のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに過去の日記はこっちです。
ひええ。
「マイルス・デイビス海賊盤ベスト50」(2004:宝島社:ムック)を読む。
『マイルスはライブでないと真価が分からない。しかるに公式のライブ盤は10作ほど(マイルスが認知した盤、という意味で)。したがってブートを聴こう!』というテーゼで編集された本だ。

これ、ビギナー向けを装って、完全に上級者向けの内容だな。
マイルスのキャリアを何にも説明せず、ひたすら「これは名盤」「これは歴史的に重要」と賛美が続く。
評価にけちはつけない。とはいえもうちょっと、とっつきやすくして欲しかった。

ぼくはマイルスの音楽をちょろっと聴いたことあるていど。公式盤を20枚くらいかな。それくらいの半端な知識じゃ歯が立たないや。
ましてやこれからマイルスを聴こうって人が本書を読んだら、完全にマイルスを誤解しそう。公式盤との対比があってこその、ブートレグだもの。

主著者は記されてないが、50作全部にコメントをつけてる中山康樹氏の選盤かな。「マイルスを聴け!」の著書で知られる人です。
ただ、ぼくはこの方の意見に賛同できない部分が多い。残念ながら。
したがって、読んでてどうにものめりこめなかったなあ。

ブートレグについて、この本について、日記にどう書こうか通勤中に考えるのは楽しかった。
で、この文章もなんども書き直してる。どう書いても長くなる・・・。こまったもんです。この文章も昨日いろいろ書いたものの、だいぶカットしてます。

このままだとケチつけてるだけみたいだし、いちおうぼくの考えだけ書きましょう。
まず。ぼくはブートレグって、なくなって欲しくない。ミュージシャンはいやだろうけども。
なぜかっていうと本書のテーゼの通り、ミュージシャンの音楽を「より深く」聴くために欠かせないから。

だけどブートレグって、もっとこそこそっとしたもんじゃないだろか。
著作権、印税、その他の面から非合法か合法かって観点じゃない。とりあえずその問題は横に置いといて。

なによりもブートレグはミュージシャンが「これを発表しよう」って、意思をこめてない音源だから。
「ごめんなさいっ。でも聴かせて下さいっ」って心の中で、後ろめたさをおぼえながら聴くもんじゃないかなあ。

ただし、本書みたいなブートレグ紹介本は積極的に評価する。文字通りの無法地帯であるがゆえに、どれを聴こうか迷うんだもん。
とはいえ「歴史的位置づけ、発掘音源の一覧」を踏まえた選盤基準がないと、どうにも理解が不安定になる。
ぼくは詳しくないからさ。「んじゃ、ほかの盤はなぜ聴く必要ないの?」ってつい思ってしまう。ほかにどんな音源があるのかも知りたいよ。

選盤≒お薦め盤≒効率的に聴けるって考え方は、まあわかる。
とはいえ音楽聴くのに「効率的」って考えを持ち込むのは、もったいないんじゃないか。
仕事じゃない。趣味なんだもん。どう聴こうと自由だし、価値観だって自由だ。遠回りしようが一枚にのめりこもうが、楽しめればそれでいいはず。

だからこそ、この手の本はなるべく著者の個性が見えて欲しいし、全体像の俯瞰と抽出を明確にするべきだろう。経費がかかるのは分かるけどさ・・・。
本書は9人の人がレビューをしてる。いっそすべて、中山氏が書いて欲しかった。そしたらもっと、読み応えのある本になったはず。

あと、サイドメンのファミリー・ツリーとか各年のライブ・スケジュールとか。どの音源が発掘されてるのか。どの年にどんなオフィシャル盤をだしたのか。そんな資料も欲しかった。そんな知識は、常識ってことだろか。

しかし「ブートは公式盤より優れた音源が存在する」ってスタンスが過激で・・・びっくりしちゃった。
マイルスのファンで、公式盤を死ぬほど聴きこんでる人は言ったってかまわないよ。ある意味、真実なんだから。どの執筆者も「ブートを賛美」する資格のある人ばかりだし。

本書のテーゼは一流のレトリックだって、読めば分かるか。誤解する読者はまずいないし、余計な心配しなくて大丈夫だね。
「公式盤をろくに聴いてないのに、ブートばっかり聴いてる」って人はいないだろう、たぶん。

今夜のBGM:The Blue Nile"Let's go out tonight"(1989)

 すいません、今日のBGMはマイルスと何の関係もないです・・・。
 アルバム"Hats"より。これも今年の正月に、まとめて買った盤の一枚。

 ブルー・ナイルは馬に載ったジャケットを聴いたことあるはずだが、探しても見当たらない・・・処分しちゃったかな?せいぜい、そのくらいしか聴いたことないです。
 どんなバンドかもよく知らない。
 ぼくのイメージはスティーリー・ダンに影響受けた、寡作なワンマン・バンドってとこ。真実のバンドの歴史と違うと思うし、本気にしないでね。

 本音言うと、ぼくはこの手の80年代サウンドって苦手だ。
 リアルタイムでさんざん聴いたし、いまさら聴く気もない。
 さらに当時、アンチテーゼとして80年代を拒否して、60年代の音楽にに走ったからなあ。なおさら80年代サウンドって、生理的な反発があるのかも。

 だけど、いいものはいい。不思議なことに。
 どしゃどしゃ鳴るシンセ・ドラムも、きらびやかなシンセのアレンジも苦手だ。もっというとここで聴ける猫なで声のボーカルも、はっきり言って好みじゃない。
 
 最初は「うーん、ちょっと好みと違うかな」と聴いていた。
 なのに回数を重ねるほど、妙に心へ残るのはなぜだろう。
 メロディじゃない。演奏でもない。音が醸し出す雰囲気だろうか。

 ここんとこ仕事がばたばたして、ライブにも行けてない。
 今日も仕事でストレスたまって、心はけっこうすさんでました。
 しかし家に帰って彼らの音にふっと耳を傾けると・・・微妙に心がなごんでいく。

 なぜだろう。本当に自分でも分からない。
 もういいかげん、音の好みは自覚してたはずなのに。個々の要素は苦手ながら、全体に惹かれる。
 ゆったり揺らぐ空気の感触に和らいでるんだろか。

 軽く薄いシンセのベースが、ふわふわと鳴る打ち込みな演奏をぎゅっと引き締める。ぱらりと弾くピアノがいとおしい。
 正直このバンドがアコースティックなアレンジだったら、すさまじくのめりこんでた。

 ボーカルは熱くなったりしない。ときに声を、きゅっと絞って伸ばす。
 その歌い上げっぷりが、印象に残った。
2004年01月30日 23時23分56秒


きょろ。
細い道を歩いてたら、前から犬を散歩させてる人が来た。ぼくを先に通り抜けさせようと、前の人は犬のつなぎ紐を引き絞る。
電柱の匂いをくんくん嗅ぎおわり、「さあ前に進もう」と進みかけた矢先に止められたもんだから、犬はきょとんとした顔。

前を向いたり、飼い主を見たり、せわしなく首を振る。
どしたのどしたのどしたの。
きょろきょろする仕草がかわいいなー、と思いながら通り過ぎた。

10mばっか進むと、今度は横から車が。ぴたり、とぼくの前で停車する。歩行者優先してくれたみたい。最近、珍しいよな。かまわず突っ込む車も多いもの。

え?行ってもいいの?と、戸惑って車を見たり前を見たり。きょろきょろする。

どしたのどしたのどしたの。
・・・おれがやると、かわいくないなー。

メルツバウのHPが更新された。
2月はオーストラリア・ツアーなんだ。日本でのライブは3月か。行きたい〜。
いや、もちろん日本のライブね。オーストラリアまでは行けせん。けっきょく12月のロフト3日間出演は、一日も行けなかったもん。
そのあと、新譜情報を見て苦笑。・・・また新譜が出てる。しかもどばっと。

イギリスのレーベルから、"SCSI Duck"。 ロシアからは"Offering"。アメリカでは"Tamago"と"Yoshinotsune"、"Minka"って3枚も別々のレーベルからリリースされるみたい。"Minka"はアナログ12インチなので、買うの見送り。CD化を待とうっと。

しかしそれ除いても4枚も出てるんだ。去年から告知があった3枚組の"Last of Analogue Session"も、まだ買ってないのにな。
うー、今年もすごいペースだ。

今夜のBGM:Ron Kavana"Blackwaterside"(1991)

 マイルスのブート紹介のムックを買って、読んでいた。BGMは"1969マイルス"。なのにいつの間にか転寝・・・さっき起きたとこ。うー、なんか眠たい。疲れてるのかなあ。このネタは明日以降に回します。

 ということで今はこの盤。年末にまとめて買ったうちの一枚です。年明けからずっと、年末年始に買った盤をしこしこ聴いてます。いろいろ巷で面白そうな盤が出てるのですが、まずは手持ちのCDを聴いてから。新譜買いに行くのはいつにしよう。

 彼はアイリッシュのミュージシャンかな。詳しい経歴はとりあえずこちらをご参照ください。・・・手抜きの説明、すみませんっ。
 てか、そもそもぼくもまだこのページ、読んでないんです。あとで読みます。ぼくのメモ代わりのリンクと思ってください(苦笑)もうちょいぼくも知識増やしたら、改めて紹介しますね。

 この曲はアルバム"Home fire"に収録された自作曲。ドローンのように響く音の上に、朗々と声が響く。実質は無伴奏独唱みたいなもん。後ろで鳴ってる楽器はなんだろう。ハーディガーディみたいに聴こえる・・・。
 歌詞カードの隅っこに「ぜんぶ生楽器で、電気楽器は使ってないよ」って書いてあるぞ。

 ラストでちょろっとハーモニーが加わるが、それだけ。とことんストイックなアレンジだ。トラッドでは無伴奏独奏って珍しくないようなので、そちらとの関連があるのかも。
 暖かく包み込むというより、凛としたすがすがしさに惹かれた。
2004年01月29日 00時09分47秒


はて?
仕事でちょっとトラブルあって、気分がくさくさ。こういうときはアメリカン・ポップで気分転換だ〜!とディオンを聴いてます。
しかしぼくの音楽の趣味って説明しづらい。ほんのちょっと、マニアックだからさ。ほんのちょっと、だけね。

職場で「telってどんな音楽聴くのさ?」って聴かれるたびに悩む。どう説明したら分かってもらえるのやら。前にもこの日記でぼやいたことあったな、たしか。

最近は日本のジャズばっかり聴いてるが、あえて言うならアメリカン・ポップスが僕の好み。だけどもしアメリカ人に説明したら、どんな反応するんだろ。ためしに考えてみた。

だけど、ろくな反応が期待できないなあ。
たとえば素直に喋った場合。

『フランク・ザッパが好きです』
「・・・こいつ、変態か?(ほら、歌詞が歌詞だからさ)」
『プリンスが好きです』
「・・・こいつ、変態か?(同上)
『phishが好き!』
「・・・こいつ、デッドヘッズか?」
『クレイマーが好き!』
「・・・だれだ、それ?」

こんな反応が関の山だろ。
無難なとこが、ビーチ・ボーイズだろうか。

『ビーチ・ボーイズが好きなんですよ』
「あんな古臭いのが好きなのか?(60年代をイメージされたら、たぶんこんな感想だろう」

やっぱだめか。あ、こういう反応もありうるな。
「あー、KOKOMOね。僕も好きだよ」

・・・やっぱだめだ。こう返事するひとと、ビーチ・ボーイズについて語りたくない。

売れ線を聴いてなくちゃダメだろな。
いまさらだけど、ビリー・ジョエルでも聴き返しておこうかなー。いま、別に好きでもないんだが。

今夜のBGM:Dion"Donna the prima donna"(1963)

 1991年にリイシューされたベスト盤、"Bronx Blues"で聴いてます。こないだ新譜を出したはず。ディオンってアメリカではどういう評価なんだろね。オールディーズ歌手かなあ。
 日本では萩原健太氏が、やたら熱烈にレココレ誌のコラムでプッシュしてくれるんだが。

 今夜の気分はコロムビアからの2ndヒット"This little girl"なんだけど、さらに派手な3rdヒットな"Donna the prima donna"を。直球です。
 邦題は「可愛いドンナ」。1963年にトップ10ヒットしたと、ライナーにある。

 いやー、歌がうまいよね。能天気だし。気分がぱあっと晴れます。
 ハイトーンをぐわっと張る歌い方は、ビリー・ジョエルあたりに受け継がれてそう。

 スッカンスッカン鳴るクラベスも、手拍子もマヌケだし。右チャンネルで唐突にでかく鳴るドラムもかっこ悪いんだけど。
 とにかくディオンの歌さえあれば問題なし。思いっきりイケイケな気分になれる。
2004年01月26日 23時18分20秒


へと。
まずは過去日記の訂正から。

1/17付日記で、Dexter Gordon"I guess I'll hang my tears out to dry"をBGMで紹介しましたが。日本語訳を思いっきり間違ってます。
直訳ならば「僕の涙をおもてに干して乾かそうかな・・」でした。失礼しました。
お恥ずかしい。メールでご指摘頂き、ありがとうございました!

さてさて。某サイトBBSで火を噴いてる論争の、過去ログに目を通してた。
いやはや・・・消耗する。内容を理解しようとし、少なくともどちらかの意見に共感しようと試みて。そして。・・・周辺で吹き上がる「外野」の意見で争点がさらに散漫になり・・・読んでて消耗する。BBSって怖いですね。
しかし仕事から帰って頭痛いのに、なんでじっくり読んでんだろ、おれ。
BBSの論争っていままで何度か傍観してた。最初こそ野次馬根性で見たくなるが、炎上したら読むのはひたすら苦痛。・・・分かってるのに、何で読もうとしてるんだろ。うー、矛盾です。

さて。話はまた変わります。
通勤中に、納得できないことがひとつ。
朝っぱらから電車の窓を開けてるのはなぜ?この寒いのに・・・。

電車の中で手がかじかんだのはひさびさでした。

今夜のBGM:Durutti Column"Conduct"(1979)

 ファクトリーから発売された1st"The Return of the Durutti Column"に収録。オリジナルLPはサンドペーパー製ジャケットだったそう。

 ドゥルッティ・コラムって聴いたことありませんでした。
 もともとアメリカ音楽に興味合ったので、イギリス音楽は無知に等しくって。だからファクトリーって言っても、特に思い入れって無いのが正直なところ。

 いままでドゥルッティって「ダークでゆったりした歌ものニューウェーブかな?」って思い込んでました。4ADレーベルのイメージです。何の根拠もありません、はい。

 ところがこのアルバムを聴く機会があって・・・すごくいいじゃないですか、これ!うわー、今まで聴かなくて損した。
 たまってるCD聴き終わったら、まとめて関係アルバム買おうっと。
 涼しげで伸びやかなエレキギター・インストのバンドなんですね。

 このアルバム、どの曲も魅力的。今夜はメロディがキャッチーで、ぱっと耳に残ったこれ。
 BGMにしてたら「ちゃっちゃっちゃ〜♪」って素直な旋律に惹かれた。

 生ドラムなので、ドゥルッティとしては異質の曲?うーん、よくわからない。
 ドラムにリズム、ギターは全部で2本かな?手元に詳細なクレジットはないが、おそらくヴィニ・ライリーが多重録音してるんだろう。

 ときにアドリブがギター2本、平行して弾かれるシーンもある。ギターのフレーズが漂い、絡み合う。
 ギターのアドリブが音楽の焦点か。ロマンティックで繊細なフレーズの積み重ねがすばらしい。エコーで音像はボヤけ、幻想へ誘う。
 リズムはさほど強調されてないが、2分半以降でシンプルなフィルを入れるドラムもかっこいいな。
2004年01月22日 23時22分05秒


ふわ〜ぁ。
眠い。仕事が一段落して一息ついたら、ぐおっと眠気が来た。
これは風邪か寝不足か、それとも中途半端にあったかい暖房か。どれだろう。

 『あったかくて、眠い』

・・・そのまんまだな。どうやらぼくに山頭火の才能はなさそう。

今夜のBGM:Front Page"All into you"(1994)

 年末年始にバカ買いしたCDはまだまだ消化しきれず。しこしこ毎晩聴いてます。だけど今日のBGMは、昔の盤を引っ張り出してきた。
 
 フロント・ページってこの日記で紹介したことありましたっけ?たぶん西海岸の黒人コーラス・トリオです。
 黒人コーラスだったら片端から買ってた時期の盤なので、経歴をなんも知らない。以降でどんなアルバムを出してるかも知りません。
 
 アルバム"Front Page"に収録。たぶん本作が1stだと思う。
 この盤、曲のクオリティはいまいち。
 メロディが類型的なとこへ持ってきて、派手な打ち込みリズムがなんとも古臭い。あと10年くらいたったら、新鮮に聴こえるかな。

 ヒップホップ色の強いアルバムだから、フロアではまともに聴こえるかも。スタイリスティックスのカバー"誓い"も脱力です。しゃかしゃかリズムが、すさまじくマヌケなんだもん。

 だけど唯一、この曲だけは好き。
 プロデュースは(曲によって違うが、この曲は)Soulshock,Cutfather & Karlin。知らんなぁ。
 砂漠に咲く一輪のように、軽快なミドル・テンポです。

 他はドンシャカやかましいビートなのに、この曲だけは抑えめ。
 テナーとファルセットを組み合わせたボーカルのアレンジも抜群。あ、ベースラインは打ち込みじゃなく、生のほうが良かった。
 
 たまにシンセのフレーズがきらめく程度で、バックも厚塗りなし。ふわっと突き抜けるファルセットが気持ちいいんだ。
 同じテイストでアルバム作ったら、傑作だったのに。
2004年01月20日 23時16分21秒


らららっ。
達郎のラジオ番組に「ラスト・ステップ(ライブ・バージョン)」のリクエストがあった。達郎はこの曲、ライブだと弾き語りで演奏してる。で、中間部のえんえん続けるロングトーンが売りなんだよ。

「子供が(ロングトーンを)達郎さんに張り合おうと一緒に歌ってます」ってはがきを読み、達郎は「やるのか、そんなこと」って笑ってました。
だけどぼくはうんうん頷きましたよ。だって、やったもん。

今回オンエアされたのは、ライブ盤「JOY」と別テイク。ひさびさに試してみるか、と一緒に中間部で歌ってみました。
実際、昔は10秒前くらいまで達郎についてけました。・・・一回も、達郎に勝てたことない。あれ、ほんとすごいよ。

ところが今回、半分くらいで息が続かない。あっというまに達郎から振り落とされた。
あまりの衰えに愕然。タバコ吸いまくってるし、不摂生だからなー。

こんな調子じゃ、有頂天の曲でもダメだろな。
有頂天の「見つけ鳥」でも、同じことやってたんですよ。こっちも、一度だってケラに勝てたためしなし。くっそぅ。

それはともかく。声の衰えがショックで、改めてビリー・ジョエルをセットしました。学生時代、よくLPに合わせて歌ってたんですよ。

そしたらもう・・・声は出ないし、発音はめろめろ。すっごくショック。
若い頃の声は出ないんだ、って歌手の気分でした。・・・おい。
とりあえず一人でカラオケ行って、喉を鍛えてみようかな。

今夜のBGM:山下達郎"Love can go the distance(Album remix)"(1999)
 ラジオのCMでこの曲が使われてる。ドラマ仕立てなストーリーに、この曲がドラマティックに決まっててさ。
 達郎のラジオ番組が終わったあと、おもむろにCDで聴き返してた。

 シングル・バージョンはいきなり歌が始まるけど、「オンスト3」のアルバム・ミックスでは、イントロに心音が付け加えられてる。

 発売当初、ここで感想を書いたこともある。
 当時はこの曲、カラオケのほうが好きだった。だけど今は、歌入りもしみじみ胸に来るなあ。
 
 リバーブをほんのりかけてるが、風景はなんだか孤独だ。いっぱいの声が雑踏に聴こえた。賑やかな街のノイズに囲まれていながら立ち尽くす、切ない男のイメージが浮かぶ。
2004年01月18日 23時41分25秒


ぶるもわ。
しかし今日は寒い。ヒーターとめると、見る見る気温が下がりますね。

週末にかけてかなりばたばたしてしまい、寝不足続きでした。今日は昼近くまで寝たけど、どうも頭が重たいです。目の前にもわっと霧がかかってる感じ。

買ったCDをはじめとして、かなり聴きたいCDがたまってる。片っ端から聴き倒そうと思ったのに、こう眠たいんじゃなあ。
とりあえず聴きながらうとうとすることにした。

ところがデクスター・ゴードン聴いてたら、どうにも眠れない。別にうるさいわけじゃありません。
たいがい轟音でも、ぼくは眠れます。フレーズがかっこよくて、耳をそばだててたんですよ。

聴き終わってイーノのアンビエントへ切り替え。
・・・たぶん数分後には寝てたはず。

夕方まで寝まくって、やっと頭すっきり。一日が寝て終わったってもったいないです。
てなわけで、今からライブへ行ってきまっす。

今日のBGM:Dexter Gordon"I guess I'll hang my tears out to dry"(1962)

 ブルーノートの"GO!"に収録。発売年度はもうちょい後かも。ソニー・クラークのピアノトリオをバックに、デクスターがテナーを吹いてます。
 聴きやすいアルバム。ただしソニーのトリオは演奏がいまいちピンとこなかった。
 ピアノはおとなしいし。ドラムは手と足のリズムが、よく言えばタイミングをずらしてる。(リズム感がいまいちに聴こえるがな・・・)

 特にこのドラム(ビリー・ヒギンズです)は、シンバルの使い方がやかましい。ハイハットがわりにシンバルを叩く音がひしゃげてて、すごく耳にひっかかった。

 ま、いいや。デクスターのサックスは、手数が多め。かといってラフにブロウもせず、柔らかめのリードっぽい音で、メロディアスに吹きまくる。
 たぶんとっつきいい盤のはず。鋭さが欠けても、たぶん本人はそんなの意識しないだろ。ハッピーで明るいジャズを味わうにはぴったり。

 むしろ本盤ではバラードが聴き応えあった。なかでも、いきなりグッときたのがこの曲。スタンダードだろうか。「涙がこぼれるのを抑えられない」って意味かな?

 ルーズに遅めのタイミングでビリーが、ブラシでしきりにスネアをこする。
 このドラマー、組み立ては面白い。少なくともぼくの耳では、この曲でバスドラもハイハットも、ろくに聴こえない。たまにシンバルが聴こえるだけ。"ドラム・セット"でリズムを組み立て、って発想が薄い?

 そして主役はデクスターのテナー・サックス。ピアノとベースは雰囲気を作る役に徹してる。
 イントロからいきなり、かすれぎみな音色が甘くメロディを奏でた。
 コード進行もすっごい気持ちいい。

 サックスからどんどんフレーズがあふれ出る。饒舌さも抜き気味。とびっきりのバラードだ。
2004年01月17日 16時55分59秒

ちなみに過去の日記はこっちです。

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