のんびりてきとー日記です。
BGMは、特に日記の内容とリンクしてない
場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。
ちなみに過去の日記はこっちです。
おろおろ。
夕べからどうも寒い。暖房つけようと思ったくらい。もしかしてもう冬なの?秋はどこへ行った。すくなくともパジャマは冬仕様です。

スーツも厚手のものを引っ張り出す。冷え冷えした朝の空気にぴったり。
しかも通勤電車はほんのり暖房が入ってるよ。うむうむ。まずまずの選択だな。

しかし。昼間移動すると、雨がぱらつくのに暑い暑い。早足でせこせこ歩いてるせいです。扇子を取り出してパタパタ。
さらに帰りの地下鉄。これが暑いんだ、もう。扇風機ほしいよ。地下で熱がこもるみたい。
汗が吹き出て、ぽとぽとと。ワイシャツがすっかりぐっしょりです。

駅から家まで歩く間の、肌寒いこと・・・どっちなんだ。はっきりしろ、こら。

帰りに本屋で菊地成孔「スペインの宇宙食」を買う。
表紙をめくって、裏から透ける装丁がきれいです。

電車の中でむさぼり読むが、やっぱり面白い。饒舌な毒が脳みそに流し込まれる。ああ、菊地成孔のジャズが聴きたい。早く彼のアルバムが出ないかな。

酒を飲みながら、ゆったり聴くんだ。ライブハウスではいつも満員だから。

彼の文章を読んでると映画もいっぱい見たくなる。今までぼくはあえて映画を見ないで過ごしてきた。
別にストイックを気取ってたわけじゃないが、音楽ばああっかり聴いてて、映画まで手が回らなくて。あー、映画が見たいよ。

といいつつ、今夜も音楽を聴いてます。

 音楽ねたをひとつ。ライノが通販のみのHandmadeシリーズでTelevisionのライブ盤をリリースする。詳しい情報はここ
 タイトルは"Live At The Old Waldorf, San Francisco, 6/29/78"。5000セット限定だ。もちろんすべてが未発表。

 聴きたいな。買おうかな。ライノから直接購入したことないが、だいじょぶだろうか。割高になるが、ディスク・ユニオンが輸入するの待とうか。ふむ。

 ちなみに曲目はこんな感じです。
  THE DREAM'S DREAM (7:20)
VENUS (3:46)
FOXHOLE (5:25)
CAREFUL (3:25)
AIN'T THAT NOTHIN' (6:47)
LITTLE JOHNNY JEWEL (11:53)
FRICTION (4:50)
MARQUEE MOON (15:45)
(I CAN'T GET NO) SATISFACTION (6:30)

 15分間の"MARQUEE MOON"!いったいどんなだろう。

今夜のBGM:The three sounds"It might as well be spring"(1958)

 今夜もジャズを聴きまくっていた。
 ・・・などと書ければいいのだが。当然ながらそんな時間はありません。ま、今日は時間あるほうでした。

 オーネットを聴いたら音の硬さにいまいち乗れず。しばらくぶりに棚から引っ張り出してきた。
 ブルーノートから出した"The three sounds"に収録。

 彼らがどんなジャズメンたちなのか詳しく知りません。今日は調べるのもおっくうなので、とりあえず音を聴いて楽しみます。
 バラードでもなく、がしがしのアップテンポでもなく。
 ほどよいリズムに静かなピアノ。和めます。
2003年09月24日 23時53分01秒


ほぅほぅ。
うー、またしても風邪をひ・・・おっとっと。日記へ書かないことにしたんだっけ。

さて。
「セドリ」って言葉をご存知でしょうか。古物業界の言葉らしいです。
ある店で掘り出し物を見つけて別の店で高く売る、差額で儲ける商売だそう。

ブックオフで手塚治虫を見つけたとき「セドリできないかな」って、ぱっと浮かんだんですよ。
ご承知のとおり、ブックオフってレア度に関わらずがんがん安くするから。
もっとも掘り出し物が仮にあっても、プロのセドリ師がとっくに抜いてるでしょうね。
買ったのは手塚治虫「カノン」(大都社:平成元年初版の第六版)です。

・・・ん?大都社版って装丁が古めかしくても、平成の発行か。
そんなもん古書価値あるわけ無いか・・・。どなたか買いません?105円以上で売れれば、セドリ成功です(笑)

で、本題。今までは前置きです。長いな。

ブックオフの「CD高価買い入れ」のチラシをぱらぱら見てました。
意外なものを高く買ってくれるんですね。

たとえば洋楽。「RADIOHEAD:国内盤全タイトル:XXX円」とある。
(個別買取価格はいちおう伏字します)
エミネムやボブ・マーリーも「国内盤全タイトル」が対象。まあ不思議じゃない。

意外なのはイギー・ポップ。これも「国内盤全タイトル」が対象だった。なんで〜?
こないだフジ・ロックで盛り上がったから?そんなにイギーって一般受けしてるんだ。

さらに「DEFLEPARD」は「全タイトル」が高価買い入れだ。洋盤も、ってことか。
これって、デフ・レパードのことですよね?同名の売れ線バンドがいるんでしょうか。

さらにさらに。「Eric Dolphy」も「国内盤全タイトル」が対象。ジミヘンと等価値で買ってくれるらしい。
マイルスもコルトレーンも載ってないのに。
なんでなんで?他に同名のミュージシャンがいるの?すっかり業界動向に疎くなってます。

邦盤のラインナップも面白い。たとえばシブガキ隊や暴力温泉芸者が全タイトルを高価買い入れ。
暴力温泉芸者は微妙にセドリできない値段です。さすがにそこまでうまくは行かないか。
しかしなぜ暴力温泉芸者・・・メルツバウもインキャパもないのに。

唸ったのが演歌系ミュージシャンがどれも高価買い入れなこと。
根強く確実に売れるんでしょうね。
面白いな。チラシ一枚で15分くらい楽しめました。

最後にちょっと読書感想書いて、今日の日記は終わりです。

ジェフ・アボット「図書館の美女」(早川書房:文庫)を読む。数日前の日記で紹介した「図書館の死体」に続く、シリーズ2作目のミステリだ。

爆破事件、土地買収、殺人事件。ここに主人公の元恋人が現れ、三角関係というプロットだ。
あんがい盛りだくさん。
けれど前作同様に多くのページを人物情景へ使い、さほど読んでて混乱しない。

節目節目でストーリーが進展し、メリハリは前作よりある。
だけどラスト50ページでいきなり解決に走る、ジェットコースターぶりは相変わらず。

特に今回はラスト20ページくらいで、慌しくまとめる構成に苦笑した。小説じゃないぜ、こりゃ。
前作よりは楽しめた。でもまだ自信を持ってお薦めは出来かねますな。

今夜のBGM:清水くるみ"Comfirmation"(1997)

 アケタからリリースの「くるみさん」に収録された。オリジナルはパーカーだ。
 95/3/25に浜松でのライブ録音で、清水のピアノと三好功郎のエレキギターによるデュオ編成。
 ちなみに「くるみさん」は複数日のライブ音源から曲を選り抜いている。本盤に収録された同日の音源はこの曲だけ。

 しょっぱなからアップテンポのフレーズが零れる。
 オーソドックスなジャズ・ピアノにのって、エレキギターが振り撒くメロディにしびれた。
 わずかにひずんだギターのアドリブは、ひとときも休まず続く。

 清水のピアノはバッキングの役割を保ちつつ、猛烈なグルーヴでギターを煽り倒す。
 ピアノはコード中心の演奏なのに、互いにソロを繰り出すように聴こえた。

 エレキギターはディストーションにワウを噛ませ、静かな熱狂を迎える。
 しかしピアノはあくまで美しく、そしてクール。なんなくギターを受け止め、するりと自らのソロへ滑り込んだ。

 ギターとピアノが互いに寄り添い、わくわくするジャズ。すごくかっこいい。
2003年09月21日 23時20分41秒


おっ。
9/18付のニュースで「レット・イット・ビー…ネイキッド」の情報あり。解禁になったんだ。参考ニュースはこちら

売りは『本物の「レット・イット・ビー」』らしい。
要するにフィル・スペクターが施したプロデュースは「ビートルズが意図してない」という。
たしかにポールの意向じゃないのはわかる。でもそこまでスペクター・サウンドを嫌わなくたっていいじゃん。
「ブートのテープが、ひさびさに手元に戻ったから」と言って欲しかったよ、せめて。

初めて聴いたビートルズのLPが「レット・イット・ビー」で、スペクター・サウンドを素直に受け止めたぼくとして、いまいち納得しづらい。
「・・・ネイキッド」とつけたとこ見ると、現「レット・イット・ビー」を廃盤にするつもりなさそう。ほっとしてます。

で、「・・・ネイキッド」の曲順は?とネットを検索してみた。
オフィシャルHPの記載を信じれば、こうなるんだろうか?

1.Get Back
2.Dig A Pony
3.For You Blue
4.The Long And Winding Road
5.Two Of Us
6.I've Got A Feeling
7.One After 909
8.Don't Let Me Down
9.I Me Mine
10.Across The Universe
11.Let It Be

なんで「Get back」の曲順にしないか謎です。
ここらへんの説明も、発売後に発表されるといいな。

さらに20分のボーナスディスクがついて、リハ(1969年1月とある)が収録される模様。
今年の春頃にブート業者から没収したテープからの抜粋なんだろうな。

この盤が出て、スペクターへの評価がどういう風に変化するかが心配なところ。
冒頭の語りを含め、豊かな広がりある音像の"Two of us"が好きで、もちろんスペクターの作る音が好き。
だからむやみに現「レット・イット・ビー」が、貶められないのを祈るばかり。

んじゃ、ぼくは「・・・ネイキッド」を買わないのかって?まさか。もちろん買いますともさ。面白そうだもん。

以前の日記でも書いたが、スペクターがテープ処理で長くした"I Me Mine"が今回のテイクでどうなってるか楽しみ。
"Two of us"も期待の一つ。
スペクターのリミックス処理で、マスターテープとは印象変わってるらしいから。

発売は11月だそう。わくわく。

今夜のBGM:Beatles"Across the universe"(1970)

 というわけでBGMもビートルズです。
 この曲もスペクターの厚塗りが発揮された曲。もっともボーカルはジョンでしょ、これ。意外とジョンは喜んでたの?
 心底嫌がってたら、そのあとのプロデュースを頼まなかった気もする。実際はどうなんでしょうね。

 さて、この曲はオフィシャルで3種類のバージョンが聴ける。
 スペクター版(「レット・イット・ビー」)、
 マーティン版(「パスト・マスターズvol.2」)、
 take2版(「アンソロジー2」)だ。

 一番の違いはスペクターもマーティンも、テープの回転数が違う。
 スペクターは遅くして、マーティンは早くした。

 スペクター版はドリーミーな雰囲気が悪くない。
 冷静に聴くとオーバーダブしたオーケストラが・・・邪魔だな、やっぱ(笑)
 あとはシタールっぽい音がすごく耳障り。
 1分半や2分半のあたりでビンビン響く音が、ハウリングしてるみたいで嫌だった。

 そんじゃマーティン版。これはスッキリしてる。
 ただし。スペクター版をさんざん聴いてた耳だと、せわしない。
 サビの女性コーラスの符割りが、ジョンとわずかにずれて聴こえるのは気のせい?

 take2版は、ジョンの声は当然ながら一番自然だ。ハープシコードみたいな音がキンキン響くが、さほど尖がっていない。
 あとはシンプルなパーカッションの音など、素朴なアレンジが落ち着く。
 だけどジョンの声を左チャンネルに荒っぽくミックスしたのが気に食わん。
 なんでセンターに置かないんだろう。いかにもデモっぽくて嫌だ。

 むー、なんかどれもこれもケチつけてるな。
 色んなバージョンが聴けるってのも良し悪しです。目移りしちゃう。

 もし一曲選ぶなら。結論は・・・スペクター版かな。
 でもこれも聴き慣れてるってのが、一番の理由になりそう。はたして理由になってるのやら。
2003年09月20日 00時31分54秒


すじすじ。
昨日は出張でビジネスホテルに泊まる。

「お、ズボンプレッサーがあるじゃん」
飲んでる間、ずっとあぐらかいててシワシワだったズボンを挟んでみた。

しかし。翌朝見てみるとくっきり線が二本。なんでこんなズボンプレッサーってうまくいかないんだろ。難しいなぁ。

さらに。帰宅途中にしみじみズボンを眺めてみると、すでに折り目は無くなってるしまつ。なんなんだ〜。

移動中にレココレ誌の最新号を読んでいた。特集はマーヴィン・ゲイ。
"I want you"の"デラ・エディ"(デラックス・エディションの略。略の意味ないな)に連動した特集らしい。

マーヴィンの記事は同誌が1990年5月号で特集済。だから新鮮味は何もない。
とことん"I want you"にこだわった特集なら読めるが、実際には全キャリアの俯瞰で、どうも内容が薄い。読み応えないなぁ。

かといって全員が13年前の同誌を持ってるとは限らない。こういう編集もやむをえない措置だろう。この特集は単行本化されてますが、ね。正確に言えば。
いずれにせよ雑誌の編集って難しいですね。より購買層を増やそうとするならば、ですが。

この雑誌買ったのは、品川駅の駅ビルの本屋。
なのに雑誌コーナーに平積みで、20冊くらい置いてあるんだよ?すごいね。そんなにレココレ誌ってターゲット広いんだ。

しかし驚いた。いまだにモータウンの倉庫にはマーヴィンの未発表曲が200曲もあるらしい。
もしかして未発表テイクも含んでかな?いずれにせよ、すごい量だ。

デラ・エディみたいな小出しじゃなく、蔵出しシリーズをCD10枚ばら売り、みたいな企画で出ないかな。
本編CDのおまけで煽るより、意味ある企画だよ、たぶん。

ぱらぱらマーヴィンのディスコグラフィーを眺めてたら、予想以上にレア・テイクが発売済とわかった。
マーヴィンは好きだけど、オリジナル・アルバムすら全部は聴いたことがない。
そんなズボラなファンですが。あれこれ観てると、やっぱり聴きたくなるね。

レアテイクだけでまとめた企画盤欲しいな、やっぱり。

今夜のBGM:Marvin Gaye"You're the man(part 1)"(1972)

 レココレ誌の特集読んでて聴きたくなった。オリジナル・アルバムには未収録で、シングルのみ発売された。
 なぜならシングルの売れ行きに不満なマーヴィン(か、モータウン)が、同タイトルのアルバム作成を中断したからだ。
 
 チャートアクションは当時、popで50位、soulで7位。
 十分なヒットだと思うが、前作が超ヒット・アルバム"What's goin' on"だから無理もない。
 アルバム"You're the man"の企画はボツにし、サントラ"Troble man"のレコーディングへと、マーヴィンは興味を移してしまう。

 1986年にモータウンが出した2枚組ベスト盤CDで、音源は持ってました。 でも曲名だけでは、どんな音楽か頭に浮かばなかった。昔聴いてた時、それほど興味ひかなかったんだね。

 そもそも"You're the man(part 1)"が、そういう背景を持ってる曲だとすら知らなかった。うーん、レココレ誌も役に立つ。・・・さっき言ってることとぜんぜん違いますな。

 とにかく帰ってすぐ、"You're the man(part 1)"を聴いてみた。何度も何度も。
 ・・・面白いじゃない。

 バックはドラムやベースが目立ち、あとは薄くホーンかキーボードらしい音が聴こえるくらい。
 ほぼ全てがマーヴィンの多重コーラスで埋め尽くされた、軽めのファンクだ。
 といってもスライあたりとぜんぜん違う。あくまでマーヴィン印。

 あったかくコーティングされた"What's goin' on"のあとに聴くと、なおさら異様な雰囲気が漂う。
 でもこれ、アルバムを作ってたら極上のファンクが出来上がってたはず。

 すかすかな音像に、マーヴィンによるノーエコーの歌声がクールに決まる。切迫感がいかしてる。
 透き通る緊張の、個性的な音楽になってたろう。
2003年09月18日 23時44分01秒


ちなみに過去の日記はこっちです。

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