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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

マタイ受難曲
日帰り出張。新幹線で時間あったし、重たいけれどハードカバーを持ち歩いてた。
磯山雅「マタイ受難曲」(1994:東京書籍)を読む。11年の11刷で。着実に版を重ねてるな。

最近、クラシックへ興味がちょろちょろと湧いている。その一環で読んだ。分厚い本で最初はためらうが、3時間程度で読了できる。学術書でなく、バッハの同曲についての読み物形式。文章も、内容も。

データ的な目配りもできており、巻末の37音源+αのディスク・レビューから先に読んだ。けっこう著者の好き嫌いがはっきりしている。
本文は時代背景からキリスト教的視点を踏まえたのちに、一曲づつ丁寧に感想を連ねていく。読み進めると本書は評論ではなく、エッセイ的な感想だと良くわかる。緻密さよりも多くの情報を詰め込んだ印象を受けた。

本書を読み終わり、i-podに入れたバッハ"マタイ受難曲"を聴くか躊躇う。はたして僕は、これほど深く"マタイ受難曲"を聴けるだろうか、と。それほど本書はバッハへの思いが詰まった。  

マタイ受難曲は不特定多数の観客を対象ではなく、聖金曜日の晩課礼拝に初演された。すなわちライプツィヒ周辺のキリスト教徒向である。つまり教育レベルがあるていどは想定されており、当然キリスト教の信者であり共通知識が根底にある。したがってマタイ受難とはは何ぞや、と説明が要らなかった。

だが今、非キリスト教徒の日本人が聴く場合、感想の切り口はさまざまだ。歴史面でも文化面でもキリスト教徒面でも、もちろん歌詞や音楽面でも。複数の要素が絡まり、多層的な視点の咀嚼ができるか不安になるほど。

たとえばバッハのマタイ受難曲では"光背"が存在する。イエスの言葉の背後にのみト音の持続とバイオリン/ビオラが加わる。これはイエスの場面全てに施され、ただ一か所のみ存在しない。
こういった点は指摘されなければ、ぼくはいつまでたっても気づけなかったと思う。歌詞を理解しなければ分からないし、そもそもそこまで深く聴けているだろうか。
だが当時の聴衆はサブリミナル的に気づいていたろうし、何人かは自発的に気づいたかもしれない。そして唯一の"光背"ないシーンで、宗教的に感じるものが強くあったはずだ。
本書を読んでどこまで深い理解で音楽感想を言えるか、と色々考えされられた。いやはや面白かった。改めて本書を読み返したい。新しい感想があるはずだ。

音楽感想は、さくっと上辺を救った印象で「カッコいいじゃん」の感想も、説得の強度を持ちうる。
比較論で「あれが悪い、これが良い」の感想も、書き手の理想と知識量でさまざまに興味深く読める。これも色々思うとこあるが、今日は眠いので詳しくは割愛する。

ちなみに帰りの新幹線でマタイ受難曲をi-podで聴いていた。途中で寝てしまい、目が覚めたら終盤。マタイ受難曲を聴いたとは、まだ言えない。
2013年07月31日 22時59分43秒
Motown 1000
ユニバーサルが廉価1000円/初回プレスのみで2回に分けてモータウンの再発をするという。全100タイトル。公式Web見つからずだが、全貌は芽瑠璃のサイトが一番分かりやすそう。
http://www.clinck.co.jp/merurido/catalogue.php?show_unit=all&srcbnr=4337

世界初CD化が7枚。とはいえこの企画は迷走な気がする。千円とはいえ、いまさらLPサイズでモータウンを買う意味ってなんだ。ましてやメジャーどころの再発って。「いかに付加価値を」が、再発の意義だ、と切に言いたい。
平たく言えば、未発表曲でいいじゃん。ごっそりあるだろ。

さて、世界初CD 7枚は以下。うーん、ちょっとそそられない。
しかしコントゥアーズやスピナーズって、オリジナルLPサイズでは初再発なんだ。これを機にチャック・ジャクソンの再評価を望む。無理だろなあ。
買うとしたらモニターズに惹かれる。

<今回、世界初CD化>
コントゥアーズ"ドゥ・ユー・ラヴ・ミー"
エイモス・ミルバーン"ザ・リターン・オブ・ザ・ブルース・ボス"
チャック・ジャクソン"ゴーイン・バック・トゥ・チャック・ジャクソン"
チャック・ジャクソン"アライヴス"
シェリー&スーゼイ"パートナーズ"
スピナーズ"ジ・オリジナル・スピナーズ"
モニターズ"グリーティングス!"
2013年07月23日 23時18分51秒
マジー・スターの必聴曲10曲
http://amass.jp/25354

クレイマーやギャラクシー500をきっかけに、当時輸入盤で1st〜3rdをよく聴いた。
何で今のタイミングと思ったら、96年から17年ぶりに4thが出るそうな。
これまで、ボーカルのサンドバル嬢はHope Sandoval & the Warm Inventionsなるユニットでも活動、2枚のアルバムを残してる。へえ、知らなかった。

原文はこちら、英The Guardianにて。
http://www.guardian.co.uk/music/musicblog/2013/jul/19/mazzy-star-beginners-guide
2013年07月21日 08時18分45秒
ヴァン・モリソン『Moondance』が4CD再発
70年発売だが、なぜかこのタイミングで4CD再発された。収録曲はリンク先を参照のこと。やっぱ、この内容なら4枚組買うでしょ。ひさしぶりに楽しみな再発だ。
あ、今の無し。達朗の"Melodies"と"Seasons Greetngs"の再発も楽しみ。

ヴァンの"Moondance"はピーター・バラカンのラジオで初めて聴いて、ぶっとんだ。たぶん大学生の頃。こんなドライブ感ある歌なんだ、ってのと、アレンジのジャジーさに惹かれた。なにせ、ぼくのリアルタイムは"In the garden"。じじむさいオッサンだな、って印象だったもので。

いや、今では"In the garden"も大好きですよ。とにかくぼくは"Moondance"が好きなアルバム。
当時の未発表ライブ音源などを"レア音源"と水増しせず、純粋なスタジオ・セッション別テイクを今回の4CDは詰め込んだ。
このタイミングでレココレ誌も特集組むだろ。久しぶりに買うかな。発売は海外で9月30日と、ちと先。
2013年07月20日 18時20分53秒
日本の気候
一泊出張から帰宅。昨日は前泊で福岡、打ち合わせの後で大阪にて夕方打ち合わせ。そのあと東京に移動と、珍しく大胆なスケジュール。飛行機の中で爆睡しまくり。
東京は大雨みたいだったけど、なんとか濡れずに帰ってこれました。

東京の気温ニュースは多少話題になってるらしく、福岡でも大阪でも「東京や熊谷は暑いんですってねー」が雑談のテーマになる。
とはいえ。福岡も大阪も暑いわい。

移動中に"世界史(上)"ウィリアム・H・マクニール(中公文庫)を読む。40年あまりにわたる世界史の本で、大学の教科書を想定らしい。紀元前から15世紀まで、400ページくらいで説明をぶっ飛ばす。
簡便ながら濃密すぎて、情報量を咀嚼できない。ほとんど流し読み。ところどころで妙に小説的な形容詞が出てきて、読み物として面白いが。

世界史、と銘打つだけあり日本の歴史もほんの少し記述あり。読んでると、微妙に違和感あって面白い。数百年の経過を一行で語るゆえに、強引さが面白いんだ。
しかし世界史は要するに、宗教戦争ばっかりなんだなあ。特に紀元後は。
2013年07月17日 23時31分41秒
「わが闇」
芝居でも見に行くべ、と当日券狙いで下北沢へ。選んだのはナイロン100℃「わが闇」@本多劇場。運よく、前から3列目に座れた。
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon40th.html

ナイロン20周年公演という。もうそんなにたつのか・・・。今回の演目は07年の再演という。ナイロンははるか昔に「ウチハソバヤジャナイ」を見たきり、なんとなくナンセンスなシュール・コメディ劇団ってイメージあった。

ステージ見ると、古めかしい田舎の家屋のセットがきっちりあり。内容もユーモアをはさみつつもドシリアス。こういうのもケラは描くんだ。

休憩はさみ3時間半もの超大作だが、内容は濃密でシビア。30年前なら楽しめなかったと思う。とはいえ、この歳になるとね。「人生、いろいろあるよな・・」と、笑いながらもしみじみ見てしまった。

暗転が多数、小物が場面ごとにきれいに入れ替わる。この手際が凄い。溶暗の時にノイズとともにビワビワと画面がフェイドアウトする演出も良かった。

最後がちょっとあっけなかったが面白い。これは二段組みの単行本3冊くらいで、きっちり小説に書きこんだらすごく読みごたえある文学にもなるだろうなあ。
2013年07月13日 20時18分07秒
アイス御礼
日帰り出張で大阪へ。どこもかしこも暑い・・・。
涼を取りたくコンビニへ行く。なんとまあ。好きなブランドがあと一本しか残っていない。
もっと仕入れとけ、と、各地のコンビニは発注戦略を練り直し中では。

ちなみに、好きなブランドは「ガリガリ君」です。
幾つかバリエーションあるけれど、やっぱりオーソドックスなソーダ味が良いね。
2013年07月11日 22時40分19秒
ゴールデンリング
マックで1日限定のハンバーグを千円販売。ブームに踊らされるのも広告に引っかかるのも趣味じゃない。たまたま、偶然、今晩は無性にマックを食べたくなっただけ。20時過ぎに行った。ごく、さりげなく注文してみる。

・・・へえ、売り切れ。ま、まあ別に食べたいわけじゃないからね。ハバネロバーガーにするか。新製品みたいだし。ごく自然に間をおかず、メニューを選んだよ。

もちゃもちゃ食べてると、後ろでゴールデンリング注文のおっさんがいた。耳をそばだてると、午前中くらいで売り切れたらしい。まあ、そうだよね。この時間に来て買えるとか無いよな。甘い甘い。
2013年07月06日 21時03分21秒
明田川荘之というピアニスト
You tubeについ最近、13/6/16のライブが数本上がっていた。
http://www.youtube.com/watch?v=AsLDoLaPWCc
http://www.youtube.com/watch?v=4cUgfKZdctU
http://www.youtube.com/watch?v=ow69J2DvWqw

ちなみにアケタの店公式と思しき"AketagawaMuseum"の名義でも、数本の動画が上がってる。
http://www.youtube.com/watch?v=6jbe0Mgy7LI
http://www.youtube.com/watch?v=IB4Y1DV632g
http://www.youtube.com/watch?v=tS8KT4RB3ss

明田川荘之は、大好きなピアニストの一人。そういえばずいぶん、ライブを聴いてない。また聴きたいなあ。
ちなみに彼のリーダー作、初期の盤は未だにCD化されていない。ご本人は、再発の意向無いものだろうか。前にちょっと伺った時には、さらりとかわされてしまったが。

未CD化の盤を羅列してみよう。表記はアケタの店のWebからコピペ。75年から85年までの音源が、きれいに未CD化だ。

 75年 『ディス・ヒア・イズ・アケタ1〜3集』(off beat)
 75年 『エロチカル・ピアノ・ソロ&グロテスク・ピアノ・トリオ』(アケタズ・ディスク)
 76年 『外はいい天気』(アケタズ・ディスク)
 77年 『集団生活』(アケタズ・ディスク)
 76年 『生活向上委員会ライブ・イン益田』(アケタズ・ディスク)
 78年 『サマー・サンバ』つのだひろと体力バンド(アケタズ・ディスク)
 74年 『フライ・ミー・テュー・ザ・ムーン』(アケタズ・ディスク)
 75年 『アローン・イン徳山』(アケタズ・ディスク)
 80年 『12,617.4km』“古澤良治郎の世界”ライヴ(ベター・デイズ)
 81年 『ニュー・ステップ・ウィズ・マイ・ステップ』(テイチク)
 83年 『山崎ブルース』(アケタズ・ディスク)
 85年 『野尻の黄昏』(アケタズ・ディスク)
 85年 『アット・ザ・バベル 2nd』(アケタズ・ディスク)
2013年07月04日 23時14分01秒
ベートーベン交響曲、第5番を聴く。
何をいまさらと、お思いでしょうか。しかしふと振り返り、最後にこの曲を聴いたのは、いったい何年前か。クラシックといえば"運命"といいつつ、あんがい滅多に聴きかえさない。

もしこの曲を100回聴いたことある人なら、「なにをいまさら」でも頷けます。でもぼくは、たぶん50回も聴いてないはず。ということで、改めて聴いてみました。

いやー、かっこいい!けっこう流れを忘れてるだけに、聴き覚えあるメロディ出るたびに「そうなんだよ、これこれこれ!」と盛り上がれました。

聴いたのは07年発売のプレトニョフ指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団。Amazonレビュー見たら「最もワイルドで過激なベートーヴェン」とかあるな。なんだそりゃ。
ダイナミズムが派手で、くっきり突っ込み激しくシャキシャキした演奏だ。まさに、痛快無双。
2013年07月01日 21時32分47秒
ジァンジァンという、場
「ジァンジァン狂宴」高嶋進:著(2013/左右社)を読む。
http://sayusha.com/catalog/books/literature/20130411905

 不思議なムードを醸し出す、エッセイだった。永利彩乃の装丁も素晴らしい。カバー外して読むと、まずカバーの強烈な黄色が目に光り、ざらついた紙質がしっとり手に馴染んだ。

 本書はジァンジァン主催の著者が、架空の主人公を立てて小説的につづった自伝。問わず語りの風な三人称で、現在形で"止め"を多用する。
 つまり「〜した」よりも「〜する」の連発が、過去を語りつつ現代を思わす時制の揺らぎをつくる。それが自意識の不安定さを強烈に演出した。

 208頁と薄めの本。正直、個々のエピソードへ、記述はあっさり。ジァンジァンの場より演目に興味が行くも、この点では内容が物足りない。しかしルポでなく小説(もしくは散文詩)でつづられた本書は、変わりゆく周辺と終わってしまった寂しさを漂わす。匂い立つ、無常さが魅力だ。

 ジァンジァンは名前こそ知ってたが、実際に行ったことはなかった。本書を読んで、それで正解かな、と思う。
 ジァンジァンの閉店は2000年。20世紀後半を駆け抜けたジァンジァンは、時代性や価値観の変貌と密接に関連した。折々の良識をギリギリ跨ぐバランス感で演目を作りつづけた。
 つまり同時代性を明確に意識した場であり、それが分からぬガキだったぼくは、とても足を踏み入れていい場所じゃなかったようだ。
2013年06月29日 09時45分30秒
Roy Orbison
ふとAmazon検索したら、出るわ出るわ今年リリースなロイ・オービスン再発盤の山。
"Roy Orbison Story-Shahadararoba"、
"Presenting...Roy Orbison"、
"ROY ROCKS"
"Anthology"
"Threads & Grooves (Crying CD)"
"A TRUE LOVE GOODBYE"
"Sings lonely and blue"
"Absolutely Essenti"
"Only the Lonely"

なんでこんなに・・・著作権切れの時期?
曲目不明な盤もあるが、とりあえずレア曲はなさそうにも見える。もし入門盤を選ぶなら、"Anthology"で良いかな。3枚組の割に値段も安い。音質は知らんけど。
http://www.notnowmusic.com/roy-orbison-anthology.html

理由がわかるかとロイのサイト行ったら、"ブート音源を買うぞ"の広告が。まだまだロイ人気はアメリカで根強いかな。
http://www.royorbisonlive.com/

ちなみにぼくにとってのロイは、Monument音源の60年代前半がベスト。つまり、非常に保守的だ。
"Running Scared","Crying","Leah","Mean Woman Blues",もちろん"Oh, Pretty Woman"も。
たしか達郎の番組でロイを聴いたのがきっかけと思う。だからと言っては何だが、"Love hurts"は達郎と大滝のカバーのほうが好み。
"Mean Woman Blues"は達郎ライブだと、相変わらず定番だ。プレスリーよりもむしろ、ロイのレパートリーって刷り込みすらある。

"Running Scared"のシアトリカルなアレンジには仰天した。これで61年かよ、と。
クレイマーのカバーで有名(?)な"In Dreams"(1963)も、もちろん好き。
ちょっとマイナーなSun時代だと"Sweet And Easy To Love"(1957)も良い。ぼくは後追いのコンピ盤世代だから、ヒット曲も何も関係ない。
2013年06月28日 22時03分36秒
がつん!
日帰り出張。飛行機降りるとき慌てており、荷物棚の角に思い切り頭をぶつけてしまった。後で触ると、たんこぶがちょろり。
しかし目の前にいたキャビアテは表情一つ変えず、平然と「ありがとうございました」と言うのみ。なんかさみしいぞ。

まだ、ちょっと額は痛い。血が出なくてよかった。
2013年06月26日 22時49分59秒
CD1000枚以上持ってない奴はメタラー失格
http://blog.livedoor.jp/otomatome/archives/29401855.html#more
このスレまとめを読んでて、身につまされる発言がいくつも。

ロッカーでもジャズラーでもクラシカーでもソウラーでもラッポーでも、おんなじこと言えると思うのですが。
結局は5が言ってるように『結論 1000枚持ってたらただのコレクション』だよなー。

マイルスが聴きたくなってi-podへがっつり放り込むも、ロクに聴けなかった一日を振り返っての感想でした。
2013年06月25日 21時02分03秒
上半期チャート:オリコン/タワレコ
土曜なのにいつもの時間に目が覚めてしまった。昨日は夜更かしもせず、とっとと寝たせいだ。決して歳をとって朝に目が覚めてしまうわけではない。

ということで、オリコンとタワレコの上半期販売実績チャートが出た。
オリコン:http://www.musicman-net.com/business/26762.html
タワレコ:http://www.musicman-net.com/business/26767.html

オリコンはもう、ジャニーズとAKBとももクロを抜いてチャートつくればいい。見ても役に立たない。
では、タワレコはどうだ。ふーん。ONE OK ROCKが一位か。・・・良く知らない。
結局、役に立たないのは俺か。
2013年06月22日 07時01分34秒
鈴ヶ森と助六と
生で歌舞伎を初観賞。予想以上に面白かった。イヤホンガイドを耳に、歌舞伎座こけら落としの第三部を見る。演目は鈴ヶ森と助六。歌舞伎は詳しくないので、演目へはコメントできず。

が、エンターテイメントの塊だなあ、と思うことしきり。時間感覚は、今の観点だとスピードは緩い。だが、演出のせいかダレすぎずに進行してたと思う。
特に鈴ヶ森の最後、がらり派手な背景演出に息をのんだ。
見ながら、江戸時代の人はどういう風に見てたんだろ、とずっと想像していた。

身近なギャグやはやり言葉で笑い、絢爛豪華や見栄を切るカッコよさに息をのみ、商品宣伝に親しみ持ち、武士をコケにするストーリーでストレス解消する。
当時、歌舞伎はサブカルチャーだったのかな。少なくとも大衆向けなのは確か。上品な芸術とは別次元で、ひたすら楽しみを追求する演目だ。オペラとかミュージカルとか、そんなベクトルを感じた。

特に助六はその時代の話題を演目に取り入れる物、らしい。ツイッターするさまは、わかった。でもTVドラマを見てない悲しさ。「じぇじぇじぇ」って、歌舞伎の定番セリフかな、と思ってたのは内緒だ。
2013年06月15日 23時18分37秒
出張読書
日帰り出張。移動時間が長いので、なにを持っていこうか悩む。「終戦のローレライ」が未読なのでいったんはカバンに詰めたが、ハードカバー2冊は重い。そして往復で読み終えるかは非常に不安だ。

ということで、今朝、別の本に入れ替えた。
�ゝ槁瑤澆罎�「長い長い殺人」
��香月日輪「妖怪アパートの幽雅な日常:1」
��三崎亜記「海に沈んだ町」

片っ端から読了。
�,話司圓鮴僂濬鼎幼絞圓鮑遒襦�かつ異なる登場人物の"財布"を視点にして、間接的に物語を紡ぐ技巧のスタイル。あくまで"財布"は狂言回し。語り継ぐような滔々たる流れが面白かった。

�△論茲縫泪鵐�で読んでた。これは小説版の第一巻。マンガと違って地の文の情報量が多い。が、ファンタジー性だとマンガのほうが良いかも。逆にマンガのほうは、うまいことコミカライズしてるなあ、と改めて思った。

��も短編集。この著者の印象は初めて阿部公房を読んだときを思い出す。どこかさみしげで、幻想的な世界観。さらにこの著者の記述は、とても明確だ。だからこそ、異世界感が半端無い。本書はハードカバーで読んだが、ふんだんに写真を挿入し物語世界を盛り上げる。"窯変源氏物語"を連想した。
大海から流れてくる団地、明けない町、寂れたニュータウン。どれもが斜陽とねじくれた郷愁をくすぐった。これも面白い。

来週も日帰り出張あり。さて、何の本を持っていこう。
2013年06月14日 23時31分03秒
FREEDOMMUNE 0
今年もやるんだ、FREEDOMMUNE 0。大友良英"あまちゃん"Band出演が告知された。徹夜はめっきりできないヨボヨボの体になってるけど、ボアドラムもやるし見に行こうかなー。どうしよっかなー。
http://www.dommune.com/freedommunezero2013/

今日は数年ぶりにTOEICを受けた。聴けない読めない分からない。いやはや、どんどん英語力が無くなってることを実感。500点くらい取れてるといいなあ・・・。
2013年06月11日 22時13分27秒
コロヨシ!!
日帰り出張。電車の中でずっと読んでたのが「コロヨシ!!」三崎亜記:著(角川文庫:2011)。面白い。元本は2008年に単行本で出版された。

この著者は「失われた町」を興味深く読んだので、試しに他の本も、と入手してみた。
SFではないけれど、日本風の別世界が舞台の青春スポーツ物語。和風サイバーパンクみたいな印象を受けた。

かつ政府の監視を受けてるスポーツ「掃除」がテーマ。Wikiの"あらすじ"を引用する。

20xx年、日本固有のスポーツ・掃除は、戦後の統治政策の一環で国の統制下に置かれていた。日本で「掃除」を表立ってできるのは、高校生活の3年間、部活動としてだけだった。
幼い頃から密かに掃除を続けてきた、西州第一自治区の高校生・藤代樹は、才能を持ち、新人戦で優勝という結果を残しながらも「ただの部活」だと冷めた態度でいた。だが翌年の夏の大会でエリート校の「掃除」を目の当たりにし、壮絶な敗北感を味わう。

なにが面白いって、作中の造語。タイトルの"コロヨシ"も「頃よし!」と「掃除」の演武を始める際の掛け声、って設定。
パラレルワールド的な舞台なため、価値観も世界観もすべてが創作。つまり読んでて、いったん物語世界から振り落とされると復帰が無理。一から十までが造語と別世界だから。
しかし本書はスムーズに物語世界に入っていく。微妙に理解しづらい描写あるのはご愛嬌。
緻密な舞台設定と、物語に漂う諦念と青春の熱さが交錯するさまは読みごたえあった。

帰ってネットで調べたら、続刊が出てるじゃないの。読もう。
2013年06月05日 22時47分46秒
古本市へ。
所沢の古本市へ行った。ふだんは高田馬場か新橋のこじんまりした古本市に馴染んでおり、そこそこ広いスペースに掘りごたえを感じる。
音楽系の古本探したが、ほぼ無し。映画や戦記物はいっぱいあるのにな。LPは掘り出し物あっても聴けないからあえて掘らず。

揃いでふっと目についたのは有川浩の"図書館戦争"が一冊400円強位、塩野七生"ローマ人の物語"が一冊千円強位で転がっていた。
古書店だけあって、いわゆる最近の古本が半分と黒っぽい古本が半分。年配の人たちは何冊か抱えて棚を物色する。ちらっと背表紙見たが、どういう基準で買ってるんだろう。
あれを全部読むのかな。まあ、人のことは言えない。

ただ、文庫は膨大過ぎて見るのは省略。一冊数百円だと、買うか迷っちゃうし。
均一台で普段ブックオフだと見られない、左翼系の青木文庫がいろいろ安く転がっていた。ただ、紙の劣化が激しくて手に取る気になれず。今、面白く読めるものもありそうだったが。

結局、3冊購入。
「クラシックの快楽」(洋泉社:1988 初版/1992 37版)300円
「SMに市民権を与えたのは私です」団鬼六(頸文社:1995 初版)400円
「バッハの装飾音」ウォールター・エマリ(1965 音楽の友社:1965 初版 1973 9版)600円

最初のはムック。良く本屋で見かけたが未読だった。Amazonで1円古本、絶版。
次のは男なら知ってるでしょ、の著者による自叙伝。出てたの知らなかった。買おうか迷い別の棚を見てても頭から離れず、ぐるりと一周した後にもう一度手に取った。絶版。
最後のは93年に再刊もされたらしい。ぱらっと見たが譜例も豊富な装飾音の解説みたいだ。今では学術的な内容が古いかもしれない。でもバッハはもっと古い時代からいいや、と購入。かなり劣化したコンディションで、手に取った後は手を洗いたくなる。
昔は平気だったのに。歳とって指の脂の量が衰えたかのう。
2013年06月01日 22時56分17秒
80年代は懐メロ。
当たり前のことだ。もう30年も前のこと。しかしこういう、小金を持ったオッサン目当ての"おまとめ"の"通販限定"商品が出るんだなー。しみじみ。
この佐野元春の商品、欲しいもんな。たぶん、買わないけど。
http://www.u-canshop.jp/motoharu/?cid=ol5188eas1206
これも惹かれる。「日本ロック&ブルース大全」
http://www.u-canshop.jp/rock/?sid=rec_g1_re&rec_t=re&rec_k=v

子供の頃、50年か60年代の懐メロ通販商品見て、「けっ」と思っていたのに。今、自分がその歳になると興味惹かれる自分が悲しいぞ。
チェッカーズだとこういう企画に。当時ファンだった人たちは、惹かれるもんでしょうか。
http://www.u-canshop.jp/checkers/?sid=kan_g1
で、今聴いてるのがこのネットラジオ。伊藤銀次の思い出話がテーマ。
http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&cd=popfilereturns
2013年05月29日 22時01分03秒
遅まきながら手に取る。
「失われた町」三崎亜記:著(2006/集英社)をようやく読む。たまたま、最近になって知った。当時、第136回直木賞候補、第28回日本SF大賞候補だと。

前半のセンチメンタリズムはいまいち乗れなかったが、第6部あたりから強烈に面白くなってきた。冒頭に戻っての、余韻も素晴らしい。強烈な意志の貫きをじっくり味わえる物語だった。

むしろ再読こそが本書を改めて楽しめるかもな。
2013年05月23日 23時10分12秒
Pete namlookトリビュート3種。
ネットでふと見つけた。まず、これ。ポスター、かっこいいな。キンコーズあたりと提携して、ネットデータ販売できないモノか。
http://www.djfood.org/djfood/a-graphic-tribute-to-pete-namlook-and-fax-records

音楽的な追悼盤がこれ。今、資金集めの際中らしい。ある程度継続的に活動を、本Webでは示唆してる。
http://carpesonum.tumblr.com/releases

最後はfax音源使ったサンクラ。これから聴いてみよう。しかし、3時間以上のボリュームか・・・。
The Chillage Idiots Pete Namlook/Fax Tribute
https://soundcloud.com/the-chillage-idiots/the-chillage-idiots-pete
2013年05月18日 15時18分24秒
音楽情報3連発
1.フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ 初来日公演が決定
  http://amass.jp/22262
 
  初来日だったの?うひゃー。強烈に惹かれるが、ディナーショーの域を超えないんだろうなあ。悩む悩む悩む。

2.ウータン・クランが新曲「Execution in Autumn」を公開、無料DLも可
  http://amass.jp/22259

  ようやく作品が具体的に見えてきた。もう結成20年以上。早いもんだ。

3.Phishがトーキング・ヘッズ『Remain in Light』をフル・カヴァーしたライヴの映像がYouTubeに
  http://amass.jp/22273

  いまさら、ではあるけれど。やはり映像でも見られるのはうれしい。1996年10月31日、アトランタでの音源。ジャム・バンドだから音だけなら前から容易に聴けた。
 
  Phishは前からハロウィンに「アルバム全曲」カバーを第二部でやっていた。ぱっと調べた履歴をメモ。ちょっと探せば、音源もネットで入手できる。
 10/31/1994 White album   
 10/31/1995 Quadrophenia
 10/31/1996 Remain in Light
 10/31/1998 Loaded
 10/31/2009 Exile on Main St.
10/31/2010 Waiting for Columbus
2013年05月18日 09時58分50秒
フリー音源の音楽誌
"音専誌"がおもしろい。音楽に特化した電子書籍アプリで、前から気になっていた(が、チェックを忘れてた)。詳しいラインナップは、こちら。
http://www.onsenshi.net/?cat=8

電子書籍アプリを無料でDLして、個々のコンテンツをアドオンで購入する形式。
mixtapeやフリー音源のレビューが興味深い。
まず、無料の"創刊号"と最新刊の『ベスト・オブ・フリーミュージック』(350円)を読んでみた。

後者はバンドキャンプやサンクラに留まらず、ヒップホップやソウルまで。ネットにあふれるフリー音源をアルバム単位に複数の書き手が各20枚づつくらい、全170作タイトルを紹介した。
電子書籍の強みを生かし、文中にリンク多数。クリックすると音源ページや解説に飛ぶ仕組み。
i-phoneで読んだ。操作性で数点気になったが、内容は好奇心を刺激された。
(フリックに限らずタップでもページめくりたい、とか。マーカーや栞の反応はもう少し早くしてほしい、とか)
とりあえず他のタイトルも、いろいろ読んでみたいと思う。

しかし後者を読んでて、またもや色々考えてしまう。
無料音源は音楽CDビジネスの衰退とは別次元で、音楽文化の過渡期を象徴すると思う。
そもそも普通の人は、やたらめったら新譜や未知の音源はいらない(らしい。自分が違うタイプなので、よくわからん)。常に「なんか面白いのないか」と餓えた人にのみ(ぼくはこっち)、マイナー音源は魅力を持つ。
これは自分の検索範囲で満たされるか否か、がポイントとなり、いかに自分の知識を活用できるか、がカギとなる。

つまり。以下例文AとBで、大多数はAのみ意味を持つ。Bは個々の言葉や異文化へ魅力を感じるタイプでなければ、単に目の前を文字が通り過ぎるだけ。

A「ビートルズを彷彿とさせる、きれいなメロディとビート」
B「ロシナンテ地方に250年間伝わる民俗音楽ペロホンを、ガープ州で流行りのダルバッペ・ビートに乗せた、ファンキーなバラードで全米3週間No1のヒット。彼らが20年ぶりにリリースした2ndが本作。」

そして今回読んだ本は、思い切りBのタイプ。正直、ミュージシャン名もジャンル名もさっぱり。これらフリー音源が、例えば20年後に何作残っているだろう。いや、残っているとしても、だれが検索するだろう。
つまり例文Bのタイプを磨き上げて、大ヒットにする点において、大手レコード会社は今後も存在チャンスはあると思う。ビジネス規模は別にして。

フリー音源の強みであり弱みは、第三者のプロデューサー視点が薄いこと、だから。
2013年05月14日 22時20分54秒
河端一、超・超ロング・インタヴュー
めちゃくちゃ面白い。
アシッド・マザーズ物語:河端一、超・超ロング・インタヴュー
http://www.ele-king.net/interviews/003043/index.php

長期のワールド・ツアーを繰り返す、河端ならではの音楽シーン分析が、すばらしく興味深い。やたらめったら長いけど、読み通す価値は十二分にあり。ツアー中の武勇伝も凄まじいな。
アシッド・マザーズは今年気になっており、いろんなアルバムを聴き倒している。どうもぼくは、いっぱいアルバム出す人が好きだ。あ、大滝詠一も好き。

ちなみに2010年に行われた、田畑満のインタビューも読み損ねてた。
こちらは穏やかでアイディアいっぱいの人柄が伝わってくる、面白い。
http://www.ele-king.net/interviews/001143/
2013年05月13日 21時12分33秒
音楽感想の険しく楽しい道
「音楽と音の匠が語る 目指せ! 耳の達人」著:宇野功芳/山之内正(音楽之友社:2013)を読む。 http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=962270

なんとも間抜けなタイトルだが、著者はクラシック界ではベテラン(らしい)色んな意味で内容が興味深く、示唆に富んでいる。
ネットで音楽に限らず、何らかについてレビュー書いたことある人には、本書は素晴らしく刺激を与えてくれると思う。

本著は「クラシックの評論」をテーマに、を楽曲知識/録音クオリティ/方法(ライブorステレオ)の観点で、ざっくり述べ合った対談本。ほどほどにマニアックだが、紙幅の都合で深みへあまりハマらない。
ぶっちゃけオカルト的な思い込みや、納得しづらい論調も多々あり。
だからこそ、色々と考えさせられる。

CDやライブを聴いては感想を書き散らしを、なんだかんだで10年以上ネットで続けてきた。書き方はずいぶん考え、色々と方法論も変わってきた。いまだにベストなど無く、特にここ数年は袋小路感覚が強くて悩んでもいる。
ぼくにとって音楽感想はどこまで行っても趣味であり、対価、という分かり易い指標がない。だからこそ一旦気になりはじめると、割り切る根拠がない。

本書での「音楽批評」とは、をこう読み取った。
�|�者の価値観をブレさせず、��対象物の過去現在の位置づけを踏まえ、�J�法論のこだわりを、明確に意識する。
こうまとめると、特に変わったこと言ってないな。むう。

とりあえず、一か所だけ引用して本稿をしめよう。本書の象徴ともいえる箇所だ。
『(前略)つまり、「音楽を聴く」ことと「演奏を聴く」ことは違う。でも一番良い演奏というのは「なんて素晴らしい曲なんだ」と聴き手に思わせる演奏なんです。』

冷静に考えると、上記は「要するに聴き手の主観がすべてである」と言ってるに等しい。しかも客観的指標無しに『素晴らしい』感を読み手と共有できれば、書き手の音楽批評は成立する、と言っている。
無茶な言い方だけど、妙な説得力がにじみ出てしまう。
2013年05月12日 19時20分22秒
ベスト・オブ・ヴォーグス
ふと検索したら、山下達郎が選曲したヴォーグスのCDが再発されていた。これ、選曲が知りたかった。ヴォーグスは今聴くとかなり甘いが、流れるハーモニーが心地よい。
選曲だけ、コピペ。

1. ユア・ザ・ワン
2. ファイヴ・オクロック・ワールド
3. マジック・タウン
4. ジャスト・ホワット・アイヴ・ビーン・ルッキング・フォー
5. アイ・キープ・イット・ヒッド
6. イッツ・ゲティング・ベター
7. マイ・スペシャル・エンジェル
8. シー・イズ・トゥデイ
9. ゼン
10. ふりかえった恋
11. 慕情
12. アース・エンジェル
13. スタンディング・オン・ザ・コーナー
14. シャングリラ
15. モーメンツ・トゥ・リメンバー
16. 愛の誓い
17. シー・ワズ・トゥー・グッド・トゥ・ミー
18. ノー・ノット・マッチ
19. シンス・アイ・ドント・ハヴ・ユー
2013年05月07日 21時51分48秒
Erkki Salmenhaara
「20世紀のシンフォニー」大崎茂生:著(平凡社:2013)を、眺める。読んだ、とは言いがたい。ぱらぱらめくっただけ。

700頁もの大著で20世紀に創作の3000曲ものシンフォニーを調べ、羅列した作品。冒頭こそきちんと読もうと思ったが、すぐにめげた。なぜならば個々の内容はどうしても薄くならざるを得ず、音楽を聴きたくなる欲求に欠ける。
つくづく、この手の本は21世紀向きではないと実感。個々の情報を調べるならば、ネットへ頼らざるを得ない。鮮度でも、量でも。

だが本書の価値は概覧だ。これは電子書籍にもネットにも勝てない。本来、こういう本は棚の片隅に置き、ぺらぺらめくるものかもしれない。
いかにネットサーフィンをしても、何らかのつながりが無い情報の入手にネットは微力だ。敢えて無力、とは言うまい。だが、クリックしないところにはたどり着かない。

一方で紙の書籍はぺらぺらめくる、との利点ある。たとえ一ページ当たり数秒しか見なくても、ふっと気になる情報を見つけられる。

ということで、Erkki Salmenhaara。エルッキ・サルメンハーラと読むらしい(1941-2002)。フィンランドの作曲家で、膨大なシンフォニーを書いたそう。本書に曰く、230曲も書いたらしい。一部、本書から解説を引用する。

『(前略)各楽器の識別すらできないような、オーケストラの全体または部分による響きの塊が(中略)明確な拍節が無く、演奏者の自由にかなり委ねられた。このサウンド・ブロックの設計が、驚異的速筆の秘密でもあるようだ』

面白そうじゃないか。こういうとき、21世紀の便利はYou tube。・・・もっとも、シンフォニーの音源は見つからなかった。だが、なぜこの日記の題材にサルメンハーラを上げたか。
たまたま聴いた彼の室内楽(vln,vc,p)が、素晴らしく美しかったから。

現代的で突飛な展開と思ったら、切ないメロディがじわじわと寄り添っては高まる。少なくともこの曲では、前衛さが皆無。とはいえこんな楽曲を量産してたなら、本当にすごい。

ということで。大著の本をぺらぺらめくったら良い音楽に出会えた、という日記でした。
上記の室内楽がこれ。      
http://www.youtube.com/watch?v=31sNQbGAwdo

テープ音楽。コラージュだな。冒頭の広がりが雄大で良い。
http://www.youtube.com/watch?v=QFsVKMzFEG0

オルガン曲。これが前述の「明確な拍節が無く」って印象に近い。ふやふやと漂うサウンドは、電子音楽を聴いてるよう。これをパイプオルガンで実現できるのか。
http://www.youtube.com/watch?v=9Aaq2kbWWLs

Amazonで検索すると3枚だけCDで手に入るようだ。
2013年05月06日 14時07分14秒
カップ麺で学んだこと
どん兵衛屋 渋谷駅ナカ店に行ってきた。ホームを山手線で通過するたび、気になってたところ。http://www.nre.co.jp/shop/db/detail_00424/
中はシンプルにインスタントのどん兵衛がずらり。東京で手軽に大阪風味や北海道風味のカップ麺が食べられる、ってのが売り。北海道も東日本と別の味とは知らなかった。

で、学んだこと。キッチンでお湯を注いだ後に、熱いヤカンの底で蓋をなぞる。するってえと、糊がもう一度効いて上に重し置かなくても大丈夫。

・・・こんな方法あるのか。知らなかった。いかに隙間開けずに蓋を押さえるか、今まで腐心してたというのに。

で、味は。まあ、カップ麺です。
2013年05月05日 22時43分00秒
Lexile指数
Amazonが先月から導入していた。このテストが面白い!http://alturl.com/dmnio
Lexile指数とは、英語読解の指標。単語数や構文の複雑さなどを総合的に数値換算しており、難解な専門書は「2000L」を超えるという。

Amazonでのテストは200L〜1600Lまでをだいたい、イメージできる。
なにが面白いかってえと、そのきめ細かさ。で、1600Lでも無理やり読めないことはない・・・たぶん。つまり微妙な差異を具体的に数値換算するアメリカニズムが、妙な背伸び感や達成に向けた意欲を煽る。良くできてるな。

子供向けの200Lでも、ぼくのレベルだとちょうどいい。多読するなら200Lでも結構歯ごたえありそう。しかもAmazonでは100単位よりさらに下、10単位でも分類できるようだ。

細かいデータを扱えるオンライン・ショップならでは、の売りだよなあ。

Lexileの公式ページはこちら。
http://lerg.lexile.com/ja/
Amazon導入の背景説明は、このプレス・リリースがちょうどいいか。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000007002.html

Lexile指数の詳しい説明は英文wikiを。さて、これは何Lだろう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lexile
2013年05月01日 17時33分19秒
iTunesストアー10周年で過去10年の年間ダウンロード1位を発表
10年間に、どんな楽曲やミュージシャンがもっともDLされたか。当時のシーン傾向踏まえた分析したら面白そうだが、ぼくはほとんど聞いたことないアルバムばっかだな。流行りもん聴いてないと、こういうときにつまらん。

http://www.musicman-net.com/business/25535.html

2003年
トップ・トラック コールドプレイ「クロックス」
トップ・アルバム ジャック・ジョンソン「オン・アンド・オン」

2004年
トップ・トラック フーバスタンク「ザ・リーズン」
トップ・アルバム U2「ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム」

2005年
トップ・トラック カニエ・ウエスト「ディガー」
トップ・アルバム コールドプレイ「X&Y」

2006年
トップ・トラック ダニエル・パウター「バッド・デイ」
トップ・アルバム レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「ステイディアム・アーケイディアム」

2007年
トップ・トラック プレイン・ホワイト・ティース「きいてよデライラ」
トップ・アルバム カニエ・ウェスト「グラデュエーション」

2008年
トップ・トラック レオナ・ルイス「ブリーディング・ラヴ」
トップ・アルバム コールドプレイ「美しき生命」

2009年
トップ・トラック ブラック・アイド・ピーズ「アイ・ガッタ・フィーリング」
トップ・アルバム マイケル・ジャクソン「エッセンシャル・マイケル・ジャクソン」

2010年
トップ・トラック トレイン「ヘイ、ソウル・シスター」
トップ・アルバム エミネム「リカヴァリー」

2011年
トップ・トラック アデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」
トップ・アルバム アデル「21」

2012年
トップ・トラック カーリー・レイ・ジェプセン「コール・ミー・メイビー」
トップ・アルバム アデル「21」
2013年04月27日 10時13分21秒
とりあえずBGM
外は天気悪い。無性にフュージョンを聴きたくなり、スパイロ・ジャイラが今のBGM。彼らはベスト盤でしか聴いたことない。"Starburst"は何となく、記憶に曲調が引っかかるな。

最近はとみに記憶力が弱まり、CD棚を見てもどんな音楽か思い出せない。新しくレコ屋へ買いに行くのもいいが、棚を片っ端から聴いても同じことだよなあ。むしろいったん興味引いて買ったぶん、好みの音楽にあたる可能性は自分の棚のほうが可能性高い。
昨日もプリンスの"Emancipation"(1996)を聴いていた。やっぱこの盤、かっこいい。

さて、スパイロ・ジャイラ。フュージョンの代名詞だが、詳しいこと知らなかった。
ジェイ・ベッケンスタイン(sax)とトム・シューマン(Key)が中心メンバー。プロデュースや楽曲提供にジェレミー・ウォールが加わり、スパイロ・ジャイラを構成する。
つまり楽曲によりリズム隊は大きく異なるようだ。ベスト盤で聴いてると、このへんの非統一性が特に強調されて、逆に面白かった。

初期アルバムのラテン色は、ニューヨーク出身のスパイロ・ジャイラならではか。コルティーホみたいなニューヨーク・サルサの影響?リズム隊がパーマネントでないわりに、ビートの色合いが明確なのか。
なんだかんだで78年のデビュー以来、ほぼ毎年コンスタントにアルバムを出し続けている。累計で30枚弱、最新盤が"A Foreign Affair"(2011)。今も月に数本のペースでライブがあるようだ。

1stが自主制作的なAmherst Recordsから、2ndのMCAで80年代を過ごし、90年代はGRP。00年代はオハイオのジャズ・レーベルHeads Upに移籍と、流転してる。前述の"A Foreign Affair"はキャリア冒頭に戻ってAmherst Recordsから。厳しい。

今聴いてるのは"Starburst"。もっとも商業的な成功という2nd"Morning Dance"(1979)に収録された。スティーブ・ジョーダン(ds)にウィル・リー(b),ジョン・トロペイ(g)と腕っこきのスタジオ・ミュージシャンが固めてる。サックス・ソロはマイケル・ブレッカーのクレジットまである。

タカタカと軽やかに刻むドラムにストリングスが甘くかぶって、ギターが爽快にカッティング。甘いテナーのメロディ加わって、とにかくフュージョン!!って印象のアレンジだ。
アドリブはジェレミー・ウォールのエレピから。途中にシンセでフレーズかぶせて厚みを出す。で、ワウを生かしたギターのソロへつなげるという。お洒落でにくい。
ブレッカーのテナー・ソロで終わらせ、ジェイ・ベッケンスタインは敢えて前面に出ない。
ホーン隊で賑やかにリフを繰り返すとこも含めて、ポップス市場路線があからさまだ。

でもこんな濁った空でじっくり聴くと、小刻みなビート感の爽快さに安らぐ。
2013年04月20日 12時13分38秒
RC official bootleg
RCの初期ライブ音源集の楽曲が発表となった。
http://amass.jp/20751
詳しい記事はこちら。
http://tower.jp/article/news/2013/03/27/n13

2002年の「ロック画報 10 -特集 RCサクセションに捧ぐ-」で発表されたライブ音源+αと思ったら、ぜんぜん曲が被ってない・・・。全く違うライブテイクかな。ありがたい。

ロック画報のCD収録曲は以下。
M-01. つまらない仕事
M-02. ぼくとあの娘
M-03. 忙しすぎたから
M-04. 内気な性格
M-05. もっと何とかならないの?
M-06. ぼくの自転車の後ろに乗りなよ
2013年04月17日 22時22分13秒
ガリア戦記
今日は日帰り出張。移動時間長いため、積読本だった塩野七生「ローマ人の物語�検Д襯咼灰鶲柄亜廚鮖�って行った。ハードカバーで重たかったけど、こりゃ面白いわ。特に終盤のウェルキンゲトリクスとカエサルの攻防や、最終章のルビコン超える寸前に止める構成にワクワクでした。
続刊の"ローマ人の物語V"だけでなく、カエサルの「ガリア戦記」や「内乱記」まで読みたくなった。

塩野七生のローマ歴史本は、読み物として面白い。司馬遼太郎とは違うベクトルのドラマチックさや、著者の私見が地の文へ自然に溶け込んでいる。
こういう本こそ、電子書籍のほうが良いかもな。ハードカバーは重たいが、文庫版は薄すぎてあっという間に読み終わってしまう。
本書は図表も多い分、紙書籍が便利と分かってるが・・・悩ましい。
ちなみに続く「十字軍物語」シリーズも未読。まだまだ楽しめそうだ。
2013年04月10日 22時36分59秒
ザッパ・ミュージシャンのブランド的価値
ファンドレイジング・サイトのindiegogo.comで、とあるミュージシャンが寄付を募ってる。
http://www.indiegogo.com/projects/my-new-cd-with-frank-zappa-s-band-members-be-part-of-it?c=activity

宣伝文句は「ザッパのミュージシャンとCD作ったよ」。
音楽の説明は何もなし。だが、ザッパ・ファンは聴きたくなるという。罪作りな一枚だ。
なお参加ミュージシャンはアイク・ウィリス、エド・マン、アーサー・バロー、トミー・マーズ。

ザッパの音楽はほとんどがザッパのコントロールであり、ミュージシャンの創作的貢献は少なめ。再現性ふでの貢献が主と推測する(ステージでスポット・ライトは惜しまなかったらしいが)。
それでもザッパ系ミュージシャンが参加と聴くと、つい食指が動く。それ以前に、ザッパの庫出し音源も聴ききれないほど毎年出ているのだが。

ところで、前からすごく気になってること。81年以降のツアーでザッパがギター・ソロを弾くとき。ワッカーマン&チュニスのコンビネーションは、かなり即興性強い気がしてならない。あのフレーズ群は、どこまで書き譜なんだろ。

めまぐるしいフィルを叩きこむワッカーマンと、渋く低音を操るチュニスのリズム隊がめっちゃ好きだ。まとめて聴くなら"Guitar"が手ごろかな。

ちなみに。上記ファンドレイジング・サイトでのプレミアムは以下の通り。13/4/20まで受け付けている。

$ 5:プロモ音源1曲をDL。(投資直後から可能)
$10:発売一か月前にアルバムをDL+上記
$15:CDを入手(送料別)+上記
$25:なんかプレゼントあり(送料別)+上記
$50:CDブックレットに名前記入+Tシャツ+上記

あんまり派手な投資金額を要求しない代わりに、プレミアムもいまいち、ありがちの域を超えてない。
13/4/7日、10時(+0900(JST))現在、$1,671を集めた。目標は$21,000。さて、達成できるかな。
2013年04月07日 09時57分22秒
共同体と個人の未来
「評価と贈与の経済学」著:内田樹/岡田斗司夫(2013:徳間書店)を読む。
とても刺激的で面白い、対談本。内田も岡田も一般的な著作権ビジネスと、対極的な位置で活動スタンスをとっている。現状・過去・未来の分析は時に全く異なる二人が、あるべき"未来論"で、ぴたりと一致するさまが爽快だ。
妥協しあってるわけでないことは、本書を読めば実感する。

今、ぱらぱら眺めてるのがM3-2013春のカタログ。4/29の開催に向け、回るサークルをチェックしてる。今年はチェック最小限、その場の気分でジャケ買いするつもり。だが同人音楽は玉石混交の差が激しすぎ、完全にカンへ頼れない。

同人音楽へぼくが今、何となく惹かれるのは"覚悟の差"だと思う。はっきり言って、同人音楽はいわゆるインディやアンダーグラウンドと比べて、温い。だがこのハードル低い中を潜るのが、逆説的に宝探し気分をより味わえる。
覚悟、とは。同人音楽は究極的に"同人"向であり、閉じたスペースを前提としている。入手性はマスを狙っても、嗜好はあくまでマイノリティ。これで生活を狙わないゆえに。

最初、M3へ行ったときにノイズや前衛がどばどばあると思ってた。実際はポップスやテクノが乱造される、不思議な世界。なぜ大衆音楽をあえて同人でやる必要あるのか。
非産業なら、もっと前衛でいいじゃん。
ここであえて、商業と言わない。なぜならば商業は同人の対比と言い難い。商業は究極的に不特定多数のマス志向で、結果的に小商いはマーケットやキャパの問題だ。

前衛こそがマイノリティなゆえに、同人音楽界へ住まない奇妙な現象が産まれている。

音楽そのものもブロードバンド化により所有から"参照"に軸足が移った。これを刺激的に書いたのが、この本。
「ネットワーク・ミュージッキング〜「参照の時代」の音楽文化」著:井手口彰典(勁草書房:2009)

博士論文を元にしたため生硬な文章だが、内容は刺激的。全部持つことが不可能なゆえに所有に向かった価値観が、例えばYou tubeで容易に参照可能なために、音楽への相対が変わっていく、とネット文化の分析を行った。

これがぐるりと回って、冒頭の内田/岡田論とオーバーラップする。内田/岡田の本では、(1)小さなコミュニティでの互助意識(2)非アメリカ=安泰が日本の強みだ、の論点と。
少なくとも情報や無定形のものは、参照が所有と消費の代替となりうる。あとは実体をどうするか。
2013年04月06日 18時48分12秒
がっばん。
今日は朝から風が強いったら。特にオフィス街はビル風で風向きがしょっちゅう変わるのか、傘さしてると風にあおられ、歩くのも一苦労。ふっと前を見ると、OLのねーちゃんの傘が、おちょこになって濡れ鼠で歩いてた。

ああ、かわいそうだなー。でも、風向きを読まないのが甘いよな。へっへっへ・・・と気を抜いた瞬間。ものの見事に自分の傘もおちょこ。なんてこったい。因果応報の朝でした。

今のBGM:深水チエ"花の涯"(2010)
 もうすぐM3。深水チエは新譜出すかな。彼女はインディ、というか"同人音楽"のシーンで活躍する一人。本盤はインディ・レーベルVoltage of Imaginationから発売され、Amazon流通もあるため、比較的入手がしやすい一枚。

 坂口安吾「桜の森の満開の下」をテーマにした7曲入りミニアルバムで、作詞/曲/編/Voを深水チエが担当した。エンジニアはbermei.inazawa、ゲスト歌手にAnnabelと、やはり同人音楽界隈では有名な人が揃ってる。公式サイトはこちら。
http://www.voltagenation.com/hana/#menu3

 深水チエの魅力は幻想的なメロディに多重コーラスを施したサウンドだ。ハーモニーにリバーブ利かせて、主旋律をドライでウィスパー気味にアレンジする。丁寧で華やかなアレンジが心地よく、ぼくは同人音楽では特に好きな一人。
 今なんでこれを聴いてるかというと、花と嵐という、今日の出来事にちょっと引っかけてみたわけですよ。
2013年04月03日 21時18分12秒