戻る - 参加 

のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

最後にうっかり。
泊りがけ出張から帰ってきた。昨日は雨。朝、傘を差して出る。出張先は晴れ。忘れちゃいかん、と邪魔になりながら持ち歩く。
何とか今日、出張終わって飛行機へ。もちろん今日も晴れだけど、きちんと傘を持ち歩いたぞ。

で、飛行機を降りた時にはたと気がついた。・・・傘、置き忘れた。
ビニール傘だから行きの空港で捨ててもいいや、くらいの勢いだったのに。もったいないから、律儀に持ち歩いたのに。最後の最後でどじを踏むとは。うーん、詰めが甘い。

「漫画の奥義」著:手塚治虫/石子順(聴き手)(光文社文庫:2007)を読んでいる。
出張先に持っていった本がつまらず捨ててしまい、新しく空港で買った。うーん、面白い。
手塚のルーツとして昭和の漫画史から、じっくり語りが始まる。北沢楽天と岡本一平の名前は、恥ずかしながら本書で初めて知った。文庫の中盤まで漫画史を丁寧に語り、さらに戦時中の統制や文化論へ話が進む。

聴き手が振り回されるほど、手塚は熱心に語り続ける。記憶違いの訂正をせず、そのまま本にする辺り、せっかちな手塚の性格を現しているようだ。編集か聴き手が註の補足する手はあると思うが。

手塚の意見、全てに同意はしがたい。矛盾してそうなところも、確かにある。けれども漫画への熱意と愛情、自らのポリシーを丁寧に表現する手塚の、ここまで突っ込んだ論述は読んだことなかったので興味深い。

なお、別に本書は書下ろしじゃない。92年刊行の文庫化。中身は75年から88年までの各種対談をミックスしたものらしい。手塚の他界は89年だから、後期の手塚をまとめたといえるか。そのわりに、半生のごく初期へ突っ込んだ内容に仕上がった。
あと数十ページで読み終わるところ。読み終わるのがもったいない・・・というか、もっと読みたい。さらなるボリュームで聞き取って欲しかったぞ。
2007年12月15日 00時36分03秒
時間切れー。
帰ってメールをチェック。ユニオンからバーゲンのお知らせが届いてた。
メールの発送時間は、今日の12時半。家のPCに送ってるから、仕事中は読めないんだよな。

■■新宿中古センターにて緊急開催!!■■〜12/12(水)一日限り〜
『2007年の総決算!衝撃のハイパー大特価市を開催!!!
新宿地区の各専門館から処分価格の新品CDが新宿中古センターに集結!!
どれもこれも有り得ない仰天価格で緊急放出です!
最低金額100円からの超特価で大放出です!
その数はなんと怒濤の3000枚オーバー!!
本当に一日限りの赤字覚悟の大バーゲンです!』

あー、行きたかったなー。

今夜のBGM:Bill Frizell"Hard plains drifer"(1989)
 副題は"or as I take my last breath and the noose grows tight,the incredible events of the past three days flash before my eyes"。裏ジャケではandが二つ続く誤植はご愛嬌で。ビル・フリゼールのソロ"Before we were born"に収録。13分もの長尺だが、場面はくるくる変わる。

 作曲はフリゼールだが、アレンジはジョン・ゾーン。カードシステムを駆使したつぎはぎ音楽だ。ネイキッド・シティの曲区切りをちょっと長めにし、緊迫度をちょっと緩めたかっこう。12の断片を渡されたゾーンが、36のセクションに分けて構築した。
 全部一発録りかな?シャープに切り替わる音楽は、場面ごとに風景がさまざま。スピーディなスラッシュから、牧歌的な世界まで。全体像はラウンジ・ミュージックを捻った耳ざわり。せわしないけど、落ち着ける。

 演奏はビルのほかに、ハンク・ロバーツ(vc)、カーミット・ドリスコル(b)、ジョーイ・バロン(ds)。顔ぶれから想像のとおり、輪郭鋭くがっしがっし音が弾む。
2007年12月12日 21時40分18秒
たまっていく未読前の本。
ライブへ行けなかった・・・。仕事帰りに、ちらと本屋へ寄れた。あるビジネス書が平積みになっている。

「ザ・ジャストインタイム 現地現物が最高の利益を生む 」(単行本)
フレディ・バレ (著), マイケル・バレ (著),(ダイヤモンド社、2007)
http://tinyurl.com/22ofao

経営困難に落ちいった装置メーカーの経営者が、トヨタのカンバン方式を元に再生させる経済小説らしい。ちなみに舞台はアメリカ。なぜか著者はフランス人らしい。
うおー、面白そう。読みたい。どうやらぼくは、こういう「改善」が関係するビジネス書が好きらしい。自分の周辺で改善がなかなかうまく行かぬストレス解消か。

とりあえず未読の本が数冊あるため、帰ってアマゾンのウィッシュ・リストへ登録した。
同様に買ってすらいない、未読の本が溜まっていく。ビジネス書って、物によっては30分くらいで読んじゃうから、なんだかもったいなくて買えない。自己啓発系のビジネス書で「とにかく買え。読め。無駄にはならんから」って記述も読んだ記憶あるが。

で、とりあえずアマゾンに登録して、古本で安くならないか待つというスケベ根性もちらりと。良く考えたらビジネス書って生ものなところもあるから、見た時/読みたい時にこそ読むべきな気もするけれど。

といいつつ、先日にジュブナイルSFを数冊買ってきた。今週末は出張だし、移動中に読むかな。これらは新刊で買ったあと、アマゾン見たら安く売ってて、ちょっと落ち込んだのは内緒。

今夜のBGM:Genesis"Neve a time"(2001)
 アルバム"We can't dance"より。今年、リマスター盤が出てたとは知らなかった。スタジオ作では本盤を最後に、フィル・コリンズが脱退したはず。当時はポップ化したジェネシスにも、プログレにも興味がなくて本盤は聴きそびれていた。つい最近、初めて聴く。

 なかなか耳ざわりが良くて驚いた。滑らかなメロディとすんなり耳へ届く音像。どたばたなドラムの音色は時代を感じるが、全体的なアレンジは"インビジブル・タッチ"から繋がる、ポップなジェネシスの路線をまっしぐら。

 この曲もゆったりしたバラード。しかしドラムにちょっと強度を感じる。フィルのソロに入っててもおかしくないメロディだが、スケール大きくプログレのシンフォニックな要素を残す辺り、ジェネシスのブランドを意識したか。
 ともあれ聴きやすい。リラックスするには、なかなか有効なBGMかもしれない。
2007年12月11日 22時44分19秒
ついにCD化。20年待った。
昨日、ふとレコ屋で欣喜雀躍。レオン・ラッセル"Americana"がついにCD化された。NYのWounded Bird Records(http://www.artist-shop.com/wounded/)より。ぼくが18歳の頃、LPをふとしたきっかけで入手した。A面2曲目、"Elvis and Marilyn"がめっちゃ好き。

ところがこの盤、出来が悪いとレオンが気に入らないらしく、ずっと再発が見送られてた。LPプレイヤーがぶっ壊れた今、LPは持ち続けてたが聴き帰す事もままならず。いつか、CD化されると信じてたが・・・うわーい♪

いやはや嬉しい。さっそく聴いている。

今夜のBGM:Leon Russell"Elvis and Marilyn"(1978)
 厚化粧のアレンジがレオンのお気に召さなかったらしい。AOR寄りすぎということか。この曲もしょっぱなからストリングスがかぶり、歯切れいいカッティングを甘く包む。
 しかし分厚い音像のソフト・ロックが好きだったぼくは、まったく気にならず本盤を聴いていた。畳み込むように性急なメロディ・ラインが、サビでふわっと広がる展開は改めて聴いた今も、甘酸っぱく響く。

 大サビで硬くメロディを紡ぎ、レオンがつぶやく。ストリングがふわっと動き、ドラムのシンプルなフィル。そして次へ。くー。むっちゃカッコいい。どんなに甘かろうと、この曲は素晴らしいと思う。
2007年12月10日 21時53分41秒
ぱあぁ。
残業。ちょっと前に帰ってきました。ぱぱっと飯食って風呂はいって歯磨き。
がっしがし磨いて吐き出したのが、真紅に染まっててびっくり。たまに歯茎から出血するが、ここまで赤くなるとは。どっか切ったかな。上の歯右上辺りが怪しい。

さっきから、ちょっとしくしくうずく。消毒だ、と発泡酒を飲んでいる。

あー、まだ水曜か。今週も長いなあ。
2007年12月05日 00時42分26秒
りますた。
"テュペロ・ハニー"(1972)から"ダウン・ザ・ロード"(2002)まで、オリジナル・アルバムの29タイトルが、ボートラ/リマスターで再発されるそう。ソロの初作でなく、なぜ"テュペロ・ハニー"からかは謎。

この機会に未購入盤を買うか。既に持ってる盤はどうすりゃいい。買うのか。

http://tinyurl.com/ypctoq
上記のURL、オフィシャル・サイトに詳細が載ってるが、ボートラは1〜2曲づつらしい。"フィロソフィアーズ・ストーン(1998)の例を引くまでもなく、もっと未発表曲ってありそうな気もするがな。

歌詞カードもきっちりつくようだ。まず、以下の7枚が1/28に廉価盤で発売の模様。けっこう時代を跨いだリイシューになる。

"Tupelo Honey"(1972)
"It’s Too Late To Stop Now"(1974)
"Wavelength"(1978)
"Into The Music"(1979)
"A Sense Of Wonder"(1985)
"Avalon Sunset"(1989)
"Back On Top"(1999)

08年はヴァンがさらにクローズアップされるか。この勢いに乗じて来日・・・は、無いだろうなあ。とりあえず年内はイギリスからヨーロッパのツアーを続けるようだ。
御歳62歳。まだまだヴァンは活発に動いてる。
2007年12月03日 22時15分26秒
2ndCDへの夢へ。
とても素晴らしい演奏をライブ毎に聴かせる黒田京子トリオは、そろそろ2ndCDを録音しないかなあ、と。ときおり考える、2ndCDへの夢を書いてみます。こういうのは書いたら夢で終わりがちですが。まずはひとまず。日本語がなんか変だな。

タイトル:ホルトノキ
(曲リスト)
1.Link
2.ゼフィロス
3.ベルファスト
4.白いバラ
5.グリーン・クレイドル
6."太田さんの曲"
7.ホルトノキ

コンセプトは"黒田京子トリオ"の最新形で、思いっきりロマンティックな盤を。スタジオ録音で黒田京子のオリジナルを中心に置き、メンバーの作品を1曲づつとカバー1曲の構成で、長尺気味に聴きたいなあ、と。
太田惠資の曲は書き下ろしがいいな。もし既発曲なら"マサラスコープ"をあの編成で聴いてみたい。"ベルファスト"のカバーもぜひ、収録して欲しい。夢は膨らむ。お願いしまーす。
2007年12月01日 18時49分15秒
がしがし。
週末だーい。休むぞ。昨日は移動中にブルース・スターリング「ハッカーを追え!」(2001:アスキー出版局)を読んでいた。内容にも訳注のスタイルにもあれこれ書きたいことが思い浮かぶが、つい面倒で昨日は寝ちゃった。

この本、いまいち読みづらい。内容はハッカー憎しの体制側による乱暴な取締りへの警鐘か、こっけいな機密主義への皮肉か、単にハッカーをめぐる北米の歴史を述べたいのか。
論点があやふやで、文章が中途半端に扇情的で装飾過多。ところどころ面白いが、通読してると混乱する。アイディアを闇雲に詰め込んだ本。

訳注のセンスもユニーク。訳者は今岡清で、もとSFマガジンの編集長。コンピュータに詳しくない人への親切心だろうが、「バーチャルリアリティ(訳注 仮想現実)のコンピュータグラッフィックスをデモしている。」はちょっと奇妙だ。

01年の訳書だもの。バーチャルリアリティへ訳注つけるならば、はなから日本語に訳した上で「デモしている」へ註をつけてはいかがか。"デモしている"の意味わかる人なら、バーチャルリアリティの意味も判る気がする。

原書のエピソードも滑稽で笑った。ハッキングされたE911文書の価値判断基準など。話がそれるので、このことは別の機会に。

さて。ここんとこ仕事がらみでライブへぜんぜん行けておらず。が、ブートで海外ミュージシャンのライブ音源はいくつか聴いていた。今はi-podへ未聴音源がいくつも格納され、聴くのが作業というかプレッシャーになってきた。いかん。本末転倒だ。

ということで、昨日はあえて耳に馴染んだCDをいくつか聴いていた。聴いてたつもりでも、新たな発見ある。今まで、何を聴いていたんだろう。たった一枚のCD持って無人島は寂しい。けれども10枚・・・いや、5枚。十分に吟味したCDなら、その枚数だけでも無人島行きは成立するかもしれない。
もし飽きたら、違うCDを取りに行くということで。・・・たとえ話が全く成立しないな。
とにかく欲望に負けてあれこれ買い捲ってるわが身を、ふと反省。

といいつつCDは注文中だし、日記書いてる裏ではいくつかのブートをDL中だけれど。

今日のBGM(その1):Coleman Hawkins"Stardust"(1935)
 コールマン・ホーキンズがパリで吹き込んだ音源から。ライナーを読んでなく、当時の経緯はよくわかってない。このスタンダードはジャンゴ・ラインハルトとの共演。クレジットにはステファン・グラッペリ(p)となぜかクレジットあり。確かにイントロでピアノは鳴るが・・・ギターとサックスのイントロ的な役割か。

 冒頭からふくよかにテナーが響く。シンプルなリズムのギターをバックに。ソロ回しが幾度か。ごくあっさりと、でもどちらも軽やかにメロディを操る。優雅な演奏。オランダのTimelessレーベルから93年発の編集盤"Coleman Hawkins in Europ"で聴いている。

先日のBGM(その2):Sun Ra and His Arkestra"May, 10 1979、Bayou,Washington, DC USA"
 先日聴いたブート音源より。むちゃくちゃ面白かった。ときどき音が途切れるものの、録音もまずます悪くない。音源は3時間あまり、ぶっ続けの演奏。セットの句切れは、さほど意識せず聴いていた。

 どフリーからスイング、モダンからフリーへ。スタンダードとオリジナルが入り乱れる。混沌とくっきりしたビートが混在し、次々と脈絡なく変わっていく。延々と観客へ歓声を上げさせつつ、ダンサブルさを志向もしない。ただ、思うままに音楽を大編成で連ねてく。
 サン・ラーのライブは過去にいくつか音源聴いたが、妙にスイングし続けるものだったり、単にフリーだったり。さほどぴんとこなかった。しかしこの音源ならわかる。雑多で闇雲に突き進む、音楽の勢いにぞくぞくする。素晴らしい。

 休みなくぶっ続けで聴いてて、集中力が持たない。BGM的に移動しながら聴いてたので、面白さが把握できたのかも知れないが。音源に付属してた、セット・リストは以下。完全に正しいかはわからない。たしか"レフト・アローン"みたいなメロディもやってた気がしたが・・・。
(set list)
(set 1)Untitled /Strange Worlds/Tapestry from an Asteroid/The World is Waiting for the Sunrise/D-27/Big John's Special /Yeah Man /Springtime Again /The Shadow World /Over the Rainbow /St. Louis Blues /Lady Bird /Half Nelson /Celestial Road /We Travel the Spaceways /Greetings from the 21st Century /
(set 2)untitled /D27-11 /I'll Wait for You /El is the Sound of Joy /Love in Outer Space /'Round Midnight /untitled /Outerspaceways INC. /Door of the Cosmos /When There is no Sun /We Sing this Song to /Space is the Place /There Other Worlds... They have Not Told You of...
2007年12月01日 11時17分17秒