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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

パルプ・マガジン
『パルプマガジン―娯楽小説の殿堂』荒俣宏:著(平凡社/2001)を読んだ。

SFに興味を持った中学生時代。"パルプ雑誌"の時代に惹かれた。
「アスタウンディング」「アメイジング・ストーリーズ」「ウィアード・テールズ」などなど。
ジェイムスン教授やキャプテン・フューチャー、ドク・サヴェジにも。

鮮やかな表紙でさまざまな雑誌が、月刊でつぎつぎ刊行。溢れる才能の作家たちが、しのぎを削る。
当時、野田昌弘の文章をわくわく読んだ。古いSFマガジンに載ってた、横田順彌のアメリカ紀行文も面白かったな。アッカーマンの名を知り、膨大なコレクションに思いをはせた。

本書は「パルプ雑誌はSFだけじゃない」がテーマ。あくまで著者のコレクションを元に、さまざまなジャンルのパルプ雑誌を紹介した。
ホラー、ハードボイルド、西部劇、戦争、冒険モノ、セクシャルな小説。こんなにいろいろあったんだ。

読み捨て、シンプル、安価。しかし表紙は扇情的でカラフル、読者の目を誘う。
著者は表紙絵の多彩さへ注目し、テーマ別でエッセイ風に紹介した。面白い。扇情的っていっても、今の目では素朴なもの。けれどもぐっとくる魅力は、確かにあり。

で、肝心の中身は。著者はご都合主義だ、とあっさり記述する場合が多い。ためしに図書館で、「ウィアード・テールズ」(国書刊行会:1984)の翻訳本を予約してみた。年明けに読んでみよう。なんだか、すぐさま飽きそうだけど・・・。
しかし、ものすごくひさしぶりにクトゥルー神話も読みたくなったなあ。
2008年12月30日 08時46分17秒
なんとなくソウル。
先日の日記で紹介したソウル関係のサイトを足がかりに、いくつかチェックしてみる。耳ざわりいいのがいくつかあった。

http://www.myspace.com/melaniefiona
Melanie Fiona :メラニー・フィオナ、かな。マイスペによると09年にモータウンからデビューらしい。上記のページでもプロモ映像でいくつかの曲をサワリだけ紹介する。
往年のソウル・スタイルどっぷりで、60年代の歌手と言っても通じそう。
でも、歌声に力あり。デビュー・アルバムのタイトルは"The Bridge"。

http://www.myspace.com/rickyblaze1997
Ricky Blaze:リッキー・ブレイズの曲でいいんだろか。ヒップ・ホップ。ゲストがいろいろ参加してよくわからん。NYはブルックリン出身。
シンセのバッキングが親しみやすくリズミカル。ぬぺっとした音色だけど、音数減らしシンプルな構成でキャッチーにまとめた。ボコーダーはザップをつい連想してしまう。

http://www.myspace.com/lorianaandthednabs
Loriana:ロリーナ。垢抜けないとこあり。デビュー済みなのか、よくわからず。簡素な打ち込みをバックに、高音のコーラスかぶせで歌う"Already love ya"のアレンジが個人的に好み。
他の曲もアレンジがバラバラ。切々な節回しに個性を感じた。ポップさを突き抜けた妙な自己主張っぷりが興味深い。
2008年12月29日 20時17分50秒
ザッパの新譜。
ファンサイトを見てたら発見。今回もi-tunesストア限定かな。

なお、"Beat the boots 2"も一部の盤が、いつの間にかi-tunesで買えるようになっていた。当時、限定版8枚組ボックスのみで買いそびれてた。さりげなくリイシューしてたとは。

さて、新譜の話。タイトルは"AAAFRNAAA FZ Birthday Bundle 2008"。
なんか寄せ集めな盤だ・・・買おうかどうしようか迷う。ネット販売だと、なんとなく入手に困らないイメージある。実際は大きな間違い、ファイル消されたら最期だけれど。

サイトから拾った情報による、内容のメモを。
"Anything Anytime Anywhere For No Reason At All Again"シリーズの第2弾。12月21日の発売。トラックリストをコピペしておきます。

Tracklisting:
01. Dancin’ Fool (Disco Version) 6:18
02. More Trouble Every Day 5:48 :Wein, Austria; May 8, 1988
03. Gorgeous Inca 3:25 :Graz, Austria; March 23, 1979
04. Ancient Armaments 4:09 :New York City; Oct. 31, 1978
05. America The Beautiful 3:35 :Uniondale, NY March 25, 1988
06. You’re A Mean One Mr. Grinch 3:12
07. Saturday Girl 2:50
08. Alice 5:12
09. Espanoza 3:26
10. Dumb All Over 5:46
11. Twenty Small Cigars 5:59
12. Lacksadaisial 5:44
13. Dirty Love 4:04

ザッパのオフィシャル・サイトにあるクレジットを見ると、発掘音源+ライブ集みたい。
(1)は"Strictly Commercial"収録の"ディスコver."なスタジオ録音。
(2)〜(5)はライブ。(4)はシングル"I Don’t Want To Get Drafted"のB面で発表曲とある。録音時期は上記のとおり。88年音源が嬉しい。

(6)はドウィージルとアーメット名義で、ドウィージルの"Automatic"に収録曲だそう。(7)〜(9)が子供らのソロ音源で、(7)がドゥイージル、(8)〜(9)がディーヴァ名義。プロデュースはドウィージルになっている。

(10)以降がよくわからない。
(10)はプロデュースがザッパで、Melanie Starks名義。だれだろ、これ。"Dumb All Over"を81年に吹き込みしたとある。プロデュースは"公式テープ発掘人"のジョー・トラヴァース。マルチから彼がミックスしたのかな?

(11)と(12)がさらに不明。聴けばわかるんだろうけど。
(11)はジョーの名義で、作曲家がザッパ。彼の作品をジョーが編集したの?(12)は作曲までジョーの名義だ。なぜザッパの盤にこんなクレジットの作品が入るのかな。

最期、(13)はCree Summer名義。wikiによると(http://en.wikipedia.org/wiki/Cree_Summer)彼女はカナダ系の女優らしい。アーメットがコーラス、ドウィージルがギターで参加。03年の作品らしく、プロデュースは Linda Perryとある。このサイトの人かな?(http://www.lindaperry.net/)
2008年12月29日 17時19分18秒
あれもこれも。
大晦日の予定を思案中。今年は目先を変えて年越しライブは控え、ユニオンのバーゲン行ってCD買って締めようかな、と思い始めてきた。まだ決めてません。

到着は来年だろう、とたかくくってネット注文したCDが年内に届いた。図書館で借りた、面白そうな本も何冊か。他にもやりたいこと、やらねばならぬ雑事もあり。
どうしよう、どうしようと右往左往中。とりあえず音楽を片端からBGMで流してるけれど、腰据えて聴かなきゃなんともならん。

ちなみに買ったCDはこんなの。
http://tel1400.zouri.jp/1cdb0812.html
あと、図書館でヘンリー・マンシーニの3枚組ベストも借りてきた。

今回買った中で、トルコの音楽は聴いたことなくて好奇心がうずく。でもDracoのかっこよさもいいぞ。今のBGMはこっち。NUMB×SAIDRUM×吉見征樹×井上憲司でDracoを組んで、アルバム出してたとは知らなかった。
2008年12月28日 18時51分08秒
本読みたいなメモ
恩田陸『「恐怖の報酬」日記』(2008/講談社文庫)を読む。

飛行機を忌避してきた著者が、03年にイギリス、アイルランドへ行った旅行記をメインに、日本のビール工場見学、札幌や沖縄への旅行譚を取り混ぜたエッセイ。沖縄の話は今回の文庫化に伴うボートラにあたる。

である、であると生真面目な文章が並び、話はしょっちゅうあちこちへ飛ぶ。読後でまず印象に残るのは、いかに飛行機が嫌いかという著者の愚痴であり、司馬遼太郎へのツッコミであり、ビールを飲み倒した風景だ。イギリスの話ももちろんあるけれど。
もちろん、根本にはユーモアいっぱい。あっという間に読んで楽しかった。

そもそも本書は「おすすめ文庫王国2008」(本の雑誌社)の紹介文がきっかけ。というのも、このところ通勤中に単行本を読むこと多し。重たいし、かさばるし。なにか文庫で面白いのがあるといいなと思って、このムック(でいいのかな?)を買った。ややこしい前置きだな。

他にも「おすすめ〜」には面白そうな文庫本あり。読書候補メモ代わりに書いておきます。売れまくって有名な本もありますが、ご笑覧のほど。当然、全部文庫です。

池永栄一「シャングリ・ラ」角川
はらだみずき「サッカーボーイズ」角川
米澤穂信「クドリャフカの順番」角川
橋本治虫「蝶のゆくえ」集英
J・G・バラード「クラッシュ」早川
野村美月「"文学少女"シリーズ」ファミ通
杉井光「さよならピアノソナタ」電撃
ドストエフスキー「地下室の手記」光文社
スタニスワフ・レム「宇宙飛行士ピルクス物語」早川
スラヴォミール・ラウイッツ「脱出記」ヴィレッジ
ギャヴィン・メンジーズ「1421 中国が新大陸を発見した年」ヴィレッジ
中村うさぎ「私という病」新潮
山本譲二「獄窓記」新潮
佐野眞一「阿片王」新潮
吉井妙子「頭脳のスタジアム」講談
2008年12月27日 07時24分13秒
万歩計で何歩?
11872歩。今日、万歩計をつけて歩いてみた。一日帰って、こう表示されている。確かに今日はちょっと歩いた。しかしこの数字を鵜呑みには出来ない。

途中で10歩歩いて表示をチェック。カウントは「12歩」。すでに2割り増しか。さらに貧乏ゆすりとか移動中の振動とか、ライブ中に足でリズム取ったりとか。

実際に歩かなくても、万歩計へよけいな振動を与えてた、強固な自信だけはある。

で、今日実際に歩いたのは何歩だろう・・・。
2008年12月25日 23時43分38秒
ウィキについて。
ウィキペディアは信頼できない。なぜならば誰もが投稿/編集でき、過ちはアップされた後で無いと訂正不可能な仕組みだから。言われたら「そのとおり」とは思う。忘れてはいけない。
性善説と知性集合体での構築を理想とするウィキは、編集の自由度ゆえに信憑性の低さを避けられない。

「ウィキペディア革命」著:ピエール・アスリーヌ他(2008年/岩波書店)
「ウィキペディアで何が起こっているのか」著:山本まさき/古田雄介(2008年/九天社)

ウィキの管理方法を知りたくて、二冊をまとめて読んだ。前者はフランス、後者は日本の状況を述べている。前者は固めの論述形式。後者はゴシップ要素を混ぜ読みやすい。
日本とフランスでも微妙に違うようだ。両者を読んだ印象として、フランスは管理者の責任を、比較的明確に意識。日本は同様権限の管理者はいても、責任は意識的に曖昧にしていそう。無論、どちらもボランティア。

amazonで検索したら、ウィキ関連書で何冊か引っかかった。メモメモ。後半の本はウィキそのものについて述べた本じゃ無さそう。

今ぼくは、集合知は秩序を生み出すか、に興味あるんだろうか。
興味趣くまま本を読んでたら、何が自分の興味かすら曖昧になってしまう。まず自分の頭の中を整理しなきゃ。


「グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?」著:アンドリュー・キーン(2008/サンガ)

「インターネットはいかに知の秩序を変えるか?」著:デビッド・ワインバーガー(2008/エナジクス)

「ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ」著:ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ(2007/日経BP社)

「クラウドソーシング 世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法」著:バリー ・リバート/ジョン・スペクター(2008/英治出版)
2008年12月24日 21時29分47秒
新たなる一日店長。
1/12(月・祝)ディスクユニオン新宿プログレ館 1日店長
鬼怒無月のスケジュール表をなにげなく見てたら発見。うぉう。

ユニオンで告知済かと見に行ったら。
『難波弘之氏一日店長』と発見。なんと?!

日時:10/26(日)*14時から夕方18時頃まで!
・・・知らなかった。

しかも未発表音源入りCD−Rのプレゼントがあったらしい。
(時報ライブは無かったのかな)
むうー。なんてこった。マメにチェックしないとダメだなあ。
2008年12月23日 17時40分27秒
オバマのマイスペ
ふと思いついてオバマのマイスペを検索してみた。
http://www.myspace.com/barackobama
フレンズは約108万人。べらぼうな数ではあるけれど。対人口で考えたら少ない。

で。たまたまオバマ名で別のマイスペを見つけた。
http://www.myspace.com/obamaway
へなちょこラップが聴ける。歌詞がわからず、シリアスなのか茶化してるかは不明。でも、うわずり気味なMCが面白くて、つい繰り返し聴いてしまった。
2008年12月23日 11時04分11秒
朝からジャズ。
こないだ買ったエディ"ロックジョウ”デイヴィスの"Trane Whistle"を聴く。かあっこいいなー。プレスティッジで60年に吹き込まれた盤。オリバー・ネルスンやアーニー・ウィルキンスがアレンジを施した、ビッグバンド編成での録音になる。
サックス・パートにエリック・ドルフィーの名もクレジットあり。

んで、今は"Very Saxy"を聴いてる。ロックジョウがバディ・テイト、コールマン・ホーキンズ、アーネット・コブら、サックス吹きと吹き込んだ盤。
これもプレスティッジで59年の作品。昔はいまいちピンと来なかったけど、今日の気分には似合う。リフの節回しとか、ちょっとスインギーさも感じた。

シャーリー・スコットのオルガンがいいんだ、また。ちなみにベースがジョージ・デュヴィエ(で、発音はいいのかな?)、ドラムはアーサー・エッジヒル。
しかし聴いててどのサックスがだれなのか、いまいち区別ついて無いところが情けない。
2008年12月23日 09時08分25秒
ベスト・アルバム?
ミュージック・マガジン最新号を買う。特集はベスト・アルバム2008。うーん、ものの見事にどのジャンルでも一枚たりとて聴いたこと無し。ヒットソングや流行モノや最先端のチャートを追っかけてないとはいえ、なんだかへこむ。これ、去年も似たようなこと書いた気がするなあ。

なにか追っかける方法は無いかと考え、検索。黒人音楽に関しては、こんなサイトを見つけた。いいかも。しばらくチェックしてみよう。トップがいきなりでかい音で鳴るのは玉に瑕。
http://www.htvj.com/

よく考えたら今は、マイスペやらユーチューブやらネットラジオやら。
FM雑誌片手のラジオやFENしかなかった以前より、ずっとピンポイントであれこれ試聴できる環境にあるんだな。

今日のトップで散々鳴ってたのが、Terrell king"Child Of Bethlehem"。アトランタはジョージア出身の男シンガー。確かにキャッチーなサビだ。聴けるのは、ここかな?
http://www.htvj.com/whosnext.html

マイスペースもあるけれど、この曲はアップされて無い。アルバム一枚出してるようだが、アマゾンの日本だと引っかからないなあ。
http://www.myspace.com/officialterrellkingmusic
2008年12月22日 22時07分52秒
ブルースとは。
レココレ誌最新号を読む。42ページから引用。

『60年代の英国ミュージシャンがR&Bをどう位置づけていたのか(中略)「ブルースと、R&Bと、ロックンロールの差異は?」と質問するのに(中略)明確な答えをえたためしがない(後略)』

 60年代英国ブルーズはあんまり聴いてないので、イメージわかないところもあるけれど。仮に一般論でも説明するとしたら、適切な答えってなんだろう。ぼんやり電車の中で考えていた。

『そんなのお前、ブルースってのはブルース、ロックンロールはロックンロールだろうよ。R&B?ブルースとロックンロールのあいだに決まってるじゃんかッ!』
 同じページからの引用。トニー・シェリダンはこう応えたそう。

 確かに説明になってないけど、感覚的によくわかる。コード進行とか音楽的には説明する理論があるのかもしれないけれど。
 ブルーズがズンッ、ズンッ、ズンッって感じで、R&Bがズンタッ、ズンタッ、ズンタッって感じで、ロックンロールがツツタカ、ツツタカ、ツツタカって感じで・・・ああ、説明できない。

今夜のBGM:The Rolling Stones"Moon is up"(1994)
 ミックだったら、キースだったら、もしブライアンが生きてたら、質問にどう答えるだろう。
 "Voodoo lounge"に収録。最近、この盤を入手。これまで聴いたことなかった、実は。

 チャーリーの"ミステリー・ドラム"がズクタカと着実に、エコー成分をまとって叩く。パッと聴いてたけれど、すっごくかっこいい。
 中盤のスライドみたいでワウのように揺れるソロが、ロニーのペダル・スティールかな。しゃっきりシンプルかつ、夢見ごこちな演奏にのって、ミックがくねるように歌う。
2008年12月16日 21時14分58秒