戻る - 参加 

のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

至高の日本ジャズ全史
「至高の日本ジャズ全史」相倉久人;著(集英社:2012)を読了。全史とうたいつつ、日本ジャズ黎明期から富樫雅彦の事故までで幕を下ろす。ちょうど「日本フリージャズ史」副島輝人:著(青土社:2002)にクロスフェイドするかたちだ。
・・・って。副島の本ってもう10年前なの?もっと最近に出た本かと思った。

話を戻す。相倉の本著は戦後、日本ジャズがアメリカの影響をドップリ受け、仰ぎ見るスタンスから、いかに日本人とし咀嚼/普及させたかを平易な言葉で語る。サクサク読める一方でエピソード満載、楽しい本だ。
これに類する本が無いだけに、同時代でいかに記録を残すかがカギだな、と思う。

著者の考えには必ずしも同意できない。が、そういうもんだ。中村とうようを批判する文章読んでても思ったが、まったく世代が違う人の考えへ、しなやかに同意できるほうがおかしいと思う。あくまで先人の考えは、学ぶ点を探すものであり拝受ではなかろう。

帯に「裏切りと闘争の全記録」と派手なあおり文句が書いてある。とにかく薬漬けを隠さず書いてたところが新鮮だった。エルヴィン・ジョーンズが日本へ足止め喰らい、ジョーンズ夫人と結婚したあと。サド・ジョーンズが来日し、その後にジョーンズ夫人を訴えたエピソードも初めて知った。
秋吉敏子の皮肉な民族的立ち位置と、ナベサダの日本ジャズにおける位置づけも、同時代ならではの視点で、いまとなっては興味深い。

本書は副島の本へ、時代的には続いてく。80年代から90年代、90年代から今に至る時代の本も読みたい。ぼくは、両方の時代を知らない。
特に90年代以降の本が興味深い。鬼怒無月や勝井祐二、吉田達也らが、西では山本精一らが「同時進行多バンド」の活動を行い、音楽シーンは一気に複層化した。そしてぼくより若い人のペンで、00年以降の本も読んでみたい。
これらの時代は、まだまだ概観化が不足している。
2012年12月31日 15時18分49秒
ジャニーズ!
ユニクロへハイソックスのヒートテックを仕入れに行く。
棚にはレギュラーの靴下ばっかり。そこへ店員が新たに一袋、ハイソックスを補充しに来た。たちまち群がる手、手、手。飛ぶように売れた。
ユニクロはステテコに続き、ハイソックスを男ファッションに復権させた。ここに予言しよう。きっと夏にはクールテックのハイソックスが出るだろう。たぶん。

さて、話はくるりと変わる。
「ジャニ研!」を読む。(著:大谷能生・速水健朗・矢野利裕著、原書房:2012)。http://alturl.com/qvwj2
荻窪ベルベット・サンで行われたトーク・イベントをまとめた本。Ust中継もされたようだが、すでにログを見ることはできない。

三人ともジャニーズにさほど思い入れはない。文化論の題材としジャニーズを選び、解説を加えてく。トークショーならではのユーモアと、和やかな論調で楽しく読めた。
対象を愛さず一歩引いた冷めた論調に最初は戸惑いつつも、アレコレと分析してくさまが興味深い。

「ジャニー喜多川のメンタリティはアメリカ人であり、文化輸入でなく輸出感覚だ」って発想が興味深かった。宝塚やAKBとの比較、音楽的な分析、グレイトフル・デッドとジャニーズのビジネス共通性、などの発想が刺激的だ。
しかし田原俊彦のデビュー曲"哀愁でいと"がレイフ・ギャレットのカバーとは知らなかった。

今は「至高の日本ジャズ史」(著:相倉久人、集英社:2012)と「超エロゲー:ハードコア」(著:多根清史 箭本進一 阿部広樹、太田出版:2012)を交互に読み中。
後者はようやく出た"クソゲーハンター"シリーズの最新作。太文字フォント使いが、今ではすっかり懐かしい。URLはこちら。
http://www.ohtabooks.com/publish/2012/10/25000005.html
2012年12月29日 22時04分42秒
Jazz perspective
「Jazz Perspective」はディスクユニオンがジャズに絞って創刊した年2冊の冊子。ぎっしり文字ページとカラフルなページが堅実にデザインされ、フォントやレイアウトもガラガラ変わる。ちょっと読みにくいが、内容は実に心をくすぐった。

キーワードは、物欲。
家にスピーカーセットを十数種類持つ、コレクター開業医の自慢話も海の向こうの夢話と読めば楽しいし、バイヤー同士の廃盤や新譜鼎談もあれこれ興味を持たせる。
そもそも中古盤屋としては、物が流動しないと話にならない。正しい選択だと思う。

一人の著者によるがっつり記述も読みごたえあるが、ぼくは複数の人が語り合うのを読むのがとても好きだ。いろんな意見が飛び交い、次なるヒントが浮かぶさまが楽しくて。
その観点で、本誌は対談や鼎談が複数あって嬉しいな。

記事で読み応えはルディ・ヴァン・ゲルダーへのインタビュー。肝心なことはぼやかしつつも、ゲルダーはスマートに過去を語ってる。
ブルー・ノートのセッションでミスタッチ除去などのテープ編集が必要なとき、ゲルダーはほんとのマスターへいきなり剃刀を入れてたという。びっくり。
バックアップはテープが高価だったというが。何年くらいの話だろう。50年代かな。

ここでいう編集はあくまで"除去"と思われる。ビートルズやテオ・マセロなどでいう加工や挿入の、今でいう"エディット"とは違う。とはいえブルー・ノート聴いてて「あ、編集だ」ってわかんない。どの程度ライオンは編集を指示してたんだろう。

さて。あんがい重みある150頁ほどの、このムック。定価は1280円。バックナンバーも読みたくて、Amazonを検索。既に2000〜3000円のプレミアム付き。創刊号に至っては、45000円以上もの強気な値付け。すげー。ユニオンで安く売ってないかな。
2012年12月27日 21時27分54秒
テクノ・ディフィニティヴ
「テクノ・ディフィニティヴ:1963-2013」野田努+三田格:著(Pヴァイン:2012)、ようやく一通り目を通した。

約700枚の盤をフルカラーで紹介。知ってる盤が約1割、聴いたことあるのはその半分以下。世の中にはまだまだ面白い音楽がいっぱいある・・・とわくわく。
改めて「アンビエント・ミュージック1969-2009」(2009)、「裏アンビエント・ミュージック1960-2010」(2010)(ともに三田格が監修)と合わせ、ちみちみ繰り返し読みたい。

音楽のガイドブックは、その盤を聴きたくなるものが最適と思っている。あんがい、聴くまでの「どんなかな」と想像してるときが一番楽しいのかもしれん。そもそも上の三冊にあげられた盤を、全部聴けるわけないもん。入手性とか以前に、物理的な時間として。
ああ、時間が欲しい。自宅警備して過ごしたい。じっと、穴の開いた靴下を眺める。

今のBGM:Fatboy Slim"Soul Surfing"(1998)
アルバム"You've Come A Long Way, Baby"に収録。たまたま持ってたが、実はこのジャンルはさっぱり詳しくない。ジャケットのでぶを見るたび、どうにも気が滅入ってくる・・・。
サンプリング駆使のどんがら賑やかなビートが特徴か。中間のブレイクからウニュウニュねじれてビート戻るあたりが好き。フロアで盛り上がるだろうな、と思いつつ部屋で聴いている。こういうの、ヘッドホンで通勤中に聴けばいいのか。のぺっとした音像で耳がふさがれてしまい、外の音が全く聞こえなくなるのが、玉にきず。
2012年12月25日 21時57分31秒
フリーカルチャー
「フリーカルチャーをつくるためのガイドブック〜クリエイティブ・コモンズによる創造の循環」著:ドミニク・チェン(フィルムアート社:2012)を読む。面白い。

各種文化や知的財産のオープンソース化に着目し、インターネット時代下でビジネスモデルの変換可能性につき論じた本、と読んだ。いまだフリー/ビジネスは試行錯誤にあると思う。本書でもアイディアと可能性を詰め込みつつ、結論を強引に求めず多様化を匂わせる形に感じた。

活性と多様化において、フリーカルチャーとビジネス化の間に矛盾はない。校正、取捨選択、パッケージ化には十二分に有償の価値がある。ぼろ儲けの機会だけは減るだろうな・・・ってこと。

特に興味深いのが、本書中盤のケーススタディ集。知らなかったプロジェクトがいくつもあり。アンテナの低さを痛感する。幾つか、URLをメモ。

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
http://creativecommons.jp/
FTEXT
http://www.ftext.org/
日本オープンコースウェア・コンソーシアム
http://www.jocw.jp/index_j.htm
Jammendo(コンセプトを知らなかった。日本語Wikiを記す)
http://ja.jamendo.wikia.com/wiki/Jamendo_wiki
Into Infinity(終わったプロジェクト。日本語記事集を記す。
http://port.rittor-music.co.jp/sound/column/into_infinity/
Europiana(欧州版プロジェクト・グーテンベルグ)
http://www.europeana.eu/portal/

本書に紹介無いが、検索途中で見つけた図書館関連ニュース・ポータル。面白そう。
http://current.ndl.go.jp/
2012年12月22日 13時57分40秒
クリスマス・ソングは、もう飽きた。
打ち合わせの時間調整に喫茶店へ行くと、この季節はクリスマス・ソング一色。ドトールもミスドも。ああ、もう飽きた。ビーチボーイズの"リトル・セイント・ニック"を何度聴いたことやら。今日入ったドトールでは、へなちょこスムース・アレンジの"ジングルベル・ロック"が流れてきて、うんざり。気にしなきゃいいんだろうが、つい聴いてしまうんだよ。

てなわけで、クリスマス・ソングのBGMは禁止。クリスマス3日前だけに限定しろ。
もっともクリスマス垂れ流しの習慣が無ければ、どっかの100円ショップでかかってたアンディ・パートリッジの声に耳を奪われ、あれこれ検索してようやくXTC"Thanks For Christmas"を知ることもなかったのだが。数年前の話だ。この曲、コンピにしか入ってなく知らなかった。

今夜のBGM:Harmony Grass"My little girl"(1969)
 といいつつ、クリスマスっぽいアレンジの曲を聴いている。ハーモニー・グラスは英のハーモニー・バンドで、トニー・リヴァースが参加。AmazonみたらEM Recordsが98年に再発盤が、いまだに新品で手に入る。

 乾いたドラムにビーチ・ボーイズ影響のハイトーン・コーラス。タンバリンになんとも瑞々しいエレキギター。ざっと聴くと60年代サーフっぽいが、イギリスのバンドなんだよな、これ。
 よーく聴くと、けっこうリズム感がラフ。素人っぽいガレージ風のアレンジだが、間奏のきらびやかなギターがクリスマスっぽい。がしゃがしゃ鳴るタンバリンがスレイベルみたいだし。別にクリスマスを探してるわけではないのだが。
そういえば前に"Mr.Christmas"って素敵なバンドも、日本にいましたっけ。
2012年12月20日 22時01分27秒
XM14
Amazonの箱はたいがい、CD1〜2枚でも余裕スカスカな段ボール。ところが今回届いたのは珍しく薄め。こりゃいい。ついにAmazonも原価低減で段ボール箱の構造変えたか?
箱の裏に表記された"XM14"ってのが、たぶん規格番号だろう。

ふとAmazonの段ボールのサイズ一覧を見たくて検索するが、公式発表が見つからず。かろうじて、個人ブログで記事を見つけた(http://www.nekopla.com/nnk/nlog/archives/200811/amazon_box.html)。ちなみに今回入手のXM14は記載無し。おお、レアだレアだ。といっても、希少価値なくて次以降、全部これだろ。
今回二箱届いたの、両方とも薄型だったし。

今夜のBGM:Masada Strings trio"Haborym"(2010)
 ジョン・ゾーン関連の作品はTZADIKからドバドバ出過ぎて、さっぱり追いつかない。今年は個人名義のソロが、ほぼ毎月リリースされてた。元気だな。
 これは05年から開始の"Masada Book Two:Book of Angel"シリーズの第16作。マサダ・ストリングス・トリオでは05年のVol.2から5年ぶりの2作目にあたる。
 メンバーは変わらず、MARK FELDMAN(vln),ERIK FRIEDLANDER(vc),GREG COHEN(b)。
 コーエンはMASADAから。他二人もジョン・ゾーン界隈で馴染み深く、そもそも弦インプロでは多数の活動を行ってる。

 "Masada Book Two:Book of Angel"シリーズは04年にゾーンが書き下ろした300曲以上もの新曲を、気心知れたミュージシャンを次々起用して発表する企画。どれもエキゾティックな魅力ある一方、がっつり熱いMASADA本体をたまには聴きたくなる。
 とはいえ「たまには」って言葉を吐く間もなく、次々新譜出てるのがTZADIKの始末に負えないところ。

 本盤ではスリリングな弦トリオをそのままに、過去作よりいっそう濃密に絡み合うさまを味わえる。
 テーマから鋭く疾走し、滑らかに即興へ雪崩れる。それでいて混沌さはほとんどない。端正で自由な弦トリオを堪能できる傑作だ。譜面無しでここまで流麗に仕上がるかなあ? ジョン・ゾーンはコンダクタでクレジットされてるが、そのおかげだろうか。
2012年12月17日 21時51分18秒
靴下に穴
洋服にはなるべく気を使いたくない。特に仕事用。背広なんて作業着だ。靴下なんて黒一色でいい。めんどくさくないし。
だが、ユニクロでは新技術が花盛り。去年買ったヒートテック靴下の快適性には勝てない。今年は、ハイソックスを買ってみた。ももの下あたりまであるやつ。
たしか2足で900円位だったと記憶する。

うー、温かい。そして洗濯。も一度履く。。。。足の裏に小さな穴が開いてる。嘘だろー。まだ一回しか履いてないのに。たかだか靴下で洗濯に気を使いたくない。

そして、冒頭に戻る。靴下なんて黒一色でいい。めんどくさくないし。
だから靴を脱いだ僕の足の裏を、見てはいけません。決して。

靴下はもっと長いの欲しいな。ももの中間までくらい。要するにももが寒いんだから。

今のBGM:Erik Lindgren"Oil on linen"(1992)
 エリック・リンドグレンはArf!Arf!レーベル主催者、色々作品発表してるようだがWebみてもイマイチ経歴が分かりづらい。http://www.arfarfrecords.com/sfz/index.html
 これは92年のソロ・アルバム。20分前後の組曲が3つ、ただし細かくトラック切られポップ・アルバムとして聴きやすい。

 サウンドはハイラマズ系、要するに"Smile"以降ブライアン・ウィルスンの影響ドップリ、靄のかかった奇妙で不安定でキュートなポップス。好みドンズバだから、他のも聴いてみたいが・・・うう、わかりにくい。Amazonでも彼のソロは数枚しか手に入らない。
i-tunesストアも日米ともダメだった。このネット時代に、入手性悪いって。ぶつぶつ。
せっかく音楽が、気持ちいいのに。もったいない。
2012年12月15日 12時08分34秒
2012年のBest reissues & box set TOP20
http://amass.jp/15016 で知った。
米ポップ・カルチャー・サイトPaste Magazineが再発盤からセレクトした「2012年のベスト・リイシュー&ボックスセット TOP20」を発表。

20. The English Beat: The Complete Beat
19. Frank Zappa Universal Reissues
18. Andrew WK, I Get Wet
17. Elvis Presley, Prince from Another Planet (RCA Legacy)
16. Blur, Blur 21
15. Karen Dalton, 1966
14. Michael Jackson, Bad 25 Deluxe Box Set
13. Bikini Kill, Bikini Kill EP Reissue
12. Peter Gabriel, So 25th Anniversary Reissue
11. Sugar, Copper Blue/Beaster/File Under: Easy Listening
10. Smashing Pumpkins, Mellon Collie and the Infinite Sadness
9. Paul Simon, Graceland 25th Anniversary Reissue
8. Archers of Loaf, Vee Vee/All the Nations’ Airports/White Trash Heroes
7. The Velvet Underground, The Velvet Underground + Nico
6. Interpol, Turn on the Bright Lights 10th Anniversary Edition
5. Ryan Adams, Live After Deaf
4. Death Cab for Cutie, The Barsuk Years
3. Pedro the Lion Complete Catalog
2. Sufjan Stevens, Silver & Gold
1. The Beatles Stereo Vinyl Box Set

雑誌読まずネット情報も収集怠ると、この手の情報にほんと疎くなる。上記は最近の音源が多く、60年代や50年代のリイシュー情勢は不明。レココレ誌新年号あたりを見るしかないか。

ちなみに上の20選だとRyan Adams, Live After DeafやSufjan Stevens, Silver & Goldの存在を全く知らなかった。前者は15枚組のライブ音源集で、後者はEP5枚組のクリスマス・アルバム。それぞれの日本語の情報はこちら。
http://amass.jp/7206
http://lightsandmusic.net/?p=585

そういやスフィアン・スティーヴンスのアメリカ50州アルバム、プロジェクトは頓挫だろか。結局、ミシガンとイリノイ州だけ。

今夜のBGM:茶太"走れ!中央線"(2012)
上の日記と全く関係なし。M3で入手した同人音楽です。
元Barbarian On The Grooveのbassyが、2011年に発表したアルバム"ピアノムシが孵ったら"に収録。
本盤は4人の歌手を招き、ひとり2曲づつ歌ったポップス。この曲を担当した歌手の茶太は同人界では歌手で有名な人。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%B6%E5%A4%AA

ドタバタと転がる前のめりのビートに、コミカルなボーカルがのる。この雰囲気、なにかを連想するけど思い出せない・・・もどかしい。キュートなメロディと爽やかな歌声が中毒的に耳へこびりつく。
アレンジもシンプルな一方で分厚く気持ちいい。シンプルに動くベース・ラインにギターとシンセが絡む。エコー成分薄いボーカルとハイハットがクリアに鳴った。終盤で転調するのが、好みなのよ。

他の収録曲もキャッチーなものばかり。こういう楽曲が同人レベルで発表されている。なお、この曲はYou tubeで聴ける。http://www.youtube.com/watch?v=cqXoroGSohg
2012年12月12日 20時22分17秒
ゆれたー。
今日の地震はちょうど仕事の打ち合わせ中。ビルの13階にいたせいか、もう揺れが長いったら。いつまでもゆーらゆーら、酔いそう。
最初は気にせず打ち合わせしてたが、しだいにみんな目が泳いでく。途中から揺れをひたすら様子見てた。

ひと段落ついたら、さっそくネットで情報収集を試みる。みんな同じこと考えるのか、ヤフーや気象庁のWebが重いったら。

とりあえず無事に帰宅。特に他にも被害無さそう。はー、よかった。
このまま穏やかに週末を過ごしたいよ、ほんとに。
2012年12月07日 19時56分54秒
foober2000
i-tunesの最新版が重たくてやってられない。あの一文字入れるごとに検索するのは何とかならんのか。しかたないので、久しぶりにfoober2000をインストールしてみた。使うの久しぶりで、さっぱり覚えてない。

とりあえず色々操作。しばらくして、やっと思い出した。これはデータベース管理というより、プレイヤー的な使い方をしてたっけ。
i-tunesのようにジャンル名を変更したり、みたいな加工操作は向かない。シンプルに聴くだけなら、ひょいひょい軽量でありがたい。

となると、データベース管理は相変わらずi-tunes使わないとダメか。i-tuneではコメント欄にちょこちょこミュージシャン名とか入れたり、ジャンル名を工夫したりして、検索向上をはかってる。
例えばコメント欄の入力を工夫して、「灰野敬二」で検索かけたら不失者やサンヘドリンや滲有無もひっかかるようにしたりとか。

だけどfooberじゃ、そのへんの入力操作は、まだうまく使いこなせてない。
細かい設定ではfoober2000は自由度高いらしいが、コマンドを理解できてないんだよな。
2012年12月06日 22時50分38秒
椅子のamazon
リクライニング・シートが欲しいな、となんとなく思ってる。いわゆるソファタイプでオットマンつきがいいか、座椅子タイプがいいか、方針も決まっていない。

が、ふとamazonで検索すると・・・一万円以下でもいろいろあり驚いた。といいつつ、安物買いの銭失いは嫌だ。価格の高い順にソートすると、こんな感じ。
http://alturl.com/jx8m5

屋久杉テーブル・椅子6脚セット、980万円の品物をAmazonで売ってることもさておき、「在庫有り」ってのが凄い。実際は商社の代行販売だから、Amazon倉庫に在庫あるわけじゃないけれど。Amazon倉庫にこの手の豪華賞品ごそっと陳列風景を考えると・・なんかホッコリ。
2012年12月02日 18時11分53秒
電子書籍は重さに勝てるか。
「西洋音楽の歴史」M.カッロッツォ (著), C.チマガッリ (著), 川西 麻理 (翻訳) って本がある。
http://www.c-light.co.jp/modules/top/popup/978-4903439068_pop.html
09年の刊行で B5判・320頁。価格:3,990円。

内容は面白そうだ。上記から紹介文を抜粋すると、
『前半は、政治的な出来事(中略)歴史の概略を分かりやすい文章で説明し、 後半は、前半で述べた内容を、具体的な音楽の現象の中に固定する構成。』

買っても積読かなあ、と二の足踏んでいた。ところがこれ、電子書籍版が出た。
http://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-23700-9-132649X.html
書籍の1冊を三分冊し、一冊当たり630円。x3=1890円。よし、紙より安い。

ぼくは過去に日記で幾度も「電子書籍?硬い内容で重たい本のほうが、電車でちみちみ読める分、電子化は楽で便利だよ」と述べてきた。今、ここにその現実がある。
よ、読むぞ・・・たぶん。とりあえず「欲しい本」一覧には、入れておいた。そのうち買うぞ。・・・。たぶん。
2012年12月01日 18時42分44秒
リジェネ(Regene)
リジェネ(Regene)
同人音楽を今年になって興味もち、あちこちWebを見てる。ある意味膨大で、曲はさっぱり追えてないが。
宅録中心のひとは、ライブを重ねて曲をいろいろ変えてく方法は無い。商業より価格抑えてるとはいえ、リミックスやリメイクを出す機会もさほどないだろう。Soundcloudで発表はあるかも知らんが。

そんなこんなで、「新曲発表の機会はどんどん増えているけれども、他の人の過去作を聴く機会は少なくなっている気がしたので、それなら過去作を聴く機会そのものをイベントにしたらどうだろうかと考えました。」をコンセプトが、リジェネ(Regene)。

今回が第一回で、楽曲リストはこちら。
http://ad794.sakura.ne.jp/regene/m_list.html
ツイッターの流れは、例えばこんな風にTogetterで主宰がまとめてる。
http://togetter.com/li/352087
つくづくインターネットで活動方法変ったよなー、と年寄り臭い感想を抱いてしまった。

発表音源はまとめてDLできる。容量にしてZipで421MB。でかっ。解凍しても大して変わらず、436MB。収録時間的に言うと、74曲4.8時間分にもなる。
容量大きいのでDLせず、Web上にてプレイリスト風に聴けるといいのだが。容量とか著作権の問題か。この辺もあと10年もしたら、色々変わってそうな気もする。
2012年11月28日 22時31分33秒
灰野敬二の本
「捧げる 灰野敬二の世界」(河出書房新社:2012)を読む。

328ページだが、あっという間に読み終わった。まず、目次を書いてみる。

◆はじめに ----灰野敬二
◆対談
音楽を求めて、「音楽」から離れて----ジム・オルーク×灰野敬二
せめぎあう両極 言葉と即興----佐々木敦×灰野敬二
生まれ、変わる細胞 生命・身体・場と意識----後飯塚僚×灰野敬二
◆愛・魔術・勇気 世界から見たKeiji Haino ヒグチケイコ
◆ディスコグラフィ 福島恵一
◆活動記録 
◆あとがきにかえて 灰野敬二インタヴュー

上記のように灰野敬二の文章は無い。雑誌のような仕上がりだ。灰野敬二の経歴や、同時代の他ミュージシャンと比較して、といった論考は無い。そのかわりディスコグラフィや活動記録(ライブ記録)へ思い切ったページを割いて、資料性は非常に高くなっている。
その一方で、この内容は電子データで欲しい・・・とも思ったが。

灰野敬二、本人の全面関与を得ながらも、本書で灰野敬二の音楽的な分析やスタイルの論評は行わない。対談での語り口から本人の思考方法を伺う、と迂遠なアプローチをあえてとった。

無意味に灰野敬二を神秘化していない。むしろ、過去のインタビューなどと比較しても、びっくりするほど突っ込んだ語りが読める。多分すべての音源へ目配りしたディスクレビューも、一人の人間が語ることで一貫性を産み出した。

灰野敬二を知らない人は本書を読んでも、なにがなんだか分からないかもしれない。
しかし、ちょっとでも知ってる人は本書を紐解くことで、彼の音楽の一貫性や流れが伺え、どんどん彼の音楽を聴きたくなること間違いなし。
とても興味深い本だ。
2012年11月26日 20時38分53秒
「アートと音楽」と"ロックアウト"
東京都現代美術館で展示中の"アートと音楽〜新たな共感覚を求めて〜"を見に行った。総合プロデュースが坂本龍一。館内に貼られたポスターのコピーが気に食わん。「教授、これはアートですか?音楽ですか?」
言いたいことは分かる。が、音楽はもともとアートだろがぃ。

さて、中は2フロアを歩きまわる形式。ロビーで既にステファン・ヴィティエロの鐘を鳴らす作品の音が轟く。
中はいきなり、セルスト・プルシェ・ムジュノ作"クリナメン"(2012)の展示。これが良かった。直径5mくらいの円形プールに大小さまざまな磁器が浮かぶ。水流を作り、ランダムに磁器同士がぶつかり合う響きを味わう作品。水流の水だまりに数個の磁器が溜まってるの、すごく気になった。ああ、触りたい。触ってプール中央へ押しやりたい・・・。
水流はごくゆったり。けれどもいったん加速した磁器が連続して鳴ったり、思い切り間を取ってこつん、と響いたり。ランダム性と透き通った音色が、素晴らしく綺麗だった。アンビエントでメロディアスな音色が素敵だ。

他に大西景太"Forest and Trees"(2011)も良かった。フラットな数メートル四方のスペースに、モニターを付けた棒が数本建つ。個々に別のループを鳴らすことで、立ち位置で違ったバランスを味わえる、の趣向。1985年の細野晴臣"エンドレス・トーキング"で表現したコンセプトを、さらに密な相互林立として見直したアートか。

インスタレーションだけでなく、展示もいくつか。カンディンスキーやクレーも。武満徹やケージの図形楽譜も興味深い。
氷のレコードで偶発性を探る八木良太"Vinyl"(2005)や、木の年輪をレコードに見立てコンピュータ処理でピアノ・ソロに仕上げたバウトロメウス・トラウベックの"Years"(2011)も興味深い。

終盤の目玉で、もともとの目的が大友良英リミテッド・アンサンブルズ"With "without records""(2012)。ずどんと高い吹き抜けスペースに無数のターンテーブルとピアノやオブジェが並ぶインスタレーション。実際に味わうのは09年に原宿での展示以来。もっともこの作品は展示のたびに微妙にコンセプトが変わり、一つとして同じものはない。

今回は前回より密室性を廃し、ノイズもおとなしめ。ターンテーブルは厳かにさり気なく鳴り、より空気と一体化した。ターンテーブルの間を歩き回り、さまざまな個所から音を聴く。超高周波や低周波を、前回原宿よりも強烈に感じた。可聴域の限界を探るかのような一時。ソファでもあればなあ。のんびり座り込んで、延々聴いてるのに。体力無いので、歩き回るうちにくたびれてしまった。

一息ついて、映画館へ移動。リュック・ベンソン"ロックアウト"を見る。何も考えずに派手なCGとアクションを眺めましたよ。
2012年11月25日 08時21分44秒
Joe's Garage
Youtubeでドラムをコピーした素人の映像見て、"Keep It Greasey"の平歌がポリリズミックだと初めてぴんときた。今まで何を聴いてたんだ俺は、と反省した次第。
これから何が言えるか。わかってたようで、何もわかってないと反省すると同時に、新しい視点で楽しむことができるってこと。
ということで、Frank Zappa"Joe's Garage"への想いをひとくさり書いてみる。

もともとはLP1枚と2枚組、計3セットで1979年に発表。リアルタイムで体験してはおらず、RYKOが発売した2枚組CDで初めて聴いた。
そもそも歌詞に全く興味無いため、その時点で本盤への接し方は間違ってる。ザッパにしてはかなり物語性の強いつくりで、歌詞理解しないと面白くないはず。わかっちゃいるが、いまだに歌詞は良くわからない。
かすれ声のボーカルが、音楽にかぶさって邪魔だなーってのが第一印象。
この後書きやすいように、曲順をWIKIからコピーしておこう。

Act I
No. TitleLength
1."The Central Scrutinizer" 3:28
2."Joe's Garage" 6:10
3."Catholic Girls" 4:26
4."Crew Slut" 6:31
5."Wet T-Shirt Nite" 4:45
6."Toad-O Line" 4:19
7."Why Does It Hurt When I Pee?" 2:36
8."Lucille Has Messed My Mind Up" 7:17

Act II
No.TitleLength
1."A Token of My Extreme" 5:30
2."Stick It Out" 4:34
3."Sy Borg" 8:56
4."Dong Work for Yuda" 5:03
5."Keep It Greasey" 8:22
6."Outside Now" 5:50

Act III
No.TitleLength
1."He Used to Cut the Grass" 8:35
2."Packard Goose" 11:34
3."Watermelon in Easter Hay" 9:09
4."A Little Green Rosetta" 8:15

あんがいこの盤は、後付けで好きな曲が増えてる。
まずライブ・テイクが親しみやすかった。"Keep It Greasey"は84年がユーモラスでタイトだったし、"Packard Goose"は88年のアップテンポにぶっとんだ。
"Outside Now"も84年のほうがしゃっきりしてた気がする。
"Joe's Garage"は本盤のカントリー・タッチで良いが、YCDTOST Vol.3でのシャープなアレンジも良かった。
ちなみに"Watermelon in Easter Hay"もヴァイの譜面見ながら音を追って、中盤のひしゃげた音色に切り替わる瞬間に改めてゾクッときた。

結局、本盤はどっかトロい気がしてた。"Wet T-Shirt Nite"が最初は好きだったな。小気味よいアレンジが聴き心地良くて。後半の語りは飛ばして、"Toad-O Line"のギターソロに行ってたが。なお大学生の頃は、こんなショーってギャグと思ってたが、のちに実際にあると知ってあっけにとられたっけ。
あとは"Stick It Out" の歌詞センス。ドイツ語から英語に行く内容は、大まかな意味を歌詞カード辿って面白がってた。歌詞に興味はない一方で、口ずさむのは楽しんでたから。

ということで実に表面的に楽しんでたなあと、今回痛感した。ドラムへ耳を澄ますと、カリウタの叩きっぷりが痛快だ。改めて、じっくり聴く。
2012年11月21日 22時12分54秒
CDの売り上げ(その2)
文字制限に引っかかった。続き。


一杯、いろんな音楽に触れるのはなぜか。まだ知らぬ宝石がある、と期待が理由の一つ。倉庫にごっちゃりあるはずの廃盤音源を、丁寧に"選曲"して発表してほしい。
これが、冒頭のAmazonのクラウド・サービスの話に戻る。再発は、配信だけで良い。クラウドで消えずに残してくれれば。"豪華盤"とか"限定盤"の物を売るほうに、今は行きがちだから嫌だなあ、と。
配信のネックは”買ったけど、事故で消えるかも”がCD買ったときより可能性高いこと。これがクリアされれば、だいぶ話は違う。豪華な箱よりも、中身を撮りたい。

"聴くたびにお金払う"ってビジネス・モデルも考えられるが、思考実験の域を出ない。もっとも"買ったけど一回しか聴かない"が実情なら、これもありうるかもしれないが。
ようは、アイディアと財産を売ってほしい。この選曲盤がネットに違法アップは徹底的に摘発すればいい。過去の財産だけでなく、現在のアイディアすら盗んでるわけだから。

こんだけ膨大なネットを漁っても、出てこない情報ってのはある。それが自在にアクセスできたらなぁ。CD自体の売り上げなんて、別の話。どうでもいいじゃん。
肝心なのは、中身。
2012年11月15日 21時05分37秒
CDの売り上げ
CDのチャートがAKBとジャニーズばっかやん、という話がある。これをちょっと続けてみる。
一方で、Amazonがトップでクラウド・サービスを発表していた。これが一つの解であり、レコード会社は強みを別の形で、生かせるチャンスがあると思う。

まずチャートについて。CDの売り上げ記録、もしくはダウンロード楽曲の合計って観点でしか、今後はチャートが意味をなさないと思う。つまり人気やヒット度合いではなく、単純にビジネス統計の観点だけ。
一方で人気やヒット度合を確認するには。これが何の意味あるのか、マイナー趣味のぼくには良くわからないが。ぶっちゃけ、なんらかの再生回数しかないだろう。例えばYou tubeの、Llast.FMの再生回数、とか。

ではレコード会社は今後、どのように生き延びて欲しいか。生き残るべきか、ではなく生き残って欲しいか、がここでのポイント。いまの漠然とした悩みの解決は、インディや個人のセンスだけでは足らず、レコード会社にしか解決できないと思う。

レコード会社の強みとは。フィルター性と過去の蓄積、この二つ。
結論を先に言うと、「選曲」こそが今後のレコード会社に行ってほしいこと、だ。

「You tubeは連想力のメディアである」と、誰かが言ってた。
何かを検索するとき、スムーズに出てこなければ類義語で検索する。だが、その検索ワードを思いつかなければ、結局その映像にアクセスできない。また、想像や連想できないモノには、いつまでたってもたどり着かない。
Youtubeは"自分ラジオ"の可能化、が大きな変化と考える。放送という能動ではなく、自在に好きなように味わう、の受動的な意味で。

80年代に誰かが「50〜60年代前半はシングル。60年代中盤〜70年代がLP。80年代がMTV」ってくくっていた。
これを「AM→FM→テレビ」と強引につなげてみよう。すなわち「相手任せの選曲→流しっぱなし→何のために流してるか分からない」と。

昔々、ラジオのDJに選曲を任せるしかなかった。だからアメリカではペイオラがあり、日本では"電リク"って言葉があった。つまり、リクエストしかない。続けて聴きたきゃ、シングル買うしかなかった。だから、ビジネスが成立した。
今はどうか。とりあえずYou tubeで何度でも聴ける。これが、現在の準拠枠。
LPやMTVへの推移、貸しレコードの影響に対する考察は、とりあえず割愛する。
今は"自分ラジオ"とレコード会社の方向性について書こう。

現在は60年代のシングル中心時代が、もいちど戻ってきたと思ってる。You tubeで見るのは、たいがい1曲単位。2分でも長い。中にはLP片面って映像もあるけど、よほどじゃないとじっくり視やしない。
だが注意すべきは、ほとんどが違法アップロード。つまり、公式ライブラリの咀嚼や選別を受けていない。
今は個人で音楽発表の敷居が低いみたいだ。M3に行って、つくづく思う。創作の費用は知らないが、プレスするまでもなく、CD−R。もっといえばネットにアップロード。発表するのは簡単だ。これが何を意味するか。グレシャムの法則に巻き込まれるってこと。「悪貨は良貨を駆逐する」。玉石混交のてんこ盛りになる。

レコード会社がリリースするには、多分それなりのハードルがある。リクープの分岐点が、個人とは違うはず。それが、フィルター機能。

さらに、過去の膨大なライブラリ。原盤権があれば、埋もれた音源もあるだろう。それはどっかの好事家が目を止めない限りネットにはアップされない。そもそも流通してなきゃ、手にすることもできない。これが、過去の蓄積。

長くなったので、話をはしょる。「ビジネス成立できるクオリティ」で新しい音楽をきっちり予算かけて作り、「廃盤音源」の発掘をしっかり行う。この二本柱で今後、レコード会社は頑張ってほしいな。

【文字制限に引っかかった。この項、続く】
2012年11月15日 20時58分43秒
窯変源氏物語
”窯変源氏物語”橋本治;著(中央公論社:1991〜93年、全14巻)

こないだ出張で電車移動のとき、退屈するだろうな、と時間持ちそうな本を持って行った。それが、これ。久しぶりに読み返す。

1巻の初版が1991年とあって意外だった。大学3年の時か・・・なんとなく、高校生の時に本シリーズが刊行されてたイメージだった。
すると、最初に読んだのは就職後かな。図書館で借り、ばんばん読み進めたため内容はほとんど頭に残ってない。たしか、7巻くらいで挫折したと思う。

今回は時間たっぷり。じっくり味わうぞう。のびのび読みすすめた。
・・・面白いじゃん。

逐語訳ではなく、光源氏で目線の翻案。ただし、原作に極力忠実に、がコンセプト。原書を読んだことなく、描写がどこまで橋本の創作か分からない。一番最初の「桐壺」はそうとうに原書をなぞった印象。実際は分からないが、「すげ。1000年前に現代に通じる恋愛小説あったんだ」と思い込む。帚木、空蝉と進むにつれ、なんとなく現代的解釈が前面に出てきた。
2巻の若紫あたりは、そうとうに橋本治のカラーが出ていそう。

とりあえず帰ってすぐ、古本屋で続きを数冊買い求めた。ついでに源氏物語の簡単な解説書や、別の人が書いた翻案も。

漸く橋本治の"窯変"源氏物語は、2巻まで読み終わった。今は3巻の冒頭、"花宴"をの途中だ。先は長い。しかし、せっかくだから読み進めたいなあ。
2012年11月13日 21時00分36秒
You tubeでDJ風に
文藝別冊「大滝詠一(増補版)」をようやく入手した。今回の目玉の一つは、"Go Go Niagara"の放送曲リスト。今はYou tubeで放送した曲を、たいがいは追体験が可能だ。番組そのものも、いくつか本人がアップしているし。

You tubeの功罪は著作権とか以前に、過去のライブラリをフラットにアクセスできる下地を作ってしまったところ。たとえば10年前のテレビ番組、ぼくらはこれまで記憶でしか語れなかった。しかし場合によったら一部とはいえ、映像がYou tubeで視られてしまう。これは怖いよ。語るにあたって、参照するライブラリが増えてしまったんだから。

たとえば1977/7/4、スナッフ・ギャレット特集でかけられた曲。You tubeで全曲聴ける。前はちこちこ、レコ屋で探さないといけなかった。コンピ盤でそろえるにも、結構手間だ。
今は、PC前で一通り耳にはできる。音質とかクオリティは横に置いといて。良いんだか、悪いんだか。
2012年11月12日 20時25分03秒
古本ゲリラ
http://www.kanda-tat.com/event/000040.html
行ってきた。会場は『TRANS ARTS TOKYO』、旧東京電機大学校舎11号館。解体工事前の一か月限定で藝大が主宰アート・イベントの一環で行われた。

地上17階地下2階の会場全てを使って、工事で壊す前に好き放題にアートを行おうって趣旨だ。肝心の古本ゲリラは、おっさんたちの遊びコミケみたいな印象だった。3時過ぎに行ったせいか品ぞろえは正直、微妙。本棚の片隅から引っ張り出したと思しき雑本がちらほら並んでる店は良いほう。VHSをずらり並べたり、アナログLPやシングル、雑貨を並べたり。売って利益を出すより、とにかくイベントを楽しもうって印象だった。

ひそかに期待してた喜国雅彦は最近の金田一ムックなどを並べるのみ。本当の探偵小説古本は皆無。ばるぼらは明日の出店だった。小野島大は出してたと思うが、ピンとこなかったな・・・。とはいえ、喜国雅彦/国樹由香夫妻をはじめ、ご本人と思しき方々が売り子やってるさまは、何とも贅沢で壮絶だった。その手のファンには、応えられぬイベントだろう。

とりあえず17階を見た後、一階まで階段使いながら全フロアを見回してみた。

アート・イベントは学生とプロが混在で、雑駁な雰囲気に包まれる。16階のアート・スペースが一番見ごたえあり。白地できれいな空気感の中、洒落たアートがずらり展示される。作者名忘れたが、タイポグラフィを駆使した大判の作品がきれいだった。
何階かも作者名も忘れたが、藝大学生によるめちゃくちゃ細密でグロテスクなモチーフの版画も良かった。

あとは"破壊と創造"をテーマと思しき一方で、破壊寄りの混沌な作品多し。制作中の物もあり、どこまでが作品完成形か分からず。エレベータの中で別のお客が言ってたが、まさに壮大な学園祭」ってムードだった。壁や設備を大胆にぶち壊したり汚したり、派手だなあ。

14階の男子トイレがアートスペースになっており、外人3人組が興味深げに入り口から覗きこむ。たまたま出てきた日本人の男が"It's sexy space."と一言、一人の外人が"Oh!"と腕まくりして身を乗り出すしぐさでギャグを取る。こういうさりげないユーモアをさらり出すとこ、文化の違いを感じて面白かった。

ちなみに中へ入るとスモークが焚かれ、ピンク色の風景。閉ざされた個室の奥から女性の喘ぎ声が聴こえるって趣向だった。

一通り見て、帰宅。寝転がって本読んでたら爆睡してしまい、目が覚めたところ。
とにかく疲れた。冷静に考えると地上17階、地下2階のビルを歩いてうろつきまわった後だから。これから行かれる人、体力配分考えたほうが良いかも。
2012年11月10日 21時16分44秒
夜に蛾が飛んできた。
泊りがけの出張で広島は三次まで行ってきた。さすがに日帰りは無理、前泊コース。飛行機では打ち合わせ時間とうまいこと接続せず、広島まで往復とも新幹線。広島から芸備線で三次まで、約1時間半。つまり片道、5〜6時間。くたびれた・・・。電車で座ってるだけなのに。歳だなあ。

んで、これは前乗りの芸備線にての出来事。20時過ぎの芸備線、二両編成。始発駅の広島駅ホームは人がずらり。立ってる人が出るほどで驚いた。思ったより混んでるな。
だが、30分かそこらでほとんど降りてしまい、最後の30分くらいは数人。外は真っ暗で、静かな車両だった。

ある駅で接続の都合か、数分停車。空いてた列車の扉から、黄色の蛾がひよひよと中へ飛んできた。
ぼくの席の窓に留まる。光に吸い寄せられたんだろう。そのまま外へ出ようと、蛾はガラスにぶつかる。だが、当然出られない。あきらめたのか飛び立つ、蛾。
天井の電燈、あちこちの窓。蛾は外に出ようと、必死にあちこち場所を変えては阻まれる。

列車の扉は空いてるのに。今なら、外に出られるのに。
蛾はどこまで分かってるのか、あちこちを飛び回り続ける。

だんだん焦るのか、飛び回る頻度が激しくなった。車両の中を所狭しと、一羽の蛾が右往左往する。
そして鳴る、発車のベル。

飛んでた蛾が、足を組んだぼくのズボンに留まった。手で払っても、動かない。
まだ間に合うよな。空いてる扉に歩き、パタパタ払った。ちょうど、締まる扉。蛾は外へ飛んで行った。

なんて図ったようなタイミング。蛾はそこまで考えてない。間違いない。
しかし脱出タイミングがぴったり過ぎて、一人でにやにや笑ってしまった。
2012年11月08日 21時46分33秒
一週間の始まり
ここんとこ、日記をかけてない。余暇に何してるかというと、本読むか音楽聴くか。普段と変わらん。音楽は、こないだ買った同人音楽をあれこれ聴いてる。制限なく自由な反面、他人のフィルターかかってないぶん、途中で間延びしてくるのが玉にきず。

そして、とにかくプロフェッショナルな音楽も聴きたくなる。で、何となく棚から引っ張り出した一枚が、これ。

今のBGM:Seals & Crofts"East of ginger Trees"(1972)
大ヒットアルバム"Summer Breeze"に収録。タイトル曲はアイズリーで耳に馴染んでおり、シールズ&クロフツのほうがイメージ薄い。もともとこの手のフォーク系は知識薄く、思い入れもさほどない。なんかの拍子にシールズ&クロフツは、ベスト盤だけ買った。

シールズ&クロフツはテキサス出身の二人組で70年代に大活躍。オリエンタルやエキゾティズムで、たんなるフォークに留まらぬ音楽性が特徴か。
http://en.wikipedia.org/wiki/Summer_Breeze_(album)

上記の録音メンバー見ると、西海岸の凄腕スタジオ・ミュージシャンがずらり。この楽曲はイントロ一節の後、8分音符がぶわっと広がるアレンジが良い。アンサンブルで言うと、タブラの乾いた音色が素敵なアクセント。叩いてるのはミルト・ホランドかな。

後半のドラム・フィルから大サビに行くが、楽曲としてはシンプル。ストリングスで強引に盛り上げる、力技な構成と思う。でも、この金のかけっぷりが良いのよ。
ドラムとベースは誰だろう。色々クレジットされてて分からない。地味なんだけど、さりげなくしゃっきりしたリズムで心地よい。ふわふわした酩酊感を、リズム隊が引き締めてる。
2012年11月05日 20時04分44秒
「官邸の100時間」を読む。
検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間」木村英昭:著(2012:岩波書店)を、非常に興味深く読んだ。
朝日新聞で連載中の「プロメテウスの罠」より2012/1/3〜2/6に掲載の「官邸の5日間」を元に改稿したノンフィクションが本書。丹念に情報ソースを注で明かすスタイルが特徴だ。もちろん"あえて"隠したソースや、東電を中心に取材を拒まれた箇所もあるが。

仕事のトラブルの過程でストレスが少ないのは、情報がスムーズに入ってきて、各種の動きがイメージできるとき。だが、こんなことはめったに無い。たいがいはどこかで情報が停滞し、捻じ曲げられる。判断の前提条件が間違い、情報がタイムリーに共有できない。したがい、失敗する。
これに各部署や関係者の思惑や利害関係が重なると最悪。全体最適を求めて時間が悪戯に過ぎてゆき、解決への本質がどんどんずれていく。

したがって官邸における情報共有のスピードと、判断のゆくえが最も興味深かった。

これがプライベートなトラブルならば、目的は自分自身の満足が最優先。ブレない。
しかし営利を追求する企業間でのトラブルは、もっとも声が大きく力を持つ人間の思惑で進んでいく。まして今回の福島原発事故は企業論理と公共の福祉が天秤にかけられたから、さらにたちが悪い。

この手のルポは対岸の火事みたいな評論家スタンスを排除が、極めて難しい。そして情報の視点ひとつで価値観が大きく変わる。

今回の福島原発事故は「1.5次情報」と「情報拡散」がとても多かった。
Ustで記者会見がリアルタイムに流れ、ツイッターなどネット情報があまりにも多い。生情報にアクセスは不可能だから、あえて1.5次と定義する。情報の取捨選択は、当時ぼくはあきらめていた。全部を確認なんて、無理。それでいて、今回は「自らの生活」にきわめて密接な事態だったから始末が悪い。
かといって大本営発表がベスト、とは絶対に言えない。

本書は官邸に視点を置き、いかに情報が錯綜し、止められ、官邸が東電とのやりとりですれ違ったかの描写を主眼に置いた。したがい、官邸を批判する点はきわめて少ない。
ぶっちゃけ、管や枝野がえっらいかっこいい。

刻々と悪化する原発。廃炉を避けたく、責任を取りたくない東電。さらに管首相が陣頭指揮を極端に実務レベルまで取ろうとしたが故の混乱が、生々しく描かれた。

評論家的に構え、うろたえる保安院。ベントをかたくなに避け、撤退を望む東電。体系的な官僚の不在。そして情報の集約はおぼつかない。そのうえ官邸秩序を優先する「コマツさん」のオマケまで。

本書を読んでゾッとしたのは二つ。一つは連絡体制の不十分さ。「携帯電話がつながらない」「携帯電話に出ない」の記述が、なんと多いことか。

二つめはあまりに卑近な指示系統。3月11日、午後6時〜9時頃の記述と思うが。
管は『自身も電源車探しを買って出た。(中略)「管ノート」には電源車の手配状況が刻々と記録されていった』これが、一国の首相がやるべきことか。
『電源車の手配をしていた危機管理監の伊藤は、管らが自ら手配もしていることを知らなかった』この縦組織の稚拙さは・・・。

官邸秩序を求める「コマツさん」の動きにも苛立ちを感じる。3月12日、午後くらい。
携帯もつながらない地下司令部に見切りをつけた管総理らは、本部を5階の総理執務室とその隣の応接室を司令部に移した。
本書によれば女性職員「コマツさん」は、首席秘書官にこう言ったという。
『「ここはこんなことに使う場所じゃ無いんですよ」と口をとがらせた」』
3月12日午後の段階だぜ。この発想は何なんだ。

繰り返す。本書は官邸に視点を置いた。東電の、福島原発現地の、マスコミの、被害を蒙った人たちの、マスコミ経由で情報を受けていた我々の視点は、あえて削っている。
つまり事実を一面でしか見ていない。思い込みは危険だ。しかし、評論家的に「こうすべきだった」と安易に決めつけやコメントは避けたい。

事故は避けられない。しかしこの現実から、いかに次への教訓とするか。
トラブルが起こった時、特定の場所では、どんな対処をしていたか。今後、自らはどう対処すべきか、色々と考えさせられる。非常に興味深い本だった。
2012年10月29日 21時09分43秒
M3-2012秋
「お前の日記は風邪ひいてばっかりだ」と以前に言われたことが頭に残っており、最近は疲れただの具合悪いだの風邪ひいただの書かないようにしてました。とはいえ、ここまでの風邪はひさしぶり。鼻水が止まらず、咳とくしゃみがぼろぼろと。週末は寝まくり、ようやく8割がた体調が戻ってきた気がします。まだちょっとだるい。

行けないかと不安だったM3-2012秋。若干ふらつきながら行ってきた。

同人音楽のコミケ、みたいなもの。今回、2回目の参加。とはいえただ、買い物に行く感覚で一緒にイベント作ろう、みたいな殊勝な心がけは無いのだけれども。
並ぶの嫌で1時過ぎに入場。
それなりに人はいたが、歩くのにさほどストレスない。とはいえ何ブースかは既に完売有り。事前チェックのうち、何枚かは入手できなかった。まあ、いいや。

前回はディバッグで行ったが、帰るときあまりの重さに閉口したため、今回はガラガラ引くカバンで入場。結構スペース通路が広々しており、あんまり他の人の迷惑にならなかった・・・と思う。たぶん。
参加世代はおそらく20代ばっかり。この歳になると、居心地悪いなあ。

今回もスペース一杯、1000サークル以上いるらしい。事前にざっくりチェックしたメモをもとに買うのが精いっぱい。それすら、途中で挫けた。いちおう、一通り通路は歩いたが・・・。買ったのは9割が事前チェックの盤で、その場のジャケ買いが数枚、ってとこ。とりあえず今は、ホクホクしながらリッピング中。

第二開場の1Fがライブスペースと企業ブース。3時頃に行ったせいか、ほとんどのサークルが一休みか撤収モード。それでも音がむわんと回っており、イベント開始当初は賑やかだったと想像する。
企業ブースは今回も、なんか地味だ。物販もあんまり好奇心をそそらない。

今回のM3が30回目で、記念に紙袋を配ってた。各サークルのロゴをずらり並べた、ビッグカメラの袋みたいなイメージ。一枚欲しかったが、どこでもらえるのかわからず。もう配り終えてたんかなあ。

ふう、くたびれた。とりあえず今夜はさっさと寝ます。
2012年10月28日 17時21分58秒
スペースファンタジー銀河英雄伝説@TAKARAZUKA
宝塚初体験。女性ファンだらけと思ったら、ちょこちょこ男の顔もあり。原作ファンかな。
二部構成でじっくり3時間。後半はちょっと飽きたけど、基本的には面白かった。
特にむさ苦しい男が、だれ一人でないというのがありがたい。男役も女性役も、両方が華やかでよかった。

ストーリーはどないなもんかと思ったら。ぶっちゃけ、キルヒアイスの最後がクライマックス。いっそ自由惑星同盟は完全無視で、帝国軍だけの人間模様でよかったのに。
狂言回しをフェザーン自治領にして、冒頭からいきなりあらすじ紹介なしまつ。

しかしヨブ・トリューニヒトまできっちり配役設定し、えらくかっこいいミュージカル演説シーンに魂消た。原作では、なんか爺さんって印象あるけれど。

それにしても、登場人物いっぱいでモブキャラいっぱい。ダンスシーンが実に映えた。
さらに舞台演出も回り舞台をふんだんに利用し、飽きさせない展開だ。
そのうえ、歌唱でストーリーを進行させる、ミュージカルの愉しみを今回初めて実感した。

歌って踊れて見栄えも要求される。宝塚ってのは凄い高いハードルなんだな、としみじみ。
歌はヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ役の実咲凜音が、一番しっくりきたな。

最後の大階段シーンも華やかいっぱい。とにかくまあ、おなか一杯になりました。
2012年10月22日 21時07分46秒
アウトレイジ・ビヨンド
見てきた。映画は全く詳しくないが、この続編は見たかった〜。

前作以上に命の重さが軽い。まー、登場人物が良く死ぬ。エンディングは好きなタイプの演出で幕を下ろした。

しかし役者の顔を覚えるのが苦手で、ストーリーをちゃんと追えてたか自信ない。ひとり、どういう立場のドンパチか、話について行けなかった。
さらに最後のシーンの意味が、今一つわかってないしまつ。あれで、警察のメリットはなんなのかな、と。
それに、金のゆくえ。ぼくは本人の命の補償金として、内々に大阪へ流れたと解釈してますが。

北野武はこの続編を撮るつもりない、ってインタビュー見た気がする。とはいえ続編を作れるストーリー構成だった。
独特の暗く青い画面といい、しゃくしゃく進む編集といい、北野武らしい映画で面白かったよ。
2012年10月20日 22時00分28秒
メルツバウ&インキャパ新譜
"LOWEST MUSIC & ARTS 1980-83 (10LP)"
http://diskunion.net/portal/ct/detail/AGY120919-VOD-01

メルツバウの新譜はごく初期音源のリイシュー、10枚組LPボックス。ここんとこ、メルツバウはカセットとかLPとかアナログ・メディアで音源発表が多い。CD無理なら、配信してくれないものか。LPもカセットも、今は聴ける環境無いのに。

インキャパは11枚CD+2DVDの音源集を、8月に発表してた。気づかなかった。
「アルケミー箱愚か」
http://www.youth-inc.co.jp/contents/youth-176/

09年の10枚組「Box is stupid:箱愚か」と似てるが、収録曲はダブり無し。
http://www.discogs.com/Incapacitants-%E7%AE%B1%E6%84%9A%E3%81%8B-Box-Is-Stupid/release/1592310
2012年10月18日 21時18分27秒
「ゼロからトースターを作ってみた」を読む
面白く読んだので、紹介します。
「ゼロからトースターを作ってみた」トーマス・トウェイツ :著(飛鳥新社:2012)
AmazonのURLはこちら。http://alturl.com/k9t3b

英の大学院生の卒業制作ブログをまとめた本の翻訳が出た。テーマは「トースターを作ってみる。ただし、原材料から。鉄なら、鉄鉱石を掘るところから」ってルール。

もちろんバカ正直に突き進まず、ユーモア交えて適当さも忘れない。だから、本書は楽しく読める。しちめんどくさい説明部分は写真であっさり済ませ、本文そのものは気軽に読めるエッセイに仕立てた。
最終テーマは環境問題だが、ややこしいこと考えず楽しめる。オールカラーで、きれいな本だ。

オリジナルのブログ見たかったが、跡地のみかな?http://www.thetoasterproject.org/page2.htm
著者の現在のWebはこちら。http://www.thomasthwaites.com/

ちなみに本書の"トースター"現物は、2010年に東京でも展示されてたらしい。
2012年10月13日 21時47分50秒
音楽感想な日記
朝っぱらから人身事故で電車が遅れ、混み混み。3連休明けの初日で眠たいというのに。さて、ネタもないので音楽感想日記を。

Dave Lievman"Your Lady"(1974)
ECM盤"Drum Ode"に収録。バラエティに富んだ盤だ。曲ごとに結構アレンジが違う。いろんなリズムの上でデイブ・リーブマン取る軽やかなソロが共通項。どっちかといえばフュージョン寄りな印象だ。

この盤で一番心地よいアレンジが、この曲。リッチー・バイラークのエレピが無造作に鳴り、パーカッションと溶け合うバッキングが良い。シェイカーの響きが打ち込みっぽく淡々と刻み、エレピと混ざるさまにうっとり。

メインのソロはデイブのソプラノ・サックス。でも楽曲はずいぶんしっかりしたアレンジだ。ソロ前後のキメや曲調が滑らかに変わるあたり、凝っている。
2012年10月09日 21時27分16秒
M3 2012秋 カタログ到着
年二回開催、同人音楽の即売イベントM3の秋が近づいてきた。10/28(日)11:00〜15:30に東京流通センター、にて。
今回で30回目というが、前回春にぼくは初参加。同人即売会は初体験で、色々興味深かった。どっさりCD買いまくって、だいたい傾向もイメージわいた。

今回のカタログもようやく発売。さて、これから選定に入る。

今夜のBGM(その1)Mustapha Skandrani"Istikhabars & Improvisation"(1965)
 アルジェリアのムスタファ・スカンドラニが唯一残したピアノ独奏盤、という。アンダルシア古典音楽で、宮廷音楽の組曲様式"イスティクバル"を西洋音楽楽器のピアノで演奏、かつ即興を混ぜた作品だ。
65年のLPをEMが今年の12月に再発。しばらく前に買って、改めて今日聴いていた。

 ライナーノーツによると微分音を演奏できぬピアノを使った本盤は、当時も現地で波紋を呼んだらしい。が、音を聴けば素晴らしさはすぐわかる。
 全18曲、個々のインプロはかなり短めが残念。冒頭で旋法を提示し、即興につなげてるようだ。
 そっけない響きはアラブ音楽の色合いを踏まえつつ、バロックともジャズともつながる親和性を感じ、素晴らしく興味深い。

今夜のBGM(その2)Bitplane"Alice's Adventures In Wonderland"(2012)
 愛新覚羅溥儀のサークルBitplaneがM3-2012春に頒布の新譜。詳しくはこちら。http://bitplane.info/alice/

 打ち込みシンセ系はともすればゲームBGMだったりショボかったりするけれど。これはシンプルな音色多用してる割に、深みあるアンサンブルが楽しかった。
 このアレンジがビート効いたテクノと滑らかに馴染んでる。
 
ちなみにBandcampで購入可能。http://bitplane.bandcamp.com/album/alices-adventures-in-wonderland
2012年10月08日 21時11分47秒
日コロ:オンデマCDサビ
日本コロンビアが08年11月から開始のサービス、オンデマンドCD。
http://columbia.jp/ondemandcd/
手持ち音源を1枚単位でリイシューするサービスで、物が欲しいマニア向け。しかし値段が1枚2500円と手ごろだな。
配信+ジャケットデータをPDF添付ってビジネスモデルでもいいのに。

再発リクエストも受け付けてるが、日本コロンビアが持つ原盤権が何かわからない・・・どっかに一覧リストをつけて欲しい。

最近の対応タイトルで、興味ある盤を列挙する。なお、Amazonでも購入可能。

"4 オクロック"サカタ・オーケストラ(1981)
サカタ・オーケストラ名義の1st。参加者がすさまじい。
(坂田明(as, a-cl) 吉野弘志(b) 藤井信雄(ds) 向井滋春(tb) 梅津和時(as, b-cl)
原田依幸(b-cl) 佐藤春樹(tb) 高橋知己(ts) 中村誠一(ts, cl) 安田伸二(tp)
千野秀一(p, org) 橋本一子(p) 川端民生(b) トニー木庭(ds) 仙波清彦(perc))


"ベルリン 28號"坂田明(1982)
 サカタ・オーケストラ名義の2ndはベルリン・ジャズ・フェスのライブ音源。
 (坂田明(as) 向井滋春(tb) 橋本一子(pf, vo) 千野秀一 (org, syn)川端民生(el-b) 吉野弘志(b) 村上"ポンタ"秀一、藤井信雄(ds)仙波清彦、堅田啓輝、仙波元章(perc, vo))


"THIS IS NEW"エディ・ダニエルズ(1968)
 サド・ジョーンズに随行来日のエディが、日野皓正(tp) 菊地雅章(p) 日野元彦(ds) 稲葉国光(b)とセッションした盤。


"FEELIN'GOOD"日野皓正 (1968)
 2ndリーダー作で、参加者はこんな感じ。
(日野皓正(tp)、菊地雅章(p)、村岡健(ts)、鈴木弘(tb)-omit 4、小西徹(g)-omit 4、日野元彦(ds)、稲葉国光(p)、千葉馨(flh)-1,2,6、ジェイク・コンセプション(as)-omit 4、岡崎広志(bs)-omit 4、羽鳥幸次(tp)-omit 4、青木武(btb)-1,2,6、宮沢昭(fl)-1,2,6、増尾好秋(g)-omit 4、渡辺文男(perc)-omit 4
 編曲:菊地雅章)


"聲明幻想"天台聲明音律研究会(1996)
 本サービスに2010年から記載。聴いてみたくなった。中性子星からのパルサーを電子音楽にし、聲明と混ぜた作品らしい。
2012年10月07日 09時27分47秒
大量読書論の本
読書には、自分の好みがある。が、ぴったりくる本を見つけられない。そんなときは書評を頼りにするのも一案だ。でも自分で、片端から読むのが手っ取り早い。とはいえ一冊づつ丁寧にだと、時間いくらあっても足りない。

ということで「大量読書」や「情報収集」を観点に何冊か、最近読んでみた。順不同。

1.「アカデミック・スキルズ(第2版): ――大学生のための知的技法入門」
  (佐藤 望,湯川 武,横山 千晶,近藤 明彦:著、慶應義塾大学出版会:2012)
2.「膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術」
  (木山 泰嗣:著、日本実業出版社;2012)
3.「読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門」
  (佐藤 優:著、東洋経済新報社:2012)
4.「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]」
  (吉田 利宏:著、ダイヤモンド社:2007)
5.「ぼくらの頭脳の鍛え方」
  (立花 隆・佐藤 優:著、文春新書:2009)

1は06年刊の第二版。初版は計4万部以上のロングセラーらしい。学生向の書物勉強の手引き。
2はタイトル長いよな。弁護士による大量資料のさばき方。
3は今のベストセラー。これもタイトル長い。12万部突破という。
4は法律勉強者への手引きか。04年が初版。改版出るってことは、それなりに売れたのか。
5は対談集で、二人のブックガイドもつく。

結論から言うと、1が一番面白かった。次にお勧めは5。次に4。後はどうでもいい。

1は文章に変な山っ気が無いのと、本での勉強を知らない大学生向けなぶん、改めて足元を振り返られる。大学教授視点のため、知らなかった情報検索ルートも知れた。
 KJ法を改めて丁寧に説明してる。いまだに使ってるんだ。70年代の手法じゃないのか。

5はぱっと読める。立花隆も佐藤優も独特の癖あるぶん、そのバイアスかかった読書論やブックガイドが面白い。

4は法学部出身なら「何をいまさら」かもしれない。文学部だったので、この発想は無かったよ。大学に戻って、勉強だけして過ごしたいなーとファンタジー的に読んでしまった。

3はねぇ・・・なんで売れてるのか、良くわからない。
冒頭の速読論は面白いが、途中から引用と一口コメントの嵐で、紙幅をただ稼いでるようにしか見えなかった。
佐藤優は外務省の諜報活動を「インテリジェンス」と英単語を使い、なんか一段高いところから見下ろす視点が馴染めない。

2は新鮮な視点で著した、というが。特にピンとくる指摘を受けなかった。
要するに大量情報に対し目的意識を持って接するのがポイント。必要以上に丁寧に読む必要はない、と言いたいようだ。あたりまえだ。

「速読しろ。全部読む必要はない(小説など、楽しみは別だが)」ってのが、たいがいのこの手の本の主張だ。はい、上にあげた本はどれもこれも速読してます。
今回は「読書ノートを作って、頭に知識を植えつけろ」って指摘が目立った。わかってはいるんだけどね・・・めんどくさいな。

この手の本で、到着待ちが「定年後の勉強法」(和田 秀樹;著、筑摩書房:2012)。ビジネス書は「20代で勉強する本」「30代でもまだ間に合う」とかばっか。いまさら読んでも仕方ない。

この著者は「40代からの勉強法」(PHP研究所:2008)って本も出してる。でもどうせなら、将来直面する視点のほうが良いかな、と。定年はもうしばらく先だけど。さて、読んで面白いといいな。
2012年10月05日 23時04分44秒
すっかり秋
夜、歩いてるとワイシャツ一枚で涼しく感じる。もう10月か・・・時間たつの速い。

ニコニコ生放送で菊地成孔がオープンした"ビュロ菊だより"。「有料チャンネルか・・・」と、登録しようか迷ってた。
いま、この日記を書くためにページをチェックしたところ。どうやら今日、開設記念生放送をやってたようだ。しかも、「無料」で。くう。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv110079150

今夜のBGM:Kathy Smith"End of World"(1970)
リッチー・ヘブンスのレーベル、Stormy Forestで70年代初期に2枚のアルバムを残したキャシー・スミス。これは1st"Some Songs I've Saved"に収録。当時もあまり売れたわけではなさそうだ。

この曲はアレンジが耳に残る。フルートが寂しげに風景をかき回し、アコギのシンプルなストロークの奥で、ストリングスがじんわりと厚みを出す。
切ないムードだが、センチメンタルに陥らない。踏ん張る迫力あり。歌声がらいらいらいと鳴いて、バックがクロスフェイドで盛り上がる場面が良い。

"Some Songs I've Saved"の原盤番号はSFS-6003。レーベル3枚目で、リッチーも期待してた女性SSWだったのかも。

本盤のジャンルは女性SSW。アコースティック感を生かし、弾き語り風味だ。しかし根本は分厚い。本盤の魅力は、エコーを利かせたサイケ風味。このアレンジが良い香りを出している。
のびやかで素直な歌声は、ときおりフラッと揺れる。そのニュアンスも心地よい。完全にコントロールやオートチューン加工の無い、生々しさこそが力強さとなる。

全体的にはきれいなメロディが耳をくすぐる。歌声もかなり癖が無い。ほんのりジャズ風味だが、妙なフェイクが無くすんなり聴けた。(3),(4),(9)はチャック・レイニーがベースを弾いている。

(5)は曲の途中でいきなり、ボーカルの定位が左右へ極端にパンして驚いた。おまけにリバーブとドライな効果がボーカルへガンガンむちゃくちゃにかかる。
これ、俺のスピーカーの不調じゃないよな・・・やり過ぎだ。時代か?プロデューサーはMark Roth。ラスカルズ"Once Upon a Dream"やスパギャンの初期に写真家とクレジットされてる人と、同一人物らしい。

なお、Stormy Forestのディスコグラフィーはこちら。http://www.bsnpubs.com/mgm/stormyforest.html
本盤の紹介はこちら。http://www.allmusic.com/album/some-songs-ive-saved-mw0000496132
キャシーの記事はこんなのを見つけた。http://www.psychedelicfolk.com/KathySmith.html
2012年10月02日 21時50分48秒
スカイツリー
すっかり観光地だ。初めてスカイツリーに行った。と言っても、人の多さにうんざりで上には上らず。水族館とモールだけ行ってきた。次は、プラネタリウムへ行こう。

モールの中は観光名所土産やとおしゃれショップとユニクロみたいな日常と。ごちゃまぜテナント展開だった。きっちり喫煙所あるのが、あんがい意外。たいがい、全館禁煙なのに。

水族館は「げ、大人一人2000円?年間パスポートが4000円?」と怯む値段設定。
でも、中に入って分かった。ここは何回も足を運ぶ常連にふさわしい設定で、一見さんからはボッタくっていいんだ。

東京湾中心の品ぞろえで、派手さは無い。冒頭のクラゲの展示は生命力を実感できる視点だ。きもかわいい。
奥の展示は岸からだんだん深くなってくさまを、じわじわ味わう。ナポレオンフィッシュが予想外にデカい。

ペンギン水槽や巨大水槽で賑やかな所もあるけれど。どちらかといえばこじんまり。しかし、奥深い。魚の生態や様子をたっぷり堪能に向いた水族館だ。これは確かに、近かったら年間パスポートを買ってるなあ。

そしてじっくり見たいから、なるべく観客は少ないほうがありがたい。観光客はいらん。一人5千円位で、もっと絞ってもいい。
2012年09月30日 10時13分05秒
Top 10: Jazz Albums Every Man Should Own
ちょっと日記サボると、とたんに書くのがめんどくさくなる。いかん。

東京駅の工事は順調に進行中。しばらく前に東京駅丸の内南口の中央の出口が解放された。最初は改札背負って右、そして左。いや、逆だったか?とにかく、左右から工事が終了して、いったん中央が封鎖されてた。ようやく3か所の出口が開いて嬉しい。微妙に遠回りに歩くの、めんどくさかったし。

まだまだ工事は続くが、丸の内南口天井のカバーが外されるのは、いつの日か。たしかあの上、きれいな彫刻だか絵だったかがあったような。

日記ネタが無いので、とりあえずネットサーフィンしてベスト10サイトを眺めてた。
「Top 10: Jazz Albums Every Man Should Own」なる記事を発見。
http://www.askmen.com/top_10/entertainment/top-10-jazz-albums-every-man-should-own_10.html

1ページにまとまっておらず、読みづらい・・・とりあえず、あげられた盤を列挙してみる。
No.10 The Essential Charlie Parker (Charlie Parker)
No.9 Time Out (Dave Brubeck)
No.8 Two Blocks From the Edge (Michael Brecker)
No.7 Art of the Trio, Vol. IV: Back at the Vanguard (Brad Mehldau Trio)
No.6 Secrets (Allan Holdsworth)
No.5 Paseo (Gonzalo Rubalcaba)
No.4 Romantic Warrior (Return To Forever)
No.3 Miles Smiles (Miles Davis)
No.2 The Way Up (Pat Metheny Group)
No.1 Night Train (Oscar Peterson Trio)

面白い選盤だな。聴いたとあるのは、1,3,4,6,9位の5枚だけ。でも、ミュージシャンの名前からずいぶんフュージョンやストレート・アヘッドな新主流派ジャズって印象を受けた。その割に1位だけ、ちょっと王道ビバップ路線なような。

10枚くらいに限定して選ぶと、その人のジャズ観が丸わかり。100枚でも足りん。1000枚くらい選んだら、ちょっとは普遍性出るかもしれないが、そんなリストは誰も見ないよな。

もっともいわゆる"50年代名盤ジャズ"を並べられても、つまらない。
多分この人は、ジャズに前衛性やスリルよりもスタイリッシュやクールさを求めてるんじゃなかろうか。センチメンタルよりも、スムーズさ、とか。

ということで、ぼくがぱっと思いついた"10枚ジャズ"を書いてみる。これでも範囲広すぎる。いかにも"名盤"はやっぱり外したくなる・・・。マイナーなのも上げてます。なお北米&カナダ限定で、ABC順です。

Art Blakey & Jazz Messengers "Moanin'"
Charlie Parker & Dizzy Gillespie "Bird And Diz"
The Four Freshmen "Four Freshmen And Five Trombones"
John Zorn "Spy vs Spy"
Madhouse "8"
Mike Rud "Live from Lotusland"
Miles Davis "Steamin'"
Oliver Lake "Impala"
Oscar Peterson "Oscar Peterson Quartet #1"
Roland Kirk "The inflated tear"
2012年09月20日 22時23分38秒
Kramer"The Brill Building"
ネットで曲順を見つけた。http://www.mtv.com/artists/kramer/albums/2955079/
フィレスとドリフターズ関連を中心だ。もろにヒット連発じゃなく、ちょっとひねりつつメジャーなとこを押えた選曲。聴くの楽しみ。

1.He Hit Me
2.Do Wah Diddy Diddy
3.Baby It’s You
4.Spanish Harlem
5.I Love How You Love Me
6.I Want Candy
7.Save The Last Dance For Me
8.Cherry Cherry
9.On Broadway
10.Paradise

簡単に検索した、まとめ。作曲者と発表歌手。
1.ゴフィン&キング作、クリスタルズ。
2.バリー&グリーンウィッチ作、エキサイターズ。マンフレッド・マンがカバー。
3.バカラック他。シレルズがオリジナルだが、ビートルズでも有名。
4.リーバーとスペクター作、ベン・E・キングの歌。プロデュースがリーバー&ストーラー。
5.バリー・マンとLarry Kolberの作。プロデュースがスペクターでパリス・シスターズがオリジナル。
6.バート・バーンズ他の作、ストレンジラブズの曲。ぴんと来なかったが、Youtubeで聴いて分かった。この曲か。
7.ポーマス&シューマン作、リーバー&ストーラーのプロデュースで、ドリフターズがリリースした。
8.ニール・ダイヤモンドの自作自演。プロデュースがバリー&グリーンウィッチと、今回初めて知った。
9.これもドリフターズ。作曲はマン&ウェイルとリーバー&ストーラーのコラボ。
10.同名異曲が色々あるが、ロネッツの曲かな?だとしたら、作曲はボトキン&ガーフィールドに、ニルスンとスペクターのクレジット。
2012年09月16日 00時58分08秒
ピールとベース
日記に間あいてしまった。なんだかんだで毎日が過ぎていく。ということで、音楽ネタ。

まず、その1。http://amass.jp/10564
"『John Peel Show』 400を超える番組のアーカイブ音源がリスニング/無料DL可"

ジョン・ピール・ショーはパンクやニュー・ウェーブ、その他尖がった音楽ってイメージある。あんまり普段聴かない音楽だが、ジョン・ピールの名前だけは常に気になっていた。

以下、記事の引用。
【Soundcloudにてリスニングできます(中略)1967年からジョンが亡くなる2004年までに放送された番組の音源を中心に、トータルで458のエピソードが聴けます。およそ900時間。】
ブート的なアップロードかな?DLもできるらしいので、気になる人はお早めに。しかし900時間・・・聴くのに何時間かかるんだろう。いや、「900時間だろ」って意味じゃなく、日常生活をおくりながらって意味で。


その2:http://amass.jp/10441
「Ultimate Guitar.Comが「歴代最高のベースライン TOP10」を発表」
9/9付と、少々古いニュースだが。リストは上のURLを参照下さい。知らない曲ばかりだが、1位がフロイドの"マネー"ってセンスが良くわからん。ベース・リフを中心に選曲かな?
"マネー"のベースってぱっと頭に浮かばなかった。でも改めて聴いたら、かっこよかった。

ということで、ぼくが思いつくベースが印象的な曲を3曲ほど。順不同です。

Beatles "Something"
ベースを意識して聴く、って切っ掛けがこの曲だった。大学時代に同級生の家で「ベースラインが良いんだよ」と言われ、初めてベースの味わいを意識した。メロディアスで、リズムを支えてて、かつメロディを邪魔しない。素敵なベースだ。
引いてるのはもちろん、ポール。

The four tops "Bernadette"
これもベースを意識するって印象深い曲のひとつ。ピーター・バラカンがラジオでジェイムス・ジェマーソン(b)を中心にした特集しており、その中で流れた。どういう経緯か忘れたが、ベースを異様に強調したミックスの音源を流してたな。
ジェマーソンが弾いたどの曲でもいいけど、そんなわけでこの曲を。

大滝詠一 "スピーチバルーン"
今回はマイナーなベーシストを並べるつもりはなく、王道を連発します。細野晴臣のベースで、特に好きな歌ものがこれ。曲ごとのクレジットは無いが、たしかこれは細野のはず。歌を邪魔せず、滑らかにフレーズを奏でる。素敵だ。
達郎の"Love Space"も、めっちゃ良い。
2012年09月12日 21時33分46秒
ユッスー・ンドゥール 2CD発売
http://amass.jp/10353
CD1がセネガル発表の80年代初頭の楽曲、CD2が英ヴァージン以降の80年代中期音源を収録という。本盤で初CD化音源はどのくらいあるのやら。

ユッスーのセネガル音源は88年に"Best of the 80's"ってコンピが出た。
今回2CDのCD1と曲名は一曲もかぶってない。なおCD1はETOILE DE DAKAR名義の音源も収録してるようだ。最後に収録の"Alboury"は"Set"(1990:英VIRGIN)に同名タイトルあるが、現地カセット"VOL.15: JAMM (HOR SERIE"(SAPROM,1989)にも同名曲あり。こっちの音源を収録かな。

ユッスーのディスコグラフィーは凄いページがWebにある。詳しくは、こちらと比較してみよう。
http://www.asahi-net.or.jp/~xx3n-di/071-yndour/yn-discography.html

アフリカ音楽は現地のみのカセット音源とか、ゴロゴロある。キング・サニー・アデもアラデ盤がごっそり。21世紀のインターネットな今、現地盤音源を気軽に聴けるようになるといいのだが。

今のアフリカはネット中心音源じゃないと思うが、どのメディアが主流だろう。LPかテープかCDか。
2012年09月07日 20時27分30秒
イザイ
i-tunes DJでランダムBGM聴いてるときに流れたのが、イザイの"無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27" (1924) 。切なく綺麗で、繊細ながら力強い。
なにより頻繁に複数の旋律が流れるさまに、改めてびっくり。

楽譜はここから無料DLできる。http://bit.ly/OQguqf
視ながら聴いてても、あっというまに落っこった。

手持ちの音源は、和波孝禧の演奏。
2012年09月03日 20時37分37秒
ヴァン・モリスン ベスト10+5
海外のサイトでヴァン・モリスンのベスト10企画あり。
http://ultimateclassicrock.com/van-morrison-songs/
ベテランの割にマメに作品をリリースするヴァンだが、やはり活動初期に選曲が傾くのは否めない。この10曲へ別に反対はしないが、単に代表曲を並べただけなんだよなあ・・・。ベテランの10曲って難しい。

ということで。この10曲以外で好きな曲を、5曲並べてみた。順不同。
ブルージーな曲より、ちょっとメロディックなほうが好きだ。

1."In The Garden"(from "No Guru, No Method, No Teacher"1986)
リアルタイムで聴いたヴァン。敬虔さをロックに感じた初めての一曲。高校生のころ「大人ってこんなかなあ」と想像した。この歳になり、当時憧れてた大人になれてるかねぇ。

2."Whenever God Shines His Light"(From "Avalon Sunset"1989)
同時代のアルバムから、もう一曲。デビュー時代から老成感じるヴァンだが、このころは仙人みたいなイメージだった。今聴きかえすと、アイリッシュのルーツを丁寧にポップスへ溶かしてるとわかる。

3."Cyprus Avenue"(From "Astral Weeks"1968)
冒頭リンク先では本盤から一曲も選ばれてないのが、強烈に違和感あり。ヴァンといえば、この盤を外せないはず。どの曲でもいいが、これを選んでみた。ストリングスとキラキラしたハープシコードのアンサンブルは、どっかとっ散らかった感じ。でも、良い。

4."Listen To The Lion"(From "Saint Dominic's Preview"1972)
本盤の代表は冒頭リンクでも選曲の"Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)"ってことに異論無い。しかしこの曲も良い。ヴァンはある意味、金太郎アメ。結構似たようなテイストだ。だから、無造作に選んだ一曲でもハマる。
これは冒頭メロディの畳み掛けるムードが好き。

5."I Can't Stop Loving You"(From "Hymns to the Silence"1991)
58年、米ノース・カロライナ州のカントリー歌手ドン・ギブソンがオリジナル。レイ・チャールズのカバーが有名か。ヴァンはブルーズやカントリーといった、いったんアメリカナイズされた民衆歌をうまいことカバーする。アイリッシュの風味をきっちり残したままで。
2012年09月02日 15時45分08秒
Transient(トリップホップ)
最近、コンラッド・シュニッツラーを聴いて面白いな、と思ってる。テクノを通過した電子音楽が心地よい。作品膨大だが、動画サイトなどにちょろっと有り、いくつかは聴ける。

さて。クラブ・ミュージックはいろんな音楽ジャンルがあり、よくわからない。そんな中のひとつがトリップホップ。
たまたまwikiで検索した。以下、引用。今は死後だと。知らんかった。

 『ヒップホップから影響を受け発展した音楽であり、幅広い意味での電子音楽の総称として使われ、細かい定義はないとされている。(中略)現在ではトリップホップという言葉はエレクトロニカに取って代わられ、死語と化している。』

さて、次にIAで適当にネットレーベルを検索。結構おもしろいのを見つけた。
Transient。例えば、これ。http://archive.org/details/mia054

ここ(http://www.discogs.com/artist/Transient)によるとカール・マーティンのソロ・プロジェクトで、21世紀初頭から活動してるらしい。IAには他にも、色々作品があった。

軽やかで、ヒップホップ風のちょいとヒネた感触あり。いわゆるダンス・ミュージック風にビートがキツすぎもしない。のんびりBGMにはいいな。
2012年08月28日 20時33分44秒
タツロー映画
一週間限定で公開の山下達郎ライブ映像"シアター・ライヴ Perforemance 1984-2012"を見に行った。さすがの人気と関東で新宿と横浜の2か所のみって公演規模もあり、朝から晩までギッシリ予約御礼だった。

内容は"映画"というより"映像集"って言葉が似合う。ステージ横の映像もほんの少しあるが、オープニングとエンディングを飾るくらい。あとはひたすら、ライブが流れるのみ。
ほぼ編年で進行して、最後に1曲おまけ的な映像がある。本当に貴重な「シュガーベイブ時代のTV出演映像」は、ちらっと映されただけ。説明は何もない。つまりある程度一般受けを狙いつつ、ファン向のそっけない構成だった。

上映は90分強くらい、曲順は実際のライブとかなり違ってる。"Let's dance baby"が無いのは、ライブ来た人のみへのお楽しみってことか。

ライブ映像はあくまでおまけであり、本当のライブとは全く別物と痛感すると同時に。それでもステージでは味わえない方向からのカメラやズームで視られるのは嬉しい。

達郎の映像は80年頃から記録が残ってるようだが、複数のカメラで意識的に本格的なショットは、前回2010年のツアーからが実態。今回の2012年ツアーはカメラを10台以上入れて、複数個所の公演を収録してるとわかった。

次は貴重な映像と最新ライブを駆使した"映画"を見たいなあ、と欲求が膨らんだ。

公式Web:http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

ちなみに、公式WEBでのFAQより引用。
『Q10:このシアター・ライブがDVDなど商品化される予定はありますか?
A10:ありません。』
わはははは。やっぱり。

今日時点で明日以降の上映は、さすがにどの回も空席有り。一度、動く達郎を眺めて損は無いと思うので、お近くの人はぜひ。
2012年08月26日 18時25分56秒
達郎ベスト盤"Opus"
達郎の9月リリース3枚組ベスト盤の選曲が発表された。
http://wmg.jp/tatsuro/
まー、思い切りベスト盤的な選曲だ。あたりまえだけど。全49曲。入門にどうぞ。問題のボーナス盤は、デモテイクを中心の蔵出し。

ボートラ収録曲
01. 硝子の少年(UNRELEASED DEMO VOCAL)
02. 酔いしれてDeja Vu(UNRELEASED DEMO VOCAL)
03. GUILTY(UNRELEASED DEMO VOCAL)
04. EVERY NIGHT(2012 NEW REMASTER)
05. 夜のシルエット(FIRST ON CD)
06. 希望という名の光(2012 ACOUSTIC VERSION)

(1)は97年のKinKi Kids、(2)は84年に円道一成、(3)は91年に鈴木雅之へそれぞれ提供した曲の、達郎が歌唱デモ・バージョン。
(4)は竹内まりやの80年アルバム、"MISS M"に提供曲。達郎ver.は02年の"For you"(1982)リマスター盤にボートラで収録された。今回はさらにリマスターのようだ。

(5)がありがたい。竹内まりやの同じく、"MISS M"に提供した"BLUE HORIZON"の歌詞違い(作詞:大貫妙子)。この音源は02年のRCA/AIR時代リマスター時の、スペシャルLPのみに収録で、世に出たことがある。
このときは既にLP聴ける環境無く、今までじっくり聴いたこと無い。
(6)は今年の3/11に東日本大震災追悼のために新録の音源。これもCD化は嬉しい。
なんだかんだ言って、発売が楽しみ。延期にならないといいな。
2012年08月22日 21時06分41秒
フリパン
http://free-pants.jp/
スポンサー広告入りのボクサーパンツが、一か月あたり最大7枚も無料で届くってシステム。

パンツは基本的に誰かに見せないから、デザインや広告が入っても気にしないはずだが・・・せめて一枚、デザイン写真みたいな。
あと、いったん登録したら自動的にどんどん届くってシステムも、簡単そうでなんか安易すぎる気も。

入ろうかどうか、迷い中。履いても「ほら、これですよ」と見せるわけに、いきませんが。
なお利用規約には
「当サービスは、特許庁に登録の有る、「特願2012-156898」【発明の名称】広告付きアンダーパンツ及び靴下並びにこれらを用いた広告方法を用い、サービスを提供しております。」とあり。

うひょー。靴下のほうが便利な気もするが、広告付き靴下ってのも履きたくないな。
2012年08月19日 12時26分21秒
ジョン・ケージ
タワレコのメルマガより。
その1;『ジョン・ケージ:易の音楽』 デイヴィッド・チューダー
1956年、世界初録音源が最新マスタリングでCD化。
チューダーは1950年にアメリカで4'33"を1952年に初演だそう。へえ、知らなかった。
http://cc.tower.jp/c/tl?i=smqZrBwH8FQpgSix7

その2:ちと高いが、心くすぐる企画。さすが、オメガポイント。
ジョン・ケージ生誕100年、初来日ツアーのライブ音源を一挙公開。
http://cc.tower.jp/c/tl?i=PuTPkzXz4WijQR0jL
2012年08月17日 21時16分16秒
単なる読書感想文。
高木徹「大仏破壊」(文藝春秋:2005)を読む。著者の前作「戦争広告代理店」 (講談社文庫)が面白く、続けて手に取った。

本作はアフガニスタンでタリバンが、5世紀ごろ建造のバーミヤン大仏を2001年3月に破壊した。このタイミングを描いたノンフィクション。えらく記述がセンセーショナルな所もあるけれど、興味深く読めた。

アフガニスタンで地元の共感を得たタリバンが、ビン・ラディンを迎えて変貌していくさま、このバーミヤン大仏破壊の半年後、9.11に雪崩れていくさまが生々しくイメージできる。それにしても、日本の存在感がほとんどないな・・・。

ちなみに、最近の報道。いまさら言われても。
「アフガンの大仏破壊「過ちだった」 タリバン元幹部」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120516/asi12051617190006-n1.htm
2012年08月17日 13時34分23秒
Colin Hayのライブ映像
You tubeでコリン・ヘイのライブ映像(通し映像のようだ)を見つけた。URLは貼らないが、"Colin Hay - Live In Melbourne Australia 2009 ( Full Concert )"で、多分たどり着けると思う。

クレジットは09年メルボルン、とある。日付は不明。プロショットの映像を海賊アップロードらしいが、委細は分からず。

コンボ編成で、女性パーカッション&コーラス(コリンの妻、セシリア・ノエル)が一人いる編成。こじんまりしたハコらしく、特に派手な演出は無い。でもサクサクと曲を連ねていく小気味よいライブだ。
ちょっとドタバタだが、タイトなアンサンブル。サックスが見当たらないけど、キーボードで代用かな。

一時間半強の演奏で、セットリストは下記のとおり。
冒頭がコリンの弾き語り、3曲目でバンドが入っていく。前半はソロの曲、特に07年の当時最新作、"Are You Lookin' at Me?"から多く選曲している。後半はMen at Work大会。

1.Going Somewhere
2.I Just Don't Think I'll Ever Get Over You
3.Here In My Hometown
4.Lose To Win
5.No One Knows
6.Lifeline
7.Beautiful World
8.What Would Bob Do?
9.Pure Love
10.Down by the sea
11.Lonely Without You
12.Looking For Jack
13.Who can it be now
14.This Time I Got You
15.Catch A Star
16.Overkill
17.It's a mistake
18.Are You Lookin' At Me?
19.(Member introductions/)Down Under
(Encore)
20.Waiting For My Real Life To Begin
21.Be Good Johnny

ラストのクレジットでアカペラの"I Don't Know Why"が流れる。最後に歓声あり、同じライブ音源かもしれない。

(Band Member)
Simon Hosford (Guitar), Dorian West (Keyboards), Karveh Rastegar (Bass), Charlie Paxson (Drums) and Cecilia Noël (Vocals)
2012年08月15日 11時48分46秒
ちょっとしたメモ
Kramer: The Brill Building、TZADIKのHPに情報あり。ついに聴けるか?
「Seven years in the making, Kramer has conjured」http://bit.ly/xtx3VX

amazonにもリンク有り。http://amzn.to/RckJyW

あと、この本も面白そう。高橋幸宏:著
『心に訊(き)く音楽、心に効く音楽 −私的名曲ガイドブックー』
http://room66plus.com/?eid=205
2012年08月15日 07時46分29秒
「ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド」
レココレ誌増刊、「ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド」を読み始めた。面白い。
本誌の特色はレビューを萩原健太、一択。個人の価値観で通底したレビューに仕上げたところ。雑誌では複数のレビューで普遍的な価値観を意識する。雑誌では、それもありだろう。が、読み物としてはつまらない。八方美人のレビューより、個人の好き嫌いがあからさまに出たほうが、楽しい。
もっとも萩原健太は熱狂的なBB5ファンだから、それほど酷評はなさそうだが。

さらにソロやベスト盤も混ぜた、年代別の編集が楽しい。オリジナル・アルバムだ、ソロだ、関連盤だ、と小賢しい編集はしない。時の流れのまま、記していく。
これまた雑誌とは違う、骨太なスタイルだと思う。50年の歴史は伊達じゃない。特にBB5は紆余曲折で山あり谷ありの歴史だ。じっくり時の流れを味わうこの構成、いいな。

冒頭の達郎インタビューも、変わらず。達郎のブレない価値観で、達郎ファンには読みごたえ無いが・・・スタンスの整理には役に立つだろう。

何年も前から"ペット・サウンズ"ばかりもてはやされる風潮に、苦言を呈してきた。達郎らがそれに一役かってるだけに、思いは複雑だろう。
本インタビューでも改めて、"シャット・ダウンVol.2"と"オール・サマー・ロング"から始めろ。と語る。

この意見へ、ぼくは全面的に影響を受けている。ブライアンでなく、ビーチ・ボーイズだから。前の日記で書いた気もするが、"ペット・サウンズ"は大好きだが、あれはブライアンのソロって気がしてならない。

なお達郎のブレない意見はレココレ誌89年2月号のコラムで、既に固まっている。一部、引用してみよう。
この質問に応えるインタビューを、だれかブライアンにしてくれないものか。


「ビーチ・ボーイズの真に偉大な所、そして不思議な所は、あの風俗的な歌をあのコード・プログレッションとあのアレンジで演っている、という点に尽きる。
(中略)
 ブライアンはどういう必然でルートを回避するコーディングを選択するようになったのか?
(中略)
「ユア・サマー・ドリーム」には何故コーラスが入っていないのか?
何故「ウェンディ」からいきなりヴォーカルがセンターに定位するようになったのか?


最後に。ビーチ・ボーイズのツアーは、営業めいてて興味無い。しかし新作アルバムの出来は惹かれた。斬新さより自己再生産の感はあるが、懐メロに陥ってない。本作のレビューで萩原健太は、ブライアン作品のクレジットにジョー・トーマスの名があることから、98年"イマジネーション"セッションで原型ができたと推測する。なるほどね。
2012年08月13日 18時56分47秒
ザッパ初心者講座
米音楽サイトConsequence of Soundが、ザッパ初心者にはこの10曲、の企画あり。
日本語の紹介エントリ:http://amass.jp/8818 元記事:http://bit.ly/N2C9KG
しかしこの選曲は物足りない。・・・が、今日の日記のテーマです。

まず上記10曲の基準だが。ー馴染み良い ▲競奪僂離悒鵐謄海気魘調 アップテンポしゃっきり ぢ緝酋覆筺⇔鮖砲僚斗弑福,鯀ぼうとしてるのは分かる。
さらに、テ伴の、隠れた名曲を選ぶ試み、も伝わる。

だが。いかんのだな。いかんよ。少なくとも日本人に△鯏舛┐襪里脇颪靴ぁF辰鵬了譴療世如さらに、イひねりすぎている。
確かに代表曲を羅列はつまらない。その上、どんなに音楽シーン上影響与えた曲でも、無理に最初に聴くこたぁない。勉強じゃないんだから

特にザッパは1st"Freak out!"をまず聴け、って風潮にはうんざりだ。ザッパの魅力である(a)ドゥワップと現代音楽のミックス、(b)ヘンテコ真面目なコンセプト、(c)ギターソロ,(d)膨大な物量といった要素は、既に1stに入ってる。でも、どれもそのあと、さらに素晴らしい作品を残してきた。
1stはあらかた他のアルバムを聴いた後、戻るべき盤ってのがぼくの位置づけだ。繰り返すが、勉強じゃないんだから。

ちなみにザッパの歌詞もぼくはあんまり興味無い。「難しい音楽に興味持たせるために、とりあえずエロいことやわけわからん意味を並べてみよう。どうせ、歌詞なんかどうでもいい」
これがザッパのスタンスだった気がしてならない。晩年に顕著な政治的なアピールも含めて。ザッパはあくまで自分の音楽こそを聴いて欲しかったんじゃ。

なお和音は非常に興味ある。誰か分析してくれまいか。
和声的なザッパの特徴は、知識なくわからない。アンサンブル的には、ポリリズムにさほど興味無かった気がする。高速ユニゾンで突き進むあたり、合奏の爽快性が第一基準では。
変拍子もある意味、嗜好な気がする。単なる4/4拍子が嫌だったり、手癖をそのまま無理やり奇数拍子に当てはめたり。形而上の芸術性で奇数拍子を選んでたわけじゃないと思う。
シンコペーションの位置づけを分析したいが・・・耳の聞き取り不足で叶わず。通りいっぺんの印象論じゃなく、音楽的にザッパを分析した本を読んでみたい。ヴァイの採譜分析でも、そうとう面白いと思うがなあ。

前置きが長くなった。では初心者向けザッパ10選。実際の音はYou tubeをどうぞ。
基準は,僂辰畔垢い導擇靴 ▲競奪僂瞭団垢出てて Lにマニアックでない で選んだつもり。
なお、冒頭の選曲とかぶってるのは2曲のみ。

10.Andy
9.Tryin' To Grow A Chin
8.Let's make the water turn black
7.You didn't try to call me
6.Dinah-Moe Humm
5.Carolina Hard-Core Ecstasy
4.The Meek Shall Inherit Nothing
3.Moggio
2.Sofa
1.Peaches in regalia

簡単に解説を。ギターの要素はバッサリ切った。変拍子インスト代表曲は"Black Page"だが、ちょっとひねって"Moggio"を押す。この曲のドラムが凄い。インストでは"Peaches En Regalia"が外せないが、ポップなとこで"Sofa"を入れたい。

歌ものでは初期から"Let's〜"を。中期で"Tryin'〜"を選んだ。ドゥ・ワップ要素では"You didn't try to call me"が名曲。アップテンポで畳み掛けは"Tryin' To Grow A Chin"を。テリー・ボッジオの暴れっぷりが肝。ライブテイクの出来で、かなり評価分かれるが"Dinah-Moe Humm"も浮かれてて良い。

切ない系で二曲、"Carolina Hard-Core Ecstasy"と"The Meek Shall Inherit Nothing"を。前者の和音感は素晴らしく、後者はザッパの曲でも屈指の黒っぽさ。
あと、ロック系で何か一曲・・・と"Andy"。ポップでいいんじゃないでしょうか。ロック系に冷淡なのは、気のせいじゃないです。ギター・ソロを押したいので。
ソロで初心者向けに一曲なら、前述のリストと同じく"WATERMELON IN EASTER HAY"だろうなあ。

ということで、とりあえずのザッパ選曲でした。ここからはYou tubeでどうぞ。
2012年08月05日 20時36分21秒