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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

パパ・タラフマラの白雪姫
30周年をきっかけに解散という、パパ・タラフマラの白雪姫を見てきた。躍動する舞踏中心の舞台。抽象的なシーンが幾度も現れる。
舞台を駆ける役者たちは、常に体を動かし続けた。そろったダンスでも、一人一人の動きは違う。
さらに、複数同時並行の動きは視線をどこにあてるか迷ってしまう。

しかし。それこそが狙いで、実際は狙いではない、と言ったニュアンスを、終わった後のミニ・トークショーで小池博史(演出家)がさりげなく、語っていた。
「いや、興味ある部分に目が無意識に行ってるものですよ」と。

家に帰って、こないだ入手した、大谷安宏の作品を聴いてるとき、この言葉を改めて思い出した。
大谷の音楽も、複数のモチーフがごく自然に一つの世界に落とし込まれてる気がするから。
2012年03月31日 22時41分35秒
Web シンセ
無料で遊べるシンセサイザー。http://www.patchwork-synth.com/
このブログ見て知った。http://sothis.blog.so-net.ne.jp/2012-03-26

状況をセーブでき、かつセッティングを共有できるのにびっくり。シンセの構造がいまひとつわからないが、とりあえずノイズだけ出してみた。画面右上のスタートボタン押すと、音が出る。
http://bit.ly/HokAgG

接続サンプルを聴くと、十分楽曲になってる。シーケンサーもあるらしい。

理解には時間かかりそうだが、つかんだら楽しめそう。というか、ノイズ系ならノートPCを使って、リアルタイムで演奏めいたこともできそうだ。
2012年03月30日 22時33分00秒
「"評論"論」の論
*注:今日の日記は長い上に、つまりません。

ミュージックマガジン誌最新号、菊地成孔特集を読んだ。菊地が自らのWeb(http://bit.ly/GGCcFi)で今回の特集をきっかけに、MM誌をNG媒体宣言したから、よけい興味あった。ぼくの意見は菊地に賛成。新譜のプロモ目的でインタビュー受けて、あの扱いとペペやスパンクスの書き方はないでしょ。

卑俗なまとめをするならば、今回は「拡販の協力しない雑誌は、営業妨害。もう関わらないよ」ってとこか。
今回、MM誌や菊地のWebを読みながら音楽ジャーナリズムとは、評論とは何ぞや、と色々考えさせられて面白かった。

以下、細かい説明は省いて、大雑把に書いてみる。
まずあえて肯定/否定と、乱暴に評論を二項分類してみる。日本の音楽雑誌は肯定、かつプロモだろう。提灯と言い換えてもいい。少なくとも、特集扱いの記事ならば。
わざわざまとまった紙面使ってネガティブ・キャンペーンはる媒体なら、それに作り手が非協力的でも、何ら不思議はない。

で。この一件をきっかけに評論とは、と考えていた。二項分類は肯定/否定の下部構造として、(1)量の大/小と(2)解説/新解釈の基準を考えた。
雑誌媒体はページが限られるゆえに記述量はおのずと限界、小に傾く。新解釈は雑多な編集方針では混沌をまねくため、たいがいは解説に寄りがちだ。

では、この方法論が現在のネット社会で有効か。音楽評論に限って言うと、かなり厳しくなりつつある。その象徴が今月のMM誌の別記事、"ミックステープ"だった。
プロモーションという分かりやすい判断基準や力関係が無い分、おのずと書き手の"目利き"に縛られる。これを限られた紙幅で評論には限界ある。だが今回の"ミックステープ"は、だからこそ面白い記事だった。

菊地の評論、に論を戻してみる。一人を評論するならば、書き手は評論対象と同じ以上の時間をかけ消費するか、新解釈か、選択を迫られる。
菊地自身が比較的、"新解釈"に寄った立ち位置で音楽を語るため、なおさら全人格的な特集記事に納得いかなかったと思う。

つまり。今回のDCPRG新譜を語るなら、Simi Labとラップとポリリズムのキーワードを押えたら、かなりシンプルにインタビューが成り立つ。菊地のラジオを聴いていなくとも。
編集側の問題と思うが、あえて"目かくしプレイ"で全人格的レビューを狙っても、菊地と噛みあうはずもない。今回のラップ投入には、菊地の嗜好と蓄積双方が噛みあっているためだ。
そもそもDCPRGのライブを聴かずに、DCPRGのレビューができるか。ポイント突くのは、結構難しいと思う。

"夜電波"の前、"Wanted"時代から菊地はラップ好きを公言してた。さらにライブでも、ポエトリー・リーディングを積極的に取り入れた時期があったらしい。ぼくは未体験なので、ネットで読んだ情報の推測になるが。

ぼくは"ヘンリー・ダーガーと彼の100,000ピアノカクテルはブルー"を知らない。ポエトリー・リーディングも聴いたことない。DCPRGはROVOとのスプリットで初体験した。DCPRGのライブに行ったのはそのあと。ティポグラフィカもライブ見たことない。
だからとうてい菊地の全人格的な評論はもちろん、DCPRGも深く語れない。

言葉とコンセプトとリズムとスタイルにこだわり、多面性を意識し続ける(と、見える)菊地の作品コンセプトは、よほど別の切り口を用意せねばすれ違いに終わる。

もともと菊地は大量のアウトプットを行ってきた。仮に全人格的に菊地を解釈するなら、まずそれらを消化が必要だ。だが、あまりに膨大かつネットの記録の多くは消滅しており、後追いは相当に難しい。今も、セミ・クローズドのファン掲示板がある。

どこまで追いかけるか、で評論の深度が変わる。
名前は忘れたが、熱狂的なファンがマメに記録をWebに記載してたこともあった。だが今は、そんな便利なサイトも見当たらない。

話がそれた。つまり、限られた紙幅でレビューの刺激性について、MM誌を読んでて強烈に興味を覚えた。ネットでは限界も制限も校閲も無い。だからこそ、編集の妙味こそが商品価値になる。

菊地は今のMM誌を同人誌、と評した。複数の価値観と並列性を売りにする、今のMM誌を象徴してると思う。

もともとMM誌は中村とうようの強烈な個性が貫いた雑誌だった。ちなみに中村とうようの毀誉褒貶を読みつつ思ってたことを書いて、この独りよがりな文章をしめたいと思う。

中村とうようを評するあなたは、何歳ですか?どんな経験をお持ちでしょう。
中村とうようは、ぼくの37歳上。親子以上に年が離れている。価値観が合わなくて当然。だからぼくは知らない音楽を紹介してくれた、その一点で、彼を好意的に評価する。

「あなたは、何歳ですか?どんな経験をお持ちでしょう。」
この一言は、いろんな意味で便利に使える言葉だが。
2012年03月29日 21時03分23秒
StagePass
i-phoneの無料アプリを使ってみた。"StagePass"http://bit.ly/xWLfbF
は5バンドのグライコ・ソフト。ソフトの売りは、アメリカ各地のライブハウス音場を再現、にある。とはいえ、ほんとに再現かはわからない。行ったことないし。

20種類くらいの選択肢があり、リンク先からライブハウスへのWebへ飛べるようだ。
「うおー、こりゃ楽しめる」と片っ端から試したら。まー、ピーキー。
やたらめったら低音や高音強調で、ものによっては違うホールの設定でもおんなじのがあるのでは、と思うくらい。

強烈なドンシャリを楽しみたい人には、良いソフトかも。ネットの評判見てたら、テクノ系にお勧めとあり、膝を打った。たしかに、電子音楽にはハマるイコライザーだ。強烈にエフェクトかかるため、そうとうに印象が変わる。

ホール感を楽しめるイコライザ設定が多かったら、ぼくはさらに楽しめたかも。一通り試したところNYはBrooklin Bowlの設定が、もっとも素直に聴けた。

なお、i-phoneアプリでイコライザーには「Equalizer」(250円)http://bit.ly/H32hUg
や、「EQu」(250円)http://bit.ly/xJFL7z
もあり。わざわざお金出してまで買うのもなあ・・・と、二の足踏んで試してない。
2012年03月26日 21時20分42秒
史上最悪の赤字映画
「ジョン・カーター」が史上最大の赤字作、とニュースに。
2chでは「キャプテン・フューチャーやればいいのに、と意見有り。それは、見てみたいな。

こないだ映画館で見た予告編は、普通のSFXバリバリの映画に見えたが。
2012年03月22日 21時06分19秒
ホームズ
仕事やら用事やらでバタついて、久しぶりの日記な気がする。さて。今日は「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」を見てきた。09年のホームズに続く2作目で、監督は両方とも英のガイ・リッチー。ユーモアたっぷりにホームズを焼き直した映画。

前作は見て無く、今回も室内劇かなと思ってたら、とんでもない。もう最初から大騒ぎ。一秒たりとも退屈させない、みたいな見せ場の連続。ストーリーを考える必要なく、すこーんと楽しめた。

スローモーションやら早いカット回しやら。アクションはCGたっぷり、よくまあここまで派手にホームズ物が盛り上がるんだ。
基本ストーリーはモリアーティ教授との対決。マイクロフトが出演では「ディオゲネス・クラブ」がセリフに出てきて、スナイパーの名はモラン。原典は一応、踏まえてる。

最後の対決はライヘンバッハの滝じゃないけど、とりあえずスイス。エンディングは、これで終わるのと思わせて、ギャグタッチのどんでん返し。あらまあ、面白い。

作曲は重厚なストリングスを鳴らす、ハンス・ジマー。今回wikiで見ても、巨匠としていろんな映画に参加。初期に、バグルスと仕事してたとは知らなかった。
2012年03月20日 21時18分28秒
SP音源のポッドキャスト
前に日記のネタにしたこと、無かったよね?

たまたま、みつけた。アメリカのSP盤マニアが自らの音源をポッドキャストで、ラジオっぽくDJつきで紹介してる。この辺は、著作権も切れて問題ないんだろう。
http://www.claxtonola.com/podcast.html
2012年03月15日 20時27分36秒
古本
仕事がドタバタで、日記の間が空いてしまった。さて。

ブックオフみたいな新古書の棚をよく見ていたが、「古本」ってのはご無沙汰だった。amazonで見かけて、面白そうだなと購入。

「日本ジャズ伝―私家版 モカンボセッションから冷し中華祭りまで」
1977年の本で、解説書いてあるページを見つけた。
http://www.jazztokyo.com/inaoka/v17_2/v17_2.html

これがねー。いやー、古本だ。紙は赤茶け、書き込みある。ネット通販だから買ったが、古本屋の棚だったら、はたして手に取っていたろうか。
読めれば別にいいんだけど、コンディション見ずに買うネット通販も善し悪しだな。
2012年03月14日 20時49分12秒
各種ニュース・サイト
昔はラジオとかでURLを伝えるとき、「ダブリュダブリュダブリュ、ドット・・・」と伝えていたものだ。でも最近は「検索してみてください」の一言で済ませられる。

さらにChrome使ってるとURL表示箇所に直接、検索文字を打ち込むため、なおさらURLを意識しない。

各種ニュースを探してみようと、適当に打ち込んでみた。ロック、ジャズ、クラシック、ラテン、ノイズ・・・ラテンあたりで、方向性がズレた。むう。

http://www.music-news.com/
http://www.antimusic.com/rocknews/
http://www.allaboutjazz.com/
http://classicnews.jp/
http://www.latinnews.com/
http://noisenewsinternational.net/
2012年03月06日 22時37分37秒
My Morning Jacket
来日公演あるんだ。知らなかった。

3月29日(木)@渋谷AX OPEN 18:30 START 19:30
料金 1Fスタンディング 、2F指定 \6,500(ドリンク別)

といっても、彼らの音源は今日初めて聴いた。ジャムバンドだけあって、IAでは99年から11年まで250公演ほどの音源あり。
http://www.archive.org/details/MyMorningJacket

以下、スマッシュのプロフィール・ページから抜粋。
http://smash-jpn.com/band/2012/03_mymorningjacket/index.php

1998年にジム・ジェームスとトゥー・トーン・トミーを中心に、地元ケンタッキー州ルイヴィルで4人組として結成。
2003年には「It Still Moves」を発表し、フー・ファイターズとのツアーを行うなど、本格的に知名度を上げていく(略)。ここ日本にも同年サマーソニックで来日している。
2004年には(略)今の編成になる。

2005年には(略)パール・ジャムとのツアーも続き、日本にはフジロックで来日する(略)2006年には4年連続出演していたBonnaroo Festivalで(略)深夜の4時間セット(中略)2009年には初の単独来日公演も実現し、満員御礼となる。
(中略)

ビルボード・チャートでは最高5位を記録し、アメリカの主要大型フェスのほとんどでメイン・ステージを飾る。そんなバンドの勢いが最高の時期に、この新作と共に、待ちに待った3年振りとなる単独ツアーが決定!見逃し厳禁!2012年一番見ておくべきライヴになること間違いなし!!
2012年03月04日 16時26分32秒
フランコ・ダンドレア
イタリアのベテラン・ピアニスト、フランコ・ダンドレアのソロ"Solo 4 Gato"(2001)
を聴いている。

これは01年4月2〜4日の3日間にわたった、ピアノ・ソロでCD8枚分をレコーディングしたマラソン・セッションのVol.4にあたる。サブタイトルにある、ガトー・バルビエリにスポットをあてた。

全6曲中、"Last tango in Paris"から3曲、他のガトーの作品から2曲。さらに1曲が、ガトーを主題なダンドレアの即興か。

ダンドレアは良く知らなかった。ネットをいろいろ見たが、モンクに影響受けてるらしい。何の気なしに聴いてたが、このピアノは好みだ。

クールで自由で、ロマンティック。即興とオーソドックスが絶妙のバランスで流れ、かつ縦の線をバラバラにずらす。
さらにクラシック的な端正で上品さも併せ持つ。ガツガツしたフリーの熱気は、あまり無い。タッチは柔らかく、しかし甘さに流れない。
奔放なフレーズだが、無造作に流れ過ぎず。なおかつグルーヴィさもあり。

自由で丁寧で穏やかなピアノだ。BGMでさらり聴くのもいい。決して耳を邪魔しないだろう。一方で、がっぷり聴いても様々なアイディアに耳がくすぐられる。

日本のネットで好評価はあまり無いが、公式Webを見ると、膨大な録音作あり。
http://francodandrea.com/discografia_completa
初期はガトー・バルビエリと演奏し、その後リー・コニッツやレイシーあたりと共演してるようだ。
2012年03月04日 14時45分03秒
翠川敬基:Discography追記
2012年01月08日の日記に乗せた、翠川敬基のディスコグラフィーに情報追記。

昨夜、久しぶりの黒田京子トリオに行った。感想はまたいずれ。そこで富樫雅彦の"Voice from yonder"が演奏された。帰ってからオリジナル録音は何かと検索したら、富樫雅彦のディスコグラフィーに行当った。前、ここは参照できていなかった。
http://homepage2.nifty.com/Average/mirror/disk/d063.html

さっそく、データの漏れを確認。以下、2枚を2012年01月08日の日記に追記しました。

 富樫雅彦 "STORY OF WIND BEHIND LEFT"(1975)
富樫雅彦"Voice from yonder"(1977)
2012年03月03日 09時43分14秒
Burhan Öçal不完全Discography
ブルハン・オチャルはトルコのマルチ・パーカッション奏者。伝統音楽だけでなく、西洋音楽との混淆も活発に行っている。その筋では有名な人だが、あんがいネットでまとまった資料ページが見当たらない。

仕方ないのでネット情報をつぎはぎでディスコグラフィーもどきを作ってみた。どこまで正確かは、わからない。そもそもオフィシャルWebで紹介されてる音源が、一番情報をつかみづらい・・・。
http://www.burhanocal.com/index.html

ピート・ナムルックと共演は知ってたが、ジャマラディーン・タクーマやジョー・ザヴィヌルとも共演してたとは。初めて知った。
2010
"Doublemoon Remixed"(コンピ)
"Homegrown Istanbul, Vol. 2"(コンピ)
Burhan Öçal Sufi Ensemble"Sufi / Bach - Orient meets occident"

2009
"Belly Dance Istanbul"(コンピ)

2008
"Doublemoon Women"(コンピ)
"Vol 1:Homegrown Istanbul"(コンピ)
Eccodek"Shivaboom"
"Bouzkachi"(サントラ:CD有かは不明)

2007
"DJ Click - Flavour"(コンピ)
"From Constantinople To Istanbul"(コンピ)
"Ravin – Buddha-Bar IX"(コンピ)

2006
Burhan Öçal & Istanbul Oriental Ensemble "Grand Bazaar"
Burhan Öçal & Trakya All Stars, The Featuring Smadj "TRAKYA DANCE PARTY:Oynamaya Geldik"
ZKO/GRIFFITHS/BURHAN & ISTANBUL ORIENTAL ORCHESTRA"CONCERTO ALLA TURCA"

2005
Burhan Öçal"Yeni Rüya (New Dream)"

2004
Pete Namlook/Burhan Öçal"Sultan Orhan"

2003
Burhan Öçal & Trakya All Stars, The Featuring Smadj"Kırklareli İl Sınırı"

2001
Burhan Öçal & Jamaaladeen Tacuma Featuring Natacha Atlas "Groove Alla Turca"
Burhan Öçal & Istanbul Classical Music Ensemble"Die Heilmusik Der Volker - Sufi"
2002
"East 2 West: Global Departures From Istanbul"(コンピ)

2000
Burhan Öçal & Istanbul Oriental Ensemble"Caravanserai"

1998
Werner Lüdi & Burhan Öçal"Grand Bazar"
Burhan Öçal& The Classical Ensemble Of Istanbul"Orient Secret"
Christopher Dell / Holger Mantey / Burhan Öçal "Seda - Oriental Bird"
Pete Namlook / Burhan Öçal"Sultan - Osman"

1997
Burhan Öçal& Istanbul Oriental Ensemble"Sultan's Secret Door"

1996
Joe Zawinul"Zawinul: Stories Of The Danube"
Joe Zawinul"My People"
Burhan Öçal"Jardin Ottoman"
Pete Namlook / Burhan Öçal"Sultan"

1995
Gemini Gemini"Flavors Of Thelonius Monk"
Burhan Öçal & Arif Erdebil"Demedim-Mi"
Burhan Öçal& Istanbul Oriental Ensemble"Gypsy Rum"

1994
Burhan Öçal & Thomas Haug"1001 Night music"(?公式Webに記載、詳細不明)

1993
Burhan Öçal group "Dervis Mustafa"(?公式Webに記載、詳細不明)

1992
Burhan Öçal & Enver Izmailov "Black Sea - Kara Deniz"

1991
Peter Scharli"April Works"

1989
Werner Lüdi & Burhan Öçal "The Bird Who Makes The Cloud Sing As He Drums It : Live At The Montreux Jazz Festival"
2012年03月01日 22時21分04秒
 
無法地帯だった音源ブログ。今年1月20日に大手のアプロダのMegauploadをFBIが叩き潰した。余波なのか、やはり大手なFileSonicも共有サービスを停止。この業界は一気に様子見になった。
一か月たった今、各国の音源ブログは次々と閉鎖。別のアプロダを使い、ほそぼそとやってるところもあるけれど。一気にトラフィックが集中したためか、かなり重いアプロダもあるようだ。

とはいえ合法のmp3音源サイトも無数にある。さて、今日はそんな一つをメモ。今日、初めて知った。

それがWFMUのサイト。Wikiによるとニュージャージーを拠点とした、アメリカ再古参の独立ラジオ局という。
まだ見始めたばかりだが、"MP3"のコーナーに色々面白そうなのありそうだ。
一番新しい書き込みが、今年2月24付でHomayun Sakhi and the Rubâbの演奏。

検索すると、梅津和時とトム・コラのライブ音源もあった。
http://blog.wfmu.org/freeform/2007/08/kazutoki-umezu-.html

・・・というよりこれ、"Abandon"(1989)の音源じゃない?全部は聴き比べて無いが、少なくとも曲数は一緒。最初の1曲目は、"Abandon"と同一音源に聴こえる。
なぜかWFMUが太いマスタリングで、音質的にはWFMUに軍配上げたい気もする。

もしまったく同じ音源だとしたら、"Abandon"がすべて無料DLできることになるが・・・権利関係、どうなってるんだろ。
2012年02月29日 19時19分45秒
HDD B/Uとブルーレイ
「怪しいアキバ漂流記」クーロン黒沢:著を読む。

パソコン黎明期のエッセイだが、ほんとうに隔世の感あり。当時はNECが次々に新モデル出してたなあ、そういえば。このころはPCを持ってなかったが、「いつ買うか」ってのがポイントだ、と同級生に言われてた気がする。なにせ、半年たつと機能も値段もアップするんだから。

会社入った時、ちょっと時代遅れだったとはいえ、8inchフロッピーが現役だった。今の若い奴は、しらんやろ。
計算ソフトはマルチプラン。ロータス1-2-3は使わなかった。エクセル使い始めたのは、さらに数年後だったと思う。

で、今や。ハードディスクはテラバイト化。バックアップをどうしよう、ってのが今日のお題。

結論を先に書く。ブルーレイが適切だそうな。amazon見てみた。
BUFFALO 10倍速 内蔵ブルーレイドライブ BR-H1016FBS-BKが、8500円くらい。
生メディアは、三菱化学メディア Verbatim BD-R DL 2層式:50GB 、10枚組が2000円。

1TBで20枚必要・・・多いっちゃ、多い。でもまあ。保存スペース的には、えらい少ない。
そもそもブルーレイが一層で25GBの容量あるってことに、驚いた。MP3でたぶん、27時間分くらいで50GB。50枚組相当のが、ブルーレイ2枚に収まる。
何が言いたいかというと・・・超廉価版ブルーレイ版、とかで面白そうな企画が出るといいなあ、と。ただ、そんだけ。
2012年02月28日 21時13分08秒
ディスコグラフィの鑑とは
http://en.wikipedia.org/wiki/Motown_discography
ふと、モータウンのディスコグラフィを見たくて検索。Wikiのが、ずいぶん丁寧だ。無料サイトで、ここまでやってくれたら有難い。

発表年は当然。発表月まで表示あり。簡単なようで、意外に難しい。
あと欲しい情報は、なんだろう。作詞作曲アレンジと、ミュージシャン。録音日にテイク数くらいか。あとはあとは・・・ジャズ系とポピュラー系で、ディスコグラフィに求める情報は色々変わってくる。

驚くなかれ、もっと細かいブログもあった。
http://motownjunkies.co.uk/index/
レーベル影つき。たいしたもんだ。イギリスのマニアはすげえ。

双方64年までの情報だ。70年位まではシングルもディスコグラフィ欲しいな。

今回、このモータウンのディスコグラフィをつらつら眺めて興味深かったのが、毎月数枚しか、シングル出てないってこと。もちろん次第に月々出る数は増えていくが。リアルタイムなら、ドップリ各盤を聴きこめたろうな。後追いな今だと、モータウンってどうしても「奥深くうず高い密林と山脈」ってイメージある。
2012年02月26日 20時28分15秒
アメリカの層の厚さ
こないだ入手した60年代初期のマイナーなポップスを集めた08年のコンピ、"Teenage Treasures"が素晴らしい。

何の分野も層は、たいがい厚い。ポップスならば、どの国でも膨大な数のヒット曲がある一方、一発屋やローカルヒットも多数あるのは当たり前。例えばアメリカも各州単位でさまざまなアイドル・ポップが存在してた、と思う。

と思う、と中途半端な言い方するのは、全貌がさっぱりわからない。もともとシングルなんて消耗品。浮かんでは消え、散逸する。知るにはリアルタイムか原本にあたるか、二者択一だ。ポップスなら、たぶんオリジナル・シングルを抑えなきゃダメ。とてもその深い闇に入れないが・・・。

そんな片鱗を味わうのがコンピ盤。解説の詳しさ頼りだが、あんまり緻密でも読む気がしない。本コンピは、各曲が数行程度。このくらいでちょうどいいかな、と思う今日この頃。

さて、本盤は豪シドニーのRare Rockin recordsがリイシュー。サイトみると、50〜60年代のマニアが集って立ち上げたレーベルのようだ。オリジナル(?)中古シングルの販売もあり。
http://www.rarerockinrecords.com/

例えば本盤の1曲目、Violet Rivers"Hey Lover Boy"は15ドルで売ってる。コンディションはVG++。他のコンディション表記盤が無く、安いか高いかわからんが。100ドル以上がないので、高額ボッタじゃないかもしれん。どっちみち、アナログは買わないけどさ。
総合プロデュースは、本レーベルManaging Director、Ash Wells。リサーチも担当した。
ライナー読むに、マニアつながりでシングル盤も借りて、コンピを作ったみたい。
すべて盤起こしだ。この手のオリジナル・マスターって残って・・・ないだろうなあ。

盤起こしゆえ、音のエッジはちと甘い。しかしドリーミーさが強調されたとポジティブに解釈しようか。どれも丁寧にスクラッチ・ノイズは除去されてる。

本盤の収録曲について、ライナーから目についた解説を少々拾って置く。
(2)はジェファーソン・エアプレインのボーカルが若き日にリリースしたシングル。思い切り、甘いティーン・ポップだ。(9)は本盤でも屈指のポップス。この歌手はのちに、ワーナーやコロンビアにもシングルのこした、とある。

(10)は元カリフォルニア州知事で著作権延長法の代名詞なソニー・ボノが別名で提供の曲。
(11)を聴いたことある人、多いかも。どこで最初に聴いたっけ・・・思い出せない。
(12)がスティーヴ・バリーがファンタスティック・バギーズ前に歌った曲の、女性版。
(14)は、ヴァン・マッコイの曲で、リード・ボーカルが、ガーネット・ミムズ。ここでは幾分軽い歌い方だが、"Cry Baby"のミムズだ。先日逝去した布谷文夫が、カバーした曲(この説明もなんだかな、か)エキサイターズのとは、同名異曲。

(15)で共作者に、サム・クックの名前あり。(23)がLittle Peggy Marchの同年ヒットのカバー。
(24)はドゥ・ワップのThe Skylinersのリード・シンガーがソロで吹き込んだ曲。
(27)をのちに、ジーン・ピットニーが録音、とある。
(29)はジェフ・バリーがプロデュース、(30)はサム・クックの弟だそう。
(31)は"Let me touch you"(1972)でお馴染み、あのトレイド・マーティンだ。達郎が1stソロのプロデューサーに上げた、3人のうちの一人(もう二人はアル・ゴーゴニ、チャーリー・カレロ、最終的にカレロになった)。ちなみに本盤収録は64年、若き日のシングル。
2012年02月26日 14時29分56秒
The Dude
ふーい。なんだかんだあった、一週間もようやく終わった。

さりげなく活動を続けるジョー・ジャクソン。いぶし銀のムードを、みりみり匂わせてる。そんな彼のニューアルバム、今年の6月に出るそうだ。

タイトルは"THE DUKE"。エリントンに捧げた盤という。

ミュージシャンは盟友ヴィニー・ズモと、Sue Hadjopoulos(スー・ハドヨポロス、で良いの?)に加え、ゲストがすごい。ファンサイトからコピペ。

ヴァイやイギー・ポップが共演とはねえ・・・。ジャズ系からはクリスチャン・マクブライドやレジーナ・カーターが参加。
アレンジはカッチリ整えるか、ロックにブチまけるか。さあ、どっちだ。

singer Iggy Pop (on "It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)", a duet with Joe)
Brazilian/electronic band Zuco 103 (on "Perdido")
members of The Roots (Ahmir 'Questlove' Thompson, Damon Bryson and Kirk Douglas)
bassist Christian McBride
violinist Regina Carter
guitarist Vinnie Zummo
percussionist Sue Hadjopoulos
Iranian singer Sussan Deyhim (on "Caravan")
guitarist Steve Vai
electronic musician Kris Ingram Lanzaro
singer Sharon Jones
string quartet Ethel
engineer/producer Elliot Scheiner

http://www.jj-archive.net/news/news_index.html
http://www.joejackson.com/index.php
2012年02月25日 10時31分13秒
音楽の本と米/伯SSW対談?とスカルラッティ
全く無関係なお題を3つ。

その1:「音楽の本の本」(カンゼン:2012)を読む。
Amazon http://amzn.to/ubb3NT
公式ブログ:http://onbanjidai.blogspot.com/2012/02/217.html

11月くらいから告知され、発売を楽しみにしてた。思ったより写真が多くて、活字まみれマニアには物足りないが。刺激的なのは間違いない。

ポピュラー音楽に視点を当てた音楽や周辺文化本のレビュー集。多くの著者による、雑誌的な編集だ。紙の質も軽い。単なる羅列に終わらず、途中に著者らの長めなインタビューをはさみ、音楽本と向き合うエッセイとしても読める。

以前書いたかもしれないが。ぼくにとって、刺激的なレビューとは紹介された物を味わいたくなるもの。その点で、何冊も面白そうな本を知って嬉しい。

そんな中の一冊がポピュラー系の歌手へのインタビュー集、だった。
Paul Zollo:著"Songwriters On Songwriting: Revised And Expanded"。Amazon : http://amzn.to/xp88ra
上のリンクは第4版のペーパーバッグ、英語だが、読んでみたくなった。

Amazonみてたら、第二弾も出るらしい。Amazon: http://amzn.to/wU5jyP
しかし、出版予定が2013/7/9・・・えっらい早い告知だな。

(その2)
上掲書を検索途中で、引っかかった面白そうな本。まだ、出版されてないが。
Lashonda Katrice Barnett:著"Off the Record Conversations"
Amazon:http://amzn.to/Ax7g3A
出版社Web:https://rowman.com/ISBN/9780810877467
著者Web:http://www.lashondabarnett.com/

副題が"with African American and Brazilian Women Singer-Songwriters"。
内容が良くわからないが、二人のシンガーソングライターによる対談集だとしたら。なんとなく、面白そうじゃないか。この場合のSinger-Songwritersは、Brazilian Womenにのみ係るかな?複数形だし。

この著者は黒人でラジオ番組も持ってるようだから、黒人文化目線、ひょっとしたらレズビアンとかフェミニズム視点も付与した対談集か。とりあえず音楽的な対話だといいな。とはいえ翻訳、されなさそう。

(その3)
上の話と無関係。スカルラッティを聴いていた。息子のドメニコのほう。
マリア・マグダレーナ・バルバラ王女に書いた555曲の練習曲を何曲か。チェンバロはまとめて聴くと、酔ってきそう。ぱらりらちゃらりら、と。

ぱっと耳へ残ったのがA K24 - L495。聴いてた演奏はRichard Lester。中盤での吹き荒れるように流れるフレーズが、すっばらしくかっこよかった。
とりあえず現代の演奏で、即興要素はない。でも、バリバリに装飾音入れまくりの崩しまくりで、当時は弾いてたのかもしれない。凄かったろうな。
発表体系は違うが、ハードロックで、エレキギターがしがしな瞬間と同様なカタルシスを味わえそうだ。

You tube見てたらMonika Foryśって奏者の演奏が気になった。ミスタッチもあるし途中で終わる、画面は揺れる。素人っぽいつくりだが、発表会みたいな映像もほかにあり。どういう素性だろう。検索しても見当たらなかった。

楽譜つきもあり。奏者はMikhail Pletnev。すっげー。疾走とタメが同居する。ロボットみたいで、ちょっと趣味ではないが。このハイテクニックにやられた。
2012年02月20日 20時07分02秒
ひさびさに
CDを買いにレコ屋へ行く。しかし寒い。歩いてるだけで顔がかじかんでくる。
その一方で、ぬくぬくに着込んだ服装だと、建物の中で汗ばむという。体温調節難しい。
2012年02月18日 23時08分04秒
ギリシャ再建策、胸突き八丁に
本日の日経新聞、3面見出しより。・・・胸突き八丁って意味なんだっけ?

記事を読めばわかるかな。「(前略)ギリシャ債務問題は胸突き八丁を迎えている。」
・・・わからん。

「へっ。そんな言葉も知らんのか。ばーかばーか」って言われてるような気がして、なんか落ち込む。
2012年02月14日 21時29分29秒
"愛しあうことだけはやめられない"
すばらしいジャズだ。

"愛しあうことだけはやめられない"山口コーイチ・トリオ(2010:Studio Wee)

2年前の盤をいまさら紹介。でも実際に聴いたのは今日だから・・・と、言い訳してみる。
日本の尖ったジャズを着実にリリース続ける、Studio Weeから発売。メンバーは山口コーイチ (piano)、不破大輔 (bass)、つのだ健 (drums)。すでに昨年、このトリオは2作目
"Circuit (回路)"をリリース済(未聴)。本盤はゲストで加藤崇之がしてる。

最近、リアルタイムに新譜を聴いてないから、今頃になって良さに気付く。
山口コーイチは立花秀輝のAASで音を聴いた。渋さでも彼がキーボードを弾く場面を幾度か体験したことあり。丁寧で野太い鍵盤だな、と思ってた。

本盤はその不破大輔をベース、つのだ健をドラムに招いた。ベテラン二人を相手に、おっそろしく落ち着いたジャズを山口は聴かせる。
全8曲入り、すべて彼の曲のようだ。完全インプロ部分も多そう。

本盤は静の要素をまとめた盤という。ちなみに動が2nd"Circuit (回路)"らしい。
本を読みつつBGMに流してたら、ぐぐぐっと耳が吸い寄せられた。音と、空間に。

たいがい本を読んでると、本のほうに集中してしまう。たまにふっと気が途切れた時に音楽が耳に入る。つまり、断片。なら音楽流さなくても、と思うが・・・空白より何かしら音楽あったほうが、落ち着く。

ところが本盤は違った。本に集中できない。気が付くと、耳が音楽を追っている。
なんて曲かな、と見たら"Vocalise"ってタイトルだった。

アルバムを通して、決して激しくは無い。フレーズはタメを持ち、空白もしばしば。しかし、雄大な存在感とグルーヴがある。

透き通ったピアノのタッチは、着実だ。穏やかなアドリブは、ひろびろと空気を暖める。ベースが骨っぽく、どっしりとアンサンブルを支えた。ドラムはくるくる回るように叩く。ビートではなく、ふくらますように。
ピアノの視線は真っ直ぐ、温かく盛り上がる。ピアノとベース、ドラムががっつりと、自由に音楽と遊ぶ。

昨日の日記で書いた、フリージャズの本。あれはハードな要素を強調していた。どしゃめしゃでアグレッシブに盛り上がるのも、フリージャズ魅力の一つだろう。
しかし、フリージャズには、スローで柔らかいのもある。

山口コーイチのトリオは、これまた独自の世界を作ってる。本スタジオ盤では洗練さが強調された。おまけCD-Rでライブ音源と比べたら、わかる。
丁寧なピアノの響きはタッチが丸い。跳ねるフレーズも音数を控えた。饒舌さを押し殺してはいない。訥々さ、とも違う。そう、イメージを絞り込んだかのよう。

これが不破のベースと、抜群に合う。粘っこく、しぶとい低音と。
つのだ健のドラムも、シンバルワークがきれいだ。ビートの刻みは抑え、弾けさす。静かなタムのロールが、とすんと響く。力強いロマンティシズムが放たれた。
2012年02月12日 18時18分48秒
聴いたら危険!ジャズ入門
「聴いたら危険!ジャズ入門」田中啓文:著(2012:アスキー新書)を読む。
単独著者名だが、実際には定淳志、添野知生、沼田順、吉田隆一各氏の執筆協力あり。強力なサポートのおかげで、シンプルだが読みごたえある好著にしあがった。

むしろ、田中啓文の関与範囲を明確にしてほしかった。メインの著者な意味なのか、盤選や協力著者への選定や盤指定も著者なのか。編集者との役割分担が見えず、したがって著者の色が見出しにくい。

というのも。本書は近年まれなフリー・ジャズの入門書だけに、つい多くを望んでしまう。冒頭からブロッツマン、エリントン(本項は吉田隆一の筆)、カークときて、「なんだ、ありきたりな洋モノ・ジャズ万歳かい」と甘く見そうになるが・・・。どっこい。
後半で日本人ジャズメンにもスペースたっぷり。しかも洋輔や富樫みたいな超ベテランだけでなく、現役若手まで目配り効かせてる。

もともと田中啓文は日本人ジャズにも興味あるのを知ってたからこそ、本書を手に取った。作家だけあって、文章は読みやすく親しみやすい。
だからこそ海外の比率減らし、どっぷり日本人ジャズに筆を振るってほしかった。
あと、しいて言えば。絶賛インフレが発生しており、個々人の特性が見えづらい面もあり。

最後にもう一つ、大きな不満。各ミュージシャン毎に2〜3ページ程度のスペース。少ない!!この10倍くらいの大規模エッセイを読みたい。この本がバカ売れして、続刊につぐ続刊にならんかね。

ときどきおおっと思う描写は、吉田隆一や沼田順の書いた箇所にもあり。この二人も腰を落ち着けて上梓してくれないもんかなあ。

なお、本著の発刊イベントが3/3に荻窪ベルベット・サンであるようだ。・・・ほほう。行けないかな。タイトルは、「 田中啓文『聴いたら危険!ジャズ入門』発売記念イベント ”ホントに危険!フリージャズ夜話” 」

最後に、選ばれたミュージシャンの一覧書かれた、サイトのURLを貼っておく。
http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-886216-5.shtml
2012年02月11日 20時02分18秒
オフコース
こないだ手に入れたベスト盤で、25年ぶりぐらいに改めて聴く。ごく初期の音源は初めてだが、予想以上にハーモニーが強調されてて、へえっと思った。

オフコースは僕が中学1年の頃、同級生で好きなやつがいて何枚か聴いた。ちょうど、"Yes-Yes-Yes"が発表されたころ。次のシングル、"君が、嘘を、ついた" (1984)は未だに「オフコースの新曲」ってイメージあり。
その同級生は鈴木康博のファンで「いかにオフコースへロックを導入したか」について、熱く語ってたことを何となく覚えてる。

ぼくは歌詞に興味ないうえ、当時は洋楽ヒットチャートに惹かれてた。でもオフコースへどっぷりハマらぬにせよ、鉄球ジャケットの"SELECTION 1978-81"は当時、じっくり聴いた。

今回、初期から"Yes-Yes-Yes"までベスト盤で再聴して、いかにキーボード重視のアレンジかって実感。ベースが甘く、バスドラも柔らかい。耳ざわりいいね。
それが"愛を止めないで"(1979)あたりから、ギターの音がザラザラして、ベースが効いてくる。時代の趨勢だろうか。

当時は"Yes-No"が一番、好みだった。切なげなメロディが耳へ馴染んでね。"さよなら"もキャッチーで次点か。
しかし今聴くと、"I love you"(1981)が特に良い。当時はヘンテコで薄ら怖かったのに。
"I love you"はイントロ無し、いきなり始まる。ポコポコとリズム・ボックスが刻み、小田和正がいきなり歌い上げる。トライアングルが無常に鳴り、下降する和音へ。
後半の調子っぱずれな大編成コーラスから、"Hey Jude"あたりを連想する。
今聴いても、妙にサイケな展開と思う。これが当時、シングル7位までヒットという。

コード進行を検索してみた。
http://music.j-total.net/data/005o/004_off_course/009.html

イントロがE♭7で始まり、"Wow Wow・・・"もCm7.サビ前に一旦、ベースがFに行く。
サビのあと、キーが転調するのかな?コードがG♭7→Fsus4→F7→B♭7と下がっていく。
この進行が、耳に心地よいようだ。
「この進行は、調性に対して云々・・・」とか、アナライズできる知識が欲しいなあ。
2012年02月09日 19時57分41秒
Godstar
棚の隅に並んでたCDを、気まぐれで聴きかえした。
Godstar"Coastal"(1995)

多分当時、リアルタイムで買った。たぶん吉祥寺のワルシャワにて。このころはサイケでハーモニー効いたポップスに興味あり、店のポップを頼りに色々とジャケ買いしてた。そんなうちの一枚だと思う。

検索したら、きっちりWikiに記事あり。本盤の音源もi-tunesストアで買える。
うーん、21世紀だ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Godstar_(band)

さて、Godstarはシドニーのバンド。2枚のアルバムを残し解散した。どうやらシングルやコンピ盤へは一杯あるらしい。バンドのメンバーで、有名っぽいのはのちにレモンヘッズに参加するニック・ダルトン。
本盤の発売元、Half a Cow Recordsの主宰者でもある。

改めて聴くと、とっ散らかったサイケ・ポップ。荒っぽい個所も多数あるが、オーストラリアのバンドらしく、ライブで鍛えた着実さは感じた。多重録音にありがちな、線の統一さは希薄なアレンジだ。

本盤で特に好きなのが、"Go Now"。甘いミドル・テンポの曲で、滑らかなメロディをエレキギターで支える。ドドスカドンなドラムは少々喧しいが、オルガンの太さが柔らかくアンサンブルを支えた。

ボーカルはエコーを控えめ、切々と歌いかける。甘いけど、きれいだ。
2012年02月07日 21時45分22秒
キュレーション
「キュレーション」スティーブ・ローゼンバウム:著(2011/プレジデント社)を読む。

収集から分類/紹介へ。後者の価値が今後のネット社会のカギとビジネスの種を握る、ってのが骨子か。カタカナが多くて読みづらい・・・。流し読みした。
ネット関係用語が、もう少し漢字化されないものか。

情報収集からポータル・サイトの価値創出へ。膨大にあふれる情報をプライバシーとネット社会の関係から論ずるのは、結構興味深く読めた。目新しく読むかは、読者しだい。そもそも個人情報を積極表記する、Facebookが流行ったアメリカだ。

ちなみに。過去、クレジットカードの情報流出が起こった時に「問題ない」の言い訳として、「有効期限は流出してないから、大丈夫だ」ってエピソードの紹介には苦笑した。そういう問題か?

読みながらネットのエチケット、いわゆるネチケットの変化が頭をよぎる。99年頃はリンクすら許可が必要と信じる人が主流だった。そこへ文中リンクの価値感が産まれる。
ブログが普及すると、トラックバックが好悪の意思表示になる。さらに次のステップが「イイネ!」の積極表示や、マイスぺの緩やかな「友達」つながり、か。

フェイスブックやツィッターは積極利用しておらず、方法論の実感が無い。これらが最新型のコミュニケーションかな?次はなんだろう。

本書でいう「キュレーション」は、いわゆる「まとめサイト」に近い。選別こそが商品価値となる。この商品で現実のお金を稼ぐか否か。稼げるか否か。稼いでいいのか否か。
この辺が、今後の論点だろうか。

繰り返しますが、流し読みしました。でも色々考えが頭に浮かぶ点で、本書は刺激的だった。

日本語解説で中央大学の田中洋教授が、今後の日本で新たなビジネスモデルやプラットフォームのヒントが隠れてる、といくつかのサイトを紹介してる。これを列記して、本稿をしめよう。ほとんどがニュース・サイトかな?まだ、どれも表紙しか見てない。

http://www.huffingtonpost.com/
http://www.newser.com/
http://www.thewrap.com/
http://www.buzzmachine.com/
http://www.about.com/
http://techmeme.com/
http://www.businessinsider.com/
http://gawker.com/
http://nymag.com/
http://www.craigslist.org
http://www.blogher.com/
http://www.demandmedia.com/
http://jp.glammedia.com/
http://www.sbnation.com/
2012年02月04日 20時16分03秒
TPPと江戸川乱歩
TPP次第だが、2016年に乱歩の著作権が失効する。

日経新聞の文化面を興味深く読んだ。TPPの貿易自由化で「著作権侵害の非親告罪化」と「保護期間の延長」が焦点になる、というもの。内容は目新しくないが、今後の著作権切れ著者の簡単なリストがあり、「へええ」と思った次第。

著者を羅列してみよう。以下は保護50年の場合、TPP後にアメリカ要求に負け70年へ延長されたら、話は別だ。

このサイトを参考に、日経のリストをちょっと改編してる。
http://www.jca.apc.org/~earthian/aozora/dead.html

権切年   著者名 
2013年 吉川英治、柳田国男、室生犀星
2014年 野村胡堂/あらえびす、長谷川伸
2015年 佐藤春夫、三代目三遊亭金馬
2016年 中勘助、江戸川乱歩、谷崎潤一郎
2017年 山中峯太郎、鈴木大拙
2018年 山本周五郎、壺井栄
2019年 子母沢寛、
2020年 伊藤整、獅子文六
2021年 西條八十、大宅壮一、三島由紀夫、

2020年まで行っちゃうと、まだまだ先だけど。乱歩や柳田、山本周五郎に三島まで著作権消滅が見え始めたなんて。思えば遠くへ来たもんだ、とほんとしみじみ。
2012年02月04日 12時16分17秒
Collage / Basnie
いやはや寒い。ここ数日日記を書きそびれており、特にネタもない。このままだとますます筆が重くなるので、無理やり雑談日記。

適当にネットであれこれ聴いてた時、ふと耳に止まった一曲。プログレ+有頂天みたいなのが面白かった。
ポーランドのシンフォニック・プログレらしい。90年の1stアルバム"Basnie"に収録。
95年までに5枚のアルバムをリリースし、解散した。
2012年02月02日 21時18分58秒
BLUE NOTE best jazz collection』
本屋で売ってる、月刊の薄い冊子にCDやDVDついたシリーズ。本棚では場所とって邪魔くさいだろうな、と思う一方。毎月わくわく買うのも楽しいかと想像していた。
いかんせん、ぼくの興味あるシリーズ出なかったが・・・。本屋を歩いてたら、出てた。

『BLUE NOTE best jazz collection』http://deagostini.jp/bnc/

毎月一人、全70冊らしい。後半は面白そうな人選かもな。基本料金は一冊千円。高いとみるか安いとみるか。まあ、高いわな。

1号と2号が本屋に並んでて、1号がマイルス、2号がハンコック。特に別テイクとか珍しい音源は無い・・・ようだ。たぶん。
冊子のほうは珍しかったり、初発表の写真があるらしい。

ブルーノートなら、レアテイクって残っていそうだが。ちょっとくらい予算かけても、一曲未発表テイクをぶち込めれば、マニアはウハウハ買うだろう。いま、ブルーノートのマニアは何人いるのやら。
んで、本シリーズはきちんと完結するのやら。
2012年01月28日 16時11分08秒
古本屋へ行こう。
「植草甚一の勉強」大谷能生:著(2012/本の雑誌社)を読む。

面白い。中学のころかな、植草甚一の本を初めて読んだ。ジャズに興味持ったのも、彼の文章がきっかけだ。図書館で片っ端から「スクラップ・ブック・シリーズ」を読んだ。

本書はWeb掲載をもとに書き下ろした。副題が「1967-1979全著作解題」。大谷は前書きで「したくないことはしない 植草甚一の青春」が刊行で、大きく本書の方向性がズレたという。伝記や体系的な視点は避け、奔放で旺盛な植草の世界観に、より寄り添った執筆となった。

もともと大谷は緻密さに優れ、文献へ丁寧にあたる著者だって印象あった。菊地成孔とコンビの際も、データの抑え役というか。その特質が本書でもきちんと現れつつ、それでいて「自由」さもたっぷり味わえる。

植草の文章が好きか、と聞かれたら。ぼくは首を傾ける。ぼくにとって植草の文章は導入部分だけでいい。そのあとのネタと植草自らの考えが溶けていく、彼独特の文体は読んでて正直頭がぐらぐらしてくる。
彼の姿勢で最も好きなのは、3点。新しいものに貪欲で、吸収する作品の数が膨大、さらに自らの興味に正直なところ。ある意味、彼の姿勢は中村とうように共通するものを感じた。

植草と興味のポイントや価値観が、今のぼくと違って当然だ。植草は関東大震災のとき15歳。世代的にも価値観があうはずもない。
だが、彼の文章を読んでワクワクするのも確か。書かれた文章そのものも、数十年前というのに。この点が、ぼくが植草に惹かれるところだ。

さて、本書。大谷は植草の本を一冊づつ取り上げながら、ぐいぐいと"植草"の本質に迫る。太平洋戦争をはさんでブレない価値観、家族を取り上げぬ孤高の姿勢。壮年を過ぎてジャズにはまる柔軟な好奇心、いくつもの変わった日常エピソード。
それらを冷静に述べることで、咀嚼し再構成する力があった遊民な植草の魅力を大谷は表した。

コラージュ、がキーワードか。大谷は材料となる文章を地の文に溶かす、植草流の筆致を一つの評論方法だ、とする。その通りだと思う。変化球だが。

植草がどんな人間で、どんな文章を残したのか。本書は膨大な引用を盛り込んでおり、入門にぴったりな一冊と言える。
2012年01月28日 10時37分41秒
「西洋音楽論」
「西洋音楽論」森本恭正:著(2011/光文社)を読む。最近読んだ音楽関係の本で、もっとも面白かった。評論とは何か、音楽鑑賞とは何か、を色々考えさせられる。

ぼくにとって刺激的な音楽の本とは、読みながら音楽が聴きたくてたまらなくなる本。その点で、この本は読んでる途中から、クラシックを聴きたい気持ちがあふれてきた。

「音楽を理解」をキーワードに、文化を理解することとは、との比較文化論的な読み方もできる。
行きの通勤中に読んでて、紹介したくなる箇所がいくつもあった。しかし仕事終わって帰ってくると、めんどくさくなって書く気がしない・・・いかんな。

音楽に興味ある人には、必読の本・・・とあえて言う。
とりあえず、騙されたと思って読んでみてください。ぼくは夢中になって読みました。
2012年01月24日 21時31分21秒
京王線を駈ける。
沿線ご存知のかた以外には、意味不明な話題ですが。

仕事の移動で新宿駅から橋本駅へ京王線。直通電車に乗りたかったが、ちょうどいいの無い。しかたない、調布で乗り換えるか・・・と快速に乗る。途中でうまいこと座れ、ここぞとi-phoneでゲームをやっていた。

気が付けば、府中駅。だめじゃん。さあて、ここから最短で橋本に行くにはどうしよう。
調布へ戻る?八王子まで行って、JRに乗り換える?どっかで降りて、タクシーとばす?
土地感無いので、どれが最短ルートかよくわからない。

がらがらの電車内で、焦りながら路線図をにらむ。念のため、携帯でルートもチェック。
ぎりぎり間に合いそうなのが、高幡不動駅からモノレールだ。よし、これにしよう、と乗り換えた。
・・・甘かった。京王線からモノレールの駅まで、あんなに歩くのかよ。

おまけに多摩センターから京王線に乗り換えも、そこそこ歩く。

今日の東京は、雪が降ってしこたま寒い日。しかし、速足で歩いて、すっかり汗ばんでしまった。
何とか間に合ったからいいけれど。こういうとき、一番早いのはどのルートだろう。
2012年01月20日 21時24分12秒
クラシック色々。
Naxosのサイトを見てたら、今年はドビュッシーの生誕150年でケージの生誕100年と知った。へー。今年のラ・フォル・ジュルネは"サクル・リュス"(ロシアの祭典)と銘打ち、ストラヴィンスキー、スクリャービン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチあたりがメインテーマだそう。

ドビュッシーでロマンチック連発とか、めっちゃデカいホールでの4分33秒をオールナイト連続演奏とか、やってくれないものか。

ちなみに今年はグスタフ・レオンハルトの亡くなった年にもなるそうだ。1/16没、享年83歳。
バロック・ボックスで彼の演奏を聴いたのが、数年前。クラシックの知識は無かったが、彼の演奏はぐいっと印象深く聴けた。
2012年01月18日 20時56分01秒
アヴァール戦記
面白い漫画を見つけると、繰り返し読み返したくなる。今、ちょうどそんな気分。
「アヴァール戦記」中村珍:著(2012/新潮社)

ヒロイック・ファンタジー風の濃い絵柄に、最初は「うぇっ」ときたが。数ページ読むと個人的にツボな、赤裸々エッセイ漫画と分かる。アヴァールとはフランス語で「ケチ」の意味らしい。
「いかに自分はケチか」をテーマに自虐ギャグをつづるはずが。先の震災を受けて仕事場に被害発生、一気に物語がヒートアップする。著者をはじめ女性ばかりが登場するノンフィクションだが、物語はごつっと骨っぽい。

中村珍はデビュー短編集「ちんまん」を読んだことあった。独特の濃い絵柄とエロギャグ、アウトローな設定に惹かれるも、ハマるまではいかず。しかしタトゥーもゲイも、必然性あるテーマだったと、本「アヴァール戦記」を読んで、初めて知った。

他に著者が出してる漫画は、モーニング2からIKKIに版元を変え連載中の「羣青」。
殺人をきっかけのレズカップルの逃避行を描いた。濃くて重くて苦い。ずぶどろの展開だが、ぐいぐい読ませる。・・・しかし、当分読み返したくない。そんな濃密重厚の物語。

この物語性すらも、良い具合に薄まったエンターテイメント性に昇華されているのが、「アヴァール戦記」。おすすめ。http://amzn.to/yKrQqp
2012年01月15日 16時55分02秒
違法DLの刑事罰化
このところ、2chまとめサイトで違法ダウンロードの刑事罰化が話題に上がってる。
情報ソースがわからず、あれこれ検索したが・・・まともなニュースサイトだと、ここかな。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011120701034

2年以下の懲役か200万円以下の罰金となる。

1月24日の通常国会で通過すれば法制化らしい。(ソース元が見つからず)

衆議院のサイト見ても、どれが何だかさっぱりわからん・・・。論議中の法案のまとめページってあるの?ないの?それこそ、衆議院のサイトにあるのかな。

いずれにせよ。著作権残ってる廃盤は、合法有料DLできる環境を、著作権者が作ってほしい。合法で聴けないのにDL違法はきついですよ。
2012年01月14日 19時59分54秒
何でも盗んでさしあげますわ
フィデリティ・ダヴの大仕事」ロイ・ヴィカーズ 著(国書刊行会:2011)

『天使のように可憐な淑女怪盗が次に狙うのは――? 手下を操り、完全無欠の計画で大胆不敵にあらゆるものを盗む、フィデリティ・ダヴの冒険譚!
〈どうやって盗むか〉のおもしろさを心ゆくまで味わえる傑作短篇全12篇。
「倒叙ミステリ」の妙手、ヴィカーズの幻の名作、完全邦訳!』

微妙に若者向ミステリかと思いきや。1942年発表の古典だった。キャッチーな宣伝文句と、装丁の勝利か。しかし四六判  2,310円はちと高い・・・。

版元、国書刊行会のページ
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336054456/

日本語の解説サイトがあった。
http://www.aga-search.com/397fidelitydove.html
2012年01月10日 21時53分23秒
Toby Lightman
ここ数年チェックしてなかったが、あっという間のリリースペース。
アルバム2枚、EP5枚をリリースしてた。CDもあるようだが、BandCampでmp3購入が手っ取り早いか・・・。むしろmp3のほうが「いつでも買える」と余裕かまして、買い控えてしまう。おや、EPは期間限定の配信みたいだな。
http://ja-jp.facebook.com/note.php?note_id=10150209645449659

最新EPから1曲、フリーDL可能。
http://tobylightman.bandcamp.com/track/winters-the-time-for-love

 *08年"Let Go"から未聴だ。
Album;
2004 Little Things (Lava Records)
2006 Bird on a Wire (Atlantic Records)
2008 Let Go (T Killa Records)
2010 Know Where I'm From (T Killa Records)

EP:
2010 We Are by Girl Named Toby
2011? Songs Collection Vol. 1
2011? The Wright Collection
2011? Summer of Love
2011 Snow Day
2012年01月09日 14時22分25秒
翠川敬基:ディスコグラフィー(不完全)
ネットで色々検索して並べたのが、下のリスト。現物や音の存在を確認できないものも書いており、不完全なうえに間違ってる可能性もあり。お詳しい方からのご指摘をぜひ、お願いします。

この調子でいろんな人のも作ってみたいけど、しこたま膨大なんだよな・・・。たとえば太田恵資。いったい何百枚あることやら。

翠川敬基:ディスコグラフィー(不完全)
1970:
V.A. "Trio By Trio + 1" As 沖至トリオ
 沖至トリオ "殺人教室"

1973:
 V.A. "Inspiration & Power"As Now Music Ensemble,佐藤允彦のがらん堂
 佐藤允彦+筒井康隆 "デマ"
ANTHONY BRAXTON "FOUR COMPOSITIONS"

1975:
 沖至 "幻想ノート"
Cosmic Pulsation Unity "C.P.U."
Steve Lacy Sextet "The Wire"
富樫雅彦 "スピリチュアル・ネイチャー"
 富樫雅彦 "STORY OF WIND BEHIND LEFT"
翠川敬基 "Five Pieces Of Cake"

1976:
沖至 "風の遺した物語"
 翠川敬基 "緑色革命"
富樫雅彦 "Guild for Human Music"
翠川敬基+高柳昌行 "狭山事件 真犯人は誰か"・・・映画音楽?

1977:
 沖至 "Motion"
沖至 "ミラージュ"
加古隆 "海の伝説 ― 私"
富樫雅彦 "スケッチ"
V.A. "JAZZ OF JAPAN, LIVE UNDER THE SKY '77" as 富樫雅彦クァルテット

1978:
 F.M.T."You Got A Freedom/超音楽への手作業"
富樫雅彦 "Voice from yonder"

1981:
原田依幸 "MIU"

1984:
吉増剛造+高柳昌行+翠川敬基 "死人"
富樫雅彦&ヒズ・インプロヴィゼイション・ジャズ・オーケストラ "FOLLOW THE DREAM"
藤川義明&イースタシア・オーケストラ "照葉樹林"

1985:
藤川義明&イースタシア・オーケストラ "Origin"

1987:
 あがた森魚 "バンドネオンの豹"

1988:
 早坂紗知 & Stir Up! "Free Fight "

1989:
 Peter Kowald "Duos Japan"

1991:
 Peter Kowald "Duos: Europa · America · Japan" (1989年盤と同テイク?)

1995:
 梅津和時 "大仕事アンコール '94 LIVE"

1996:
 野村喜和夫、翠川敬基、大友良英 "ututu/独歩住居跡の方へ"

1998:
 F.M.T."Tango"
 沖至Sixtet "Concert with strings"
 長見順 "大きい花"

1999:
 火取ゆき "真昼の星空"

2001:
 井上敬三 "passionate age"

2002:
 山本のりこ "CALOR"
早川岳晴 "Kowloon"
橋由貴(朗読) "四つの恐い物語り"

2003:
 緑化計画 "arbor day"
沖至・白石かずこ・翠川敬基 "ヒト科の熊"
藤川義明 "イースタシア オーケストラ" (84年盤の再発?)

2004:
 おおたか静流 "リピート・パフォーマンス V 〜 ふるさと"

2005:
 黒田京子トリオ "Do you like B ?"
仲井戸麗市 "PRESENT#55" (DVDに収録)

2007:
 AKETA/藤川義明/翠川敬基 "シチリアーノ"
OST "世界はときどき美しい"as 黒田京子トリオ ("Do you like B ?"と同テイク)

2008:
 黒田京子トリオ "ホルトノキ"

2009:
 野村眞里子 "ututu/もうひとつの夢の方へ" [DVD]
翠川敬基 "緑色革命(完全版)" (76年盤の増補再発)

2010:
 緑化計画 "Bisque"

2011:
仲井戸“CHABO”麗市"DIAMOND LANE"(DVD)

*Thanks to kazuha様,靱様
2012年01月08日 14時08分15秒
副島輝人氏プロデュース作品案内
翠川敬基のディスコグラフィーを、ネット情報だけでどこまで作れるか、とためしに色々検索していた。そしたら、こんな記事を、いまさら見つけてびっくり。
どうせなら、全部リリースされないかなー。(ソース:https://bitly.com/)

モビース/地底レコード新譜情報!!
◎ジャズ評論家の副島輝人氏秘蔵の音源が、初めてCD化され一般に公開される。いずれも副島氏が企画したライブを録音したもので、これまで闇に眠っていた、貴重な演奏記録ばかりだ。
◆『富樫雅彦トリオ』    <2012年 2月 発売予定>
  富樫雅彦 (Ds, Perc) 吉澤元治 (B) 高木元輝 (Reeds)  1975年8月22日
  秋田コンサートでの録音3人のミュージシャンの絶妙なコラボレーション。絶好調時のサウンドが、36年の時空を超えて、今ここに甦る。

◆『即興と衝突』
  高柳昌行 (G) ペーター・コバルト (B) 翠川敬基 (Cello) 1983年 録音
当時としては珍しいスリー・ストリングスの即興セッション。イントロダクションから凄まじい絡み合いが聴ける。

◆『ドクトル梅津バンドーー遊び』
  梅津和時 (Reeds) 片山広明 (Reeds) 早川岳晴 (EB) 菊池隆 (Ds) 1983年池袋 スタジオ200
メールス・ジャズ祭から帰国したばかりの時のライブで、脂の乗り切ったバンドの演奏。

◆『ザ・デュオ』 (仮題) 佐藤允彦 (P) ローレン・ニュートン (Vocal) 
1982年 赤坂ドイツ文化会館, 1986年 池袋・スタジオ200
82年は初めての出会いだったが、最高の即興掛合いが聴かれる。86年は二度目の邂逅。

◆『がらん堂』
  佐藤允彦 (Syn) 翠川敬基 (Cello) 田中穂積 (Ds) 1972年 渋谷・プルチネラ
日本フリージャズ史の上で重要な地位を占めた、このトリオの貴重な逸品。

◆『対話』(仮題) (注:この作品はディスクユニオンから来年春頃に発売されるもののようです。副島サンの勘違いでここに載せてしまいました。お詫びします。)
  阿部薫 (AS) 井上敬三 (AS) 中村達也 (Ds)  1977年 八王子・アローン
世代を超えて、2本のアルト・サックスが熱く語り合う激烈なコラボレーション。

(上記作品はいずれも発売予定リストです。全ての作品が発売されるかはあくまで未定です)
2012年01月08日 00時55分20秒
テリー・キャスのドキュメンタリー映画
シカゴを聴きながら、あちこち関連サイトをうろつく。テリー・キャスの娘が、テリーのドキュメンタリー映画を作るプロジェクトが進行中と知った。

http://www.kickstarter.com/projects/terrykath/searching-for-terry-discovering-a-guitar-legend
ここで、予告映像も見られる。
合計4万ドルの投資をファンから募り、昨年11月に達成。正月休み明けに、作業を開始するようだ。

詳しい情報はここに登録すると、メール案内が来るらしい。
http://www.terrykath.com/

中一の頃、洋楽を聴き始めたとき。シカゴのリアルタイム(素直になれなくて、のころ)と初期と、たまたまラジオで同時期に聴いてハマったバンド。この映画、公開されたら見てみたい。
2012年01月03日 10時06分22秒
earbuds or IEMs
明けましておめでとうございます。本年も季節はずれと日常感無しの日記を心掛けますので、一つ宜しくお願い致します。

ということで、英語ではearbudsとも言うらしい、イヤフォンについて。結構乱暴に扱っており、i-podに使ってるイヤフォンのコードが断線気味。ときどき、片耳が聴こえなくなり買い替え時だ。
良いイヤフォンで音質追求と行きたいが、いかんせん聞き取る耳も無ければ、丁寧に使わないのでコスパも非常に悪い。
次は安物を使いつぶそうか、とamazonを見ていた。

それより重要なのは、耳に入れる部分。カナル型をここ数年使ってるが、耳のフィット感が物足りないものばかり。遮音性を追求にはぴったり耳の穴に嵌める必要あるのに、だんだん耳の穴が大きくなるのか、Lタイプでもゆるゆるになっていく。

イヤホンチップとかイヤーピースで検索したら、いくつか面白そうなのが見つかった。一個づつ、順番に試していこうかな。

【高密度フィット】コンプライT-500 http://amzn.to/w3NLTI
「特殊な低反発性ポリウレタン採用で周囲の環境音を雑音を遮断」

【ノイズアイソレーション】SONY EP-EXN50L http://amzn.to/uJNfHq
「内側に低反発ウレタン構造リングを追加、外耳道への圧力を均等にし隙間を最小化」

【低反発】Victor HP-FX35用 マシュマロ EP-FX6S-A http://amzn.to/sTwNLT
要するに低反発らしい。特定イヤフォン専用の交換セットかな?

さて、本体は・・・廉価イヤフォンでは、こんなのあり。
【アウトレット】 PHILIPS SHE9700-A http://amzn.to/sZ6N1c

ハイエンド方向では、個人に合わせチューニングというサイトもあった。
http://ocharaku.jp/sound/technology-3/
2012年01月02日 08時29分31秒