のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに、02/3/25までの日記はこっちです
痛てて。
耳鳴りが〜。灰野敬二のライブへ行ってきました。すさまじい豪音で耳が、耳が・・・(笑)インパクトの塊みたいなライブでした。詳しい感想はまたいずれ。

さて。ひさびさに献血へ行ってきた。
いつもと違い、関節の中央部分に針を刺されて痛いのなんの。往生した。
慣れてない看護婦さんなのかな。けっこうベテランそうだったけど。

今回は成分献血。たいがい機械は3回に分けて成分(血小板とか血漿とか)を抽出する。意外と時間かかってたので、画面をふっと見たら「4回目」。
「へー、今日は多いんだ」

気楽に構えてると『返血中』の最中に看護婦さんがやって来て、ナチュラルに機械を止める。
「お疲れ様でした〜」
なんかえらい唐突だな。ま、まさか多めに取りすぎて・・・ないよね?(笑)

話は変わって。
ネットで注文したマンガ「風雲児たち(ワイド版)」(みなもと太郎:著)の2巻〜4巻が届き、一気読みする。面白い。

本著は81年からコミック・トムなどに掲載され、現在も雑誌を変えながら連載は継続している。
単行本は潮出版から30冊ほどあるが長さに気おくれし、手に取りそびれていた。呉智英が以前誉めてて、気になってたんだけど。

坂本竜馬らに代表される、幕末の志士の活躍がテーマの歴史マンガだ。
この時代は、小説や映画で今まで何度もさまざまな観点から語られてきた。

しかし本書のユニークなところは。
冒頭が・・・関が原の合戦から始まる。

「少年マンガにありがちな、水増しかな」と甘く見てたがとんでもない。読んですさまじく好奇心を刺激された。

 関が原の合戦は、ご存知のとおり徳永家康の圧勝で終る。
 その時石田光成側につきながら、まったく合戦に参加できなかった(なぜかは省略)藩が三つあった。

 それが長州、薩摩、土佐。

 「彼らが歴史のなかにこの戦いの意味を見い出すまでには、およそ300年の時の流れを必要とせねばならなかった」

 この一文を読んだとき、スケールの大きさにぞくっときた。
 ぼくの日本史への知識不足で、関が原の戦いを幕末の志士へ繋げる発想はまったくなかった。

 歴史は断片ではなく流れだと、頭ではわかってる。
 しかし人々の関係がうねるように繋がっていくさまを、400年の歴史を俯瞰する形で語る、ダイナミックな幕末ものを初めて読んだ。

 ぼく自身の知識不足からくる面白さももちろんある。
 坂本竜馬の話で、彼が志を立てるきっかけになった土佐藩の身分制度、「郷士」と「上士」。
 この制度が出来た発端は、山内一豊(妻のへそくりが美談になった人)の立身出世と強い関係があったことも、恥かしながら初めて知った。
 
 江戸幕府の結末がどうなったかは、およそ知っている。
 多少のデフォルメはあるものの、基本的に史実どおり進むマンガだ。どういうクライマックスかは知識としてわかる。

 それでもなおかつ、「次がどうなるか」が楽しみになった。
(通常の単行本も出版されてるから、その気なら全部一気読みできるけどね)

 今回、ワイド版で4巻までが再刊。たぶん、毎月2冊づつ出るんだろうな。
 一冊、約300ページ。4巻完了時点で1770年頃のエピソードまで。
 平賀源内、杉田玄白、林子平らが活躍する頃まで進んだ。先は長い。
 
今夜のBGM:Tony Rivers"I`ve got you under my skin"(1991)
 
 98年にemレコードからリイシューされた"Harmony works in the studio"に収録されて、初CD化となった音源。

 トニー・リヴァースはイギリスのコーラス中心に活躍するスタジオミュージシャンらしい。
 過去にキャスタウエイズやハーモニー・グラスといったバンドを結成しており、ソフト・ロックの文脈で語られるミュージシャンだ。さほどヒットは飛ばしてないみたい。

 彼の特徴は「混成ハーモニー」にこだわるところ。
 イギリスで言えばクリス・レインボーやエイドリアン・ベイカー(ギデア・パーク)のように、多重録音でビーチ・ボーイズ風のハーモニーを再現するミュージシャンらは何人もいる。

 多重録音は一人の声を重ねて生まれる特別な響きを使え、なにより自分のテクニックのみで完成できる。だから才能あるミュージシャンにとってはやりやすい手法なのかもしれない。
 
 だがトニーは多重録音ではなく、仲間とのハーモニーにこだわって音楽作りをしてきた。そこが大きな特徴だ。

 この曲はコール・ポーターの歌。フォー・シーズンズのカバーで馴染み深い。
 それをトニーは四声のフォー・フレッシュメン・スタイルでカバーしてみせた。

 さほどリバーブ無しの音像で、素直にハーモニーが響くさまは快感だ。
 ユニゾンでハーモニーが突き進み、微妙に和声がぶつかりあう複雑なアレンジがたまりません。いいねいいね〜。
2002年05月04日 00時33分55秒

ほげほげ。
なんかしんどくて、今夜のライブはパス。早まったかなぁ。めったにない面子のライブなんだけど。

昨日とはうってかわって昼間は暖かい。一杯着こんで出かけて失敗しちまった。マンガ喫茶行って上着脱いだらすっかり汗ばんでるしまつ。なんだかなぁ。

今日買った「日本フリージャズ史」(副島輝人著)がむちゃくちゃ面白い。60年代前半から、現在の渋さ知らズや大友良英まで、40年のフリージャズ史を俯瞰した評論文だ。
読み終わったら、感想じっくり書きたくなった。・・・まだ、半分くらいしか読んでないけど。

今夜のBGM:IMO"かれは?"(2001)
 たまにはまさに今、BGMにしてる曲を書いてみよう。

 渋さ知らズなどでアルト・サックスを吹く泉邦宏のバンド、I.M.Oの1stアルバム「マージナル」より。
 スタジオ録音じゃなくて、観客がライブを録音してた音源をそのままCD化という、なんとも力技な作品だ。

 この曲はスタンダード「枯葉」のカバー。2001年3月頃にりぶるで行われたライブ音源だそう。

 室舘彩によるヴィブラホンの響きが心地よい。泉のギターはフリーキーに吼える。サックスソロが佳境へ進むのにあわせ、一気にぐいっとバンド全体が盛り上がる瞬間がすばらしくかっこいい。

 続くヴィブラホンのソロもロマンティックでいいなー。どっしり音像を支えるベースに、さりげなく彩りをつけるパーカッション。
 シンプルなアレンジながら、聴きどころ満載の演奏だ。
2002年04月29日 00時23分18秒

なんとまぁ。
なんとかひとまずGWに雪崩れ込むことが出来ました。連休明けにいきなり仕事のトラブルで大揉め確定だけど、とりあえず忘れよう。うん。そうしよう。

5月だというのに寒い寒い。夕方ライブへ行く途中、駅にはまだマフラー巻いた娘までいました。ほんとに今は春なんだろか。

本日は東京ザヴィヌルバッハのインストアを皮切りに、3本のライブをハシゴしようと遠大な計画を立てていたが・・・あえなく断念。居眠りしてたらすでに夕方だったんだもん。

深夜ライブも結局パスしました。今夜聴いた不破+片山+斎藤+植村のライブがすごくかっこよくて大満足。深夜のライブも魅力的だけど、余韻がごっちゃになりそうで・・・(寒くて出歩くのがめんどーだったともいう)。

話はがらっと変わりますが。MP3です。
MP3にもいろいろバージョンがあるんですね。ぜんぜん詳しくないけど。バージョン違いとかあるのかな。いままでDLしても、なぜかCDに焼けない(CDコンポで聴ける形式でって意味です)音源がいろいろあった。

PCのスピーカーはしょぼいし、どうしたもんかと思ってたけど。今日PCの本を読んでいてはっと気付き、ソフトをインストールしてmp3→waveへエンコードしてみました。よし、成功。
これまでWinCDRではmp3変換できなかった、GbVのHPから落としたライブ音源をやっと焼けた。これでステレオで聴けるぞ。わーい。

でも、一曲だけまだエンコードできないファイルある。何が違うんだろう・・・。mp3もいろいろ知識を増やしたいが、なかなか適当な本がない。どっかいい情報サイトないかなぁ。

今夜のBGM:ROVO"Sinno"(2002)

 先日TZADIKから出たニューヨークはtonicでのライブ盤"Tonic2001"に収録。これ、むちゃくちゃかっこいいです。
 基本的には高音を強調したサイケなフレーズがえんえん続く、トランス・ロックなんだけど。
 エコー感も気持ちいいし、なにより思ったより音がくっきり録音されている。
 ツインドラムによる、リズムの交換を聴いてるとテンションがんがんあがってくる。
 本盤では30分以上に渡って、果てしなく音が舞うさまを堪能できる。あー、ライブを聴きたいなー。
2002年04月28日 00時28分06秒

とはは。
金曜の夜、いそいそオールナイト・ライブへ出かけた。途中、咳がでたけど「たいしたことないや」とたかくくってたのに・・・。ふた明けてみたらけっこうな風邪をひいている。徹夜で体力落ちて、見事にやられたようだ。

結局週末はひたすら家で寝てるだけ。なんなんだー。

まだ微熱がある。ボーっと寝てるのも飽きたので、HPの「メルツバウ」コーナー用文章を書いてみた。
ノイズが耳に飛び込んでくると、みるみるうちに身体が火照って朦朧となる。けっこうこの感触が気持ちいい。

今週も行きたいライブが目白押し。はやく風邪治さなくっちゃ。

今夜のBGM:The Pentangle"Hunting song"(1969)

 ペンタングルの3rd"Basket of light"に収録。
 レココレ誌の増刊ムック「英国ロックの深い森」を見ると、メンバーのソロまでいれたら80枚近く関連盤があるみたい。ひええ。

 今日は熱ざましを飲み、うとうとしながらこのアルバムをずっとリピートさせていた。こういうとき、CDは便利だ。
 夢の中でも流れつづける。ボタンを押して音を止めようとしても止まらずに焦った。ふっと眼がさめて「ああ、夢か」と気付く。

 妙に印象深かったのがこの曲。グロッケンのアルペジオとギターの爪弾き。シンプルなバッキングにのって、ジャッキー・マクシーが甲高い声で歌う前半部が特に好きだ。
 
 穏やかなテンポの演奏を聴いてるうちに、ブリティッシュ・トラッドもいろいろ聴いてみたくなった。グルーヴ感が希薄で、「イギリスの演歌」だと思って昔は嫌いだったのに。トラッドの世界も底なし沼なんだよな〜。
 まずはレココレ誌最新号の裏表紙にあった再発盤から聴いてみようか・・・。
2002年04月21日 23時04分59秒

ここ数日
なんか心のテンションが上がりません。五月病だろか・・・。

電車の中で楽しそうに喋ってる中学生(男)どもを見て、「ああ、若いな〜。さぞかし肌に張りあるんだろな〜」としみじみしちまい、つくづく歳を感じた今日でした。やだやだ。

今夜は無性にエディ・コクランが聴きたくなりました。たぶん、今週の「週刊マガジン」で「尾崎豊ストーリー」とかいうマンガを読んだせいでしょう。
夭逝したミュージシャンって共通点を感じたかな。もっともエディ・コクランが死んだのは22歳だから、尾崎よりずっと若かったけど。

尾崎は1stと2ndはけっこう聴いてました。ほぼリアルタイムだし、ぼく。CDでも1stと2ndは買ったもん。3rdはアナログを持ってたけど、A面1曲目がそこそこな曲だったかな・・・程度の記憶です。1stは何曲かで聴ける、みずみずしさを評価します。あのアルバムがいちばんいい。アルバムを通して、隙をあまり見せないパワーがあります。

2枚目はちょっと水増し感をぬぐえない。逆に尾崎のメロディ・メイカーぶりが強調されたと思う。A面1曲目の3番の歌詞、「彼女の胸の上優しい〜♪」ってくだりの疾走感がすごく好きでした。

ええと。思いついたことをそのまま書いてたら・・・。うーん、オチがない。

今夜のBGM:Eddie Cochran"C`Mon everybody"(1958)

 で、エディ・コクランです。この曲、大好き。むちゃむちゃかっこいいロックン・ロール。たった2分足らずの曲なのに、すばらしい熱狂を味わえます。

 今の時代に聴くと、リズムは遅め。セミアコかな、アコギかな。ギターの音色も素直で、攻め立てるギミックはないのに。
 ほんのり軋むエディのボーカルがすべてを包み、クールな世界へ引っ張っていきます。中盤のシャウトもいいんだよな。

 バックの演奏もかっこいい。ベースがあおり、タンバリンが隙間を埋めて。ブレイクからエディの歌声に乗って転がってくテンションがたまりません。
 時代から言って、多分一発録りだろう。
 
 発表されてからかれこれ45年近く経つのにちっとも色あせません。

 ぼくが聴いてる音源は90年にEMI-USAが出したベスト盤CD。だからかなり録音レベルがしょぼいです。リマスターした盤で聴いたら、迫力はひとしおかも。

 ライナーによればこの曲、レコーディングが58年の10/9。んでリリースが同年の10/14。一週間もたたないうちに発売されたんですね。すごいペースだ。ちなみに同年、58年の11月に35位までチャートを上がったようです。
2002年04月19日 00時09分27秒

やでやで。
ドタバタな毎日が続いてて、なんだか日記もひさびさです。
さて、あと二週間でGW。このまま無事にGWへ雪崩れ込みたいもの。なぜか連休前は仕事が揉めるんですよね。

今年のGWは、例によってライブ三昧しようと計画してます。あちこちのHPをチェックして、面白そうなライブをピックアップしました。計画はここです。

♪GWライブ計画♪

・・・無理じゃ。こんなもん全部行けるわきゃありません。はたして何本聴くことができるか、体力と気力と財布の勝負になりそうです。

ちなみに、この時期、記載した以外でも面白いライブはやってます。
このスケジュールはあくまでぼく個人のメモなので「これを聴きたい〜!」って日は、他のライブを記載してません。

ホルガー・シューカイとROVOのジョイント、なんてのもやりますが。たぶん込むだろうから今回の計画から割愛してます。
 
でも、たとえば4/27(土)。夕方タワレコで東京ザヴィヌルバッハのインストアを聞いて、夜は所沢でプチ渋さを。とって帰って、夜中は吉祥寺でオールナイトライブって、3連荘も物理的には可能なんですよね。ああ、誘惑が・・・。

ちなみにこのスケジュール、まだまだチェックしてないライブハウスがあります。アケタとかレディー・ジェーンとかバディとかbinsparkとかinFとか。GWまでには、あれこれ悩みながらこのスケジュールをじりじりメンテナンスしていく予定です。

GWはひまだよ〜って東京近辺にお住まいの方。もしご興味あれば、このライブへ足を運ばれるのはいかがでしょう。楽しいひとときを、きっと過ごせますよ。

BGM:Bob Dylan"Don`t think twice,it`s all right"(1963)

 いわずとしれたボブ・ディランの初期傑作アルバム"The freewheelin`"より。最新のレココレ誌で本アルバムが紹介されてて、無性に聴き返したくなった。
 ディランへはそれほどの思い入れはない。あえて言えばエレキ時代の初期アルバムをよく聴いたかな。数多くあるかれのアルバムを、全部聴けてもいないし。

 だからこの曲を紹介するにあたって、特に細かな解説は書けやしない。あくまでアコギ一本とハーモニカを武器にまっすぐに歌う、ボブの声とメロディが好きなんだ。

 弦を爪弾き、ハーモニカをふかしながらつぶやくようにディランが歌う。のちの嗄れ声は片鱗だけ。まだツヤのある喉だ。ところどころアクセントを付けつつも、素直に歌で物語が紡がれてゆく。歌詞は恥かしながら知らない。単純に「音」として、ボブの歌声を楽しんでいる。
 
 このアルバムが出てからもうすぐ40年立つ。でも、このみずみずしさとストレートな視線の力は色あせてない。
2002年04月15日 23時06分46秒

たまには時事ネタを。
といっても、小ネタです。いや、夕刊読んでるときに「インドネシアの上空に、直径が約50mもの『なにか』を発見した」って記事があったんです。いちおう「アメリカの電子偵察衛星じゃないか」って結論付けてますが。

直径50mって、いまの技術力でどの程度実現性のある大きさかわかりませんが。かーなりデカそうでしょ。もしかしたら、ここからSF的な事件が始まらないかな・・・と。ついついわくわくしちゃいました。続報が楽しみですけど。続かないかなぁ。

ちなみに記事はネットにも載ってました。ここです。

今夜のBGM:Champion soul"song of love"(2001)
 スネークマン・ショーの復刻CDのvol.3に収録。このシリーズ、vol.4以降はリリースされてるのかな。すっかり棚をチェックするの忘れちゃってます。

 さて、この曲やミュージシャンの詳細は不明。クレジット無しです。お詳しい方、ぜひご教示お願いします。音の感じから行って、新録と思うのですが。

 アコギが爪弾かれる中、打ち込みリズムが静かに刻む、さりげないテクノですが。ボサノヴァ風で上品な雰囲気がかっこよい。

 全体的に大幅な盛り上がりがあるわけでもなく、まさにBGM風に淡々と続くだけなのに。なんだか緊張感を保ったまま、なごめます。
2002年04月05日 00時21分55秒

なんかしらんが
今日いきなり、怒涛の花粉症(?)に見舞われた。おかしいなぁ。今日はずっと事務所で仕事してたのに。唐突に鼻が激烈につまって頭がボーっとする。
かくいう今も同じ状況。口で息してぼんやりしてるから、視界が狭まる。
夕刊に「黄砂が全国的にすごい」って書いてあったけど、関係ないよな。東京はさほどでもないし。仮に黄砂がひどくても、砂アレルギーなんて聴いたことないし。

あ〜、自分でもなんか頭がまとまらないっす。やっと風邪が治ってきたはずなのに。

今夜のBGM:南博3"Easy to Love"(1999)
 先日ネットで、とある方のサイトを眺めていた。東京のライブハウス各地を巡って、日本人ジャズメンのライブ・レビューを積極的に紹介するサイトを運営されていた。

 中央線や山手線圏のライブハウスだから、ぼくと行動範囲が似ている。「おーっ」と大喜びして見ていたが、見事にぼくの興味とかぶらない。趣味が完全に違うみたい。それが妙に面白かった。

 おそらく、その人はオーソドックスなジャズが趣味で、ぼくはライブで聴く時はフリー系が好き、ってことなんだろな。紹介されてたミュージシャンの音を聴いてないから、断言できないけど。

 そんななか、唯一趣味がかぶったのがこの人、南博。
 スティーブ・キューンに師事し、くっきりして透明なタッチで鍵盤を叩くロマンティックなピアノは、たしかに万人に受けると思う。

 ぼくが南博に興味を持ったのは、菊地成孔の共演した人脈から。
 菊地のジャズはフリーに走る場合でもどこかダンディさを残してるし、もともととても素直でふくよかなサックスを吹く人だから。たしかに南の音楽性に似合うだろう。

 前置きが長くなったけど。これはアルバム"Three times one"より。ドラム・ベースを従えたトリオ編成だ。
 作曲はコール・ポーター。過去に聴いたことあるかもしれないが、とくに記憶に残っていないメロディだ。

 南博は繊細に指を滑らせながら、ぐいぐいっとスイングする。
 ドラムがシンバルを細かく響かせ、ベースがかろやかに刻む中、溌剌とピアノがメロディで遊んでいる。
 涼しげにフレーズで遊ぶさまが美しく、そして爽快だ。
 
 鼻が花粉症で猛烈につまってるせいかなぁ。このさわやかなムードにあこがれちゃう(笑)
2002年04月03日 23時06分43秒

ぼわー。
なんだか風邪気味なんだろうか。頭が重い・・・だるい・・・唇がぴりぴり。明日から仕事だってのに。気をつけねば。

ここ数日、上唇にできた口内炎がしこたま痛いです。またビタミンB剤に頼らねば。はぁ。

今夜のBGM:Apples in stereo"Seems so"(1997)
 エレファント6一派の主要バンドのひとつ、アップルズ・イン・ステレオ。今回紹介する曲はアルバム"Tone soul Evolution"に収録されている。いわゆる「A面1曲目」だ。CD時代の今、この分類ってほとんど意味をなさないけど。

 風邪気味で気がめいってくるので、ハッピーな歌を聴きたくなる。そんな気持ちにぴったりだったのがこの曲。キラキラとギターをばら撒き、甘酸っぱいコーラスが彩りをつける。60年代ポップスの影響を多分に受けた、イキのいいサウンドだ。

 メロディはきれいだし、演奏も思い切りがいい。これで「個性」ってのが感じられれば無敵だと思う。音楽への愛情は伝わってくるけれど。たとえばこの曲でブライアン・ウィルスンやポール・マッカートニーと、どう張り合うつもりなんだろう。そんな覚悟を音にこめて欲しいもの。

 今みたいに風邪で弱気になってるタイミングだと、どうしても辛めに聴いちゃうんだよな。うきうきしたメロディの名曲なんだから。
2002年03月31日 23時41分13秒

ぶらぶら。
ひさびさに中野ブロードウェイのタコシェへ行ってきた。数年前はミニコミが山積みで、本フェチにはオモチャ箱みたいな店だったが・・・普通の本(分野はサブカルチャーばかりだが)が多く、だいぶ毒気が抜けていた。

面白いな、と思った商品はが、LPのふちをぐにゃっと折り曲げ、縁付きのお皿にムリヤリ変えたもの。LPそのものが好きな人なら絶えがたいオブジェだろうが、つまんない盤の処分に困った経験がある人なら、その強引さが痛快じゃなかろうか。

そのあとはまんだらけ→fujiyaへ。まんだらけは収穫なし。某長期連載マンガの初期の巻が15巻ほどあり、いっぺんに買うか迷うが・・・(笑)買っても置き場所ないしなぁ。漫画のどか買いは楽しいが、どこに置けばいいんだ。亀有も100巻を軽く越え、とっくに本棚へ並べられない。部屋の片隅に山積みだもん。

FUJIYAは始めて入ったが、けっこう面白くて安い品揃えのセコハン・レコ屋だった。

それにしても。CD時代になってからセコハン屋の位置づけを自分の中で決めかねている。

5年前と違って、そろそろCDでも「掘り出し物」が出はじめた気がする。
再発もの中心に聴いてると、レコード屋の販売戦略に乗るしかなく、かつそのほうが効率的にいい音質で安く聴けた。皮肉なことに。

過去にレコード会社が業界全体で、再発CDに対して仕掛けたブームがいくつかあった。
ボックスセット。ボーナス・トラック。リマスター。「世界初CD化」。最近は紙ジャケかな。
それぞれ語りたいことはあるが、長くなるので割愛します。

今日書きたいのは、掘り出し物が一番生まれやすいのが「リマスター」だと思うってこと。

デジタル録音技術の発達で、10年前に発売されたCDよりもあきらかに今発売されたCDのほうが音圧ある。ちゃんとリマスターされた場合だけど。
さらに今はボートラがざくざく付く場合あるし、なおさら最新の再発を待ったほうがいい。

だけどこのところ不景気なせいか、数年前に再発されたものがあっというまに店頭から姿を消す。イニシャルを売り切ったら再プレスしてない気がするよ。さらに、膨大なタイトルがリイシューされてるから、とても買いたいCDを覚えきれない。物理的に財政的に買えない。なので購入候補を厳選して、見つけたら買っておかないともう聴けないってことになる。

そこで中古の出番。数年前まで中古CDの棚は「買いそびれたCDを安く買う」って位置づけで利用していた。
ところが今は「おー、このCD買ってなかったんだよな」のほかに、
「おー、このアルバム、リマスター盤が出たからこんな安く売ってる」
「おー、これもう廃盤なのに。なんでこんな安いんだ」
「おー、こんなCD再発されてたんだ。知らなかった。しかも安いぞ」などなど・・・。

ぜんぶ「安い」がついて情けないが。

今週、2軒ほどセコハン屋を覗く機会があったが、どちらもそこそこ収穫あった。
最近はめっきり中古の棚を漁る根気が薄れていたが・・・考え直さなくちゃな(笑)

今夜のBGM:Harry & Mac"pon pon 蒸気"(1999)

 細野晴臣が久保田麻琴と組んだユニット、ハリー&マック唯一のアルバム「ロード・トゥ・ルイジアナ」より。これ、図書館から借りてきました。
 細野のペンによるこの曲は、もともと「泰安洋行」(76年)に収録された。そちらのテイクは聴いたことないんだけど・・・。

 生き生きとビートが弾むニューオーリンズ・サウンドにのって、細野がグルーヴィな喉をたっぷり披露する。
 鼻に声を絡ませた低音でメロディに吸い付く細野のボーカルは、実にうまい。70年代のソロを髣髴とさせる。

 もちろん演奏もばっちり。ピアノがくちゃくちゃ弾み、粘っこいベースがしこたまかっこいい。かつダイナミックなバックの演奏が楽しい好テイクだ。

 "pon pon 蒸気♪"ってサビのリフレインで響く、"pon pon"のフレーズがパーカッシブでめちゃくちゃいかしてます。
2002年03月30日 23時23分54秒

むむぅ。
今夜はアケタで早川岳晴の誕生記念日ライブ。けっこう珍しい顔ぶれでのセッション(翠川+田村+植村)だし、ぜひ聴きたかったなぁ。

遅くなったので外でご飯食べて、帰ることにする。金曜の夜だしのみに行くことも考えたが、どうも雨降ってる日には行く気がしない。酔っ払って傘忘れるんじゃないかって強迫観念にかられるんだよね。

ひとりで飲むのにそこまでベロベロになるわけないんだが。なぜか大勢で飲んでるときより、ひとりで飲むときのほうが酔う。人と飲んでるときは、喋りながらだしセーブしてるのかな。

結局、晩御飯は松屋の牛丼でした(笑)なんか知らんけど、頼んでから1分で出てくる。かなりのスピードでびっくりした。

今夜のBGM:さかな"リトルスワロー"(1998)
 アルバム"Little Swallow"収録曲。とにかくリラックスできます。リバーブの聴いたギターに、勝井祐二のバイオリンがそっと幻想的にかぶさっていく。

 中盤のふたりによるハーモニーも気持ちいい。
 着実にビートを重ねてゆく、深みのあるpopのドラムスもいかしてる。
 アンサンブル一つ一つの音が心地よく、絡み合った音像もすばらしい。
 くつろいだ気持ちになれるポップスです。
 
 ちなみに中盤で、ギターの音がビビってるような。CDのキズだろうか。CDはレコードと違って、見てもどこが悪いのかさっぱりわからないしな(笑)
 
2002年03月30日 00時14分20秒

お帰りはこちらでございます。