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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

るるるる。
文藝別冊の「大瀧詠一」を読む。読んでなかった再録が多く嬉しい。今のインタビューをもっといっぱい、さらにさらに音楽ネタを!って要望はあるけれど。
大瀧詠一をどうして音楽の観点から語らないんだろうね。本人とリンクしないコラムやエッセイってのも、物足りない。

たとえばレコーディング日記。どんな風に曲が録音されたか、とても知りたい。アレンジの変遷とか、それこそそれぞれの曲の緻密な分析とか。本人に語らせると、講座になってしまうから。それはそれで面白いんだけど、やっぱりアメリカン・ポップスの話が聴きたいんだ。

彼の音楽を語るのに、アメリカン・ポップスの視点だけでは上っ面なのかもしれない。でも、あの博覧強記をもっと分けて欲しくって。いっそ、山下達郎ととことん語り合った本が出ないかな。渋松の本みたいなやつがさ。

今夜のBGM:大滝詠一"カナリア諸島にて"(1981)
 "ロング・バケーション"に収録。もう24年前のアルバムなのか・・・信じらんないなあ。この盤は今まで、何回聴いたかわからない。それでも聴き足りなさが残る。本当に素晴らしい音楽だ。めちゃめちゃ大音量で聴きたい。

 サビのメロディはビーチ・ボーイズ"Please let me wonder"の引用。ずうっと前の新春放談で大滝詠一が言うの聴いて、ひっくり返った。ぜんぜん気がつかなかった・・・おれはいったい、この盤のなにを聴いてきたのかって。
2005年11月30日 00時24分55秒
じりじり。
ふと思い立って、i-podにスティーヴィー・ワンダーを片っ端からぶち込んでみた。けっこう時間かかるな。すでにi-pod20Gは一杯なので、聴かないやつを消していく。

ふと気がつくと、一回もi-podで聴かずに消す曲もあんがいあった。
このままスティーヴィーも聴かずに、はみ出す運命なんだろか。

ああ、i-podにミュージシャン単位でシャッフルかける機能欲しいよ。アルバム横断でランダム再生したら、面白いだろうに。

今夜のBGM:P-Funk All Stars"Don't dance too close"(2005)
 といいつつ、BGMはまったく関係ない盤から。先日購入したP-Funkの2枚組の新譜"How late do you have 2BB4UR absent?"に収録。Disc-2の1曲目です。女性シンガーBelita Woodsをフィーチュアした曲だ。

 この盤、いいわ〜!最高っ。P-Funkを期待したら、はずれだと思う。根本のネットリさがないからさ。だけどファンク風味のソウルを聴くには、抜群の盤だと思う。まさにP-funk all starsだね。この名義の1stも、なんだか妙に軽かったもの。

 演奏はBaughn Wilsonなる人の打ち込みらしい。詳細経歴は知らん。きらびやかなアレンジを志向しつつ、カチカチな聴覚のミックスに堕することはない。わさわさわさっとボーカルが絡みあう、軽やかなファンクが聴ける。 イントロのリフがかっこいいな。スローにしたら、スウィート・ソウルになりそう。だけどここでは、いさぎよく胡散臭くお洒落なファンクネスを保ってる。
2005年11月29日 00時40分27秒
ずぶっ。
菊地成孔の新刊本「セレクション〜ロックとフォークのない20世紀」を読了。というか、思い切り飛ばし読み。
中の対談以外、いわゆるレビューは菊地が書いていない。選盤には主体性を持ったらしいが。
挿入される菊地とレビュワーの対談は、かなり削られたエッセンスのみらしい。・・・本末転倒じゃん。

菊地成孔のへ興味と、その趣味への興味と、そして選ばれた盤への興味と。その好奇心でもって買う人が多いはずなのに。
全ての好奇心を満たすには、この本はあまりに本末転倒になってしまった。盤のレビューなんていくらもある。この盤で選ばれたのは、さほどマニアックじゃない。

ちなみに本書を読んだ印象ですが。ダンス・ミュージックと夜遊びに似合う音楽。あくまで快楽としての王道の音楽。そんな趣味かな、と漠然ながら思いました。前半の黒人音楽とポップスの部分がね。
クラシックは読んでて、単純に好奇心が刺激される。知識がぼくにまったくないから。ラテンもそうだな。
ジャズは・・・ひねってると思うよ。これはもうちょいじっくり読みたい。知ってても、聴いたことない盤が多いからなあ。

ともあれ本書におけるレビューの価値は「菊地成孔がそのCDをどう評価し、どう解説するか」にあるはず。少なくともぼくは、そう期待して本書を買ったのに。

ならばどういう本にすればぼくの興味が満たされたか。
簡単だ。
ぜんぶ対談のテープ起こしにすればいい。それでオッケーだ。

何度も言うように、盤のレビューなんてどこでも読める。インターネットがこれだけ発達した今、レビュー本の価値は15年前・・・いや、10年前に遡るだけでいい。昔と比較し、あまりにもレビュー本の重要性が下がってる。

しかし、10年前か・・・時の流れの速さに、愕然とする。ぼくが子供の頃、21世紀って薔薇色で未来世界の象徴だった。そして2005年も終わろうとしてる今。少なくとも携帯とインターネットだけは、ガキの頃には想像できないほどに、日常化してる。日常化のしたたかさにも感心するね。

今夜のBGM:Paul Midon"State of mind"(2005)
 最初は上記の本でレビューされてる、カーティス・メイフィールドの"スィート・エクソシスト"について書こうとした。ひさびさに棚から引っ張り出して聴いたよ。いやー、タイトル曲のプリンスへの影響度、最終曲のきらびやかなストリングス。すっごくいいです。

 でも、これ。かれは新人黒人シンガーかな?詳細経歴は不明です。アルバム"State of mind"に収録。彼はボーカルと作曲、ギター関係を演奏した。
 しょっぱなから炸裂する、アコギのかき鳴らし。がっしり揺れるグルーヴに、まず連想したのはキザイア・ジョーンズの影響だった。

 ふっと考えたんだ。キザイアの1stっていつだったかな。1992年?・・・げ、もう10年以上前か。と、時の流れの素早さに、驚いたってわけ。日記の後半にリンクしてみました。
 
 ポールの歌はまあまあ。リズム感がいい。ドラムもベースも廃し、アコギのストロークと微かなエレキギターのオブリが産む、しぶといグルーヴにやられました。
2005年11月27日 14時43分01秒
ぼー。
鼻風邪と微熱が、ぼくの身体の中で猛威をふるってます。もう今日の予定は全部キャンセル。寝るよ。こんな時間から何で日記かいてるかというと・・・おとなしく寝てるのが、もったいなくって。

渋谷毅"エッセンシャル・エリントン"(1999)を聴いてて、マスタリングの出来が気になった。ソロ・ピアノは文句なし。ところがサイドメンが入ったテイクも同じテイストでマスタリングしたから、どうも輪郭がボケて聴こえる。しゃきっとエッジの立った音にして欲しかった。

演奏には文句ないよ。この盤、ロマンティックなジャズがつまった、飛び切りの一枚だ。
しかし、音質が・・・こういう風に思うの、いつからだったろう。リイシューでリマスターって言葉が一般化してからか。

昔は音質なんてどうでもよかった。音楽さえ良ければ。だって60年代のアメリカン・ポップスやソウルに夢中だったから。今でももちろん好きですが。この時代の音楽に対して、音質向上を求める熱意は買う。良くなると嬉しい。しかし音質に拘りたくない、へそまがりの一面も常にある。
もともとこの手の音楽は、AMラジオのエアプレイを想定して売ってたはずだから。

AMラジオに音質求める人はいないよね。中域がぐっとファットな音こそが、聴いてて沸き立つはず。超高級なオーディオ買って、AMラジオの音質求める人はマニアだけだろう。

なにが言いたいかっていうと・・・上で書いたマスタリングは、オーディオ側でもある程度改善できるはず。しかしオーディオ側に投資の方向へ行きたくない。単純に、それだけ。
自戒として「音質に贅沢言うな。音楽よければいいじゃないか」と、自己洗脳を日記に書いてみました。

量より質。そうなっちゃうのかな、嗜好って。量も追っかけたい。数の蓄積を踏まえた、分厚い経験からにじみ出る『質』に憧れる。

今のBGM:渋谷毅"passion flower"(1999)
 "エッセンシャル・エリントン"(1999)に収録。ここでは渋谷のピアノと、松風鉱一のフルートがデュオで絡む。上で音質を文句つけたが、ここではふっくらしたミックスが、フルートのブレス・ノイズを丸めてて良い効果を出した。

 作曲はビリー・ストレイホーン。彼がエリントンの彼氏じゃなかったっけ?違ったかな?渋谷のピアノはどこまでもロマンティックで、優しく暖かい。音のタッチがふくよかなんだ。呟くように言葉を紡ぎ、そこへ松風の柔らかく歌心に富んだフレーズが絡む。いいねえ。ジャズだ。
2005年11月26日 10時04分49秒
ぐすぐす。
はい、風邪気味です。鼻風邪です。またやっちまったい。ここんとこ、風邪引かなかったのに。とりあえず職場で、葛根湯呑んで頑張ってます。

今日は直帰。んで、ライブ。それまで時間あったので、漫画喫茶で仕事してました。静かだし、タバコ吸えるし、飲み物もある。持ち込んだノートPCの電源まである。あんがい便利だなって気づきました。

しかし気が引けるので、こそこそ静かに仕事してメール送ってたのに。
はす向かいの席で、携帯で喋ってるサラリーマンがいる。うるせーなー。

「あ、すみません。今、ちょっと出先で忙しくて」

・・・あのなー。だったら電話出るなよ・・・。

今夜のBGM:Professor Longhair"Tipitina"(1971)

 脈絡無く、ニューオーリンズのプロフェッサー・ロングヘアです。なんとなく棚から引っ張り出した。ライノから1991年に出た盤"Mardi Gras in Baton Rouge"に収録。これってベスト盤かな?解説が英文で読むの面倒なため、詳細不明です。

 ニューオーリンズのセカンド・ラインは、さほど思い入れが無い。しかしムードそのものは、たまに聴くと気が浮き立つね。これはイントロのグルーヴやピアノのメロディがいかしてるんだ。
 じきにすっとんきょーな歌声が出てきて、こけるのですが。
2005年11月26日 00時39分24秒
うっがー。
ウイルス駆除と関連ソフトを新しく買った。前に買ったのは、サービス終わっちゃったんだよ。しかしなんで、PCソフトの箱ってのはでかいんだ。CD-Rとマニュアルだけなら、もっと薄く小さくしてくれてもいいやん。万引き防止と高級感演出かなあ。

とにかくインストールに時間かかる。なんでこんなかかるのや。
しかも終わったあとは完全スキャンしろだぁ?重要なのはわかるよ。でも、せめて全部で10分くらいで終わらせてよー。たのむぜ。平日に、そんなまとまった時間は取れないの。ああ、眠たい。
今も日記書いてる裏で、インストールをえんえんやってます。早く終わんないかなー。こうして別作業してるから、よけい終わんないのかも。

今夜のBGM:Frank Wess"Star Eyes"(1960)

 プレスティッジのサブレーベル、ムーズヴィルの8番。まさにBGMで、さっきからこの盤を何回も聴いてます。アルバム"The Frank Wess Quartet"に収録。モノラルを擬似ステにしたミックスがどうも馴染めない・・・。

 この曲はスタンダードかな?イントロのフルートとピアノ、シンバルを叩くアンサンブルがお洒落です。
 ピアノはトミー・フラナガン。軽やかなアドリブのメロディで小粋に飾った。あ、主役はフルートのウェスですが。
 ベースのエディ・ジョーンズって有名なのかな?地味ながら、味のあるランニング・ベースを奏でてる。
2005年11月22日 23時49分48秒
ようよう。
カラーコピーをとるため、深夜のコンビニへ。家に帰る途中、「なんか忘れてるよなー」と首をひねる。
家に帰って、風呂入ったあとに思い出した。

酒を買い忘れてるじゃないか・・・。

一度に二つのことが出来ないなんて。よよよ。

今夜のBGM:Tommy Roe"It's now winter's day"(1966)

 ソフト・ポップスを一発。トミー・ロウはベスト盤がCD化されてるくらい?どうも最近、このての再発情報に疎くなってます。
 これは1997年にユニバーサルから発売されたコンピ"Melodies for you"に収録。長門芳郎とニュージャージーの音楽ライター、ドーン・イーデンの共同編纂みたい。

 トミー・ロウの経歴は調べりゃ分かるけど、今日はくたびれたのでパスさせてください。とりあえずボーカルのアレンジはカート・ベッチャーです。コーラスのふわふわエコーでぶっ飛ばす感じが、もう気持ちいいんだ。アレンジもきらびやか。上手く聞き分けられないが、どういう楽器を使ってるんだろ。エコーの尻尾をまとって、するっと左右を飛び交う。
2005年11月21日 23時59分59秒
どぷどぷ。
久しぶりに舞台を見た。KARA COMPLEXの「調教師」@シアター・コクーン。
芝居に興味あるけれど、つい行きそびれてしまう。当日券でふらっと味わう、音楽ライブの楽しみを知っちゃったもんで。前売りを買うってのがめんどうなんだよ・・・。

唐十郎は何作か戯曲を読んだ。・・・正直に言います。何がなんだか分かりませんでした。入り組んだストーリーと、奔放な言葉の羅列と。
状況劇場や赤テントといった言葉に、アングラの空気に、恐れと憧れは常に持っていた。だけど実際の舞台は、いままで機会が無かった。

今回はシアター・コクーンで大掛かりな装置あり。アングラ色はほぼ無い。演出が内藤裕敬、出演が椎名桔平、黒木メイサ、窪塚俊介、北村栄基、木野花、萩原聖人といった顔ぶれと、有名な人ばかり・・・だろう。たぶん。テレビふだん見ないから。知ってるのは木野花だけ。すいません。

回転舞台を軸に、居酒屋の表と後ろがくるくる回る。両面を舞台に視点を変えて世界を見せる演出だった。下手には実際の水を使った湯船(?)が、芝居の大きな意味を持つ。役者がその中に、どぷぅって飛び込むんだ。
ありがたいことに下手の最前列で見られたので、とことんその様を楽しめた。

唐突に休憩あってびっくり。ずぶぬれになったのを、乾かす時間も必要なんだろうね。
実際の水をふんだんに使い、小道具でも水中花のコップがさまざまな場面で滴る。

舞台を見て初めて分かることがあった。
ストーリーはぼんやりあるが、あくまでも主役は役者の存在感じゃないか。
言葉の羅列でイメージを絡ませ、象徴に向かって進む。戦後の風景や世界観と、今風の服装や髪型のアンバランスには戸惑った。しかしウエットな人情や情念を不条理にもつれて膨らます、力技なセリフ立てはシンプルに面白かった。もっと早口にまくし立てると思ったら、あんがい間を取ったセリフだったな。

また、唐十郎の戯曲を読み返したくなったよ。図書館行こうっと。
ちなみ今日は楽日だったため、カーテンコールに唐十郎も現れた。通る声が小気味良かったな。

今夜のBGM:sim"dok"(2005)

 んで、夜はこのバンドのライブでした。simも初体験。実際にライブ見て、より親しみを感じた。ミニマルで電気仕掛けのサウンドは、ライブでもイメージは変わらない。けれど目の前で演奏を聴いたら、やっぱり空気が伝わるよ。
 1stアルバム"sim"に収録。エレキの爪弾きがいつしかタイトなリズムにうずもれていく。つぎつぎ降る電子音をまといながら。
2005年11月20日 23時56分13秒
ぽかっ。
今日はいい天気。昼間は日差しが暖かいな。先週も仕事でバタバタし、いまいち寝不足気味。今朝はぐっすり寝ました。目覚ましかけなかったら、一体何時まで寝てたやら。

昨日日記を書いてたら、罵詈雑言愚痴満載非難轟々な文章になってたはずが、ぐっすり寝ると穏やかな気持ちになるのは不思議不思議。鳥頭だということか。
なんにせよ、土曜の朝が一番嬉しいね。うっかり寝過ごすしたら土曜の昼になってる可能性ある、とても貴重なひとときです。

今のBGM:Merzbow"Spring Harp"(2004)
 HP用のテキスト書こうと、さっきからリピートさせてます。'Last of Analogue Session' に収録された、"Spring Harp"より。
 パワーマックで音楽を作る直前に、アナログで製作された未発表音源を集めた3枚組が、'Last of Analogue Session'。"Spring Harp"は98〜99年に秋田昌美の寝室で録音された。テキサスのレーベルからリリース予定が、没ったという。

 詳しい感想はいずれアップする予定のテキストにて。思ったよりコラージュ色が強い。朦朧とするほどハーシュを重ねるのでなく、すっきり個々のノイズを目立たせた。ダイナミクスにもメリハリあり。くるくる世界が変わる25分間のひととき。
2005年11月19日 11時06分33秒
すすわ。
シンガー・ソング・ライターは最近、新譜にすっかり疎い。SPA!の最新号を電車で読んでたら、「ポスト・ジャック・ジョンソン」のコラムあり。ジャック・ジョンソンすら、まともに聴いてないのに。もうポストの出現かい。

トリスタン・プリティマン、デヴィッド・ボイルズ、ジェイソン・ムラーズ、ラウル・ミドン、フォレスト・サン、ジェイムズ・ブラント、デヴィッド・グレイ、ウィル・コナー、ミック・ハートといった名前が並ぶ。
・・・一人も知らんなあ。とうさいさんなら、全員をご存知かな?

しかし人名って覚えづらいね。メモ代わりに書いては見たものの、一人も名前覚えられん。ジャケ写真載せればいいのに。

今夜のBGM:Boo Hewerdine"EVE"(1999)

 4thソロ"Thanksgiving"より。そういやバイブルも聴いたことないぞ。ブーはぼく、エディ・リーダーの音楽サポーターってイメージが強い。ろくに彼のソロも聴いてないからね。

 これはまさに今のBGM。やっぱ日記とテーマをあわせるべきかと。シンプルなギターの弾き語りがぐわっと弦やピアノも加わって温かく膨らむ。アレンジの発想を、ビートルズの"ストロベリ〜"に影響受けたってのは・・・考えすぎか。
2005年11月18日 00時05分40秒