のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに過去の日記はこっちです。
きんきん。
って、愛川欣也じゃありませんよ。・・・誰がわかるんだ、こんなネタ。

ちょっと銀行へ行く。久しぶりに窓口で用事を済ませた。
窓口の女性が喋る「仕事用の声」がやたら甲高く、すごく戸惑った。

いわゆるアニメのロリ声みたいな喋りでさ。待ってる間にぼおっと眺めてたら、客がいなくなったとたん咳き込んでるんだもん。そこまで声を作らなくても。

ドスを効かせて「何の用じゃ。とっとと言わんかい」って凄んで欲しい、とは言いませんがね。

今夜のBGM:Eurythmics"Don't ask me why"(1989)

 レココレ誌最新号の「再発盤ニュース」を見て、旧譜がごそっとスペシャル・エディションで再発と知った。
 80年代に音楽を聴き始めた身として、彼らの「再評価」ってすごく違和感ある。リアルタイムで聴いてたからなあ。

 ひさびさにユーリズミックスを聴きたくなり、91年に発売されたベスト盤を引っ張り出す。邦盤のライナーにある、ピーター・バラカンと渋谷陽一のなんともヌルい対談が面白い。
 リアルタイムで印象強いのはやっぱり初期。一曲選ぶなら・・・なんだろ。"There must be an angel(playin with my heart)"かな。

 今夜はベスト盤を聴いてて、ふっと耳にとまったこの曲を。
 元は8thアルバム"We too are one"に収録。ここでいったん活動を停止する。その諦念が伺えるアルバムタイトル・・・って、穿ちすぎか。
 
 "Don't ask me why"はシングルカットもされ、全英25位まで上がったとライナーにある。この頃はラジオを聴いてなかったから、ぜんぜん印象ないや。
 たまにテレビで見た「ポッパーズMTV」でピーター・バラカンが、やたらユーリズミックスを高評価してたの覚えてる。
 ぼくは正直言って、アルバムを買うほどのファンじゃなかった。シングルはシンセの作り物っぽさに一歩引いちゃって。でも、まったく嫌いでもなかったな。

 この曲、きっちりエレクトロなバック・トラックが健在。すでに当時、古めかしいアレンジだったと思うがなあ。
 ミックスはシンセを強調することなく、ボーカルとうまくバランスを取っている。
 冒頭の怖い雰囲気が、なんとも苦手。ぱぱっと聴いてるときは、イントロだけで飛ばしちゃう。アニー・レノックスも低音でじわっと歌うんだもん。

 でもサビは開放感あり。この対比を狙ったのか。
 今聴くと、アレンジは詰めが甘い。デビュー当初に比べたら、インパクトこそ減ったが、まとまってるけれど。
 ソウルフルさを意識しつつ、けしてソウルにはまらなかったアニーの歌も中途半端だけど。久々に聴くと、やっぱ悪くない。

 ちなみに。ユーリズミックスのスペシャル・エディションの中身はいまだに知らない。昨日、タワーレコードで一生懸命探してたんだけど、見つからなかったんだよ。
 「Y」とか「U」の棚ばかり探してたのが敗因だな。今度行くときは、「E」の棚を探してみなくちゃ。
2004年05月01日 00時22分45秒


がさごそ。
いやはや仕事でストレスたまりまくり。忙しいってのはダメですな。5月はむちゃくちゃになりそうで、頭痛いです。あ〜、さぼりてーなー(笑)

ここんとこ音楽聴く時間がほとんどとれやしない。i-pod持ってるんだから、通勤中に聴きゃいいのに。なんかその気にならなくって。カバンに突っ込んだまま、使わない毎日です。
かわりに電車でマンガ雑誌を読み捨てる無駄遣いばっか。無駄遣いと分かりつつも、やめられないんです。

昨日は本屋で手塚治虫の「火の鳥」を買って読んでました。単行本買うのも2回目か3回目な気がする。いったん読み飽きて処分して。読み返したくて、買っちゃう。無駄遣い・・・ああ、わかってますよぅ。と、誰におれは言い訳してるんだ。

今日読んでた雑誌に、クール&ギャングのトリビュート盤の記事が載ってた。へえ。久々に聴くか、と帰ってCD棚をチェック。・・・見つからない。
ベスト盤と、ライブ盤を持ってたはずなのに。いいかげん疲れてたから、諦めて別の盤を聴いてます。
こういうときが一番悔しい。持ってるのに見つからないという。処分しちゃったかなあ。
ABC順にCDを並べられる棚と、それを置く部屋のスペースが心底欲しいです。

てなわけで。GWまであともうちょい。あと一息じゃあ。

今夜のBGM:Allen & Allen"Tears of joy"(1996)

 この欄で紹介したことありましたっけ?ひさびさに引っ張り出した盤。黒人デュオのジャケットに惹かれ、コーラス・ユニットと期待して買った。アルバム"Come Sunday"に収録。

 実際にはゴスペルのユニット。このアルバムも半分はインストで、アレン&アレンは音楽監督的な立場みたい。
 詳しい経歴は分からない。録音はフロリダだ。

 ネットで調べると、デビューは1994年。昨年までに8枚のアルバムをリリース、今年はベスト盤が出たみたい。
 インディではなく、ポリグラム傘下のレーベル、CGIに所属。少なくともこの盤は。まだ活動してるのかな。HPは見つからず・・・。

 この曲で聴ける生楽器の演奏が、なんとなく気になった。 
 アレン&アレンは作曲とアレンジ、打ち込みやピアノ、サックスといったほとんどの楽器を演奏。
 アコギやウッドベース、パーカッションは別のミュージシャンだ。
 
 ほんのりジャジーなトラックに、打ち込みドラムは似合わない。
 似合わないんだけど、手数の多いピアノや鈍く唸るベースをなだめるかのように、淡々とリズムが鳴るのもくつろげるんだな。
 歌はほぼ「ラララ♪」ってリフレインのみ。

 別にぼくはクリスチャンじゃない。ゴスペルを聴いたって敬虔な気持ちになんてなりゃしない。
 BGMで聴いたらベタかもね。でもまあ、今の気分には、悪くない。
2004年04月27日 23時54分10秒


あわわ。
ほんとは今日、休暇とろうか迷ってた。昨日、仕事を一段落させたつもりだったから。
ずる休みする気にもなれず、まずは会社へ。なんだったら、午後は帰ってもいいや。
そんなのんきな一日のはずだったのに。

一通のメールから、トラブル勃発。しかも原因が、ぼくの初歩的ミス・・・くっそう。ひさびさだ、こんなこと。って、しょっちゅうあってたまるかい。
がしゃがしゃ足掻いてたが、うまくケリつけられたか自信ない。あー、明日会社行くの、気が進まないな。

ほんとはもう一個、別の案件もあり。連絡が来て、同僚にあれこれ尋ねる。そしたら、どんどん頭がパニックに・・・。めっちゃうろたえてました。
「落ち着け」って何度かいわれましたよ。もともと仕事をスマートにこなしちゃいませんが。
ひときわ今日は、いっぱいいっぱい。何年かぶりに。えへん。・・・いばるな。

てなわけで、帰りはi-podでボ・ディドリーを聴きながら。今聴くと、R&Bってどうにも野暮ったい。良さは分かるよ。もともと好きだもん。
しかし生理的に「昔の音楽」って気が、すごくした。録音じゃない。リズム感やテンポのせい?
彼の音楽が持つ説得力って、決して今の曲と遜色ない。むしろ上回ってるのに。

だいぶ仕事でテンパった頭がクール・ダウンされてきた。よしよし。
エボニーズへ切り替える。くー。これが染みた。
こないだ買った、最近の盤ね。今の時代とは思えない。70年代ソウルを意識した、暖かいソウル。

i-podはここんとこ、カバンに入れっぱなしにしてました。でもこうして、いろんな音楽で気持ちを切り替えられるのって、いいね。
で、今は部屋でコブラ・ヴェルデの最新作を聴いてます。次は何を聴こう。

今夜のBGM:Frank Mccomb"Fools"(2003)

 去年の8/1の日記でも紹介したアルバム、"The truth"に収録。今月号のMM誌を立ち読みしたらレビューがあって、久々に引っ張り出した。本作は2ndだそうです。間違えてました、ぼく。
 スティーヴィー・ワンダーの影響がモロに出た、男性黒人シンガー。

 とりあえずリラックスしたい。気持ちいいBPMはないか・・・と、さっきからピポパポとリモコンをいじってる。
 いまいちピンとこなかったけど、まあ、スローな曲。

 節回しがほんと、70年代のスティーヴィーっぽい。肝心のメロディに力がないんだよなあ。ほんわかしてるんだけど。
 フランクのピアノ弾き語り。あとはパーカッションをかぶせてるだけ。
 あ、多重録音でベースっぽいシンセもあるな。

 ばさばさ派手にパーカッションが鳴る。名前忘れたけど、でかいツボを降るようなパーカッションじゃないか。
 椰子の木が揺れる中、ベンチに寝ころんでくつろぐ昼下がり、をイメージして聴いてます。
2004年04月22日 23時40分11秒


なんとなく。
心ならずも仕事のドタバタが続いてます。一日がびゅんびゅん過ぎますよ。ところが一週間は長い。早く週末にならないかなー。

なんにも脈絡ないですが。
Newtonの編集長、竹内均氏が亡くなりましたね。根っからの文系で、Newtonは読んだことないぼくですけれど。
「私の知的鍛錬法」(1980年:徳間書店:新書)って氏の本は、愛読しました。
もともとこういう本、好きなんです。父親の本棚から引っ張り出し、ガキの分際でわくわくしてましたっけ。

「おれは知的に生きるぞぅ」って、中学生の頃は思ってたんです。
や、いまでも思ってますよ。実現したかはさておいて。いまでも「知的に生きたいなあ」とは、常に思ってます。うん。
この本はたまに引っ張り出して、ペラペラめくってます。
       

またもや脈絡ないですが。
ネットで面白い歌手を見つけたのでご紹介を。Dokakaってミュージシャンです。ビヨークと共演した、って記載ありましたが、皆さんはご存知でしょうか。
ハミングで全ての楽器を表現し、一人多重録音のアカペラでコピーやオリジナルを聴かせます。

HPはここ。なぜか全部、英語です。ごっそりあるmp3をDL中。しかしまだ全部落とせてない・・・ナローバンドは辛い。夕べ一晩、PCつけっぱなしで寝たのに。

リズムと音程が少々甘いのと、メインボーカルをなぜか鼻歌ですますため、どこかコミカルな雰囲気が抜けない。
きっちりボーカルを取るか、カーティス・メイフィールドやアル・グリーンみたいな曲を歌えばハマるだろうに。

たとえばスティーリー・ダンの"Peg"。ホーンのフレーズ、もうちょいピッチが高いほうが好み。
メインのボーカルがへにゃへにゃですが、むちゃくちゃ面白いですよ。

唸ったのがニルヴァーナの"smells like sprit"。全部アカペラですぜ。
さぞかしマヌケだろと思いきや。むっちゃ感じ出てます。

クリムゾンの"21世紀"もすごい。あの中間部のアンサンブル、アカペラで完コピですよ。ハミングで。
多重録音で各トラックを同期させるの、そうそうできない。素人がやったら、絶対に縦のリズムがズレそう。変拍子だぜ、あの。
なのにこれ、きちんとアンサンブルに聴こえるんだもん。

ちなみにクリムゾンは"太陽と戦慄パート2"もやってます。こっちはズビズバを連想しちゃった。面白いなー。

とりあえず全部DLして、CDに焼いて聴くつもり。今はノーパソのしょぼいスピーカーですもん。まともなスピーカーで聴いてみたい。

ぜんぜん脈絡ないですが。
GWが着々と近づいてます。今年も体力と金が続く限り、ライブ三昧でのんびりしようと計画してます。・・・ほんとはのんびりとはほど遠いです。
夜はライブいって、酒飲んで昼ごろ起きて。
HP用の感想書いてたら、もう夕方。次のライブが始まるって寸法ですもん。

連休にライブ行くの重ねると、びゅんびゅん時間たっていきます。でも行きます。どっちやねん。
どれに行くか迷ってるんなか、案内メール来ました。
これ、むっちゃ行きたい・・・。

でも3日間か。集中力続くだろか。この日はどれも、他に面白いライブもやってるんだよな。いや、全部行かないってのも、大人の判断だろう。でも聴きたいんだよぅ。

冒頭に書いたとおり、仕事でバタバタしてるのも実情です。
夜、酒飲みながら、暢気にこのへん悩んだりもしてます。さて、どうしよう。

今夜のBGM:Bobby McFerrin"Sunshine of your love"(1988)
 一人アカペラでアンサンブルといえば、やっぱこの人でしょう。アルバム"Simple pleasures"に収録。
 大ヒットした"Don't worry,be happy"も入ってます。名曲ですよ。今までに何度聴いたろう。

 本盤でのカバーは、ラスカルズの"Good lovin'"がめっちゃ好き。スピード感がいかしてます。
 でもまあ、上で紹介した歌手に倣ってこの曲を。

 クリームのカバーですよね、これ。オリジナルはほとんど聴いたことないですが。 
 胸を叩く音をシンセ・ドラム代わりに、大音量エレキ・ブルーズのこの曲を、しこたま強引にアカペラで成立させてます。
 朗々と歌える人なので、ソウルフルさもほんのり。あまりにタイトで、逆に堅苦しくなっちゃってるくらい。

 聴きものはエンディング部分。クラプトンのギター・ソロを(たぶん)コピーして、ワウっぽさをモロにまねしたメロディがおかしくって。
 フィードバックを模したとおぼしき、ラストの歌声もすごい。さすがに息継ぎあり。無茶してます。
2004年04月22日 00時20分25秒


ぐぐぐ。
さらっと書いて終わらせるつもりだったのに。
下の文章書くのに3時間近くかかって、午後の予定はずたぼろに・・・いったい何をやってるのやら。

それでは「輸入CD規制問題」について書いて見ましょうか。
どのくらい有名なんでしょう、この問題。法律審議の状況、くわしくはこちらこちらをご参照ください。
って、手抜きの説明でごめんよぅ。ほんとはこういう話、あんまり熱っぽく語るのって趣味じゃないんですよ。

だけど萩原健太氏がご自身のHPで『冷めた意見でかっこつける人もいて、それがまたむかつくんだけど。』と書かれてた。
それ見て、胸にぐさっと来てね。ここ数日、関連サイト見ながら仕事の合間に色々と考えていた。

ほんとはそれより前にやんわりと、4/3付の日記でこの法律について意見を書いたつもりだった。波及する影響をだいたい想像してね。
でも遠まわしすぎ。自分で読み返しても、法律との関連が分かりゃしない。

まず最初に自分の意見を書いておこう。
ぼくはこの法律、まったく気に入らない。二十数年前に戻る気か、と思うよ。

だけど。反論する人の意見にも、正直賛同できない。
いまいち議論がかみ合ってない。唯一噛みあいそうなのは、お金の面だけ。しかし金だけで議論するのもなあ。文化について述べるのに、許容範囲が金だけってのも、さみしいよ。
CCCDはまったく別の観点でしょ。この法律とは何の関係もない。

この法律についての意見で、共感できたのは上記の萩原氏コメントと、ここで読める、山形浩生氏の文章くらい。

今回、萩原氏の意見は痛快だった。
 レコード会社に頼るのやめろ。自分で買え。遠慮して発言しないっておかしい。さらに、アクセスが拒まれるこの法律はダメだ。
どれもが明確かつ、音楽評論家として説得力ある意見だった。

もっとも音楽を商売にしてない、音楽ファンの立場はちょっと違うはず。
詳しく書いてみよう。

たぶんこの法律が施行されて、一番影響でかいのは「洋楽のマイナーな、新譜のファン」じゃないか。
次が「洋楽の新譜のファン」だろう。

この法律がどこまで厳格に適用されるか知らない。
ほんとに厳格にやられたら、打撃をこうむるのは民俗音楽ファンやジャズファンだと思うが・・・。
論点がどんどんずれるから、ここでは触れるのやめとこう。

どうして影響が出るか。ぼくがあちこち読んだ限りでは、こんな変化が音楽業界に訪れるらしいから。

<ダメ>:日本盤もある洋楽の新譜。

・輸入盤で買えない。国内盤でのみ(ここにCCCD問題を絡めてる)。
・ネットによる並行輸入も、たぶんダメ。
・ただし発売後7年経過すると、OKになるようだ。

国会の答弁書を引用しよう。
 『(前略)例えば、日本盤に比べて著しく安価な洋盤が(中略)発行された日から起算して七年を(中略)措置の対象外となる。(後略)』
・・・なんか略の仕方がかっこ悪いですね。論旨は捻じ曲げてないつもり。
ご興味あるひとは、原文をご一読ください。

<グレー・ゾーン>:日本盤がない、輸入盤

・輸入OK。
 ・・・だけど輸入コンテナの過半数を占める売れセン輸入盤がNGだから、物流費上昇の単価反映しそう。

・ネット販売・・・OK?いまいちわからん。
 ・・・たとえば日本じゃなくアメリカのアマゾンから、買った場合は安くなるの?

つまり。いまのところ中古盤には影響がないようだ。
それなら「7年待つか、中古で買えばいいじゃん」とつい思ってしまう。マリー・アントワネットみたいですが。
だって法案の原文読んでも、7年間待てば輸入OKみたい。
今回の法案は輸入規制じゃなくて、著作権の変更だから。

ちなみにこの文章、どこを探しても「洋楽輸入盤」に触れられてると思えない。そこが一番おかしい。
本当の論点はここ。「法案の拡大解釈」だろう。
だけど法律をきちんと勉強してないから、本論点で説得力ある反論できない。ちくしょう。

楽観したら「発売後、7年経過した売れセンCD」の大量輸入に伴い、マイナー盤も輸入・・・」というビジネスが、成り立つような気がしないでもない。
そりゃ、CDはちょっとくらい高くなるだろう。だけど本音を言ったら・・・別にいいよ。

なぜならば。
たとえば10万円、CDにつぎ込めるお金があったとする。
これまで50枚買えてたのが、30枚になっちゃう。せいぜい、その程度の影響だもの。
枚数が減ったぶん、買ったCDを何度も聞き返せばいい。それだけのことだ。

「20枚も減るんだぜ!」
そう反論する人には「音楽聴ける時間が、いっぱいあっていいよね」という言葉をつつしんで贈ろう。
ぼくは音楽を効率や量を優先で聴きたくない。いい音楽があったら、何度でも何度でも聴きたい。
そして今、音楽聴く時間は潤沢に取れない。睡眠時間削ると、眠たいからさ。

4/3付の日記で書いたとおり、ぼくは極端な話、今から一枚も買わなくたって、今年いっぱい「聴くべきCD」に困らない。いや、向こう10年くらい困らないかもな。
分かってても新たに買っちゃうあたり、欲が深いってことなんだが。

「ちがう、おれは50枚買いたいんだ。つまり、いっぱいお金かかるだろ」
法案に反対する人は、この意見を主張したいんだろうか。
だけどこの意見を、極端に主張するのはさもしいよ。
まったく手が届かぬ値段になるわけじゃないんだぜ?
勝手にがんがん税金上げられつつも、タバコを吸い続けてるから、こういう諦念をおぼえるのかな。
これへの意見は、本稿の最後にもう一度述べます。

「だって、CCCDの日本盤なんだぜ?」
さらに反論する人も、もちろんいるだろう。この意見にはまったく同感だ。だけど、それはこの法律と何の関係もない。
単純に、レコード業界へ文句を言う内容だ。

もう一度繰りかえそう。
この法律、ほんとうにロクでもないと思ってる。
どっちみち法律で規制されなくたって、便乗値上げは間違いない。

発売されるCDタイトルは淘汰されるだろう。望むところだ。ただでさえ、今は洋楽の日本盤が出すぎ。
この法律が施行されたら、さらに音楽業界の売り上げは低迷するはず。特に洋楽は。だって、単価が上がるんだもん。ユーザーは何人もひくだろう。

いや、そうなって欲しいよ。
まさか、この法律施行後に洋楽の売り上げが(粗利じゃなく)上がる、なんて思ってる人いないよね?
邦盤でリリースされる洋楽って、どんどん減るはず。

だけど、そのほうがいいんだよ。大手を振って、輸入できるんだからさ。
商売として成り立たないから、そこまでひどい対応はしないと信じてる。商売だからね、レコード会社も。 
もしかりにひどすぎる対応なら。
そのときは、洋楽を日本のレコード屋に頼らない。7年待ってもいい。洋盤で買うよ。

この件は、本当にいろいろと言いたいことがある。とても書ききれない。
わざと短絡させた論理や結論も多数ある。反論者のツッコミどころも、あえてたくさん残してしまった。

だけどあまりにこの件、書くのが虚しい。
文化論じゃなく、金の論理ばっかりなんだもん。音楽聴くときに、腹の探り合いはしたくないな。

ぼくと同世代か、それより年上の方なら共感頂けるのではないか。
町のレコード屋でしか、レコードを買えなかった時代。必死にエアチェックして、ラジオにかじりついて聴いてたあのころ。
渋谷にできたタワー・レコードは脅威だった。
山のようにLPがあり、しかもちょっと安い。盤質はいまいちだったが。

まるでレコードの工場へもぐった気分だった。初めてタワレコに行った中学生年の頃。たぶん。
店内を見回した瞬間、たしかにぼくは夢が壊れた。
LPは「音楽の詰まったドキドキする大切なもの」じゃなく、単なる商品だって実感した。

あれから二十数年。むさぼるように音楽を聴き、LPやCDを買いまくった。
いつのまにか、聴くより買うほうが多い。昔はそんなスタイルをばかにしてたのに。

まだ間に合うはず。まだ「音楽を聴くファン」でいたい。

今回の法律が施行されたら、最悪のケースは二十数年前の生活へ逆行だろう。エアチェック文化の復活は、いまさら考えにくい。ネットラジオやファイル交換が活発化しそうな気もする。

あの法文案でなぜ、洋楽を論点に入れたんだろう。その点がもっとも知りたい。著作保護=輸入規制と位置づけた法律の審議を、心から軽蔑する。

だが、音楽ってのはそんな力の弱いもんじゃない。
ちょっとくらい値段が上がったって、魅力に違いはないと信じてる。
つまり諸悪の根源はCCCDってことよ。・・・違うかな?
 
ちなみにこの法案、最短は参院で4/20〜4/23に通過。衆院が5月の中ごろらしいです。
リミットは6/16の国会閉会。施行予定は来年の1月だそう。さて、どうなることやら。
 
今夜のBGM:Oscar Peterson"Little girl blue"(1968)

 ピアノ・ソロの盤、"My favorite instrument"に収録。「ジャズ批評」誌が95年に「84号:オスカー・ピーターソン大特集」で作成したディスコグラフィには、153枚目のアルバムとある。
 
 ライナー・ノーツによれば、アメリカのレーベル(Limelightのこと?)と契約が切れ、MPSへ移るとき。
 MPSのオーナー、ハンス・ゲオルク・ブルンナー=シュアーが、オスカーのピアノ・ソロ作を薦め、ハンスの自宅で録音された一枚。二日間かけてレコーディングされたとある。

 流麗なピアノをリバーブ効かせた音で奏でる中、もっとも本盤でロマンティックな演奏がこの"Little girl blue"。
 ゆったりルバートさせ、静かにムードを盛り上げる。
 強い酒と薄暗い照明がほんとうに似合う、バラードの演奏だ。

 作曲はRodgers/Hart。ミュージカルの曲かな?すみません、詳しくは知らない。
 6分間のリラックス・タイム。ややこしいことを考えるのやめて、ただ彼のピアノに浸りたい。
2004年04月17日 23時24分45秒


ささい。
まだちょっとバタついてて、更新に間があいちゃった。
先週よりは仕事が落ち着いてきてるし、あとひとふんばりじゃ。

音楽ファンの間では有名な「輸入CD禁止?」の法律について、つらつら考えてました。だけど頭がどうもまとまらない。眠いんだもん。
明日、気が向いたら書きます。

てなわけで、今日の日記は日常の雑事をつらつらと。
こういうときの相場では3つくらい話題あったら、いちおう格好つきそう。・・・なんの根拠もありませんが。
ほんとは小ネタを3つ考えてたのに。メシ食ってぼーっとしてたら、ひとつ忘れちゃったよ。ちぇ。

その1)Windows update
 ひさびさにパッチをあてました。セキュリティ・ホールがまた見つかったのかな。あんまり考えずDLしたので、内容理解してません。
 全部で5ファイル。ナローバンドなぼくの環境でも20分弱で落とせるようなので、出勤前のテレホタイムにDLしてました。

 ところが。この手のファイルって、インストールに時間かかるんですね。ひたすらハードディスクがカラカラ言ってる。出勤前のせわしない中、はやくインストールが終わらないかなって、モニター眺めてイライラと。
 
 待ってられなんないや。とりあえずスーツに着替えてネクタイ締めて、準備万端。出勤態勢フル装備でじりじりしつつ、再びPCの前で待ってました。バカですね。
 出勤前にやるもんじゃありません、こういうこと。

その2)白い歯っていいな♪
 コマーシャルで昔、ありましたっけ。今でも同じキャッチフレーズなんでしょうか。
 最近ほんとテレビ見ない・・・なんかのCDのポップに「XXXのCMに使用!」って書いてあったけど、さっぱり購買意欲そそられず。

 今日、電車乗ってたら皐月賞(だよな、たしか)の宙吊り広告がありました。
 タレントは明石屋さんま。口をぽかんと開けてとぼけた表情は、なんとなく馬を思わせます。狙ってるの?まさかなあ。

 で、印象的だったのが歯の色。ものの見事に真っ白。すごいな。

 ぼくはタバコ吸ってるせいで、威張れたもんじゃありません。ま、芸能人だし手入れしてるんだろ。一般人はどうだ?と電車の中できょろきょろ。
 ほら、よく電車の中でぽかーんと口開けてる人、多いじゃないですか。
 あれって普段はムカつくんですよ。緊張感ないんだもん。

 だけど今日に限って、みんな口をきちんと閉じてやがる。ちぇ。

今夜のBGM:佐野元春"レイン・ガール"(1993)

 アルバム"Circle"に収録。9枚目にあたるアルバムかな。
 佐野元春は高校のころ、むちゃむちゃ好きだった。初期の3枚はほんとうに繰り返し聴いたっけ。
 "Visitors"だって違和感なし。リアルタイムで聴いたのが、たしか"Visitors"からだもの。「I wanna be with you tonight!」ってラジオを楽しみにしてたっけ。

 だけど"Time out!"にいまいち馴染めず、"The Barn"からちょっと距離を置いている。もともとウッドストックの音楽に、思い入れないからなあ。
 その1作前にあたるのが、この"Circle"なはず。たぶん。

 なんだか「円熟」って言葉が頭に浮かぶアルバムだった。
 バンドは戦友、Hartland。ゲストにジョージー・フェイムが数曲で参加してる。
 ミックスのせいか、ふわふわした空気も感じたっけ。

 "レイン・ガール"は好きな曲。たまに聴き返してる。
 多重ボーカルのコーラスの響きが柔らかい。一番好きなのは大サビの部分なんだ。ががっと突っ込む感じが、かっこよくって。
 抜き取ってCMソングにしたら似合うと思うよ。

 残念なのはミックス。むちゃくちゃヌケが悪い。意識してと思うが。"Visitors"もリイシューされたことだし、この辺もリミックス&リマスターして欲しいぞ。
 いまだに"Visitors"を買ってないぼくに、んなこと言う資格ないか。
2004年04月17日 00時02分18秒


ちなみに過去の日記はこっちです。

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