BGMは、特に日記の内容とリンクしてない 場合が多々ありますが、ご容赦を・・・。 ちなみに、03/2/28までの日記はこっちです |
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またもやまたもやまたもや風邪ひいてます。あー、なんか自分で書いてていやだなぁ。 職場で「風邪ひいたんだよ〜」って同僚にぼやいても「風邪ひいてないときのほうが珍しいだろ」と、あっさり言い放たれる。虚しい・・・。 って、このねたは前にも書いた気がする。ああ、さらに虚しい(笑) 出勤途中、駅のタクシー乗り場の前で。急いで道を渡ろうとする40がらみのサラリーマンが、歩道のそばにあった、鎖の仕切りをぴょんって飛び越えた。 別に大騒ぎする高さじゃない。ほんの40センチくらい。 だけど、ほんのわずかな距離ですら迂回をせず、軽々と仕切りを飛び越える姿が、妙にまぶたへ焼きつきました。 おれもあの元気を忘れず、がんばらなくちゃな、と。 えらく安っぽい元気の出し方ですな。 今夜のBGM:佐々木彩子"ヨタカ"(2003) 渋さ知らズの重要なメンバーの一員である、佐々木彩子の2nd"空"に収録。 たぶんこの曲、ぼくはライブで聴いた事あるはず。 この曲に限らず、アルバム全体を通して流れる切なさや暖かさにしびれた。 出勤前に聴いたら、"ヨタカ"のひねりのある旋律が頭へ染み込み、通勤中はずっと頭で鳴っていた。 演奏は全て渋さゆかりのメンバーたち。編成をぐっと絞り、ホーン隊は川下直広と小森慶子、北陽一郎に室舘あやのみ。 厚めな編成で押した1stに比べ、シンプルなアレンジを選んだ。 このこじんまりした編成が見事にあたった。アンサンブルがぐっと濃密に絡み合い、じんわりしたグルーヴが伝わる。 まだ充分に聴きこめてないが、むちゃくちゃ素晴らしいアルバムだ。じわっと心がなごむ。 渋さのインストが今まで好きだったから、佐々木彩子バンドはあまりライブに行ってなかった。 だけど断固として見たくなったぞ。ああ、時間が欲しい・・・。 けっこう彼女は頻繁にライブをやってるのに。ぜんぜん聴きにいけないよ。 |
2003年03月13日 00時02分24秒
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クレイマー情報2連発です。 しかしこの情報、どのくらいの人が共感してくれるんだろ。クレイマーのファンって、日本に15人くらいしかいないんじゃ。 もうちょっと多いかな。74人くらい?・・・あんまり変わらないね、これじゃ。 まずは新譜情報から。 "The Greenberg Variations"(TZADIK) 「2002年に出る」と本人のサイトで告知されながらも、ひたすら発売が延期された。 TZADIKのHPでは「最近のリリース」コーナーに紹介が移ってる。もう店頭に並んでるかも。 内容はメロトロンやクラビネット、その他モロモロのビンテージ・キーボードで、バロックとミニマルの出会いを聴かせる、とある。インスト集かも。 ユダヤ人で大リーガーの打者、ハンク・グリーンベルグに捧げられた。野球は詳しくないので、これがどんな打者かよく知りませんが。 なにはともあれ発売されたなら、あとは聴くだけ。4年ぶりの新譜だ。 さらに次のアルバム情報も見つけた。同じくTZADIKより2003年に発売予定。なんとか今年中に出てほしいぞ。 タイトルは"THE BRILL BUILDING"。 50〜60年代のユダヤ人作曲家みにスポットを当てた、ソングブックになる模様。こりゃ間違いなくボーカル入りだなっ。すごく楽しみ。 ヒット曲にはこだわらないみたい。12曲入りの予定。 予告されてるミュージシャンは、キャロル・キング、フィル・スペクター、フィル・ラモーン、ニール・ダイヤモンド、バート・バカラック、ドク・ポーマス、リーバー&ストーラーと、まさにブリル・ビルディングのキラ星が揃い踏み。 ついでにポール・サイモンも入れて欲しかった。ちょっと時代がずれるか。 もっちろん収録場所は新ノイズ・ニューヨーク。クレイマーの多重録音らしい。早くリリースされないかなっ。 今夜のBGM(その1):krammer"Buddy Holly will never die"(1996) どうせならBGMもクレイマーでいこう。 シミーがニッティング・ファクトリーに吸収後に出た、ソロ”Songs from the pink death”より。 ギターとドラム以外は全てクレイマーの多重録音で製作された。 ドラマーはギャラクシー500〜デーモン&ナオミのデーモンだ。 とにかくメロディラインの切なさが好き。むせび泣くように震える旋律にのって、ひたすらタイトル・フレーズを繰り返す。 曲構成そのものはすごくシンプル。しかしバックの演奏がじわじわと変容し飽きない。クレイマー得意の汚しっぷりが見事な効果をもたらした一曲だ。 バディ・ホリーへのオマージュっぽいタイトルだが、特に音にバディっぽさは連想しない。ほかのミュージシャンの名前を挙げたって、ふつうに成立しそう。 それともこのタム連打を"、ペギー・スー"あたりのアレンジに引っ掛けたかな。 エレキギターがガシガシ弾き殴られ、ドラムは執拗にタムを連打する。だがボーカルをぐぐっと前に置き、混沌とした音像にうまくまとめてる。 ぶっとく唸るベースラインも魅力あり。 今夜のBGM(その2):Krammer"EREV〜Twilight"(2003) ついでにもう一曲、クレイマーを。ぼくが知る限り、最新の作品だ。って、今回の"THE BRILL BUILDING"が発売されたら、こっちが最新作だけど。 TZADIKのユダヤ人作曲家シリーズとして、"Sasha Argov"へ捧げられたコンピに提供した。 ほんのりシャンソン風味の、爛れた音像を多重録音で作ってる。リズムはワルツ。ボーカルにもエフェクターをかけ、得意のヘロ声をダブルトラックにして、優雅で怠惰な雰囲気をぷんぷん漂わす。 口笛の使い方がうまい。冒頭はクールに。エンディング間際ではほんのりダンディさもつけくわえた。 クレイマーのアレンジ力を見せつけた一曲。 才能あるんだよなぁ。もっと音楽活動して欲しいぞ。 敵も多いし借金だって多いのかもしれない。だがファンもきっと多いぞ。たぶん。 とにかくがんばれ、クレイマー。 |
2003年03月11日 23時33分42秒
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駅に大きな百円均一ショップが出来たので、帰り際に覗いてみた。 いやー、毎度のことながら色んなもんが100円でありますね。 包丁まで売ってた。これが100円とは。買わなかったけど。 ばかでっかいガラス瓶やら、素焼きの植木バチやら。ほんとに利益でてるんだろうか。 食べ物もあった。そしたら昨日の日記でぼやいてた、胡桃も売ってたから迷わず買いましたよ(笑) あとはライターの詰め合わせ。100円ライターが3個セットで100円って安いな。100円ライターと呼ばないんか、こういうとき。33円ライターだね。 書類を入れるバインダーがほしかった。だけどいまいち好みのファイルを売ってない。ま、100円だからいいか、と適当なものを買う。 冷静に考えたら、缶ジュース一本買えない値段なのに。悩むくらいならさくっと買ったほうが、江戸っ子のはしくれとしていさぎよいんだろうか。 もっとも100円ショップの買い物程度で江戸っ子を引き合いに出されたら、世界中の江戸っ子が困るでしょうね。 今夜のBGM:菊地雅章"The Last Rose of Summer"(2003) 吉田達也や甥の菊地雅晃と組んだスラッシュ・トリオの4thアルバム"ライブ・アット・モーション・ブルー・ヨコハマ Vol.2"に収録されている。 オリジナルはアイルランド民謡。 最近の菊地が、アンコールによく弾くそう。 アルバム全体で聴ける、ワイルドでフリーな音とは別次元。しっとりとピアノソロが美しく奏でられた。 かすかに菊地の唸り声が聴こえる。 スラッシュ・トリオの熱演ではなく、こういう演奏を選ぶのって邪道なのかな。 だけど聴いててすごく気持ちよかったんだ。 レコードの曲順で言えば「3・3・7」のつぎ。タイトルどおり、三三七拍子でドガチャガに盛り上がったあと、"The Last Rose of Summer"の落差がすごい。 いたってオーソドックスなジャズが、激しいインタープレイで火照ったテンションをじんわりなだめた。 決して甘ったるくない。ときには無骨な引っ叩きもある。 菊地のロマンティックな演奏を、たまたまぼくは聴いたことなくて新鮮だった。 |
2003年03月10日 23時19分32秒
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ウトウトのんびりしてるうちに日曜終了。あっというまだ。ライブにも今週はいきそびれちゃったなあ。 昼間に小腹がすいたとき、無性に胡桃が食べたくなった。 どうせならちょっと高くてもいいや、と駅前の自然食専門店にいってみるが、あいにく休み。ならば近くのスーパーへ。こんどは店に見当たらない。 そしたら高くてまずくてもいいや。とにかく食べたい、とコンビニを数軒ハシゴするが、特に見当たらず。 ツマミの小袋を見かけた記憶あったんだがなあ。 結局手に入らないまま帰ることに。うー、食べたい。 今夜のBGM:Santana"Savor"(1970) 実はサンタナってほとんど聴いたことない。このアルバムも数えるほどしか聴いてないはず。 買ったタイミングは、1998年にボートラ付で再発された時だっけ。1stから3rdまで、紙のボックスでひとまとめにされた米盤を見つけたのがキッカケだった。 なぜサンタナに興味をもてなかったのか、よくわからない。「泣きのギター」って形容に違和感を覚えたか、「哀愁のヨーロッパ」って曲名をくさいな、と思ったか。ま、そんなとこだろ。 3枚組ってのはけっこう場所を取る。「いいかげん処分しようかな。聴かないんだし」 そこで、最後の確認で聴いてみた。 結論。 聴いて胸が熱くなる高揚はなかった。時代的に音の甘さもある。 が。このパーカッション連打は捨てがたい。 うーむ。もうちょい聴いてから、処分するか考えようっと。結論先延ばしって気もしますが。 で、この曲。1st"Santana"に収録されてる。 "Shades of time"と"Jingo"のメドレーで成立してるから、この曲だけ抜き出すのは反則かも。 だが、オルガンの噴出しから即座に連打が始まるスリルが面白かったもので。 ティンバレスとコンガとドラムかな?てんでに空間を埋め尽くそうと高速連打が入り混じる。 ポリリズムは意識してないみたい。とにかく前へ前へと押しまくる。 グレッグ・ローリーの熱いオルガンがかっこいいなー。 サンタナのギターは、この曲ではほとんど目立たない。ちょろっとバッキングするだけかな。 別に彼のギターを毛嫌いしてこの曲を選んだわけじゃありませんが。 なんとなく、パーカッションの豪雨が気に入っちゃった。 |
2003年03月09日 23時16分09秒
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CD屋をひさびさにうろつく。家にろくに聴いてないCDがたまってるし、それほど新譜にときめかない。 でも、Coilの新譜は買ったぞ。ついでにセコハンをいくつか物色してきた。 期末が近いせいか、バーゲンの棚が目につく。リマスター再発が流行ったせいで、同一タイトルでも、さまざまなコンディションの盤がずらりと並んでておかしい。 たとえばコステロ。邦盤、輸入盤、MSI盤。2枚組のライノ盤があってもおかしくない。今日はたまたまなかったが。 同一異盤がずらっと並ぶ棚を眺めてたら、いざ買うならどの盤か悩んだ。 たとえばこういうパターンの時、どれに手が伸びるか。 「あなたならどの盤を買いますか?」って心理テストに使えそうだ(笑) たとえば80年代後半にデビュー、今も変わらぬ人気を誇ったイギリスのミュージシャンのCDを買うとしようか。 棚には彼らの1stCDが並んでる。彼らのCDはあなたは一枚も持ってません。 が、1stCDに入ってる曲を、どうしても聴きたい。予算は2000円とします。 A:デビュー当時に出た邦盤。当然マスタリングはぼろぼろ。帯はなく、Bランクの盤質。300円。 B:90年代半ばに再発。リマスター音源。ボートラなし。Aランク盤質。米盤。800円。 C:99年に再発。ボートラあり。邦盤。Bのリマスター音源をマスターにしてるかクレジットなし。帯あり。紙ジャケ。Aランク盤質。2000円。 D:デビュー当時に出た英盤。Aランク盤質。500円。 E:02年再発。ボートラはCと異なる。が、曲数Cより2曲多いが、Cに入ってたレア音源は、契約の関係でEに入ってないのもある。 デジパックの英盤。最新HDSDリマスター。2500円。 まだまだバリエーションは考えられるが、きりがないからこの辺で。 さ、あなたならどれを買いますか? 「セコハンは買わない」ってのは、無しの前提で。 あ、「全部買う」って答えもなしです(笑) ぼくなら。・・・うーん、Bかなぁ。ボートラより、値段優先で。 ●さて、今夜の音楽ネタ。 ぼくはメン・アット・ワークが大好きだ。このバンド、いまはどのくらい説明いるんだろう。80年代前半なら、まったく説明不要だったが・・・。 皆さんご存知、という前提であえて前置き抜きで書きましょうか。 1stと2ndがボートラ付、リマスターで発売される。輸入盤は出てるみたい。しまったなぁ。今日はCD屋へ行ったのに。 邦盤も4月くらいに出るようだ。もっとも発売元がソニーらしいから、たぶんレーベルゲートCDだろう。 1stの"Business as Usual"にはライブ盤"Brazil"から"Crazy","Underground""Who Can It Be Now?"の3曲、さらに"F-19"がつく。 そして世紀の大傑作"Cargo"には"Shintaro","Till The Money Runs Out"と83年はサンフランシスコでのライブテイク,"Upstairs in My House","Fallin' Down""The Longest Night"を収録。 スタジオ曲はB面曲かな?マニアックに追っかけておらず、詳細の知識がありません。あー、この機会にレココレ誌で特集しないかな。 ●音楽ネタをもう一発。 ネットで裏取りしてませんが、"Let it be"の「スペクター抜き」リミックス盤ってのが、今年の秋に出るそうですね。 こないだ事件を起こしたばっかりだし、スペクターへの風当たりがさらに強くなりそう。うーむ。 ぼくが初めて聴いたビートルズ盤が"Let it be"だし、もともと分厚い音が嫌いじゃない。だから世間で言われてるほど、スペクターのプロデュースがぼろくそだとは思ってません。 気になるのはテープ編集。これもスペクター版じゃなくなるのかってこと。たとえば"I Me Mine"。元はたった一分半のテープを、2番だかを繰り返させる編集をスペクターが行い、今のテイクになおしたのは有名だ。 この曲も、一分半にまで縮められるのか。そっちが興味あるなぁ。 今夜のBGM:Art source village"エマ"(2001) たぶん彼らの1stにあたる"Smell"より。この後ドラムが脱退し、現在は3人で活動している。 ウエットさをほとんど払拭した、クールでサイケな音像を作り上げたアレンジ・センスに舌を巻いた。 Yumi Mizutaのドリーミーなボーカルも聴きものだが、この曲ではドラムの入り方がむちゃくちゃ好きだ。 わずかにウエットな感触を残したサウンドに、そ知らぬ顔でひょうひょうとドラうがかぶさる。 軽やかすぎるほど淡々としたドラムだからこそ、サウンドの不安さが強調された。 足元がじわじわ溶けて、いまにも奈落の底へ落ちてしまいそう。 |
2003年03月09日 00時10分01秒
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数日前の日記でぼやいた耳鳴り、すっかりよくなりました。 しかもあっというまに。 いや、実は会社で同僚に脅かされたんですよ。 ぼくが「実はここ一週間、耳鳴りとまらなくてさ〜」ってぼやいてた時に。 だって、ぼやきたくもなりますよ・・・。寝たら治るかな?と思って数日。 なのにさっぱりよくならず、いつまでたっても耳鳴りがとまらず。とうとう偏頭痛までしてきましたもん。 「それ、もしかしたら中耳炎じゃない?寝てても治らないよ。へたしたら難聴になるよ?」 音楽好きなのに難聴は困る。まったく困る。 あわてて仕事抜け出して、病院行ってきました。 しばらく待たされると、どんどん気がめいってくる。病院の待合室にいると、そんな気分になりません? 消毒液の匂いするし、周りはマスクして暗そうな顔してるし。 耳鼻科だから、花粉症の人がずいぶん来てたみたい。 やっとぼくの番。「どうしました?」と尋ねる医者に、なるべく細かく正確さを心がけて、熱っぽく症状を説明する。 だって音楽好き人生で、大きな岐路を迎えるかの瀬戸際だもん。 「あ、わかりました。とりあえず見てみましょう」 金属みたいな棒で耳穴をえいやっと広げて、先生が覗き込む。 「・・・・耳垢が変な風に固まってますね、これ」 ええと・・・。 「とりましょう。たぶんそれで治りますよ」 ええと・・・。それだけ、ですか? なにやら棒をつっこまれて、がしがし耳の穴をかき回される。 「いかがです?」 「あ、良くなりました!・・・ええと。ありがとうございます・・・」 いやー、きまずい。 恥かしいなぁ。あんな簡単に治るとは。 この一週間はなんだったんだ。 教訓:耳はきちんと掃除しよう。 ■気を取り直して、音楽ネタを一発。 phishのギタリスト、トレイ・アナスタシオがライブアルバムを出すらしい。 発売は4/29。2枚組で、2002年の秋ツアーを収録している。 7曲がライブで発表されたのみの、未CD曲。さらにボブ・マーリーの"Small Axe"やPhishの "Magilla"が収録予定だ。 いや、リリースされるのは嬉しいんですが。 今、phishのHPでは、先月末から今年頭にかけて行われたライブが、いち早くネット販売されている。 ええと、12公演分かな。1公演2〜3枚だから、12公演でざっとCDが20〜30枚分。 これを聴くだけでも一苦労なのに、またさらにリリースするのか。 しかもphish関連ユニットのVida Blueもツアーをやるとか。ネットにはライブ音源が当然出回るだろう。全公演、録音OKなんだし。 ・・・いったい、どれだけ時間が合ったらちゃんと聴きこめるのよ。ふー。 今夜のBGM:phish"Seven Below"(2002) ということで、千里の道も一歩から。昨年出たphishの最新スタジオ作"Round Room"より。 しばしの充電期間を最大活用したか、4日間であっさり収録された。 今年年末からのツアーを睨んでのリリースだろうが、まさか新作が発表されるとは。 やっつけ仕事って感じはまったくない。もっともライブで鍛えた演奏力を誇る彼らだから、元々のレベルがかなり高い。 もこっとしたサウンドだが、これは狙ってるんだろうな。 いかにもジャムしながら作った曲っぽい。一発取りにも聴こえるが、ギターやパーカッションをあとかぶせかな? まだまだ聞き込めていないが、ダビングしてるような印象はなかった。 この曲は8分半。ひたすらえんえん演奏が続き、ボーカル部分はごくわずかだ。 爽快なリフが耳に残った。かなりラフなつくりだけど、いかにもphishらしい音がいい。 phishサウンドって、うまく文章で説明できない。 お気楽な開放感だがリズムはドタバタっと刻み、タイトさもちゃんとある。 中盤のジャム部分は、かなり面白い。 シンプルなリフをモチーフに、ソロが膨らむ。 リフの存在は希薄ながら、コード進行だけ固定する。 ベースもキーボードもギターも、てんでに好きな音を出してるのに。だから音像の奥で、リフの面影を常に感じた。 エンディングは思い切り唐突。テープをムリヤリ止めた感じで「あれ?」って一声が聴こえて終わり。こういう演出も悪くない。 |
2003年03月07日 23時24分58秒
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右耳の違和感は薄皮をはぐようによくなってきてます。しかーし。今度は肩や肘に疼痛がじわじわと・・・やだなぁ。また寝違えかな。これ、けっこう痛みが長引くから困りもんです。 風邪気味なのも治んないし。 なんかつくづくこの日記で「あっちが痛い。こっちが調子悪い」とぼやいてばっかりな気も。たまには「うっしゃ。体調万全!いまなら100mを10秒で走れるぜ」って自慢してみたいな〜。 今夜のBGM:Van Morrison"Checkin`it out"(1978) アルバム"Wavelength"より。ヴァン・モリスンの場合、作品の粒が揃ってるというか、ワンパターンというか。 どのアルバムを聴いても楽しめるかわりに、アルバムごとの個性や狙いをいまいちつかめないのが正直なところ。 プロデュースはヴァンの単独名義。前作はドクター・ジョンとの共同プロデュースだから、よりパーソナルな世界へ入ったってことか。 今回選んだ曲は、A面2曲目に収録された。さくっと作った小品っぽい。 キーボードはゼムのピーター・バーデンが客演している。 ふにゃふにゃと軽い鍵盤の音を、じわっとファンキーな演奏が支える。 キーボード・ソロの音色に時代を感じるなぁ。 ヴァンの歌声はかなり明るい。歌詞の内容は知らないが、まっすぐくっきりした意思の歌声で、聴いてると元気が出てくる。 |
2003年03月05日 00時04分24秒
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目の痒い季節がきましたね。花粉症もそろそろ本番みたい。 さて。夕べ調子悪くなった耳は一晩で治らず・・・。まだ右耳の聴こえが悪い。スピーカーへ向かって左斜めが、センターになっちゃってる。うーむ。明日こそは。 夕べの大雨で雲が消え、すっかりピーカンのあったかい日だった。ここぞとばかりに自転車をこぎ、あちこちで用事を済ませる。 風が強くて走りにくいったら。 で、この季節。花粉がぶいぶい来るんだよ。それほど症状はひどくないが、走ってると頭は重いしだるくて眠い。 そこで初めて「花粉症用目薬」を買ってみました。 そもそも目薬をさすのが、へたしたら十数年ぶり。目を開けたまま目薬させない・・・。 しかし気持ちいいですね〜。予想以上にすかっとしてびっくり。 目薬ってこんな効くんだ。 ついでに耳鳴りへ聴く目薬ってないかな。 今夜のBGM:宮内庁楽部"「喜春楽」破"(平成元年) 春だからってわけじゃありませんけども。棚を整理してたら、こんなCDが出てきた。 正月に雅楽がよく鳴るでしょ。あれを家でも聴きたいな、と思ったのが10年前。 たまたまキングが10枚モノの邦楽シリーズを出してて(リリースは1990年)さくっと買ってきた。 買った頃は会社の寮暮らし。大音量で聴いてたら、同僚に変な目で見られたっけ。アンビエント・トランスみたいで面白いと思うんだがなぁ。 もっとも日本の伝統音楽だし、イデオロギー抜きで聴いてるぼくのほうが邪道かもしれません。 どっちみち手元にある雅楽のCDはこれ一枚。えらそうな事は言えやしない。 ライナーを読むと、雅楽はフリー・リズムらしい。なんらかの"間"が存在するかと思ってた。縦の線をあわせるって発想ないんだろうか。 雅楽といえば序、破、急ですが、この「喜春楽」は序と破しか残っていないそう。 笛が細く静かにひとしきり鳴り、一気にぶわっと音像が広がる。 リズムではなく前へ垂れ下がる音のゆらぎが耳を覆う。複数のドローンが絡み合う雰囲気。 日本人のはしくれなので、雅楽の音像を荘厳だと思う程度の感覚は持ち合わせてる。 しかし当時の権力者達は、こういう音楽を聴いてリラックスできたんだろうか。 邦楽を聞くたびに不思議に思う。ぼくは聴いてて、どこか心が急きたてられてしまう。 今夜のBGM(その2):Mary Black"Tresure Island"(1993) 今度はイギリス。トラッド系(・・・かな?)を一枚。最初はガムランにしようと思ったけど、上に続けたらあまりにマヌケな選曲だし、こっちに替えました。 この盤はけっこうヒットしたんじゃなかったっけ。アイルランドはダブリンで録音された6thソロになる。 トラッド系は当時さっぱり興味なかった。たぶんエディ・リーダーあたりの流れで、しみじみした歌を聴きたくて買ったと思う。 彼女がトラッド界でどう評価されてるか知らない。本盤を聴いてると、トラッド風味のポップス路線に聴こえるが・・・。 今回選んだのは、アップテンポの爽快なアレンジの曲。アコギが涼しげに刻み、ソロのテナー・サックスもがっちり決まった。 ある意味、破綻がない。だからたぶん、ぼくは棚の奥へしまいこんでた。 演奏はきっちり完成され、唯一、たまにピッチの震える歌声だけが人間くさい。 基本的にマニュアルの演奏だし、悪くないできだと思う。なのにどっか居心地悪いんだ。うーん、僕の耳はよっぽどへんてこなのかな。 |
2003年03月02日 23時26分31秒
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休日に入って緊張が緩んだのはまちがいない。いっきに風邪に襲われ、昼間はずうっとウトウト寝てた。やれやれ。 ひさびさにライブへ行きたくて、用事は全てすっぽかし体力回復に努める。おかげで、ちょっと楽になったかな。 明日こそ用事片付けなくっちゃ。 ライブへ行く前、ふと思いついて耳を掃除。綿棒をつっこんでみる。 が。 ちょっと引っ掛けたかな?急に右耳の聴こえが悪くなった。がーん。 慌ててもいちど丁寧に綿棒を入れてみても治らない。がーん。 まったく聴こえないわけじゃないが、違和感が治らない。ライブに行っても、心なしか右耳がよく聴こえないような・・・。 今は右耳だけ、ほんのり耳鳴り状態です。がーん。 今夜のライブ(緑化計画へ行ってきました)はわりと静かめな音だったし、耳に負担かかってないはず。 明日には治ってるといいなぁ。音楽好きな人間として、耳の不調はすさまじくショックです。 前に「カイジ」ってマンガで「目を潰すか鼓膜を破るか」って選択を迫るシーンがあった。それ読んでて「ぼくなら・・・うーん、目かなぁ」と悩んだくらい。 そのあと「鼓膜が破れても一時。しばらくすれば治る」と書いてあるのを見て、自分の浅はかさに落ち込みましたっけ(笑) ま、大げさに書いてますが、たぶん明日には治ってるでしょ。うん。 来週は凄まじくバタバタなので、明日はゆっくり体力回復に努めたい。 なのに明日は、面白そうなライブが目白押しだよ。 渋谷でメルツバウ。吉祥寺で渋さ。アケタで三上寛とトシ。国分寺でEra(壷井+鬼怒)。下北沢で灰野+八木。 むー。どおしよぅ。 たぶんどれも行かずに寝てるかも・・・ぬがぁ。 今夜のBGM:町支寛二"Laughter in the rain"(1998) 町支寛二は元「愛奴」のギタリスト。その後は浜田省吾のバックバンドで活躍してたそう。 4枚目のソロアルバムになるのかな?アカペラをメインに据えたミニアルバム"ラヴ・アンド・マーシー"に収録されてる曲です。 60年代〜70年代のポップスを、6曲選んでいる。帯には「第一集」とあるが、2作目が出てるかは不明です。 しばらくぶりに聴き返したが、アレンジが凝ってて面白いや。いまさらながらに気が付いた。 白玉で透明感を強調したアソシエイションの"Never my love"。 多重録音のバックはハミングを多用し、ファルセットの歌声がきれいなブレッドの"if"。 リズムボックスを持ち込み、ドゥ・ワップ風味漂うバッキンガムスの"Mercy,Mercy,Mercy"。 タートルズの"Happy together"はバッキングの厚みを絞り、切なさを前面に出した。 ベースラインやリズムをなくし、ハーモニーでしみじみ聴かせるのはアメリカの"I need you"。 ぼくがオリジナル知ってるのはアソシエイションとタートルズ、バッキンガムスのみ。 だがどれもがオリジナルのムードを生かしつつ、新鮮な魅力をつけくわえてる。 で、一番気にいったのがこれ。 "Laughter in the rain"はライナーによれば、ニール・セダカのカバー。1975年に12年ぶりのヒットとして、チャート一位を獲得したそう。 オリジナルはいままで聴いたことない。たぶん。 町支はこの曲をブライアン・ウィルソン風味にアレンジした。 一人多重録音だけでなく、ジェフリー・フォスケやゲイリー・トーマス・グリフィンも声を重ねてる。 バックのハーモニーは、コードの響きがいかにもブライアン。高音部の不安げな推移がスリリングだ。もともとこういう音像が好きだから、単純に嬉しい。 だがこの曲でもっとも聴きものはエンディング間近だろう。 いったんブレイク、ぼそぼそっと呟きだけになったあと。するりとヴァレリー・カーターの声が浮かび、サビをそのままハモってフェイドアウトへ。 バックで涼しげに鳴るグロッケンも効果的だ。 |
2003年03月02日 00時00分07秒
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