ、ク、サンジュウ」って感じかな。

アメリカのソウルは土地によって個性があった。今でもそうかな?
クールなシカゴ、メロウなフィラデルフィア、ファンキーなニューオーリンズとかね。
日本はあんまりそういうのないかな、と思ってたら。意外なところでビートの違いがあるって知り面白かった。

今夜のBGM:不破大輔セッション"ハレルヤ"(2002)

 これは市販されてる盤じゃなく、ライブの同録音源です。
 ご紹介しようかちょっと迷いましたが、しこたまかっこいいので・・・。

 さて、演奏者は不破大輔(b)、片山広明(ts)内橋和久(g)渋谷毅(key)植村昌弘(ds)。
 今年の8月22日、江古田バディで行われたライブより。ぼくは当日仕事で行きそびれましたが、B&Pで聴かせて頂けました。ありがとうございます。

 渋さ知らズのコアメンバーに内橋と渋谷が合流するという、超強力な顔ぶれによる怒涛のライブ。演奏が悪いはずもない。

 この夜の演奏は基本的にインプロみたい(まだ全部聴けてないけど)。
 で、第二セット最後に演奏されたのが、レナード・コーエンのカバー「ハレルヤ」。片山広明の十八番だろう。

 40分にもわたるインプロを繰り広げた後、おもむろに片山がテナーでメロディを奏でる。

 鈍く響く音で演奏を支える不破のベースと、かすかに鳴る内橋のギター。
 そっと渋谷のピアノが滑り込み、小さく植村がシンバルを鳴らした。
 そしてあったかいグルーヴが拡がってゆく。

 ときおり音をかすれさせつつ、片山のテナーはどこまでもロマンティックに舞う。
 隙間を埋め尽くすように、他のミュージシャンが次々に音を繰り出した。
 独特のコード感でギターを弾く内橋が音を引き締める。

 ソロ回しは内橋へ。明るい音色で、訥々と音を紡ぐ。着実にビートを重ねる植村とのからみがすばらしい。
 エコー感が深くなりソロの終わりではぶわっと音が拡がった。

 とどめをさすのが渋谷。暖かいピアノのソロでひたすらなごむ。 
 エンディングは全員による音が再び絡み合い、片山のテナーが再び前へ出てくる。
 12分にわたる至福のひとときだ。
 あー、ライブ聴きたいな。仕事の都合が平日だと、なかなかつかないんだよなぁ。
2002年09月25日 23時15分33秒

へろへろ。
3連休ボケだろか。いまいち頭が回んない。・・・いつもだろーが、というツッコミはご容赦を。

さて、北海道を皮切りに来日公演が予定されてるプリンス。
どうやら東京公演も決まったみたいですね。噂では11/18、19に@武道館とか。見に行きたいなぁ。

今日はひさびさに電車で本を読んでいた。
「アメリカ・ジャーナリズム報告」(立花隆:文藝春秋:1978年刊)を読了。
もはや20年前の本だが、まとめの部分は今でも有効なはず。たぶん。

立花はアメリカの新聞を本質的には「地方紙」で「第二報」が役割のメディアだと位置付けた。
そして各記者の取材力に依存した署名記事が特徴と分析する。

いっぽう日本の新聞は根本が「全国紙」で「第一報」のフォローを全て求められるとする。
それゆえに、記者クラブのような受身の取材がメインであり、かつ深堀がなされない、と嘆く。

どちらがいいかを論じたいわけじゃない。
最近の新聞は「取材」じゃなく、単なる「広報」記事じゃないの?と思いかけてたので、単純にこの本を面白く読んだって書きたいだけです。

ためしに新聞を見てみると面白いよ。社会面でも政治面でも経済面でもいい。
ある記事の中で「取材」されてるっぽい文章がどれくらい入ってるかな・・・ってね。サラリーマン的な記者が多くなったのかなぁ。

最近「こちら大阪社会部」(大谷昭宏/大島やすいち)を読んで、「取材とは?」って興味を持った。で、いまさらながら「この記事のニュースソースは?」と考えながら新聞を眺めてる。

他に「アメリカ・ジャーナリズム報告」で印象に残ったのは、アメリカと日本のジャーナリズムの対比。
アメリカは合衆国憲法修正第一条で「報道の自由」が保障されてる。
しかし日本の憲法は「出版の自由」のみが保障され、「報道の自由」は保証されてないそうな。
その代表例が公務員の守秘義務を定めた「国家公務員法」だと立花は糾弾する。

さっきも言ったとおり、この本は20年前の本。現在の日本の法律がどんな風になってるかは調べてない。ちょっとはマシになってるといいなぁ。

今夜のBGM:The Average white band"Queen of my soul"(1976)

アヴェレージ・ホワイト・バンドは前に日記で紹介したかな?覚えてないや。
 73年にデビューした、イギリス出身のホワイト・ファンク・バンド。
 今でも活動してるかも。詳しくは不明です。

 ぼくはポール・マッカートニーのバンドにいたヘイミッシュ・スチュワートの所属バンド、程度の側面でAWBを聴いてるだけ。
 持ってるのはライノが92年にリリースしたベスト盤のみだし、えらそうなことは言えやしない。

 この曲は彼らの4thにあたる"Soul Searching"(1976)に収録。シングルも切られポップ・チャートで40位、R&Bチャートで21位まであがった。

 "Queen of my soul"はなんともメロウなソウル・バラードで、作曲はヘイミッシュ・スチュワート。

 演奏はまずギターのストロークにコード弾きのキーボード。
 それにベースとドラムのコンビネーションもいいな。見事なアレンジのアンサンブルだ。 
 そこへファルセット気味なボーカルがふわふわ踊り、いっきに下世話なサビへ雪崩れ込む。

 かすれ声で歌い上げる"Queen of my soul〜♪"ってフレーズがたまらない。
 粘っこく歌ってても黒人ほどコブシが回っておらず、くどさが薄められている。
 EW&Fあたりが歌ったらはまりそう。

 ライブでえんえん盛り上がるだろうな、この曲。
 ラテン風味なリズムに乗って、さらりとソロを取るアルト・サックスもかっこいいぞ。
2002年09月24日 23時13分42秒

は〜、ぐーたら。
午後には出かけようかな、と思ってたが。雨が降ってきたのでパス。ひたすら音楽聴いてはごろごろする計画に切り替えた。
ただグータラするだけなのに「計画」なんておこがましいのは承知の上ですが。

3連休っていいな。明日も休みなんだから。
明日は図書館へ行こう、と思い立った午後6時。
・・・明日は祝日だから休館じゃん。

今夜のBGM:Iain Matthews"Keep on sailing"(1991)

 トラッドを聴いてみたいな、とフェアポート・コンベンションを買ってきたのは、昨日の「CD購入紀行」で触れたとおり。
 今日いろいろ資料をひっくり返していて、イアン・マシューズなる人がバンドのメンバーだったと記載を見つけた。

 もしかして・・・と棚から引っ張り出したのがこれ。
 91年にドイツのTaximレーベルからリリースされた"Live in Manhattan"(2001)。彼のアルバムとしては23枚目にあたるみたい。

 この盤は多分リアルタイムで買っている。もちろん当時、フェアポート・コンベンションなんて知るわけない。ジュールズ・シアーがらみで手に取った。
 イアンは84年に一度活動を停止し、その後88年に"Walking a changing line"で復活した。
 "Walking〜"の収録曲はあらかたがシアーの作曲。当時彼の音楽に興味あったので、そのついでで"Live in Manhattan"も手に取ったはず。

 音源は88年にニューヨークのボトム・ラインでのライブ。"Walking〜"発表前後の演奏だろう。全12曲中、6曲がシアーの曲だ。
 バックはマーク・ホールマン(g,vo)とクレイグ・ネゴエスキュー(key,cho)のみ。
 ここへイアンのギターとボーカルが載る、すごく簡素なアレンジだ。
 だがその透き通るような音像がたまらない。特にハーモニーの心地よいこと。

 今夜はアルバム収録の中で、唯一イアンの曲を紹介します。
 "Keep on sailing"はハイトーンで伸びやかにイアンが歌い上げる。アルペジオのギター二本。
 シンプルな演奏に、木管楽器風の音でシンセがオブリをつける。

 更なるハイトーンでかぶさるコーラスも素晴らしい。10年位前、よく聴いたっけなぁ。
 メロディはあくまで優しく、ほんのりフォーク調。なごみます。
 こんな雨の夜にぴったり似合う演奏だ。
2002年09月22日 22時59分58秒

ほへー。
新装開店した丸ビルへ行ってみた。
イメージは「えんえん基礎工事」だったが、内装が始まったらあっというまに完成しちゃった。

実は先週末にさっそく行ったが、あまりの人の多さに入り口で断念。Uターンした。
ビルのオープンへ、何であんなに人が集まるんだ。
エスカレータの前に100メートルも行列作るなよ。まったくもう。

週明けの今日はほどほどの混み。エスカレータには並ばず乗れてホッとする。
吹き抜けがドドンとあるせいか、妙にスカスカっぽい。高所恐怖症なので、吹き抜けは嫌いだ。なんか吸い込まれそうなんだもん。

とりあえず4階までしか行ってないけど、無駄なスペース多くない?
専門家に言わせれば「空間の有効活用」ってやつか?
丸の内は土地代高いんだから、もっとぎゅうぎゅうに詰め込めよ〜。

平静を装いつつ、とりあえずめあての本屋へ。丸善が入ってるのだ。
いやー。なんというか上品な棚つくりですな。
売上が見込めるであろうコミックは一冊も無し。文庫はずらっとそろえるが、さほど面白い棚じゃない。
ひたすら多いのはコンピュータの専門書とビジネス書。うーん、ぼくに縁がないぞ。

丸善だけあって、語学関係の本はけっこう充実してると思う。
だけど洋書が棚一本だけってのはどういうこと?もっとずらっとペーパーバック並べてるかと思った。洋書買うなら、タワレコへ行けってことかね。

自分的に開店祝いということで、なんか面白そうな本がないか物色する。
サブカルチャー系もつまんない棚で読みたい本がない。
そこで。ここは真面目に勉強の本を買うことにした。
丸善といえば、やはり英語でしょう。うん。

英語力の向上を痛感しつつも、ちっとも勉強してない。
ここは一発、身銭を切らなきゃダメかもしれない。
自腹を切れば、もったいながって勉強するだろ。たぶん。きっと。おそらく。

英語の能力って、本来はヒアリング(リスニング?)か喋りを向上させなきゃいけないのはわかってます。
しかし。学生時代の"勉強"が強迫観念のごとく襲い掛かり、つい語彙力UPへ頭が向いてしまう。自分の語彙の少なさを、海外のサイトを見るたび痛感してるし。

とはいえ通勤途中に読むのに適当な本ってないんだよ。
(もちろん、家で勉強する気はさらさらない)
けっこうバカでっかい本ばっかり。持ち歩くのに重たいじゃないか。学習者のことも考えてほしいな。

かといって「でる単」みたいに、英単語と日本語が羅列されたベルトコンベア的記憶を要求する、無味乾燥な単語帳はやだ。
文法的な解説もちらりとついて、多面的に英語力向上が図れる参考書はないものか。

「それなら、小型の和英辞書持ち歩けばいいだろ」という声が頭をよぎるが、あえて無視する。
辞書を眺めてるのはいかにも勉強っぽいよね。ね。
そこはかとなく英語力をあげたいのが人情ってもんでしょう。なるべく楽して、いつのまにか英語べらべらってのが理想。
いや、理想と現実は一致しないのが世の常ですが。

さんざん棚をうろつき、選んだのは「速読速聴・英単語"Core 1800"」(監修/松本茂:増進合出版)。
赤のプラ板が入っていて、赤で印刷された日本語訳を消しながら読むスタイルだ。うーん、懐かしい。中学の頃、この手で勉強したっけ。

さて、学習の結果はいかに。気が向いたら、この日記で勉強具合を報告しますね。

といいつつ、帰りに東京駅構内の本屋へ寄って「カオスだもんね!」8巻を買う。
せっかく買った英単語の本は一頁も読まずに、電車へ乗って帰る。


・・・先は長い。

今夜のBGM:Outsidaz"I`m leavin`"(2001)

 英語力が向上したら、やってみたいのがヒップホップのヒアリング。
 いや、ハードル高いのはわかりますよ。タダでさえ早口だし、スラングてんこもりだし。
 まるで日本語学習始めた人に「ツービートの漫才聴いて笑え」、って言ってるのと一緒だろう。訳のわからない例えはおいといて。

 これは多分東海岸のグループ。録音場所がまちまちでよくわからない。ペンシルヴァニアが根城かなぁ。

 ジャケットには9人の男が写っている。
 ウータン・クランみたいな集合ユニットが好きなので、何となく買ってみた。
 多少付き合いがあるのか、一曲でメスとレッドマンが参加。
 
 本曲はアルバム"The Bricks"に収録。シンプルに繰り返されるシンセのぶっといリフが気持ちいい。
 女性ボーカルをフィーチャーし、歌の合間にわさわさっとムサいラップの掛け合いが蠢く。凄みはないが、妙に親しみやすい。

 ちなみにラップはなにを言ってるか、さっぱりわからず。当初の目的はちっとも果たされてないが、気にしない方向でよろしく。
2002年09月17日 22時18分33秒

あああっ。
カバンが壊れた。ぼくはここ数年、かなり大きめのカバンを持って通勤してる。
肩から下げるタイプで、2〜3日くらいの出張にも使いまわせるくらいのやつだ。

普段の通勤で持ち歩く書類はさほど多くないが、打ち合わせに行く時に資料をたっぷり詰め込めるし、ノートPCもらくらく入る。
なにより通勤途中で読む本や雑誌をどばどばぶち込めるから重宝してた。

ところが今日、えっちらおっちら帰ってきたら、肩かけベルトのジョイントがぶっとんじゃった。いちおうねじ込んで治したけど、そろそろ寿命かな・・・。
確かこのカバン、買ったのは7〜8年前。5千円くらい出したんだっけなぁ。
同じカバン、まだ売ってるかな・・・。

今夜のBGM:泉谷しげる"エイジ"(1978)

 今、泉谷しげるはどんなイメージで捉えられてるんだろう。ぼくの世代だと、ミュージシャンよりも性格俳優としてのイメージが強いはずだ。
 歌謡曲から歌謡ロックへ日本のヒット曲がシフトしつつあるころ。フォークはもう欠片も残っていなかった。

 テレビでむちゃくちゃあくの強い、ごろつきみたいな凄みのある演技をしてた彼が歌手だと知ったときは意外だった。しかもとても味わい深い歌詞を歌っていたなんて。

 80年代後半、泉谷はロックの世界でおもいっきり自己主張した。
 その頃の盤も好きなんだけどね。今夜はこれ。「80のバラッド」。
 80年代の寸前、役者の世界へ身を投じる前に発表した盤のはず。
 とてつもない傑作なのに、どうやら今は廃盤らしい。こういう名盤は廃盤にしちゃダメだよ。

 「翼なき野郎ども」「デトロイト・ポーカー」など代表的な数曲は、88年にリリースされたセルフカバー盤で、強力に演奏しなおされている。
 だから本盤にのみ収録されてる曲を紹介します。

 バラードの3/4拍子だが、たぶんサザン・ソウルのイメージで作った曲。
 バックで流れるオルガンがなんとも渋い。
 ゆったり爪弾くギター、じわっと支えるベース。演奏も素敵だが、なんといっても主役はボーカルだ。

 冒頭は甘く歌ってたはずなのに。いつのまにか声に軋みが入り、最後では見事なシャウトを聴かせる。
 希望を感じさせる歌いっぷりが大好きだ。何度聴いても心が熱くなる。

 この曲に限らず、「80のバラッド」にはいい曲ばっかり入ってる。いくぶん音像は薄い感じなのが惜しい。
 フォーク系の文脈で作った盤なんだろうか。
 でもこれ、かなり埃っぽくて、粘っこいビートが多いし。ティンパンあたりの連中がバックを固めたら、別の魅力がどっぷり付加されてたはず。(一曲で鈴木茂が参加してるけど)

 プロデュースは加藤和彦。目配り効いたサウンド作りに、泉谷の歯軋りががっぷり噛み付いた傑作です。
2002年09月09日 23時17分17秒

きゅー。
予想以上に仕事がばたついて、すっかり帰るの遅くなってしまった。
さて。地下鉄で電車を待つとき線路を眺めてたら、ちょろちょろっと走る物体あり。

なんとまあ、ねずみが線路沿いに走ってゆくとこだった。野生のドブネズミって初めて見たかもしれない。というか、前に見たとしても覚えてません。
どーせ今回もすかっと忘れて、いつの日か日記に「ドブネズミって初めて見た」なんぞと、平気で書いてるかも。

・・・すでに書いてたりして。ありそうで怖い。
でもドブネズミにデジャ・ビュを感じるのは、なんか納得いかないぞ。

ちなみにドブネズミって漢字だと「溝鼠」って書くんだ。へー。今日見たのもまさにそんな感じだったな。ちょろちょろっと溝を走ってました。

って、ねずみの話はどうでもいいのよ。なんでこんなにタラタラ書いてるんだ。

電車に乗って帰る間、考えてたのは「ライブへ行きたいなぁ」ってこと。
今週は聴きたいライブが目白押しでした。

9/2(月)渋谷毅オーケストラ@アケタの店
9/3(火)渋さ知らズ劇場@マン2
    ラクダカルテット@新ピ
9/5(木)ボンデージ・フルーツ@新ピ
    東京ザヴィヌルバッハ@六ピ
    不破大輔+坂本弘道@なってるハウス

そりゃ、ダブってるやつを両方行くのは無理だけどね。
とりあえず行けたのは渋さ知らズ劇場のみ。今週は1勝2敗ってとこか。

で、明日はマン2で菊地成孔と南博のデュオ。これ、ぜひ聴きに行きたい。
菊地成孔の日記では、ブライアン・ウィルソンをやるみたい。
「God only Knows」あたりかな。「Let`s go away for a while」なんて、ピアノとサックスのデュオでやったらかっこいいと思うぞ。

とはいえ問題は、はたして仕事が無事に終わるかどうか。うっしゃ。がんばろ。

今夜のBGM:Elf Power"Icy hands will never melt away"(1997)

 エレファント6一派のエルフ・パワーの2ndアルバム"When the red king comes"に収録。ここ数日、この盤ばかり聴いている。
 アルバム全体のイメージをいまだにつかめていないけど、個々の曲はアレンジが凝ってて面白い。
 メロディもひとひねりしてるし。ぐしゃっとしたミックスで音圧あるのもいいな。
 もうちょいハーモニーを前面に出してくれてたら、もろに好みな音楽だ。

 さて、この曲はいかにも60年代風ポップス。あくまで「擬似的な」60年代ポップスって感じ。
 ファズを効かせたギターに転がるリズムとメロディ。ひょろひょろ中途半端なシンセの飾り。頼りないコーラス。
 どの要素も浮かれていて居場所が不安定だ。

 でも、なんだか耳に残る。サビで「Icy hands will never melt away♪」って歌われる一節のメロディがすごく気にいった。
 滑るように音符が進み、リラックスできる一曲だ。

 完全にとろけて聴くには、びよーんと鳴るギターが邪魔くさいけど(笑)
2002年09月06日 00時17分26秒

しまった。暑いぞ。
今日帰るとき、ちょっと歩いただけで汗がだらだら。なんか生地が厚いなぁ、とスーツをまじまじ見ると、裏地にびっしり布がある。
しまった、これ冬対応のスーツじゃん。

なんで帰るときまで気がつかないんだ・・・。

今日は一日中、事務所にいる日だったとはいえ(社内では上着脱いでます)、
あまりのまぬけっぷりに頭痛くなりました。

今夜のBGM:Tadpoles"Happy feet"(1998)

 4人組ロックバンド、tadpolesの3rd"Smoke Ghost"より。ぼくがこの盤を買ったのは、プロデューサーに惹かれてです。

 90年代前半にニューヨーク近辺でヘンテコ・サイケポップを山ほど作ったプロデューサー、クレイマーがこの盤を仕切っている。
 演奏こそないが、エンジニア(スティーブ・ワトスンと一緒に担当)もミックスもクレイマーが担当。
 ちなみに録音も根城のスタジオ、ノイズ・ニュージャージーにて、だ。

 どうやら2ndもクレイマーがプロデュースしてるみたい。残念ながら未聴。
 CDNOWやAMAZONで検索してみたが、本盤も含めて旧譜は出てこず。廃盤なのかなぁ。

 サウンドの基調は、豪音ギターで押すグランジ風の重たいロック。いかにもクレイマーが好きそう。単純であるゆえに、さすがに通して聴いてると飽きる。
 ところがこの曲は唯一、へなへなポップス。妙に違和感ある。

 音頭あたりを連想する気の抜けたリズムは、ギターの爪弾きでフォロー。
 鼻歌気分ののんきな歌が漂う。メロディラインはシンプルだけど、あんがいおもしろい。
 
 比較的ヌケのいいミックスで、ギターやパーカッションの高音が心地よく響く。左右にくっきり楽器を分離させつつ中央では低音がうねる、奥行きあるミックスがいいな。
 
 中盤過ぎまでさほど変化無く続き、ラスト一分でみょーんとうねるギター。
 そしてどかすかっと盛り上がる。コミカルな音像の曲だ。
2002年09月02日 23時08分21秒

ほう。
ホームで電車を待ってると、上下線のアナウンスがピタリとハモった。
「2番線に上り電車がまいります。白線の内側に・・・」
「3番線に下り電車がまいります。白線の内側に・・・」

これだけなら「おー、タイミングあって面白いや」だけですますけど。
上り線の♂アナウンスと下り線の♀アナウンスは、微妙に喋りのタイミングをずらしてることに初めて気がついた。

冒頭は完全ユニゾンで始まるが、次第にタイミングがずれてそれぞれのアナウンスがきっちり聞き分けられる仕掛けになっている。

これ、計算なのかな。計算なんだろうなぁ。小技ながら、細かな気配りにびっくりした。

今夜のBGM:明田川荘之"Nearness of you"(1998)

 昨日行ったライブ感想を書く時、BGMにしていた。
 ライブを録音する機材がなく、「LIVE」コーナーのテキストを書くときは基本的に記憶とメモが頼り。

 夕べは特にメモしなかったから、記憶を蘇らせ、ぱこぱこ書いている。
 こんなときに同じミュージシャンの演奏を聴きながらだとあんがい書いてて雰囲気が盛り上がる。
 記憶がごっちゃになる危険性もあるけどな(笑)
 
 さて、この曲はアルバム"ニアネス・オブ・ユー"(1998)に収録。明田川のレーベル"Aketa`s Disc"からのリリース。
 93年2月13日にかれの所有するライブハウス「アケタの店」で収録されている。これもやはり深夜のソロ・ライブ。
 
 "Nearness of you"はスタンダードで、作曲はホーギー・カーマイケル。不勉強でオリジナルはどんな曲かよく知らない。

 本テイクはとにかく名演。
 ロマンティックでスケール大きいフレーズが奔流のように噴出す。
 明田川の魅力が前面に出た傑作だ。
 彼のもうひとつの持ち味である、日本情緒は控えめ。ひたすら音楽に向かい合い、のめりこみ、訥々とアドリブが零れる。

 フリーな要素はいれず、ある種オーソドックスなプレイだ。
 とっぴなところは何もない。単にBGMですっと聴き流す人だっているかも。
 だが、どっしり土台が固まった強烈なピアノに圧倒される味を一度でも覚えたら、彼のピアノにきっとはまるんじゃないか。ぼくのように(笑)
 
 彼の唸り声が、ときおり鈍く響く。楽しそうにピアノと戯れている。
2002年09月01日 23時12分26秒


お帰りはこちらでございます。