ぐいぐいっ。 |
残業〜。どうもこのところ、ばたついております。仕事帰りの電車の中は、i-podで気分転換。しかし仕事モードのときは、なにを聴いてもいまいち楽しめない。こんなときはゴア・トランス。4つ打ちテクノで力技の気分転換だ。 大き目のボリュームでテンションを上げ、仕事のくさくさ気分を吹き飛ばす。
足では軽くリズム。さらに掴んだつり革をリズムに合わせて、ぶんぶん振る。顔は無表情のまま。心なしか、左右に立ってる人が遠ざかった気がする。 よく考えると、危ない人かなあ。
4つ打ちの規則正しいビートってのがダメな要因だろか。ザッパでも聴いて、変拍子でぶんぶんつり革を振った方が、危なさは軽減されるだろうか。
今夜のBGM:Barney Kessel"Who can I turn to"(1965) フィル・スペクターのレーベル、フィレスのサブレーベル"Emerald"からリリースされた"On fire"に収録。エメラルドからリリースされた盤は、結局これっきりとなった。 ジャズ・ギタリストのバーニー・ケッセルが、ばりばりのポップスなフィレス系からリリースあったのは、当時のスペクター・セッションにバーニーが参加してたせいだろう。一連のセッションを勤めたレッキング・クルーのメンバーだったはず。
バーニーがフィレスでのセッションをどう思ってたかは知らない。ただし演奏的には、不満が残ったのではないか。おんなじフレーズを重ねて、厚みを出すのがスペクターの手法だったから。 ネットでバーニーのディスコグラフィーを見ると、本盤のリリース前後にあんがいブランクある。 "Contemporary Latin Rhythms"(1963)から65年の本盤"On Fire"まで飛び、さらに次は67年の"Guitar Workshop"まで飛ぶようだ。このディスコグラフィーが正しいなら、本盤はずいぶん中途半端な時期にリリースされたことになる。 スペクターのセッションに参加する代わりに、ジャズのアルバムをリリースしてくれ、って取引でもあったのか。
本盤はクラブでのギター・トリオ編成によるライブ。クラブでは演奏を続けてたんだろうね。観客は演奏途中も、べちゃくちゃ喋ってるのが分かる。静かに聴けよな、ほんと。まあ、これこそが当時のジャズに対する姿勢だったのかもしれない。BGMとしてバーニーの演奏を楽しむなんて、贅沢な話だよ。
この曲では後ろでコップのぶつかる音が、かすかに響く。元はミュージカルの曲だそう。あくまで主役はギター。ベースやドラムは、寄り添うようにそっと音を重ねる。 静かでロマンティックな演奏を、観客はうっとり聴いてたのかな。演奏が終ると拍手が飛ぶ。20〜30人はいそうな感じだ。 |
2006年02月13日 23時45分53秒
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