LIVE レビュー

見に行って、楽しかったLIVEの感想です。

02/10/06   渋谷 屋根裏

  〜ノーガッデムvol.5!〜
出演:25m.Floater

 MEATEATERSが主宰するイベントへ行ってきた。といってもMEATEATERS自身はちょっと聴きそびれてしまったが。
 ちなみに渋谷の屋根裏は行くの初めて。たどり着くまで迷ってしまった。スペイン坂ってどこにあるんだよ〜、とロフト横の坂を上がったのが敗因だったか。。

 今夜このライブを選んだのは、25m.Floaterを聴きたかったから。
 ひょんな事で知ったかれらは、Guided by voicesやスーパーチャンクなどに影響を受けたそう。GbV好きとしては聴き逃せない。

 先日聴いた2ndアルバムの出来も上々で、ライブ見るのを楽しみにしてた。
 なにせ本拠地は神戸。おいそれとライブを見ることもできないもん。

 25m.Floaterが出演する前に、2バンドが演奏した。
 どちらのバンドも30分くらいの短いステージ。

 最初に演奏した"うーず"が印象に残る。
 ds、b&vo、keyの3人編成で、キーボードがひたすら目立った。

 オルガンみたいにぶっとい音色でリフを弾く。
 アンサンブルは正直ラフ。どの曲も似たような感じのアレンジだが、面白かったのはラスト2曲目にやった曲だ。"ぎらぎら"かな?

 スピーディなリフを繰り返しつつ、ブレイクを適度に挟む。
 リズムはジャングル・ビート。三人で怒涛のごとく突っ込むとこは、70年代プログレみたいだった。
 うーずは二年ぶりのライブで、次回は未定だそう。

 さて、PA後ろの進行表によると25m.Floaterは3番目。
 ぼくは客席スペース前方隅のベンチに腰掛け、ステージを眺めてた。

25m.Floater
 (シライ イッセキ:Vo、カクセ クニアキ:g、タケモト コウジ:g
  タニ ショウジ:b、キチジョウ:ds)


 ステージへ登場したのは20時40分くらい。挨拶もそこそこに、中央に立ったイッセキがギターを弾き倒しながら歌い始めた。
 
 予想以上にエネルギッシュなステージング。
 ギターはいつのまにか肩から下ろし、スタンドマイクで歌いまくる。
 歌詞は全て英語。途中にほとんどMCを挟まず、次から次へと曲をぶちかました。

 30分くらいのステージで10曲くらい演奏したのかな。
 ほとんどの曲はあっというまにエンディングを迎える。
 シャープなビートで着実なアンサンブルは、ライブを繰り返した底力を感じた。
 コーダはしこたまあっさり。曲によってはいきなりどどっと終わる唐突さも面白い。
 
 イッセキのボーカルはステージが進むにつれ、テンションが右肩上がり。
 マイクスタンドを片手で引っつかみ、振り回したりケリでぶったおしたり。
 いっときも動きを止めず、ステージいっぱいをマイク片手にうろつき、体全体でリズムを取る。

 アクションが激しいもんだから、歌ってる最中に片手に持った紙コップから、どぷどぷ床へビールをこぼしちゃってる。
 で、歌いながらカップが空なのに気付いた後。ことさらそっと床へカップを置いてたっけ。
 
 途中でMCをはさみ、"The Summer of an incident"、"Do you?/I Know"とステージは続く。
 バックの演奏は派手な動きはない。最後のほうのギターソロで飛び跳ねたくらいか。いきおい、目はボーカルを追ってしまう。

 音はあんがいでかく、ギター2本の音を聞き分けるのは難しかった。
 リズムギターとリードギターは役割分担してたようだけど・・・。
 ちなみにコーラスは、最終曲でショウジがハモったのみ。もっと掛け合い要素が多くてもいいのに。

 ライブの最後はイッセキが弾いてたギターを、アンプに押し付けフィードバックを響かせる。
 他のギタリストも同じようにアンプへギターを押し付けた。
 スピーカーからノイズが吹き出る中、イッセキはギターをモニタスピーカーへほおり投げた。

 ノイズが鳴り響く中、イッセキがアンプの電源を叩ききって終了。
 けっして観客へ愛想を振り撒いてないのに、不思議と親しみやすいステージだった。

 次回の東京でのライブは未決定だとか。
 大阪では頻繁にライブをやってるが、ぜひまた東京でライブをやって欲しい。

 ぶいぶいギターがわめくシンプルなアレンジにのって、キャッチーなメロディが次々溢れるサウンドはめちゃくちゃ爽快だった。

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