のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに、02/8/11までの日記はこっちです
きゅー。
喉が乾いちゃって、無造作にお茶をがぶがぶ。しめて一リットル強くらい。いっきに飲みすぎたな、目が廻ってます。うー。おなかが気持ち悪いぞ。

昔、「コップの水で自殺した人」の話題を読んだ記憶がある。水道を前にして、次から次へとコップで水をがぶ飲み。100杯めくらいで溺死したそうだ。
そこまでして水を飲みつづけた意志がすごいな、と強烈に印象が残っている。

試算してみようか。コップ一杯が100mlとして、100杯と仮定したら10,000ml=10リットルか。
それにくらべたら一リットルってたいしたこと無いよな、うん。

これで理性は納得した。
しかし、体が納得しない。・・・なぜだ。うー、がぼがぼ。

今夜のBGM:米米クラブ"En mi corazon"(1991)
 
 米米クラブはほぼリアルタイム。初期のヒット曲は、カラオケで歌われてるの聴いて覚えちゃった。当時は根強い人気があったけど、いまはこのバンドどんな風に評価されてるんだろう。

 カールスモーキー石井の癖がある歌い方に馴染めず、ファンだったといえない。とはいえCD未収録曲ばっかりやる、演劇的なステージは見ておきたかったな、と今になって思う。リアルタイムで活躍してる彼らを知ってるのに、情けない話だが。

 この曲は1991年に出たアルバム「K2C」に収録。たしかベスト盤的な位置づけじゃなかったかな。ただし全部、新録音だったはず。"Sure dance"なんか、派手なメロディラインが抑えられ、がっくりきたっけ。

 今回紹介するのは89年4月から行われた"SHARISHARISM 7"ツアーのライブ音源。米米はツアーのたびに、複数のメニューを日替わりで演奏するのが売りだった。
 "SHARISHARISM7"のときは「Kick Knock」編、「2much 2ist」編、「Co-Conga」編と3メニューが披露された。

 ちなみにそれぞれ同名のテーマ曲がある。今回紹介の「K2C」は初回盤限定で3インチ盤がつき、その3曲が収録される趣向だった。なかでも「Co-Conga」はラテンぽくて好きな曲です。

 前置きがしこたま長くなった。
"En mi corazon"は本ツアーの「Co-Conga」編で演奏されたみたい。
 ラテン・ソウル風味がピタリとはまった佳曲だと思う。

 まずBHBのホーンがふわっと浮かび、一節ジェームズ小野田が吼える。
 おもむろに始まる歌は、ロマンティックなバラード。途中から喉に声を詰らせる石井節が出るけど、比較的あっさりと歌っている。

 くっきり分離のいいミックスで、パーカッションやハイハットが軽快に鳴り、
 トランペットがほぼ全編で響いた。そしてムードはゆっくり盛り上がる。
 さりげなくブレイクを入れるアレンジも好きだったな〜。
 
 かれこれ10年ぶりに聴きかえした。いやー、懐かしい。
2002年08月30日 23時17分19秒

むむ?
「通勤中の出来事」シリーズ。

東京駅構内で、出口の案内板は4ヶ国語で表示されている。それは誉められるべきことでしょう。国際化社会のおり、日本語表示だけに固執するのは、視野が狭すぎるかもしれないし。

ちなみに表示されてるのは、日本語、英語、韓国語、中国語。

一例をあげて紹介します。


日本語:八重洲南口

中国語:八重洲南出口


・・・わざわざ中国語を並べる理由って、あるの?

今夜のBGM:J Mascis+the Fog"Ammaring"(2002)

 元ダイナソーJrのJマスシスが新譜を出したのを機会に、ネットで情報を探してた。オフィシャルHPを眺めてたら、ライブのMP3がアップされてるじゃない。さっそくダウンロードして聴いてます。
 
 音源は今年の3月1日に、オハイオ州クリーブランドの"the Grog Shop"で行われたライブ。ライブハウスかな。店のHPは見つけられませんでした。
 かなりこもり気味の音質で、MP3ってことをさっぴいてもひどすぎ。

 録音レベルはかなり低く、ダンゴになってるとこから推測して、オーディエンスじゃないかって気がする。
 曲間も異様に長い。ギター交換かな。前に来日公演を見たとき、一曲ごとにJはギターを交換してたし。曲間をつまんで編集してくれたら聴きやすいのに。
 たらたら文句がましいことを書いたけど。聴けたことを素直に喜ばなくちゃでしょう。そこらのブート並な音質です。

 さて、前置きはこのへんで。
 "Ammaring"はThe Fog名義の1stソロ"More light"(2002)年へ収録されてた曲。
 今回は3ピースでシンプルなアレンジとなり、Jのギターソロをたんまりぶち込んだ。
 この日のライブでも、かなりピッチが振れぎみなJの歌声も不思議と安定し、7分にわたりじっくり楽しめる。

 早弾きじゃなく、豪快にフレーズが飛び交うJのギターは好き。
 テクニックをひけらかさず、その場のノリでぐいぐいアドリブが展開する。ときにリバーブがガガーンと効いて、ふっくら拡がる音もかっこいいなー。

 あとはエンディングがばっちり決まったらいうこと無しなのに。なしくずしに終わっちゃうのがあっけないぞ。
2002年08月29日 23時16分31秒

ありゃま。
最近よく、テレビやら広告に筧利夫が出てますね。茶色の髪の毛が爆発してるなー、と見るたび思います。
テンション高いコメディアン的な役割が多く、目つき鋭く突っ込む演技を見られないのがつまんない。
それとも、ドラマに出てるときはそういう演技を楽しめるの?ここらへん、じっくりテレビを見ないぼくにはわかんない。

ふっと筧の演技が見たくてビデオを引っ張り出した。第三舞台「朝日のような夕日をつれて‘91」。つかこうへいでの筧を見た事なくて、えらそうに言えないが。この「朝日」での演技は、ピークのひとつだと思う。

ハイテンションで突っ走りつつ、視線を強く見据えて喋り倒す存在感がかっこいい。ステージの上から降りてきてそのまま群舞、見栄を切るシーンは何度も繰り返し見たっけ。

ほんとはもう一本、筧の演技をたんまり見たい芝居があるんだけど。第三舞台はビデオ化してくれないかな。

今夜のBGM:Dinosaur Jr"Blowing it〜I live for that look"(1991)

 「朝日」の話題だし、YMOでも書くと関連あるのですが。まー、同じ91年の曲ということで。
 ダイナソーが91年にリリースした"Green Mind"より。

 ぼくはグランジ系を熱心に聴いてたわけじゃない。ニルヴァーナが大流行なころも、正直ピンとこなかった。
 ところがなぜかダイナソーだけはぐっとくる。全ての盤を聴いたわけじゃないが、折に触れ棚から引っ張り出すバンドだ。

 この2曲、メドレーで繋がる部分がすげえ好き。アコギかなにか、軽快なストロークのリフが印象に残る"Blowing it"をさりげなく決め、おもむろに吼えるエレキギター。そのまま次の"I live for that look"へ雪崩れ込む。
 今日、改めてぐっと来た。

 "Green Mind"リリース時、すでにバンドはJの独裁状態。マーフが数曲でドラムを叩いてるが、あとは全部Jの自演だ。
 ドン・フレミングをはじめ、各種ゲストを招いてる分ましかな。

 Jの弱点はボーカルだと思う。あのへなへなな歌声がいかにも惜しい。鶏が首締められてるようなファルセットも正直、なんだかなぁ。
 もちろんJの歌唱スタイルだからこそ、はまる曲もあるけどさ。
 声量バリバリで歌い上げる才能があったら、Jは今ごろどんな音楽をやってたのかな。
 ふだん「もしも」を考えずに音楽を聴く方だけど。Jの歌を聴くたび、空想が膨らむ。
 
 けっしてダイナソーを嫌いなわけじゃありませんよ。念のため(笑)
2002年08月25日 23時28分11秒

はて?
英語の質問です。"You broke my heart in 17 place"。日本語にどう訳すのででしょうか。

これはイギリスで活躍したコメディエンヌ、トレイシー・ウルマンが1983年にリリースした1stアルバムのタイトルです。

いつも日記のオマケで付けてる「今夜のBGM」ですが、今夜は彼女の曲。英文ライナーを読みながらふと気になったのに、正解がわからない。ああ、情けなや。辞書を引いたけど載ってないみたい。

 直訳なら「あなたは私の気持ちを17の場所に壊した」かな。
 「あなたは私をバラバラ死体にして、十七箇所に投棄した」って意味じゃないよな。

 17を歳に当てはめ、「心を17歳に戻した≒夢中にさせた」とかそんな意味?ちょっと強引で意訳過ぎるっぽい。

 「17」は数でいいのかな。「たくさんの」って意味で「わたしの心を千千に乱した」ってことだろか。
 そのわりに数が少ない。それともイギリスじゃ17個ってたくさんなの?

今夜のBGM:Tracey Ullman"They don`t know"(1983)

 さて、上でも触れたとおりトレイシー・ウルマンの曲です。ぼくが持ってるのはライノが1992年に出したベスト盤。
 この曲はカーティス・マッコールの作曲で、スティッフからリリースされた。

 サウンドは60年代ガールポップのリバイバルがコンセプト。がしがしにリバーブかかった音像は、スペクターサウンドを髣髴とする。
 そのうえいかにも80年代サウンド。これでもかっと押し付けがましくハデにどの楽器も鳴ってみせた。
 リズムもミドル・テンポで60年代風。こういう弾むビートって好き。

 リアルタイムで聴いてた当時も「濃い歌だな」と思ってた。30歳を越えて聴き返しても・・・やっぱ濃いなぁ。しみじみパワフル。
 この力強さは売れてる人間の持つ瞬発力なのかも。2ndでは少々パワーダウンしてしまう。

 しかしなつかしいなー。プロモーション・ビデオにポール・マッカートニーがちょい役で出演して話題になり、ベストヒットUSAかポッパーズMTVだかで見た記憶ある。

 サビから大サビを越えてギターソロが入り、高らかにトレイシーが「Baby〜♪」って歌うとこは響きがキュートで昔から好き。
2002年08月24日 23時28分51秒

ふにゃー。
夕べは風邪ひいて焦りました。今日はちょっと打ち合わせが入ってて休暇取るわけにはいかなかったので。
風邪ひいたときの定番、バファリン&ルル。そしてちょっと吐きけがしたので胃薬も。さらに熱ざましのために冷えピタをぴたんとおでこに。

万全の体制で夜を徹して自分で看病(てか、ただ寝てただけ)のおかげか、今朝起きたら多少はましになってました。ふいー。えらい目にあった。

ほんとなら明日は休みだし、のんびり一日寝て静養できるんですが。夜からHAYAKAWAのライブへ行きたいし・・・。週末に遊び呆けて風邪こじらせて、月曜日に寝込む羽目になったらどおしよお。

今夜のBGM:Lee Oskar with Ryojiro Band"Song for my son"(2002)

 音源自体は1988年7月に行われたライブより。WARのハープ奏者リー・オスカーの来日公演で収録された。
 ソウル系のミュージシャンながら、なぜか来日のバックは古澤良治郎をはじめとするジャズメンが音を支える。

 このときベースを弾いてたのが川端民夫。彼が他界してしまったため、追悼盤として今年リリースされた次第だ。

 "Song for my son"はCD一曲目に収録されている。これがすげーかっこいい。むちゃくちゃファンキー。
 フェイドインでぶかぶかふかすキーボードとハーモニカがイントロ。ブロークンな英語でメンバーが紹介され、テーマへ雪崩れ込む。
 そしてふわっとドラムとベースが刻み始める。この瞬間のグルーヴにぞくっときました。
 
 すごく暖かいリズムに、心が浮き立ってきます。
 ハイハットを軽快に鳴らし、タムを深く着実に響かせるドラム。
 若干オフ気味ながらベースがじわじわうねる。
 ひらひらフレーズで絡む広木公一のドラム。もうたまりません。
2002年08月23日 23時10分04秒

ふひー。
午後一杯、ずっと会議。6時間くらいぶっ続けで、さすがに集中力が切れた。
ややこしい議題を終盤へ持ってきて失敗したな。みんな最後はうんざり気味だったから、ぜんぜん議論がまとまらりゃしない(笑)

喋ってタバコ吸って。会議は喉が渇くのでミネラル・ウオーターをひたすら飲んでいた。ペットボトル2本空いちゃった。あー。がぼがぼ。

今夜のBGM:Elvis Presley"Stuck on you"(1960)

 プレスリー25周忌をきっかけに、大滝詠一がHPでプレスリーのベスト盤選曲のコンテンツを載せている。
 それを読んでて、ひさびさにプレスリーを聴きたくなった。

 ぼくはさほど彼の音楽に思い入れはない。まさに大滝が彼の音楽を絶賛してるから興味を持ったクチだ。
 でも、聴いてみるとやっぱりかっこいいのは間違いない。

 この曲は陸軍除隊後、初セッションで録音された。
 邦題は「本命はお前だ」。大滝が「Rock`n Rollお年玉」で引用してる曲です。

 60年の3月21日に収録、同年4/4には既にリリースされていた。すごい速いペースだな。みんなプレスリーの音楽を待ち望んでたってことだろうか。ビルボード一位を獲得した。
 
 カントリータッチのバックに乗って、プレスリーが奔放に歌う。ファルセットっぽい高音を巧みに混ぜた、歌声のかっこいいこと。ときおり微妙にかすれる声のニュアンスは、奥が深いぞ。
2002年08月21日 23時02分59秒

うむむ。
昨日行ったライブは、KIKI BANDが往年のプログレをカバーする趣向。
オリジナルはなんだろ、と資料をひっくり返したりネットで検索するうちに、ぐいぐいプログレを聴きたくなってきた。

新宿のプログレ館ならいろいろ置いてあるな。でもここで覗きに行っちゃったら、まーたバコスコ買っちゃうだろうし。うーむ。我慢かなぁ。

東京はひさびさのおしめり。気温が下がったせいか、いまいち風邪っぽい体調だ。明日から仕事だってのに。こりゃ今日はライブをパスかなぁ。ちぇ。

今夜のBGM:The Incredible string band"Maker of islands"(2001)

「プログレを聴きたいよう」とCD棚を眺めてて、目にとまったのがこれ。ぜんぜんプログレじゃないけど、まー固いことは言わない方向で。
 
 イギリスのベテラン・トラッドバンドが2000年にブルームズベリで行ったライブを収録したアルバム"Bloomsvury 2000"を聴いていた。
 オリジナルは"Hard Rope & Silken Twine"(1974)に収録。

 トラッド系は耳馴染みが薄く、聴くたびに表情が変わって見える。
 今回は優しく包み込まれた。でも緊張感もある。ラフな歌い方がいとおしい。

 ピアノと弦を中心にしたアレンジだけど、弦は何本も聴こえる。ストリングスのクレジットはないし・・・シンセで厚みをつけてるのかな。

 ピアノの旋律に導かれ、フィドルやアコギが登場するイントロの響きがすごく素敵だ。
 中盤のメロディはビートルズの"エリナー・リグビー"っぽい。
 要はトラッドにありがちなフレーズってことか。

 サウンドは訥々とした雰囲気だが、底なし沼の魅力がある。あー、トラッドもいろいろ聴いてみたいな〜。
2002年08月18日 23時04分24秒

まいったー。
珍しくシラフで寝ようと思ったら、寝そびれちゃった。4時くらいまで眠気が訪れない。
HPの更新ネタを書き始めたら、よけい眼がさめちゃうしなぁ。

ぼんやりネットで遊ぼうと、ひさしぶりに東風荘を立ち上げる。いるぞいるぞ。深夜なのに卓は賑やかなもんだ。
のんびり半チャン3回。・・・全部マイナスの3着か4着ばかり。
あぅー、Rが下がってゆく〜。

今夜のBGM:Sonny Sharrock"Little rock"(1991)

 ソニー・シャーロックを甘く見てた。ニューヨークのアンダーグラウンドで怪気炎をあげたギタリストとはいえ、力任せなフレーズだけで押し通したんだろって、ろくに聴きもせず決め付けてましたが。

 ふっと買った91年のアルバム"Ask the ages"が面白くて、今日はずっと聴いていた。
 ゴツゴツっとした迫力は、今の時代に聴いてもぐっとくる。
 そのなかで、威勢いいテーマなメロディであるこの曲を紹介します。

 サイドメンがうまくソニーを盛り立ててる。エルヴィン・ジョーンズのドラムは、ソロのバックでも平気でリズムをズルズルずらし、奔放に刻みを展開する。
 平然とソロを続けるソニーもすごいが、がけっぷちスレスレでリズムをあわせるチャーネット・モフェットもさすが。

 蒼く吼えるファラオ・サンダースのテナーも味を添える。
 ばらんばらんなアンサンブルだけど、これは間違いなく狙ってる。筋が通ってるもの。

 わずか7分の好演。いったんテーマに戻り、そのままフェイドアウトが惜しい。フルコーラス聴きたかったな。
2002年08月16日 23時28分20秒

ぼりぼり。
朝方、あまりの痒さに目がさめた。しまった。蚊だ。

うつらうつらしながら掻いてたが、我慢できない。しかたなく起きてキンカンを、刺されたところへ塗りたくる。手足あちこち10箇所くらい刺されてたろうか。
アンモニアのにおいがすごいけど、涼しくて気持ちいい。

ここまで刺されまくったの、今年の夏は始めてかもしれない。
普段は酔っ払って寝てるからな。刺されてたって気付いてないのか?朝にはきれいに刺されたあとがなくなってたもん。

今夜のBGM:Labi Siffre"Dreamer"(1975)

 詳しい経歴はよくわからない。アルバム"Remember my song"に収録。たしか再発された時、レココレ誌でレビューされたはずだけど、さすがにどの号に載ってるか覚えてない。
 レコード屋で「ウータンがサンプリングに使用」ってポップを見た記憶があるが、どの曲がどの曲に使われてるかさっぱり。情けない話じゃ。

 ネットで調べてみたら、簡単なディスコグラフィーが出てきた。えらいぞAMG。イギリスで録音された"Remember my song"は、1stにあたる様子。
 再発盤はリプロらしく、すごく雑な仕上げだ。ジャケはコピーでクレジットも読み取りづらい。ライナーはなんもなしの白紙だし。愛情ないなぁ。

 黒人シンガーながら、黒っぽさはほとんど無い。さながらAOR。どうやらゲイらしく、ハイトーンのボーカルが売り物だ。

 ミドルテンポでピアノとドラム、ベースが絡み合い、ゆったりビートが舞い上がる。
 ギターは節目節目でキラキラ斬り込む。奇麗なフレーズだ。
 とにかくボーカルのメロディが優しい。一音づつ丁寧に喉を遊ばせる。

 面白いのはハイハットのリズム。冒頭ではビートの頭を一打ち、二打ち。2コーラス目ではエイトビート風になり、ラストでは16ビートさながら連打へ変化した。
 このリズムの変化が、わずか数分の曲ながらドラマティックに仕上げている。
 クレジットが読みづらいなぁ。ドラマーはLin Wallaceって書いてあるみたい。
2002年08月15日 23時53分02秒

へええ。
レココレ最新号に面白い広告が載っていた。「あなたのアナログをCDに焼きます。但し著作権を配慮し、CD一枚しか焼きません。LP一枚1500円」。
この小文は日記であって広告じゃないから、細かい連絡先は書きませんが。

値段が高いか安いかはさておき、ユニークなアイディアだと思う。
どういう方法でコピーするんだろ。

CD−Rがかなり普及したとはいえ、LPのCD化はPC通すならちょいと手間だ。いったんPCに取り込むのに機材もいるし。
オーディオ用CD−R機の接続がいちばん簡単でしょう。「音楽専用CD−R」ってのを使うCD−Rデッキですな。あれが3〜5万くらい?簡便性はベスト。
難点は・・・なんだろ。当倍で焼く時間制限かな?

どちらにせよ実質の手間を考えると、一枚1500円もそれほど高くないのかな。ふむ。

で、ぼくが気になったのは値段じゃなく、音質。この業種がどのくらい競合いるのか知らない。
でも業者が乱立すると、決め手は音質が売りになるんじゃないかなって。

「高級ピックアップ使用!」とか「プロトゥールズでリマスター後に焼き付け!」とかでたりして。
しまいには「ミント盤使用!タイトルを指定下されば、当社の保有盤でクリアに焼き付け。追加料金でレア盤音源も追加収録」になったりして。
これじゃ、たんなるCD再発屋だが。

今夜のBGM:Chicago"What else can I say"(1971)

 シカゴの3rdアルバムに収録。 先日、ライノのリイシュー盤を入手して、ちょこちょこ聴いている。
 デビュー後、ずっと2枚組を連発したシカゴ。よっぽどアイディアがたまっていたんだろう。
 ヒット曲で見た場合、彼らのピークは後に何度もある。だけど、この頃の勢いある時期だって、ひとつのピークなのは間違いない。

 あんがいラフなアンサンブルに、タイトにアレンジされたブラスが切り込む。間をつなぐのは、テリー・キャスのギター。演奏に独特の個性があって好き。

 さて、この曲。めずらしくブラスが一切はいってない。作曲はピーター・セテラ。ボーカルも彼なのかな。すみません、ロバート・ラムと声を聞き分けられてないです。

 特にシングル・カットはされてないはず。後に出たボックス盤にも入ってないみたい。どこでぼくは聴いたのかなぁ。妙に懐かしい感触のメロディだ。

 アンサンブルは4ピースのコンボが中心。ギターやパーカッションは何度か重ねられてるようだ。
 ライノの腕を持ってしても、いかんともしがたいヌケの悪いミックス。マスターがこういうミックスなんだろう。
 でもぐしゃっとした音像が醸し出す一体感が好みです。AMで流したらパンチあるだろな。

 なにより、ポイントで響くハーモニーが最高。多重録音でボーカルをハモらせ、白玉系の和声で厚みをつける。
 後にビーチ・ボーイズと一緒にコンサートを行うのもうなづける、立派なアレンジだ。くぅー、かっこいいなぁ。
2002年08月14日 23時07分29秒

おろおろ。
仕事帰りに駅の階段を下りると手書きの看板が置いてあった。字が小さくて読めないや。なんだろ。

看板に近づき立ち止まると、そばに立った男から声をかけられた。
「ちょっとすいません。お時間いいですか」
しまった。なんかセールスかな。ぼくは無意識にタバコへ火をつけた。

「XXX警察ですけど。実はこの看板に書いてあるとおり、先日ここで傷害事件があったんですよ」
 おっと。これは初体験。聴き込みなんだ。
 看板を眺めつつ刑事の人から聴いた話を総合すると、こないだ駅の近くで祭りをしたらケンカがあって、被害者が亡くなったらしい。
 ところが容疑者は逃げてしまい、ローラー作戦で捜査中だそう。

「あなたはこの日ここにいました?」
「えっと・・・いませんでしたね」
「この時間、なにしてました?
「えっと・・・・・・寝てました」

 2、3点当日の動きを聞かれるが、どうも歯切れよく答えられない。
 質問にもいまいち上の空。
 だって、手にしたタバコがずうっと気になっちゃって。

 これ、目の前でこれ見よがしに吸ったらどうなるんだろ。怒るかなぁ。
 足元に投げ捨てて吸殻踏みにじったら、今は犯罪なんだっけ?
 弱ったなー。早く解放してくれないかなー。
 まさか歩きタバコ者を捕まえる、おとり捜査じゃないよなぁ、これ。

 もう視線は刑事からそらしっぱなし。質問へはおどおどと答え、会話はろくに成り立たず。
「ありがとうございます。なんか情報お持ちでしたら、遠慮なくご連絡ください」
 こいつは役にたたん、と思われたか5分ほどたって解放された。
 連絡先が書かれたチラシを貰って、そそくさと去る。

 冷静に考えたら、けっこう怪しい対応だ。
 ・・・疑われてないよなー、おれ。

今夜のBGM:Warehouse"Ezumi"(2002)

 ボンデージ・フルーツのメンバー3人が集まって作った室内楽プログレバンド、ウエアハウスの1st"Endless game of cat and mouse"より。作曲はギターの鬼怒無月だ。

 こう暑いと激しいロックを聴く気にならない。こういうさっぱりこじんまりした音楽が素直に耳へ滑り込む。
 ヴィブラフォンのムーディな響きが心地よい。

 この曲はテーマのメロディが大好き。軽やかに音符が弾み、一気にユニゾンでサビを奏でる。
 疾走しつつもどこかゆとりを持ったアレンジが素敵だ。

 たぶんこの曲は変拍子なんだと思う。何度聴いてもリズムがさっぱり取れない。
 でも実に滑らかで自然な展開だ。アドリブはヴァイブが奏でる。その裏でリズムをずらしたギターとベースのコンビネーションも面白い。
 てか、もう全てがいとおしい。ひしゃげたシンセのノイズすらも。
 ひいき倒しかもしれないけどさ。気持ちいいサウンドなんだもん。大目に見てね。

 なお名曲ぞろいな本盤の中でも、他に最終曲"Mana`s roux"もおすすめ。
 そおっと耳へしなだれかかる、コケティッシュな魅力がたっぷりです。
 どこかノスタルジックなメロディで、なおさら馴染みやすい。
2002年08月12日 23時25分01秒


お帰りはこちらでございます。