うでー。 |
暑いですな。昼間、何もやる気しまへんな。誤算ですな。 この土日は溜まった用事を素早く的確に片付けたあと、夜は優雅にライブ三昧しようと画策しておりました。スケジュールばっちりつくったよ。 なのに。暑くて昼間の用事はほとんど終わらず。ライブも土曜日に行ったきりとなりました。
渋さ知らズの本は、土曜の午後に3時間あまりであっというまに読了。面白かったよ。いろいろの指摘や構成に疑問はあるけれど、出たことが嬉しいです。 ただし渋さ初心者の方には辛いかも。索引も事前情報も無しで、がんがん人名や言葉が出るので。
インタビューを多用した構成は、ジャズのソロ回しを意識したのか。しかしあの構成なら、せめて倍のボリュームが欲しい。インタビューを生かすと、字数のわりに情報量が減りがちだから。
これを土曜の昼さがりに読んだのが敗因でした。 スケジュールではこれ、チビズのライブへ行く電車で読もうと思ってたのに。読み出したら、止まんないんだもん。
今日は今日とて、ついついサンダル履きでレコード屋へ。サンダル履きは涼しいけれど、歩きづらいことが判明。ビーチサンダル、買おうかな。 下駄でもいい。鼻緒があったほうが、歩きやすそう。 けど、からころ賑やかだからなあ。ライブハウスで足踏みリズム取るには喧しくてマズいか。
今夜のBGM:Fernando Saunders/芳垣安洋"Tin tin"(2005) まだまだ未聴CDがたまってます。今日も買っちまった・・・あああ、時間欲しい。涼しい部屋もほしい。汗だくになって聴いてると、頭がボーっとしてきます。 昔は真夏でも部屋を閉め切って、大音量で聴けたのになあ。もちろんクーラーなんて無しですよ。 もはや、今は無理。体力/気力/耐力のどれが劣化してるんだろ。全部、劣化の香りがぷんぷんする。せめてどれか一つくらい、残ってて欲しいもの。 知恵と勇気と希望で残せるパワーはないものか。トレーニングではなく。 これはフェルナンド・サンダーズが来日時に、芳垣安洋の仕切りでセッションをまとめた"Devotions"に収録。めちゃめちゃ多彩な日本人ミュージシャンが加わってる。
あえてメンバーを固定しないことで、通低するグルーヴでアルバムの統一感を生かしつつ、バラエティ富んだアルバムに仕上げた。 本テイクはサイケな香りがほんのり漂う、キュートな曲。高良久美子のヴァイブが浮遊感をあおり、青木タイセイのトロンボーンがロマンティックな断片を提示した。 ベースは音数多め。ソロを取るわけじゃない。リフを頻繁にフェイクさせることで、中央でうむうむと頷きぶつぶつ呟く。 フリーな構成による、こじんまりした小品。 |
2005年06月26日 23時50分31秒
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やた。 |
明日は渋さ知らズの本が届く予定。もちろん週末はライブですよ。のんびり充実した週末にしたいのう。 HP更新用のテキストも書きたいんだけど、ずっとほったらかしだなあ。いかんいかん。
さて。フランク・ザッパの"ベイビー・スネイクス"がDVD化だそう。しかも日本語字幕つき。ほんとかよ。
http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/ongakudb/20050623/odbent004.html
いちおうビデオは持ってますが、あまりの長さにくじけました。きちんと全部見たかすら記憶が危うい・・・なんせ全2時間44分の大作だから。 ドラムがテリー・ボッジオのころ。パンツいっちょで叩いてたはず。
"ダイナ・モー・ハム"のテイクが好きなんです。フランク・ザッパ・コンテストがはじまるやつ。たしかビデオでも同じテイクが使われたはずだけど・・・うーん、記憶があいまいだ。
今回はロキシーのライブ特典がつくとか。おまけファイルもあるらしいぞ。 しかも値段が税込み4935円!・・・か、買っちゃおうかな。
8月24日発売でございます。楽しみ♪
今夜のBGM:Stevie Wonder"It ain't no use"(1974)
"Fulfillingness' first finale"より。決して、新譜が出ないから旧譜を聴いてるんじゃありませんよ。 サウンドが、ほんと充実してる。冴えまくってますね、この頃のスティーヴィは。僕が持ってるのはそうとう昔に出たCDなので、クレジットもマスタリングもしょぼい。しかし音楽を楽しむには、なんら影響ありません。
この曲はサビ辺りのドライブ感がとっても好きなんです。クレジットがわからないで聴いてるけど・・・あらかた、多重録音なんだろうか。 ゆったりしたテンポで、バック・コーラスが「ぱっぱーぱー」って歌う風景が心地よい。 さりげないキーボードに、要所を締めるドラム。左チャンネルのパーカッションはダビングかな? 小さな音で聴いてると、ダンゴで音が響きます。そんな素朴な肌触りもまたよし。 |
2005年06月23日 23時51分08秒
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ぽかーん。 |
朝から大雨。乗換えで電車から無造作に降りたとき、ナチュラルに傘を電車の中に置き忘れかけた。ぎりぎりでふんだくりましたがな、電車の中から。 まだ修行がたりん。寝ぼけてただけか?梅雨に生きるものみな、傘を体の一部とすべし。ふだん、ボーっと歩いてるからねぇ。
http://shop.kodansha.jp/bc/yoyaku/comics/cronicle/ こんなのが出ることを知った。読みたいなー。 アフタヌーンの新人賞(なの?)「四季賞」の応募作を集めた限定本。ちょっと高いけどねぇ。顔ぶれがなかなか渋くてそうそうたるメンバーです。 こういう本って、何回か読んだら飽きるんだけど。買わなくても後悔するんだよ。 さあて、どうしよう。悩む悩む。とりあえず、しばらく悩みます。
読んだらヤフオクに出す・・・って、打算的な考え方もあるんでしょうが。ぼくはどうもそんな気になれません。発送したりがめんどうなんだもん。誰か代理の人はいないものか。・・・そんなことするくらいなら、とっとと古本屋へ売ればいいのね。
これを見てて、モーニング誌の新人賞を集めた本もでないかなーと思う。1992年か93年に掲載された、田舎の学生生活を描いたけっこう長い作品が面白くって。読み返したいんだけど・・・どうやら、その後は活躍してないらしいんだよね。面白いエッセイ風のマンガだったのになあ。
作家名もタイトルもストーリーも全て忘れており、上手く説明するすべがない。記憶の中に、温かく残っております。
今夜のBGM:Summer Wine"Sound of summer's over"(1972)
サマーワインはイギリスのバンド。トニー・リヴァースが中心の4人組スタジオ・バンドらしい。これは当時、シングルのB面で発売された。 ぼくは日本のEMが1999年にリイシューの"Presenting our fabulous Summer Wine"で聴いている。
ビーチボーイズ・フォロワー、とまとめてしまったら、怒られるだろうか。コーラスがきれいなもので・・・。実際にはロックンロールやらにも目配りきかせたサウンドを聴かせる。
といっても、これは完全にビーチボーイズへのオマージュ作品。"Surfer girl"あたりを下敷きにしたのでは。厳密に言えば、もっと細かな指摘はできる。あからさまに"Don't worry baby"と歌うシーンまであるし。 でも、いろいろ調べないといけないのでパスさせて下さい。
ゆったり揺らぐムードは、ちょっと堅い。それが自己陶酔ではなく、分析めいた視点となった。寛ぎを求めたら、合わないかも。漂う空気は、背筋が伸びた感じなんだ。 |
2005年06月23日 00時06分33秒
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どわわ。 |
なんとかしてくれー。 ・・・天気と仕事の愚痴を同時に言ってみました。
ほんと暑いですね。今回の梅雨はしこたま降るかと思ってたのに。ちょっと前の降りっぷりから判断して。 とりあえず最新の貯水量をみてみました。やっぱ、水不足気味なの? この時期になると、気になりますな。一喜一憂しても、どうにもならん話ではありますが。
i-podの電池の減りが、最近早くなってきた気もします。買ってそろそろ1年、買い替え時?一年で買いかえってのも耐久性ないですよねぇ。物持ちがいいので、頻繁に買うのって躊躇いあります。こないだ買った目覚まし時計も、17年間くらい使い続けたやつがとうとう壊れたからだもの。 といいつつ、i-podシャッフルかソニーかなんかの携帯プレイヤーを買おうか迷ってます。軽くて長時間電池が持つやつだと、出張へ持っていくのに便利なんですよね。
しかしi-pod、つい耳慣れたものを聴いてしまう率が、このところ高いです。聞き込みたいCDもあるのに。i-podに突っ込んだまま聞いてないのもずいぶんあるよ。今日はブライアン・ウィルスンの初ソロやらヴァン・モリスンの新譜やら、DCPRGのライブなんぞを聴いてました。
うーん・・・なんかまとまりない日記だな。どうオチをつけよう。
今夜のBGM:Georgie Fame"Every Knock is a boost"(1990)
ベン・シドランがプロデュースのアルバム"Cool cat blues"に収録。サビでのハイトーンでまくし立てるメロディが好きです。・・・これ、前も日記で書いたかな?まあ、いいや。 ドラムがスティーヴ・ガッド。タイトですな。ついでにピアノもリチャード・ティーと、スタッフつながり。なぜかベースがゴードン・エドワーズでなく、ウィル・リーが弾いてます。
シャープなアレンジでおしゃれに決めてるけど、隙のなさが軽さにつながり物足りなくもあり。しかしフュージョンぽいAORサウンドって、この時代だと、すでにかなり時代の趨勢とずれていたのでは。リアルタイムを生きたぼくが聴いて、すぐさまピンとこないもの。 ジョージィ・フェイムはもうちょい泥臭いほうが、僕の好みなのかもしれない。かといって、ロックンロールよりも洒落たアレンジのポップスを弾いてくれたほうが良いんだが。 |
2005年06月21日 23時52分19秒
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たすっ。 |
というわけで、ミュージカル・バトンです。ここんとこ、いろんなブログで見かけてました。ぼくはブログやってないので、ふえーと眺めてるだけでしたが、まわして頂いたnyaaanoさんに感謝です。さっそく行って見ましょう。
●Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
189曲、1.03GB。
とりあえずPCの中身を検索してみました。i-podには20ギガみっしり入ってますが、あんまり収録曲に思い入れありません。携帯プレイヤーとしてしか取り扱ってないので。 上はぼくのPCに入ってるmp3やらです。思ってたよりあるな。でも、サウンドファイルとか映像ファイルも含まれてるみたい。i-tunesの曲は、逆にPCの検索だと引っかからないようす。 こういう回答は捻くれてるような気もしますが、あまり気にしない方向で。
●Song playing right now (今聞いている曲)
James Brown"There was a time"
ベース・マガジンの最新号買って、JBの歴代ベーシストへインタビューした記事があった。フレッド・トーマス、レイ・ブランティッジ、ブーツィ・コリンズと。んで、あらためてJBを聴いている。
発掘ライブ盤"Say it live and Loud"(1998)より。1968/8/26にダラスで行われた演奏で、"Say it loud,I'm black and I'm proud"を強烈にアピールしたステージ。 ベーシストはアルフォンゾ"Country"ケラムとチャールズ"スウィート"シェレル。どっちが弾いてるのやら。シェレルかな?
もう、すっごい。"Cold Sweat"からメドレーで、一気になだれ込む。編集で、間をつまんでるだけかもしれないが。 うねうね低音が走り倒して、怒涛の押せ押せをベースがあおります。この当時のライブを、映像で見たいよ。ワンステージじっくりと。残ってないのかな。
●The last CD I bought (最後に買った CD)
ということで、最後に買ったCDは、ベースマガジン7月号のオマケCDだなあ。こういう捻くれ回答はダメでしょか。
●Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
ソングとチューンの差はなんでしょ。謎です。真剣に考えたら、いつまでたっても5曲に絞れない。ぱっと浮かんだ「最近聴いてる」5曲を選んで見ました。質問と真逆な答えな気もする。
A Paragon of Beauty"General in exile"(1995)
しばらく前に買ったアルバム。頭から聞いて、ぶっ飛びました。すごくかっこいいんだもん。中村としまるがリーダーかな?一回こっきりのバンドなのかすら不明。 これは2曲目。メドレーで繋がります。むりやり影響を設定するなら・・・70年代のクリムゾンかなあ?整然としたアレンジながら、強烈な迫力で音が突き進む。べらぼうにいかしてる。
吉田達也&内橋和久"2:07"(2005)
聴いてて胸が騒ぎます。2枚組"Improvisations"より。昨年9月に行われた、ツアーからの音源がつまってる。 これは2004/9/27 神戸ビッグ・アップルでのテイク。まだ聞きこんでないので、CD一曲目を。 痙攣するようなギター・リフをリピートさせ、二人がドラムとギターで、げびげび切り合う。あー、ライブを見たい。 ムーン・ライダーズ"気球と通信"(1984)
1981年にオクラとなった"マニア・マニエラ"より。おととい、"Kのトランク"とを聴きたくて、引っ張り出した。そのまま流してるとふいに『この曲がいいなー』って改めて思った。
本盤では"Kのトランク","花咲く乙女よ穴を掘れ","温和な労働者と便利な発電所","スカーレットの誓い"ばっかり、集中的に聴いてきたもので。やっと真ん中まで意識が行ったってことかい。
作曲はかしぶち。群唱っぽいメインボーカルとボコーダーとの対比もいいねえ。今聴くと素朴なシンセ・サウンドだが、それすらも訥々とした魅力になっている。打ち込みばりばりなのに、暖かさが伝わるよ。
山下達郎"Forever mine"(2005)
これは聴いてるだけだと、良さが分からなかった。恥ずかしながら。ファンクラブの会報に、PV紹介のコーナーがあってね。映像シーンを見て、ばあああっとイメージが膨らんだ。なるほど、と自分なりにひざを打ったしだい。 とてつもない孤独と純粋さを、シンプルなラブ・ソングへこめた傑作。これもしょっちゅう聴いている。 レベルをたんまりぶちこんだミックスなので、i-podで聴くと高音がビビる部分がある。リッピングなんてそんなもん?てなわけで、スピーカーで聴いてます。 |
2005年06月19日 20時43分45秒
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その2。 |
We ugly dogs"First spring rain"(1967)
もともとぼくは洋楽のファンなのに・・・日本人ばっかりだな。では、洋楽を一曲。 "ライオンが寝ている"トーケンズが作ったレーベル、BTパピーのコンピ"Night time music!"が英REV-ORAから2003年に出てた。しばらく前に買ったけど、ろくに聴いてなくて。ここ一週間くらい、しょっちゅう流してる。
曲は悪くないし、歌もいいんだけど・・録音やアレンジに時代を感じることしきり。時の残酷さを感じるよ。それを乗り越えた曲が、名曲と呼ばれるのかもしれないが。
これは比較的アレンジが今でも古びない。ストリングスという古臭いアレンジを選んだから?でも、イントロのベースとギターの和音使いが、どうにも時代を感じる。何でだろ。楽典知識がないと、論理的に分析できないのがつまらん。
英文ライナーの斜め読みによると、彼らはニューヨークのバンドらしい。トーケンズの後押しでシングルをリリース、ビルボードの「Pick hit」と取り上げられ、十六の州でヒット。ミネソタ州”Duluth"では、ナンバー1に輝いたという。 150枚かそこらしかリリースされなかった、BTパピーのレアLP一曲目だとか。 ミディアムテンポで、ほんのり陰のあるアレンジ。ちょいとガキっぽいボーカルだけど、甘酸っぱいムードが気持ちいい。ドラムが思いっきりお仕事っぽいく、スクエアに叩く。だれだろ。ラストでわずかにフィルが聞こえるから、ハル・ブレイン?
●Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
さて、やっとここへたどり着きました。本来はブログ持ちな方へバトンすべきですが、あえて捻くれてブログでない人へお渡ししてみます。よく考えたら、迷惑なだけかも。すみません。 ちなみにお渡しした方へ、なにもご連絡差し上げてません。ごめんなさい。実は、バトン渡すって行為が苦手なんですよ。 もちろんお忙しかったり、ご都合悪いときは、ぜひスルーをお願いします。
がぶるさん:http://www5.plala.or.jp/gaburu/ kim-igorさん:http://www006.upp.so-net.ne.jp/kim-igor/ 茶坊さん:http://home.catv.ne.jp/ff/pendec/ ヒロシさん:http://www.geocities.jp/de_evolutions/ micoさん:http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/4781/ |
2005年06月19日 20時50分22秒
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しみじみ。 |
ロック画報の最新号を買った。特集は佐野元春。一気にフラッシュ・バックしたね、読んでて。
10代の頃、ほんとにハマって何回も何回も彼のLPを聴いていた。当時はフランク・ザッパや山下達郎を繰り返し聴いてた。でも、その回数に匹敵するほど。 歌われる言葉のスピード感が、たまらなくいかしてた。 アルバムで言うと、"ナポレオン・フィッシュと泳ぐ日"まで。とにかく影響受けたなあ。音楽のみならず。
初期三枚を後追い。リアルタイムは"Visitors"から。キャリアを振り返ると、上り調子の勢いを封じ込めた傑作群と、ぶち壊しに入った混沌を同時並行で味わったことになる。 当時の佐野元春は、かっこよかった。いや、別に今がかっこ悪いって意味じゃないよ。当時は立ち位置の比較対象が見当たらなかった。すくなくとも、ぼくには。
日本のロックが産業化される寸前。というより、彼の活動に伴ってビジネスがめきめき整備された気がする。 かれのバック・コーラスからソロ・デビューした白井貴子。西本明がプロデュースした、尾崎豊。そして・・・数々のミュージシャンたち。 いま、上手く説明できる余裕はない。でも同時期をリアルタイムで聞いてきた人には、なんとなく分かってもらえないかなあ。
ともあれデビュー当初の佐野は、なんだかスタイリッシュだった。ポマードでリーゼントを固めてもいないし、長髪で奇抜なファッションをしてるわけでもない。 サングラスをかけたって、粋なクールさを滲ませても(ジョン・レノンの影響を漂わせつつ)、けして斜に構えた暴力性はなかった。
あんな大人になりたいなあ、と当時はあこがれたね。実際は小遣いを洋服に費やさず・・・レコードに費やしたから、外見は何一つ変わりやしなかったが。
振り返ってみても、ぼくはあくまで音楽だけを聴いてきた。ロックのスタイルやラジカルさに影響を受けたことはない。 たとえばディープ・パープルを聴いて、ギターそのものにあこがれたり、パンクを聴いて、反体制へあこがれたり。そんな思い出が、自分でもびっくりするほどない。 あくまでも聴いてたのはアンサンブルであり、メロディだった。
話はちょっとずれたか。「ロック画報」の話に戻ろう。 佐野元春のディスコ・グラフィーのレビューを眺めながら、最近しみじみ考えてることを実証されてる気がして、胸がちくちくした。
「ナポレオン〜」くらいまでは、曲タイトル見たら「ああ、あの曲ね!」って頭にすぐイメージが浮かぶ。 だけどそのあとのアルバムは、イメージが希薄な曲が多い。ぼくが次第に聴かなくなったせいもあるけれど、要するに接してる時間が少ないんだ。
最近しみじみ考えてる。「一年間で新しく買うCDって、12枚くらいでいいんじゃないかな」ってこと。要するに一ヶ月に一枚。 今確保できる、聴く時間を考えたら、このくらいにペースがCDを「味わう」のに精一杯なんじゃないか。 どかすか買って聴き切れてない、CDの山積みに胸が痛いんだよ。
と、えらそうなことを書いてますが。今もアマゾンに何枚か注文してます。口ばっかです。 ともあれこれは日記だから・・・自分の考えを述べておいて、日がたつにつれて、だんだん頭を整理ましょう。 そしてCDを整理するのは・・・さらに先でしょうな。いつだろ。
BGM:佐野元春"ボヘミアン・グレイヴヤード"(1992)
アルバム"Sweet 16"に収録。これはね、ほんと懐かしいよ。 この歳にぼくは会社へ入社した。一年ちょいの寮暮らし。 家からは、3枚のCDしか持って行かなかった。
当然、新しいCDが欲しくなる。そんなときに発売された一枚が、これ。もう、毎日聴いてた。 "僕はどこにでもいけるさ/けれどぼくはどこにも行けない"って歌詞を、頻繁にリフレインしていた。「会社員」になっちゃった戸惑いを、言い表してるようでさ。
演奏はハートランド。呟くような元春のダブル・トラックが、べらぼうに効果的だ。 本盤はスコーンと明るく突き抜けた曲が多い。なんだか堅いミックスに商売っ気を感じてしまい、戸惑うときもあったけれど。 ロック・ビートながら、どこか洒脱な空気を漂わす。1分7秒あたりのネックをこする音まで含めて、冷静な視線を保った上でのドライブ感がたまらない。 |
2005年06月17日 00時02分57秒
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