Guided by Voices

Glad Girls (2001:TVT)

Producer:Guided By Voices? except 1 Rob Schnapf

Robert Pollard - guitar & vocals
Doug Gillard - guitar
Nate Farley - guitar
Tim tobias - bass
Jim MacPherson - drums

 バンドメンバーは"ISOLATION DRILLS"と同じ。
 めずらしくアルバム録音時とメンバーチェンジがない。
 リリースするごとにメンバーチェンジをするのがGbVの売り(?)だったのに。
 まさしくアウトテイクを集めた選曲なのかな。

 さて、本盤はアルバムの第二弾シングルカット。
 最初のシングル"Chasing Heather Crazy"はアナログのみだった。(ちなみにぼくは持ってません)

 んで、こいつはCDシングルで発売。
 どういう基準でリリース媒体を決めてるんだろう。一度ロバートに聞いてみたいな。

 ジャケットはシンプル。放射線をバック(なんていうんだろ、これ)に、双眼鏡を掲げた男のシルエット。
 せっかく"Glad Girls"が賑やかな曲なんだし、もうちょい凝ったデザインにして欲しかった。

 アルバム未収録曲は、またしても3曲収録。
 ロバートのサービス精神は、あいかわらず健在だ。
"Chasing Heather Crazy"の7インチにカップリングされてたのは"On With the Show"だから、このシングルさえあれば、音源的には"Chasing Heather Crazy"は不要かな。

 なんにせよタイトル曲が、とにかくいい曲だからね。
 見かけたら、買っても損はないと思います。

(各曲紹介)

1.Glad Girls


 すっごい名曲。切なく浮かれるメロディに切れのいい演奏。
 ステージではとっても映えそうだ。
 アルバムとミックスは多分同じ。
 マスタリングだけしなおしてるかな。
 
 連打されるドラムの抜けが、ちょっときれいになった気がする。
 しかしこのドラム・・・応援団みたい。
 「三三七びょ〜し」って感じのリズムを連想しちゃう。

 
2.On With the Show

 わずか一分の小品。
 おごそかでシンプルなイントロのあと、ロバートがギターに導かれて歌いだす。
 次第に雰囲気は盛り上がり。さあ、サビで炸裂・・・・!

 と、期待した瞬間に終わってしまう。まるで予告編みたいな曲だ。
 思いっきり肩透かし。ロバートのいけず。

3.North American Vampires

 CDでは曲間がきっちり取られてるから、実際には感じないけど。
 曲間ゼロだったら、この曲が「On With the Show」のサビと、勘違いしてしまうかもしれない。

 もっともこの曲は、前曲とは対照的にダイナミックなアレンジだ。きっちりバンドサウンドだし。
 力任せで押し切らず、ブレイクを挿入し手の込んだ構成にしている。
 サビで「イエ〜」って繰り返す部分は、もうちょっと重厚にしたらかっこいいのに。
 妙にすこーんと軽い雰囲気。

4.Isolation Drills

 さて、アルバムのタイトル曲を、こうしてさりげなく収録。
 けっこうGbVではありがちなパターンじゃないかな?
 「タイトルから曲を作る」ってインタビューを読んだ記憶がある。
 そのわりになぜ、この曲をアルバムへ収録しないんだろう。そのこだわりがユニークだ。

 ちょっと抜けの悪い音像で損してる。
 でも、うねりながら展開する旋律はグルーヴ感あふれて気持ちいい。
 確かにいまいち、華がないのは認めよう。
 でもあんがい、そっと心に忍び込む曲じゃないかな。

GbVトップに戻る