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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

げっちゃ。
仕事で使ってるかばんの肩掛けが壊れた。かばんの金具にはめるジョイントが外れてしまったという。もともと肩のクッションもほつれてたし、買い換えようと思ってた。
そうだ、ついでにかばんまで買っちゃえ。

もともと10年以上使ってたかばんなので、元は取ってるはず。次はある程度の金出して、ブランドもんでも買うかな・・・と思ったのが今朝のこと。

しかし10年間かばん買ってないので、どこに店があるのか良くわからない。もともとぼくは、興味ないものはまったく目に入らない。
子供の頃から親に、「お前は本屋とレコード屋以外の場所は、まったく知らんね」と呆れられてた。どこかの場所を説明するとき、その2種類以外のランドマークをまったく知らない(自分としては、気づいてない)ため。

そんなわけで、かばん屋がどこにあるかわからない。10年前にこのかばんを買った店はつぶれてるし。唯一知ってるのが、有楽町にあるサムソナイト。出張行くとき、スーツケース買ったから覚えてた。

「有楽町か・・・めんどくせーなー」
憂鬱な気持ちで、西武新宿駅に下りる。メルツバウの新譜を買いたかったもんでね。

駅前の簡易店へ目が行く。ちょうど、かばんの安売りしてたんです。

・・・・これでいいや。
ざっと見渡して、そこそこ物が入りそうなかばんを買う。4800円でした。

当初のコンセプトと真逆の方向に行ってますが、気にしない方向で。
安物買いの銭失いになるかどうか。今後の報告をお待ちください。

今夜のBGM:Frank Zappa"Packard Goose Medley"(1988)

 今日、どっさり買ったブートの一枚。改装セールで安売りしてたんです。"Copenhagen DAT's 1988"に収録。1988年4月25日のライブより。ツアーはフランスから西ドイツ、イギリスと回って唯一のデンマークでのステージになる。
 オーディエンス録音みたい。歓声が結構入ってる。しかしヒス・ノイズも無し。タイトルどおりDATの録音か。録音レベルが低く全体的にのっぺりした響きだが、十分に問題ない。

 ロックとしては人前でやった最後のツアー。聴きたかったんだ、この時期の音源を。強力リズム隊に5人のホーンを加えた豪華編成で、めちゃくちゃタイトな演奏を繰り広げた。ザッパは全てのライブを48チャンネルで録音してたと、なんかで読んだことある。
 バンドが空中分解しなかったら、日本ツアーの話もあったらしい。聞きたかったよ・・・。
 そしてザッパがもうちょい生きてれば、公式音源でこの当時のライブが通してリリースされてたろう。ザッパが最後のツアーに旅立った今、いつ1988年ツアーが発掘されるのやら。

 もともとは大統領選挙に引っ掛けて企画されたツアーだが、ヨーロッパではより代表曲の連発になったのでは、と推測してる。ブートをまったく追いかけておらず、いまだに全貌がイメージわいてない。
 この日は本ツアーの新曲群が前半でつるべ打ち、テキサス・モーテル・メドレー(ビートルズのカバー集)も披露され、"ピーチズ"や"ソファ"などぼくが好きな曲を連発な、おいしい選曲になっている。
 まだ全部聴いてないが、本編は"天国への階段"(ZEPのカバー)で終わるようす。アンコールが数曲で、ラストが"インカ・ローズ"かな。完全版音源だといいな。

 前置きがひたすら長くなった。"Packard Goose Medley"。オリジナルは"ジョーのガレージ"に収録された。1988ツアーではべらぼうに速いテンポへ変わり、ザッパ得意のユニゾン気味にアレンジされた。
 もともとこの曲好き。だが、ブートのビデオで(たしか、イタリア公演)見て、あまりのかっこよさにぶっ飛んだ。CDで聴きたかったんだ〜。

 つっぱしる勢いが気持ちいい。ザッパが「真実は美じゃない。美は愛じゃない。愛は音楽じゃない。音楽が一番だ。」とスマートに宣言し、一気に後半のクラシック(ストラビンスキーとバルトーク)のメドレーへ雪崩れる。
 ああ、やっぱりライブを見たかったよー。
2006年10月14日 23時09分56秒
ぷくぷー。
最近、おならが良く出る。なぜだ。タバコを沢山ふかし、息を胃に入れまくってるせいかと自己分析してみる。たぶん、この分析は間違ってるだろう。

今日、移動中に喫茶店でi-pod聴きながら一休み。ふっと気を緩めたときに、「ぶほっ」と・・・。聴こえない、聴こえない。音楽で何も聴こえません。
しらんぷりしてコーヒー飲んでました。

そのとき読んでたのが「オーストラリアー多文化社会の選択ー」(杉本良夫:著/岩波新書/2000年)。
オーストラリアの他民族文化ゆえの個人主義の社会システムやメンタリティについて概論的に述べた本。すいすい読めた。

興味深かったのはオーストラリアの選挙制度。同書によれば、全員投票が義務であり、投票に行かないと原則50豪ドル(5000円くらい?)の罰金だそう。イタリア、ギリシャ、ベルギー、ルクセンブルグなども同様の制度らしい。初めて知った。こんなやり方もあるんだね。

今夜のBGM:山下達郎"夜翔ーNight Fly-"(1983)
 達郎のアナログ録音で頂点に立った傑作"Melodies"に収録。ファンクラブ会報での事故解説では、フィリー・ソウルを下敷きにシャイ・サウンド路線を狙ったという。ユニヴァーサル・スタジオで製作された、カール・デイビスがプロデューサーのジーン・チャンドラーやウォルター・ジャクソンを意識したようだ。聴いたことなく、ピンときてませんが・・・。

 ブラスや弦を入れたため、いまだと多弁に聴こえると達郎はぼやく。たしかにゴージャスなアレンジ。とはいえイントロのグロッケンとハープ、弦やピアノなどが織り成す緻密なイントロの素晴らしさは格別だ。
 帰宅途中、i-podで聴きながら公園を歩いてた。街灯がふっと暗闇を照らす薄明るい光景に、イントロの響きがロマンティックにハマってめっちゃ気持ちよかったよ。
2006年10月14日 00時22分51秒
DL。
先日の日記に書いたゴラン・イワノヴィッチ・グループ、気に入って片端からライブをDLしています。いかん。前にphishへはまったときと同じだ。あの時はネットを徘徊して、CD100枚くらい落としました。
しかし落とすだけできちんと聴けてないことに気づき、慌ててDL辞めました。また同じ事を繰り返さぬようにせねば。
とりあえず最初に落とした公演を繰り返し聴いてます。ある程度曲を覚えたら、あとはバリエーションを楽しみやすいと思うので。

なにはともあれ今はブロード・バンドだから、DLもすこすこ出来て気持ちいいですな。ナローのときは、一晩中落とし続けてもCD数枚分がやっと、ってくらいなのに。夕べは数時間で3公演分くらい達成。所有欲を妙にくすぐります。

いかんいかん。聴ける分だけ、ちみちみ入手せねば。といいつつ、今これを書いてる裏で、ちゃくちゃくとDLが続いているのですが。説得力ねえなあ、自分で書いてても。

今夜のBGM:The African Brothers"Sakatumbe"(1970)
 アフリカはガーナのレア音源を集めたコンピ"Ghana Soundz vol.2"に収録。もとはシングルで発表されたもよう。一言で表現すると、アフリカンなJB。JBそっくりの「んぎゃーぉ!」って裏声シャウトまで取り入れてる。

 アレンジはハイライフ・スタイルらしい。どういうのがハイライフか、きちんとわかってないもんで。タイトなビートが同じパターンを延々繰り返し、ギターがひたすら上下する。このギターがハイライフかな?
 たぶん、ほとんどコード・チェンジなし。やみくもにずぶずぶのファンクで突き進む。オリジナリティの観点はともあれ、単純なトラックのかっこよさはピカイチ。JBに勝るとも劣らないリズムの強靭さが心地よい。
2006年10月13日 00時22分22秒
とりあえず。
次のデートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデンの新譜は"FRANZ KAFKA’s AMERICA"というタイトルらしい。
「お、"フランク・ザッパによるアメリカ"?!ひねってるなー。こいつは聴くのが楽しみだぜい」と、ぬか喜びしてしまいました。

いや、そんだけなんですが。今日は日記のねたが無い・・・。

Goran Ivanovic Group"Balkan Healer"(2006)
 Internet Archiveからダウンロードした音源。マサチューセッツ州のレストランらしき、Johnny D'sで今年の7月5日のライブで録音された。

 Goran Ivanovic Group(以下"GIG")のHPはここ。ユーゴスラビア出身で今年28歳のギタリストらしい。

 GIGの音楽性はマケドニアやブルガリア、セルビアの音楽性を踏まえ、クレツマーの要素を含む、って解説をネットで見かけた。アドリブは無論あるが、ユニゾンで一気に雪崩れるところはアラブ的なサウンドの印象もあり。
 GIGのメンバーはGoran Ivanovic (g), Doug Rosenberg (reeds), Matthew Ulery (b),Michael Caskey (ds)。アルバムが一枚、結成は2003年らしい。CDbabyで手に入る。

 スピード感が気に入った。今夜はこの曲を。きっちり音を弾ませるタイトなギターに寄り添って、サックスとベースが絡んだ。バンドが一丸となっての疾走がかっこいい。ずしんとベースが吼え、複雑にメロディがユニゾン気味に上下する。
 ザッパとアレンジのパターンが似てるが、毒や変拍子を強調しない。民族音楽の要素を混ぜこみ、爽やかにまとめた。今のアメリカン・ロックの流行は知らないが、たとえばグランジみたいな汚れは皆無。一本気に音楽と向かい合った。

 この曲でもあまりソロを前面に出さない。全員のアンサンブルを基調に、ぐいぐい前にのめる。鬼怒無月が好きな人は楽しめそう。フリーさは控えめだが、スワンプ路線をライブで披露してた数年前のボンフルを連想した。すなわちプログレの香りもほんのり。
2006年10月11日 19時59分08秒
読書の秋。
ブクログを始めた。http://booklog.jp/
正確にはしばらく前に始めてみたけれど、パスワードがわかんなくなって更新不可能に陥り中断せざるを得ず。やむなく今回、あらたにアカウントを取り直した。
ブログという手段はあまり興味がない。トラックバックといったコミュニケーションがぴんと来てないせいか。

でも、これは面白いや。なにより小さい表紙が表示されるあたり、ミニチュア本を集めてる気分に。そういう収集癖はないはずだったんだがなあ。
また図書館に通ってあれこれ読みたい気分なため、読んだ本メモにちょうどよさそう。しかしこれ、自分の本棚を公開する気恥ずかしさもあるな。

今夜のBGM:Soft Machine"Moon in June"(1970)
 "Third"に収録。ソフツへさほどの思い入れ無い。正直なところ。棚をぼんやり見てて、久しぶりに引っ張り出してきた。この盤だと1曲目がもっとも好きだが、幻想的なムードのこれを今日は聴こう。
 
 ホッパーのベースやワイアットのドラムはタイトだが、なんでこんな不安定な響きなんだろうな。ミックスのせい?上滑りするように演奏が漂う。マイク・ラトリッジのオルガンも、どこか落ち着き無い。
2006年10月11日 00時11分57秒
嗚呼。ダブり。
3連休最終日。昨日までの疲れがどっと出て、今は家で静養中です。今日も行きたいライブあったけど、た、体力が・・・。何事にもくじけない強い気力と体力が欲しいものです。

さて。まーた。やっちまった・・・。
CD屋で安いなーと思って買った盤、家に帰ってチェックしたら・・・持ってました。うがー。ジャズはもう、新しいの買う前手持ちの盤を、なるたけ繰り返し聴いてから買おう。似たようなタイトルなうえに、いっぱいアルバム出してるから、何がなんだかわかんなくなってくる。

ダブって買っちゃったのはコールマン・ホーキンズの"Hawk Eyes!"。しかし2枚を見比べて不思議なことがある。ジャケットの色味が素人目にも違うぞ。便宜上、もともと持ってた盤を【A】、今回ダブり買いを【B】として話を進めます。

違いを羅列してみましょう。
【A】はコントラストがくっきり。【B】はジャケットの色が濃い。
【A】のジャケットは見開くと、オリジナル盤から転記したライナーのみを記載。【B】は曲目やクレジットも書いてある。
【A】のマトリックス番号は"OJCCD-294 l3320P"で、【B】のはOJCCD-294 S7C15C。

*言い忘れましたが、どちらもアメリカOJC盤です。(P)表記はどちらも1987年。【A】にはデジタル・リマスターのクレジットあるが、(P)表記が同じでマスタリング担当者がどちらもフィル・デ・ランシーならば、単なるクレジットの違いとしか思えない。おそらくどちらかがセカンド・プレスだろう。音質はぱっと頭を聞き比べてみたが、違いがわからない。

しかし悔しいので、両方を良く聴き比べてみた。ふと気づくと、ベースの位置が違う。【A】がモノラルで【B】がステレオ・ミックスだ。繰り返し聴くと、フレーズが微妙に違うことに気がついた。
気になったのでネットで詳細に検索してみる。英語で書かれたファン・サイトへ行き当たる。コールマン・ホーキンズへ熱狂的にのめりこんだ、イリノイ州に住むヴァレリー・ガーファなる人が管理人。きめ細かなディスコグラフィーがすばらしい。

この盤に対する解説を拾い読みすると、どうやら【A】はOJCがプレスティッジからマスターを購入、機械的にデジタル・マスター化した盤のようだ。ところがよくよくチェックすると、それは没テイクのマスター(すなわち、別テイク)だそう。ホーキンズの息子な、デイヴ・ホーキンズの指摘でOJCが【A】を回収、新たにプレスしたのが【B】だそう。

【B】は当時のLP時代の習慣で擬似ステレオ・ミックスされた、ろくでもないマスターのみ残存。しかたなく使ったという。OJCの営業スタッフ、トミー・リピューマとのメールのやり取りがネットに上がっていた。
ガーファのサイトでは【A】と【B】の詳細な聴き比べデータまであり。すごいな。
思わぬところで貴重盤を見つけたぞ。大事にしなくちゃ、こりゃ。

■注■
今日の日記はダブり買いの悔しさを紛らわすため、ある部分からフィクションです。ゆめゆめ、全てを信用なさいませぬよう。切にお願い申し上げます。
2006年10月09日 19時29分24秒
ふらりふるほんや。
ライブ帰りに古本屋へ寄る。今日は何軒も古本屋をのぞいた。ブックオフみたいな新古書店とは、まったく違う楽しみがある。おっと驚く本へ出会うチャンスは、間違いなく古本屋のほうが大きい。値段へもおっと驚くことが多いんだけどさ。

ふらふらと棚を見ているうち、無性に植草甚一を読みたくなり、「ぼくの読書法」を買った。隣に並んでた別の植草の編集本で"収集"についてまとめたものと散々迷ったうえで。帰りの電車でぱらぱら読むが、どうも違う。ぼくが読みたかったのは"収集"のほうらしい。

だいたいにしてぼくは翻訳文学を面白いと思う比率が低い。文化の違いや文体の違い、なにより翻訳の文章になじめないせいかもしれない。だから植草が片端から紹介する洋書の話を読んでても、食指がなかなか動かない。要するにぼくは、「こんな本を買った」ってエッセイを読みたいんであって、その本の内容は大して気にしてなさそうだ。

コレクターへの憧れがある。ぼく自身はコレクターの気がないと気づいているから。・・・いや、たしかにCDはいつのまにかどっさりになってしまった。しかし根本的にコレクターとは違う。完璧さやまめさにかけているから。レア物を探しまくったり、オリジナル版を高いお金だして買うことはまず無い。その対象物に関する全てを買いあさろうと、リストを作ったりもしない。

根本的にコレクターは全てをあらゆるものを集めようとしなくては。ずぼらでいい加減でけちだから、目の前にお宝があっても、高いとつい・・・後回しにしちゃう。とりあえず内容を知らなくても、安くて面白そうなほうを買っちゃう。それで新たな音楽に出会うこともあるから、この行動原理を変えないと思う。これからも。

植草の本を読みたいなと思ったのは、彼の行動原理にシンパシーを感じたからかもしれない。実際のところは知らないが、少なくともエッセイを読んでいると、彼は何かを探して買ってはいなさそうだ。

本を買う行為が目的になり、あたるを幸い買い込んでいく。だから「どうも内容にのめりこめないなあ」と心の中でつぶやきながら、買った本をぱらぱらと眺めていた。

今夜のBGM:Art source village"エマ"(2001)
 Art source villageは日本のバンド。ngのイベントで出会った。静謐なシンセと漂う歌声が心地よく、一発で気に入った。これはその編成になる前、唯一リリースされた彼らのプレスCD"Smell"に収録されている。
 ちなみに彼らは現在、解散したのかHPがさっぱり更新されない。また彼ら(彼女らかな)のライブを聴きたいな。

 "エマ"は生演奏が基本になっている。淡々とドラムが刻み、ふわりとギターとベースが動く。うわすべるようなボーカルが、ドリーミィに漂わすメロディが、とても好きだ。
2006年10月08日 23時51分56秒
うとり。
ここ数日、仕事から帰って、ベッドでそのまま転寝すること多し。気がつくと深夜でそのまま寝たおしてた。時間もったいない気もする。しかし本読んでて、ふうっと睡魔へ引き込まれる心地よさには勝てん。

仕事帰りに数冊、本を買ってしまう。そのうち、栗本薫"快楽の都"は読了した。
グインの110巻。いいヒキで終わるねー。続巻が楽しみ。しかしタイスの構造をグインが確認するあたり、RPGの伏線を読んでるかのよう。さて、続巻では下からたどり着いて、船で逃げることになるのでしょうか。

今は茂木大輔"オーケストラは素敵だ"(中公文庫)を読んでいる。
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の第一オーボエ奏者を経て、90年よりN響の主席オーボエ奏者と、プロフィールにある。解説で筒井康隆が絶賛してるので、読んでみようかと。

面白いよ。ギャグがふんだんにちりばめられ、ヨーロッパのオケが行うオーディションのさまや、N響での楽団員生活を軽い筆致で綴る。もうちょっと詳細に読みたい気もする。あっという間に読めちゃいそう。
似たようなテーマで、欧州かアメリカの演奏家が書いたエッセイって出てないものか。読んでみたい。探してみるかな。

さらに買ったのが、アルクからの単語学習本"キクタン"。CD付きで"単語が英→日で順に読まれ、聴いて覚える英単語本"の触れ込み。簡単に語彙を増やせられたらいいなー、と。簡単にって段階で、すでに間違っているが。

とりあえず聴いてみた。シンセの打ち込みジャズ・ポップがやかましく流れ、えらい早口で英単語と日本語が喋られる。16個の単語が1単位で、各1分半で読まれる。
1単語あたり1秒。ブランクも入るので。・・・このスピードで聴いて覚えられるなら、そもそも苦労しないよな。まずは三日坊主目指してがんばりますかね。

今朝のBGM:ステリオス・カザンジディス"チャンドリミン・ウストゥネ"(?)
 日本語解説付きでアオラから2005年に出た"ギリシャ音楽の巨人たち"シリーズの2枚組みに収録。

 カザンジディスはギリシャのポップ歌手。50年〜96年あたりまで活動したらしい。ジャンルはライカ。代表的歌手とある。解説によればレンベーティカをギリシャ世界の暗い面について歌ったもの(日本で言う演歌かな?)と説明し、ライカは歌謡曲にたとえる。
 
 ギリシャ音楽は知識がない。変拍子を混ぜたポップスって聴いたことがあって、興味は前からあった。実際この曲も4拍子+奇数拍子のようだ。アラブ音楽に通じる粘っこさと揺らぐグルーヴを感じてしまった。実際にどの程度関連あるのかは知らない。地中海経由で交流あっても不思議なさそうだけど。

 バイオリンのイントロに載って、ユニゾン風にいっせいにバッキングが進む。パーカッションとバイオリン、ベースと・・・あと、なんだろ。バイオリンより音域低そうな楽器もかぶっていそう。楽器編成が読めない・・・。
 少々癖のある節回しで、最初はなじめなかった。なんとなく耳に残って繰り返し聞いている。歌はコブシを軽くまわす程度。朗々としてるが変に歌い上げない。

 この曲はサビの"らんび〜らんび〜"って部分のメロディとリズムが、ぼくの耳にはひねって聴こえ新鮮だから楽しい。旋律もきれいだし。今のギリシャ・ポップがどんなものか知らないが、はまったら面白そうだなあ。
2006年10月07日 09時20分53秒
まいるす。
マイルス・デイビスの自伝の上巻を通勤時間とライブの休憩時間中に読了。とっつきやすい翻訳で、ばばっと読んだせいもあるが、2時間くらいで読めた。しかしもっと音楽の話が読みたい。ほとんどが金と黒人差別への怒りと、ドラッグとの戦いに終始する。上巻はマラソン・セッションの直後ぐらいまでだが、このセッションの描写って、たった数行だもん。どういうセッションの状況だったか、知りたいのに。聞き書きの自伝だが、もっと音楽についてつっこんでほしかった。

たった数ページだが、ノネット(「クールの誕生」)について、いくつかアレンジ上の工夫を書いてあったのが、一番面白かったな。マイルスを聴きたくなった。さああて、i-podに今からマイルスをつっこみ倒すかな。

音楽関係の話では、バードが絶賛とともにいくつも描写が出てきて興味深い。パーカーはほとんど聴いてこなかったが、改めて聴きたくなった。

今夜のBGM:Bird and Diz"Mohawk(Master take)"(1950)

 というわけで、パーカーとガレスピーのセッションアルバム"Bird and Diz"より。ドラムがバディ・リッチ。確か彼目当てで買ったような気がする。ピアノがモンクでベースがカーリー・ラッセルの5人編成。
 テンポがむちゃくちゃ早いわけじゃない。タイトなドラミングがしゃきしゃきと刻む中、パーカーとガレスピーが交互にせわしなくアドリブを取り倒す。モンクは後のタイム感をうかがわせるが、ここではスイング寄り。
 
 パーカーのソロはタンギングをそこここで割愛する、滑らかなフレーズ。いいなー、とは思うが、絶賛するまでのめりこめない。今はライブ帰りで、気持ちがさっきの演奏へ行っちゃってからな。改めて、じっくりパーカーも聴いてみなくちゃ。とりあえず"チェロキー"と"ココ"をきっちり聴いてみたい。未体験なのです、恥ずかしながら。
2006年10月03日 23時44分41秒
しゃいねす。
細野晴臣のライブDVD"東京シャイネス"を見てる。あ、まだ見終わってません。あまつさえ、最初の6曲くらい聴いた後で、いきなり副音声の鼎談(細野+鈴木+浜口)のほうで見はじめる極道ぶりです。だって、早く鼎談を聞きたかったんだもん。

これは細野のファン向け。もし今から彼の音楽を聴き始めるならば、迷わずぼくはオリジナル盤を薦める。しかし、細野のファンならば・・・しみるよ、間違いなく。
選曲もカントリーな演奏も、かなりノスタルジック・テイスト。ゆったりと提示される各種の演奏は、古くからのファンほどしみじみしそう。細野の風貌はなんとも・・・歳とったなあ。
ちなみに隠しトラックあり。メニューであちこちをクリックして気がついた。

ライブ映像を最初から聴いてたとき。あっというまに飽きて、ライナー読みながら斜め見してた。カメラのいくつかは、明らかにピンボケ。さらにカメラ・ワークもせわしなく、いまいち寛げない。細野のアップか、ロングでひいたときか、いずれにせよ動かない絵のほうが落ち着く。けれどもステージングは別に派手なところがない。すると・・・飽きるのよ。映像に変化がなくて。

しかし。"Lotus Love"のイントロが始まった瞬間、ぐっと目が吸い寄せられた。音楽が刺激的なせい。あの曲をカントリー・タッチで和んで弾く。揺らぐ暖かさが強調されたアレンジは、つくづくすばらしかった。

この演奏、ライブで聴きたかったよ。あー、またやらないかな。ライブハウスのスケジュールばっかりチェックしてると、ホール・コンサートの情報に疎くなってしまう。
前売り買うのは嫌だし、平日に慌てふためいて開場時間に一喜一憂するのも好みじゃない。
とはいえっても、この演奏は別。ホールのきちんとした音で聞きたい。
だって、ぼくのしょぼいPCだとベース音がさっぱり。アンサンブルの音に徹底した不満ある。きっちりしたCD化、されないかなー。
2006年10月02日 23時38分39秒
箇条書き。
・昼から雨:
 用事を片付けきれず、家で寝ていた。なんたるこっちゃ。

・体力:
 昼寝のおかげで、やっと回復してきた。

・250年:
 モーツァルトが生誕250周年だそう。まだ、そんなもんなのか。さらに昔ってイメージがあった。

・中世音楽:
 いまだにイメージに合う音楽が見つからない。今日、一枚買う。・・・うーん、ちと違う。

・ムーンライダーズ:
 映画が発表になるらしい。タイトルは"Passion Maniacs"。今日現在でトップ以外は何もなさそう。これから何がアップされるのかな。

・ネットで祭りが起こってるらしい。難しいですね。いろんなことが。
 恐縮ながら関連のリンクははずさせていただきました。意見はいろいろあるのですが、長くなるので割愛します。

今夜のBGM:Van Morrison"Autumn Song"(1973)
 "Hard nose the highway"に収録。右足はアイリッシュ、左足は黒人音楽へどっぷりつかり、喉から搾り出す歌声が好き。ある意味どれを聞いても一緒だけど、どれもが違う。こういうタイプの音楽は、じわじわと良さが染み出してくる。

 何の気なしに今日、この盤を聴いていた。のどかなテンポだが、前へ進むスピーディさが素敵。ギターのオブリ、サックスのリフ。そしてサビのメロディ。全てが心地よい。10分くらいあるが、長さが気にならず聴ける。
2006年10月01日 19時33分53秒