Guided by Voices

Crying your Knife Away(1994:Lo-Fi)

Robert Pollard - vocals, guitar on 20
Tobin Sprout & Mitch Mitchell - guitar & vocals
Greg Demos - bass
Kevin Fennell - drums

 GbVはアナログ盤限定のリリースで、過去に4タイトルのライブ盤をリリースしている。これは、最初に公式リリースされたGbVのライブ盤。
 ちなみに、ほかにリリースされているレコードは下記のとおり。

1995 "For All Good kids"(レーベルなし)<1995/5/30、ニュジャージー>
1996 "Benefit for Winos"(レーベルなし)<1996/6/2、デイトン>
1996 "Jellyfish Reflector"(Jellyfish)<1996/2/17、インディアナポリス>

 このアルバムのオリジナルは、2枚組のアナログでリリースされた。 
 僕がもっているのは後にCD化された再発盤だ。正確な再発時期はよくわからない。僕が入手したのは、1999年位かな。

 このライブは、1994年6月18日にオハイオ州のコロンバスで行われたGbVの友人(?)の誕生日パーティのために行われたライブらしい。収録曲は全24曲と、あいかわらずボリュームだけはものすごい。
 録音はそこそこいいレベルだけども(エンジニアはデイブ・ダグマン)、バランスが崩れる瞬間がけっこうある。ブートに毛が生えたって代物だ。

 演奏はとにかくラフ。メンバーたちはひたすらでかい音で弾き殴る。
 ハウリングノイズが聞こえるシーンがそこそこあったりする。
 スローな曲も何曲かはあるが、全体を通じて聞けるのは、バリバリに張り切ったギターとわめき散らす(この表現がピッタリ)のヴォーカルだ。
 クレジットに「こいつを聞くときは、最高の結果を出すために、いっちばんでっかい音で流してください」とあるが、まさにそのとおり。
 細かいことを気にしないで、勢いを楽しむ演奏と思う。

 ロバートのヴォーカルはしこたま荒っぽくて、調子っぱずれになるシーン多々。
 得意の高音もあまり出ずに、フラットしたままがなりたてる。
 トビンとミッチにいたっては、酔っ払ってるとしか思えないような、音程もタイミングもめちゃくちゃなコーラスを入れる。
 ドラムとベースはそこそこタイトだけども、あまりお勧めできない。

 とにかく、このアルバムはGbVの熱心なファン向け。普通のリスナーは聞かないほうがいい。
 他の3枚のライブ盤もこんな感じなんだろうか。怖いなあ。
 各曲解説も書こうとしてみたが・・・にくまれ口が並ぶだけになりそうなので省略させてくださいな(苦笑)。 

 当時の勢いに満ち溢れたGbVの演奏を体験したい、ってファンは話の種に聞いてみる価値はあるかなぁ。あ、でも。ロー・ファイなギター・パンクが好きな人は気に入るかも。

<収録曲>

1)POSTAL BLOWFISH
2)THE CLOSER YOU ARE THE QUICKER IT HITS YOU
3)MT VALUABLE HUNTING KNIFE
4)GOLD STAR FOR ROBOT BOY
5)LETHARGY
6)STRIPED WHITE JETS
7)NON-ABSORBING
8)GOLD MOUNTAIN TOP QUEEN DIRECTORY
9)SHOCKER IN GLOOMTOWN
10)MOTOR AWAY
11)AWFUL BLISS
12)TRACOTR RAPE CHAIN
13)BLIMPS GO 90
14)EXIT FLAGGER
15)I AM A SCIENTIST
16)QUALITY OF ARMOR
17)CRUISE
18)UNLEASHED!THE LARGE HEARTED BOY
19)SOME DRILLING IMPLIED
20)IF WE WAIT
21)WEED KING
22)PIMPLE ZOO
23)BRESK EVEN
24)ESTERS DAY

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