BGMは、特に日記の内容とリンクしてない 場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。 ちなみに過去の日記はこっちです。 |
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出張で約2週間、アメリカへ行ってました。 人生で初の海外です。びびりながら出発して、何とか無事に帰国できました。 日本での仕事はバタバタがしばらく続きます。あー、のんびりしてえなぁ。ライブにいけるのはいつだろう。 てなわけで、5月後半の日記をまとめてアップします。 細かく日々、日記をつけてたわけじゃありません。気が付いたときにメモしてただけ。だからいろんな日のエピソードがごちゃ混ぜです。これ、日記じゃないかなぁ? あえてのんきなことばっかり記しました。だけど仕事もしてたんですよ。・・・信じて。お願い。 5月某日 初めての長時間フライト。ほっとんど寝られず。予想ほど消耗しなかったものの、やっぱつらいわ。着陸予定時間の表示画面見て「あと2時間か・・・もうちょいだな」って考える自分に驚く。 つい24時間前まで、人生で最長の飛行体験は一時間半だったのに。 ふだんならとっとと酒飲んで寝ちゃいます。飛行機に乗ってる一時間半で、酔いはさめるもの。 だけどこのときは「あと2時間だ」って、ぼんやり過ごす。いまだに考える。あの時飲んで寝たら、少しは頭がすっきりしてたかなって。 JALで行きましたが、座席さえ快適ならたぶんフライト中飽きない。音楽チャンネルを片っ端から制覇し、うとうとしたら到着すると思う。 「いけないルージュマジック」とか大貫妙子「ベジタブル」なんかが印象に残ってます。 乗ったのは当然エコノミー。座席が狭くて、たまりまへん。しかし飛行機での対応見て、エコノミーって客じゃないような気がしたよ。まるでおまけの荷物扱いっぽい。 快適そうなエグゼクティブ・クラス見てのひがみかなぁ。 シカゴ空港に到着。早朝なので、アメリカ人の乗客はほとんどいない。うろついてた警官の腰に、馬鹿でかい拳銃がぶら下がってるの見てびっくり。アメリカなんだな、ここは。 そういや空港内のシャトル(っていうの?あのモノレールみたいなの)待ち場では、BGMがファンキーなピアノのジャズ。さすがシカゴ。 乗り換えて別の空港へ。とにかく機内が寒い。暖房は全然聴いてないやん。何でみんな平気なんだ?アメリカ人は寒さに強いの? こんどは2時間くらい。この程度は日常茶飯事なのか、何も機中の娯楽無し。他の客は新聞読んだりクロスワードパズル解いていた。 馬鹿でっかいハードカバーを読んでる客も、けっこう見かける。あんな重たいもん、よく持ち歩くなあ。 機内放送で音楽流してるらしいが、乗務員がヘッドホン配る様子はかけらもなし。いったい何のためなんだ。 時代を超えたごちゃ混ぜ選曲で面白そうだったのに。言ったら、貸してくれたかな? 初日はちょいと豪華なホテルを予約してくれた。疲れを癒せってことね。 ただし車が無くてどこへ出かけられず。プールあったって、当然水着なんか持ってきてませーん。そんな元気も無いし。 結局、すげえヒマ。ノートPCあるから、仕事はできるんだけど・・・さすがにそんな気力(やる気とも言う)は皆無。 散歩したくても、なにもない。本音言うと、怖くて部屋から外に出られない(苦笑) ホテルでごろごろテレビを見てた。ニュース見て、英語に慣れようかな・・・と殊勝な考えも浮かぶ。だけど浮かんだだけ。結局MTVばっかり。 ちなみに成人向ビデオ番組も発見。ホテルによって違うが、だいたい10〜13ドル。日本円で千数百円くらいか。 相場がいっしょで面白かった。アメリカのほうがちょっと物価安い気がするけども、この手の相場は東西いっしょなんだ。 5月某日 テレビをつけたらイタリア語の放送局で、朝っぱらからプールサイドにビキニの女の子ぎっしり並べ大騒ぎする番組やっていた。朝の6時だぜ、おい。 ニュースをはさみながらヒット曲を歌うって構成らしい。歌手はぶんぶん腰を振りながら、陽気に女の子と騒いでる。どうやら生放送だぞ、これ。なんなんだ、このパワーは。 朝食が一番マシ。昼飯は甘ったるい炭酸飲料にげんなり。夕飯は死ぬほど不味かった。 うー、何でこんなもん食べてるんだろ? 初めて、英語で仕事の打合せ。喋り言葉は速くて、まったくわからず冷や汗かく。現地スタッフに整理してもらいながら進めた。 日本とまったく違うのは、顧客の会議室で見た黒板。そういや印刷できるホワイトボードって、ほとんどなかったな。 なんと前の打合せメモを、そのまま残してる。たいがいは他社に知られたくないから、終わったらすぐ消すのに。 ・・・もっとも、なんて書いてあるかはさっぱり判読できず。すごい情報が書かれてたらどぉしよ。 また移動。到着予定だったフィラデルフィア空港に雷が鳴り渡り、空港がマヒしたそう。 一緒だったアメリカ人スタッフから英語で聞いたし、細かいニュアンスは違うかもしれませんが。 とにかく飛行機は行き先を変え、アレンタウン空港へ緊急着陸した。 「ビリー・ジョエルが歌ってた”アレンタウン”と同じ場所なの?」とたずねると、頷く。 ぼくはふっと外の光景を眺め、「ビリー・ジョエルと同じ風景を見てるんだ」と感慨にふけった。 ・・・なんて書けば、ちょっとはドラマチックなのに。 実際のところ、外の風景は単なる空港。あたりまえ。ぜんぜん実感湧きませんでした。 ホテルは電話が使えない・・・受話器をとっても、ぷーぷーって発信音が聞こえない。 まったく通じないってどういうことよ。 5月某日 相変わらずホテルから一歩も出ず。治安が怖いんだもん。そこそこのホテルを予約してるから、めったなことは無いらしいが・・・。 朝、出発前に一本だけタバコを吸う。一日のうち、吸うタバコはこれだけ。実は禁煙を試みてました。アメリカって吸うとこ、全然無いんだもん。 頭の中から足の先まで、ニコチン染み込むのわかる。くらくらくるもの。初めてタバコを吸ったときみたい。 ちなみにこの節煙は、週末に泊まったホテルであえなく崩れました。現地スタッフが気を利かせてくださり、喫煙室を取ってくれたんです。 身体はすっかりニコチンに慣れ、出張の後半は真夜中にホテルの外でぷかりと吹かす。うめー。 禁煙誓ったため、成田でいっさいタバコを買ってない。失敗した・・・いざ吸おうと思っても、手持ちのタバコが一切無い。 しかたなくホテルの売店で買う。セーラム・ライトが6ドル弱。ってことは一箱が650円?!ぐえー。 空港で仕入れたマルボロをまず吸う。これはいくらだっけな?4ドル位だっけ?覚えてないや。マルボロってきついね。舌がどんどん荒れていく。 初めてアメリカの町を歩いた。路駐した場所からレストランまで、ほんの300メートルくらいだが。 やっぱり雰囲気がどことなく違う。あらためてアメリカへ来た実感湧いた。 日本人だからって気を使ってくれたと思う。シーフードのレストランへ。せっかくだからカニを食う。いやー・・・まずい(苦笑) だけど食えなくは無いな、と考えてる自分に驚いた。こうして味覚が破壊されていくのか。 って、それほど大げさなもんでもないね。 部屋でのアメニティは日本と勝手がかなり違った。まず、パジャマ無し。 そりゃ、浴衣は無いと思ったよ。でも映画で見るような、バスローヴがあってもいいじゃん。 聴くところによると、高級ホテルでもない限り置いてないらしいが・・・。 それと、歯ブラシやかみそりは無いのに、石鹸やシャンプーはどこにでもある。 エイズを恐れて粘膜接触の可能性あるやつはおかない、ってこと? ホテルは乾燥してるし、飛行機の中は寒い。なんだか喉がいがいが。完全に風邪引いたか?とりあえずホールズを買って舐める。しかし喉の薬ってわけでもない。 冷静に考えたら、単にメンソールで喉を痛めつけてるだけ。何の解決にもなってないじゃん。 のちに薬局でヴィックスを手に入れた。一箱99c(税抜き)。安いなー。 一番の楽しみはラジオを聞くこと。アメリカのラジオ、聞いてみたかったんだ。家のネットはナローバンドで、ラジオ聞けないんです。 たしかに放送局はいっぱいありそう。ただし番組表を見つけられず、どの周波数で何の音楽やってるのやら。 適当にチューニングしてたが、古めのロック(80年代くらい)はよくヒットする。 だけどソウルの番組ってなかなかない。ラップはよくかかるのに。 どっちみちテレビをつい付けてしまい、ラジオはあんまり聞かずじまい。 5月某日 どうやらソウルやオールディーズってファンはいるものの、ラジオ番組を探すの 難しいらしい。そのわりに空港のBGMでは無邪気にヒット曲がかかってる。 空港でポール・マッカートニーの"Listen to what the man said"やシュープリームズ"恋は焦らず"とか。 こういうのががんがんかかるラジオを聞きたいなあ。 古めのロックでは、ヒットしたかどうかは選曲に無頓着みたい。 ラジオでビリー・ジョエルの"Only the good die young"が何気なくかかる。これ、シングル・カットすらなかったんじゃ。 そういや飛行機ではポール・サイモンの"Diamons on the soles of her shoes"がかかってたな。 ひょこひょこっと選局するセンスがかっこいい。 飛行機の時間までちょっと間があき、空港の中をぶらつく。 日本ほど売店がないなあ。タバコもぜんぜん売ってない。ほんと免税店で買っときゃよかったよ。 せっかくだから(?)エロ本を空港で買った。黒のプラスチック板で、表紙が見えないようにディスプレイしてる。こういうとこ、厳格だな。 なお買ったのは、ただのプレイボーイ誌。ホテルで見たら当然、修正なしでした。しかし健康的なエロ本だよなあ、としみじみ。「セクシー」って言葉より「ヘルシー」って言葉がまず頭に浮かぶ。 どうせ日本に持ち込めないし、ホテルで捨ててきました。念のため。 ちなみに売店で買うと、売り子がなにやら英語でまくし立てた。「おまえは20歳以上なんだろうな?!」って言ってると想像し、”Yes,Yes”って適当に返事。パスポートはどこにしまったっけ、とぼんやり考える。 するとおもむろにレジ下から、ビニール袋取り出し包んでくれた。 他の雑誌なら、剥き出しで渡されたのに。スキン買うんじゃないんだからさ。そんなこんなで、とても飛行機はその雑誌を眺められる雰囲気じゃありませんでした。 現金で買うと、小銭がじゃらじゃらくる。だけど自動販売機で使えるのは25c硬貨だけ。あ、たまに10cや5cも使えるのあったか。1cが邪魔だ。 アメリカ人に聞いても「小銭の使い道?ないねぇ」と言ってる。・・・たぶん。使えない硬貨を流通させるなよぅ。 財布が膨れて邪魔くさい。適当にかき集めて飴を買う。おつりが少ないはずの金額を渡した。 ところが外税らしい。・・・おつりで、かえってコインが増えた。 どこにいっても、容器は全部使い捨て。食べかけも平気でぽんぽん捨てる。プラスチックも紙も、ぜんぶ一箇所に投げ捨てるスタイルがどうにも馴染めない。 別にエコぶるわけでなく。だったらもっと違うほうに気を使えよ、と愚痴りたいだけ。 具体的には・・・『味を良くしろよ』。 焼きそばみたいな“Soba”を食べる。炒めた野菜とまとめて、発泡スチロールの皿に一盛。どこが日本風なんだろう。 盛り付けって概念無いのか。ゲロが載ってるみたいだよぅ。食欲わかねえなあ。 ちなみにレストランはコーラっておかわり自由らしい。ぼんぼん追加をテーブルに持ってくる。よくコーラばっか、そんな飲めるな。 ぼくはたいがいミネラル・ウオーターかレモネード。 ステーキとコーラって組み合わせ、おいしいの?すみません、自分ではトライできませんでした。 5月某日 歩いていける距離にコンビニなく、飲み物買うのはもっぱらホテルの中。部屋に備え付けのコーヒーポットか、エレベータ横の自動販売機で買うパターンだ。 ところが今日はミネラルウオーターが売り切れ・・・他はコーラやドクター・ペッパーなど炭酸飲料ばっか。ポカリみたいな中間の飲み物はないもんか。お茶はなかなか無いしなあ。 部屋でコーヒー飲みたくても、使い方に困る。普通のドリップ式で、たぶん日本と同じ。だけど普段家で飲まないから、使い方わかんないんですよぅ。 そうそう。チップの置き方を教わった。ホテル出るとき、枕の下へ置くのは2ドルが相場だそう。 「連泊しないなら、俺は置かないがね」とそのアメリカ人は笑う。一般的な考えかは知りません。あしからず。 ここのホテル、約500mlのペットボトルが一本$1。他に泊まったときは$1.25〜2.00だから、安いなと喜んだ。ところが1$紙幣が使えない・・・なんでじゃあぁ。 フロントに行って、ジャラ銭を25c硬貨へ両替してもらう。 5c硬貨5枚と、10c硬貨2枚に1c硬貨5枚。計50c。 簡単に計算できるようもっていったのに。フロントに渡したら、えっちらおっちら変な計算してる。やれやれ。 時差ぼけのせいもあって、夜中に目がさめたらそのまま仕事。メールやりとりするが、電話代が高いなあ。 あとで聞いたらローカル・コールは一度繋いだら料金が変わらないらしい。日本の感覚でDLのあと、いちいち切ってたよ。損した。 アメリカは自動チェックアウトが普及してるのか、真夜中に領収書を部屋の下へ挟み込み、朝はそのままさよならってスタイルみたい。だけどぼくが電話するのは、もろに明け方。この料金ってどうなってるんだろ。実は今までぜんぶ、ばっくれてます。 今日はフロントに聞いてみるかな。でも喋り言葉、むちゃくちゃ早くてさっぱり聞き取れない・・・。 雑談してて「おまえの趣味はなんだ?」と聴かれる。喜び勇んで「アメリカのロックを聴くことだ!」と胸を張った。ぼくが好きなミュージシャンは、アメリカでどんな評価だろう。わくわくしながら、名前をあげてみる。 「クレイマーだよ。」「・・・だれだ、それ?」 「Guided by Voices!デイトンの出身だぜ」「・・・デイトンは車で3時間の距離だな。でも、知らんなあ」 ・・・そんなもんだよな、どうせ。 アラン・トゥーサンやデイヴィッド・リー・ロス(どっちもコンサート見たことあるんです)の名前を挙げても、知らないようだ。次に機会あったら、Jマスシスって言ってみようっと。 しかたなく、ビリー・ジョエルが好きだって話で盛り上がった。西原理恵子じゃないが、勝ち負けで言うと負けなので、とても悔しい。 相手は「ストレンジャーが好き」だそう。フォー・シーズンズへ話をつなげようと期待に胸を膨らませつつ、「アップタウン・ガールが好きだね」と答えた。 「あの曲?つまんないよ」 ・・・んがー。“I don’t like it.”っていうか、ここで。 5月某日 スタッフの車でハイウエイをひた走る。広いなあ。衛星ラジオを聞きながら移動してた。70年代の曲を流す局で、何気なくマクファデン&ホワイトヘッド"Ain't know stoppin' us now"がかかって嬉しかった。当時ヒットしたのかな。いずれにせよ、こうしてオンエアされる価値は認められてるんだ。 晩飯はHootersへつれてかれる。思ったより健全でした。平たく言うと、ウエイトレスがホットパンツとタンクトップで動き回る、セクシー版アンナミラーズみたいなとこです。 ピンナップ・ガールの登竜門なんだろか。テレビでやってたミスUSA(?)のテレビ番組にて、”フーターズでウエイトレスしてたわ”って経歴を喋る娘がいた。 じいさんの一人客が複数。ぼおっと酒飲んでるように見えるが、ウエイトレスが通りかかったとたん、目の色が変わる。 ウエイトレスの後姿をじいっと見つめるさまが印象に残った。じいさん、まだ枯れてないな。 夜は仕事しながらぼおっとテレビを流す。FOX(テレビ局?)での”Elimimate”とかいう番組があほらしくも面白い。仕事の合間に眺めてた。 要はプレイボーイを軸に、ガールフレンド候補の4人がさまざまにアプローチし、いかにその男を落とすかって企画らしい。いっちゃん下品で「誰がこんなの選ぶんだ」ってのばかり、最後に残って意外だった。男の気を引こうとキスばっかする女が残るらしい。なんとも即物的だこと。 5月某日 時間がちょっとあいたので、頼み込んでCD屋へつれてってもらう。中古盤と新譜を売っていた。当然ながら、輸入盤屋と同じCDが並んでるねぇ。 新譜の値段は1600円くらい?タワレコより2割くらい安い。輸送費かからないから当然だけど。 ばかすか買ってもしかたないし、時間も無い。ぱぱっと棚を物色した。中古盤の値段は1000円弱が相場かな。そこそこ安いんじゃないでしょうか。 在庫はだいだい1万枚くらい。町の中古盤屋として、まあまあな品揃えでしょう。整理が大雑把で見るのに時間かかりそう。 見慣れた盤とまったく知らない盤が、中古で混在してる。マーヴィン・ゲイの見慣れないライブ盤があったけど、あれはブート?いまいち触手が動かず、買いませんでしたが。 こっちはわけのわかんないベスト盤がいろいろありそうだね。JBのベストCD、見かけないのがいくつかあったもの。選曲がいまいちなので、やっぱり買うのを控える。 ・・・控えてばっかだな。 じっくり探せば、もしかしたら掘り出し物があったのかも。時間無くてとにかく焦って、チェックは適当でした。 「日本で手に入りにくそうなやつ・・・」と、この州の地元で活動するバンドのCDを何枚か買った。詳しくは「購入紀行」をご参照くださいませ。 もう荷物を増やしたくない。ケースはぶち捨てて、ジャケットとCDだけ持って帰ってきました。税関でこういうの、ひっかかるかな? そうそう。店は万引き防止か、在庫はすべてCDを抜いている。カウンターでCDを受け取る方式だ。 検盤って概念がないんでしょうか。おおざっぱだし、なさそうだな。ためしに中古盤を一枚買ったが、盤質は特に問題なさそう。 バーゲン・コーナーがあったので、ぱぱっと見た・・・でも、すぐに買うのあきらめました。一枚1$だから、破格だろう。値段はね。 だけどジャケの無い盤ばかり。ブックレットを投げ捨てて聴く人もいるんだ。さすがにそういう盤は商品価値が下がるのね、いかなアメリカでも。 このコーナーだけは盤がケースに入ってたから、何枚か盤質をチェック。特に傷は見当たりませんでした。 CDのカットアウト盤も結構見かけた。こういうのもっと、輸入盤屋が日本に輸入してくれないもんか。 ちなみに店のカウンターに「販売top20」のコーナーがあり。8位くらいだったかな?ゴーストフェース・キラーの新譜があって意外だった。売れてるんだ。 プリンスの新譜もあったっけ。ちゃんと流通してますな。 ラジオやテレビでよくかかったのはOutkastの”Roses”。これが今ヒットしてるのか。ヒットチャート、最近見てないなあ。 5月某日 テレビ見ながら、ふとミュートボタンを押してみる。すると英語の字幕が出て驚いた。 映画だけじゃなく、トーク番組でも字幕がでる。全部が全部ってわけじゃなさそうだけど。 これ、便利だなー。しゃべりだと3%くらいしかわからないけど、字幕なら5%くらいは理解できるもの。 ハンバーガーをはじめて食べた。6ドルでドリンクとポテトつき。いきなり腹いっぱいになったよ。やっぱ量が多い。どうせならマクドナルドを食べてみたい。日本と同じ味かもしれないから。だけど近くに無いんだよな。 肉の処理がへたくそ。焦げ臭いです。「マヨネーズはいるか?」って聞かれて断ったが、付ければよかった。調味料ないと、食えたもんじゃねぇ。 今日の空港はBGMがクラシック。いきなり大きめの音で響き渡り、なんかの合図かと戸惑った。弦楽四重奏だったかな。先日のポップスといい、今日のクラシックといい。BGMの感覚が日本と違うね。もっと音楽が自己主張してるよ。日本の鳴ってるのか鳴ってないのかわかんない、抽象的な音楽も好きだけどさ。 そういや飛行機でインストの日本っぽいメロディが流れてた。あれはどういう層の客を狙ってるんだろう。この空港、まったく日本人を見かけなかったのに。 夜はメキシコ料理を食べる。いまいちうまくない・・・辛くないのはありがたいが、どうにも味がボケてる。 BGMはメキシコのヒット曲なんだろうか。初耳なリズムとメロディだ。しかしなぜか親しみが湧く。 平たく言うと、日本の歌謡曲っぽい。食事しながら何度も「あれ?日本のヒット曲?」って耳をそばだてちゃった。 5月某日 どこへいってもアメリカは、でぶとはげが多い。なぜだろう。ばくばく食ってるから?ダイエット・コーク飲むならお茶を飲め、って突っ込みたくて仕方ない。 ポロシャツ着て椅子に座ると、ぽこんと太鼓腹な男をよく見かける。風船でも入ってるのかね?思わず棒で突っつきたくなった。 大食漢なアメリカ人スタッフの様子見てたが、おっそろしく食生活がアンバランス。夜中に山盛りステーキを食うわ食うわ。 だけどコースって概念は希薄で、前菜かサイドメニューを頼むくらい。んで、夜にどか食いしてとっとと寝るもんだから、朝は食欲無いらしい。 ホテルのフロントにあるクッキーを2枚くらいとって”朝食だよ”とのたまっていた。おいおい。 空港で鳴る電子音は、どこもかしこもしょぼい。まるでファミコン初期のSEを聴いてるみたい。スピーカーがボロいのか、音源が古いのか。どっちだろう。 むこうの携帯って実用一点張りな感じだね。デザイン的には質実剛健。日本のおもちゃみたいな携帯を見慣れてるので、違和感ある。 携帯電話の通話代はけっこう高いと思うが、みんなどしどし喋ってる。仕事じゃないっぽい人まで。公衆電話、使えばいいのに。 飛行機が着陸したとたん、着メロが鳴り響く。 要するにみんな、電源切ってないんだな?!せめてバイブにしろよ。そもそも機能がついてないの?それとも携帯持ってるのがステイタスで、わざと鳴らしてるのか。 あれから何回か、現地の人間と飲む機会あり。誰一人としてクレイマーもGuided by Voicesも知らん。ぷんすか。 ザッパが好きだって言うと変な顔され、オールディーズが好きって言うと「なんで?」って顔される。最新ヒット曲になるとぼくが知らないから、どうにも話がかみ合わない。やれやれ。 5月某日 アメリカはご存知のとおり、握手の文化です。いったいどうなんだろ・・・とトイレへ行くたび、ちらちら見てました。やっぱ日本と変わらないなあ。 手を洗わない男がちらほら。こら。 風邪ひいて、打合せしながら手で咳を抑える。こういうのってやっぱり、左手で抑えるのがマナーなんでしょうか。 くしゃみすると、すかさず一言アメリカ人がなにやら声をかけていた。なんて言ってたんだろ。聴きたいけど、それほどの語学力は無し。 西へ移動。フライトのたび、何であんな揺れるのやら。心臓に悪いよ。着陸も荒い。ぐいぐい高度を落としてく。 3時間くらいの移動だと、さすがに機内で娯楽が必要らしい。飛行中にビデオが流される。どっかのテレビ番組かな? プリンスのパロディ番組をやってて大笑いした。いや、言ってることはわかんないんだけど、うまく特長捉えてギャグにしてるんだよ。 喋り方やスタイルって一歩ずらすとギャグなんだな。マドンナやジョージ・クリントンのパロディも折込み、シャイで気取り屋のプリンスをうまく笑いのめしてた。こういうとき、言葉がわかるといいのに。 機内放送をチェックしてたら、モータウンの特集やっている。らっきい。さっそく聴こうとするが・・・ヘッドホン、どこへ刺したらいいんだよ。一応ソケットあるけど、音がしない。 周りを見回しても、やっぱり首をひねってる。いろいろいじり回して、やっとわかった。接触が悪いみたい。 端子部分を力いっぱい抑えて、強引に接触させながら聴く。くたびれるなあ。 番組は続いて、アメリカのロックン・ロールを俯瞰する内容へ。 一曲目はやっぱりビル・ヘイリーの”ロック・アラウンド・ザ・クロック”。いかにもです。だけど二曲目にペンギンズの”アース・エンジェル”がかかるあたり、渋かった。有名曲ではあるけどさ。ドゥ・ワップをあえて持ってくるのがかっこいいな。 全般的にはありきたりの選曲で物足りない。まあ、当然だ。王道路線の選曲だもの。 だけどビーチ・ボーイズの”サーフィンUSA”をかけるなら、”Fun Fun Fun”のほうがいいよう。プレスリーが一曲もかからなかったのは、たぶん選曲したレコード会社に権利が無いんだろう。 夕飯でレストラン(っていうか、大衆食堂のアメリカン版ね)へ入ると、デイヴィッド・リー・ロスの”カリフォルニア・ガールズ”がBGMでかかってた。 イントロ聴いて「カリフォルニア・ガールズだ」っていうと、すかさず「ビーチ・ボーイズだな」ってアメリカ人が答えた。ビーチ・ボーイズのバージョンのほうが有名らしい。よく考えりゃそのとおり。 5月某日 一番興味あるのはやっぱり、「どのくらい英語が上達するか」って点でしょう。僕自身、興味あったもの。 結論を先に言うと、若干は向上します。日々英語に触れてると、少しは聞き取れるようになる。行く前が3%くらいだとすると、5%くらいかな。 だけど日常生活は戸惑うね。とにかく早口。機内アナウンスなんてさっぱり。もちろんテレビやラジオも全滅。 喋りのほうは、度胸つきます。だけど文法力はかえって落ちた気も。ただでさえ文法があやふやなのに、単語並べて喋る癖がつくからさ。ますますいいかげんな英語になっちゃった。 発音はヒアリングに伴って多少マシになるかもしれないが・・・一箇所にとどまった場合だろう。今回は仕事であちこち移動したから、毎日戸惑いばかり。とにかく東と西、南(は今回行ってないが)と北でぜんぜん違う。 多少はわかりかけてたつもりなのに。次の日別の場所へ行ったら、びたいちわからない。発音がぜんぜん違う。あせったね、ほんと。 ・・・とまあ、そんな感じの2週間でした。長文にお付き合いいただき、感謝です。 帰ってきたのは今日、日曜日の夜9時。はー疲れた。明日から普通に仕事でっす。 ちなみに体重はかってみたら、毎日どか食いしたせいか、約3キロ太ってました。やれやれ。 |
2004年05月30日 23時22分11秒
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