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のんびりてきとー日記です。 ちなみに過去の日記はこっちです。

いえぃいえぃ。
で、まだまだ菊地成孔"東京大学のアルバート・アイラー"の影響は続いてます。ああ、ジャズ聴きたい。今はマイルスを聴きたいぞ。
ということで、先日はi-podへ手持ちのCDを片っ端から読ませてました。

ところが。朝はバタつくし夕方はくたびれてるし。せっかく吸い込ませたCDをかけらも聴かずに昨日は過ごしちゃった。
今日も朝からしこたま眠くって・・・でも「初志貫徹!」とばかり、むりやり耳にしてました。なんか趣旨が変わってる気がする。

音楽は面白いんだけど、いまいち頭にすんなり音が入らない。疲れてるんかなあ、おれ。

今夜のBGM:Miles Davis"Stuff"(1968)
 そうは言っても、この曲にぐっときた。"Miles in the sky"に収録。ハンコックの弾くエレピがシンプルで、トニーのあおるドラムがかっこよくて。とびっきりのファンクです。
 そのわりに重心が軽いのはなぜだろ。ドラミングのせい?ミックスかな?
 たぶん一発録りだと思うけど、妙に分離がいいステレオで寒々しさを感じてしまう。爆音で聴いたら違うかも。この時間は余り大きな音で聴けないのよ。ヘッドホンつけるのはしんどいし。

 マイルスの伝記を読んだら、ほんとにトニーをべた褒めしてた。このときって何歳くらいだろ。シャープにきちきち攻め込んでくる。
 右チャンネルでのんきなキーボードを弾いてるハンコックとの対比がいいな。
 ライナーを斜め読みすると、この曲は二つのテイクを切り貼りしたものらしい。気づかなかった。ショーターのサックスは一度をアンプを通し、スピーカーへマイクをあてて録音したとある。別にリバーブなどエフェクトかけて聴こえない・・・ああ、情けない。
 しかしこれ、朝聞いてると心が弾む。ちょっと元気出てきた。
2005年06月02日 23時53分00秒
どきわく。
菊地成孔「東京大学のアルバート・アイラー」を読了。面白い〜。内容の興味深さもさることながら、どんどんジャズを聴きたくなるよ。こういう解説書がベストなんだよ。へたなガイドブックだと、単なる羅列で眠たくなるだけもあるから。

しかしあれもこれも聴きたいのに、耳はたったの二つ。あと6つくらい耳が欲しいなー。

今夜のBGM:John Coltrane"Neima"(1959)
 "Giant Steps"に収録。ひたすら複雑なコード進行のゆえに、タイトル曲ではコルトレーン以外は、まともなソロが取れなかったとの伝説もあり。トミー・フラナガンのソロがあるけど、だんだん音数が少なくなってくる。あげくにコードを探るのみ。
 そこからガンってコルトレーンのテナーで、切り込む瞬間のスリルがいい。実際にトミフラが落ちたのか。が、あの弛緩と緊張の対比はすごく効果的。コルトレーンが狙ったのかどうかは知らん。

 で、"Neima"。唯一、12/2のセッションが収録されてる。
 "Giant Steps"のLP用に4つのセッションが行われた。今のCDでは、ボートラでボツテイクも聴けるはず。
 メインは3番目のセッション。"Giant Steps"などが採用された。ピアノがトミフラでベースがポール・チェンバーズ。そしてドラムがアート・テイラー。
 とにかくベースがすごいんだ。がむしゃらにリズミカルに、がんがんグルーヴを後押しする。

 実際にはセッション2も同じメンバー。まず5/4(セッション2)に演奏して、翌日の5/5(セッション3)でも、同じ顔ぶれでスタジオに入った。
 要するに4/1のセッション1で吹き込んだピアノ(シダー・ウォルトン)とドラムズ(レックス・ハンフリーズ)が気に入らなかったってことか。 この面子でも"Giant Steps"を吹き込んでるが、確かにOKテイクに比べたら、散漫だもの。

 さて、謎なのが(大げさか)、"Neima"。OKテイクはセッション3ではなく、そこから約半年。12/2のセッションが採用された。
 この日のセッションはアルバム"Coltlrane Jazz"として世に出された。なぜ"Neima"だけ、"Giant Steps"に入れたんだろう。わざわざ他のセッションを半年近く寝かせまでして。こういう疑問に答える本はないものか。

 だってセッション1でもこの曲は録音してるんだ。聴き比べても、"Neima"はクオリティがOKテイクに比べ、あからさまに劣ってるとは思わなかった。いくぶん軽いかな、くらい。
 オリジナルLPでは、セッション1のテイクを丸ごとボツらせた。セッション2〜3でも録音したけど、満足いかなくて・・・んで、セッション4まで"Neima"を寝かせたってことか。

 だとしたらコルトレーンは、演奏よりも「曲」にこだわって本盤を編んだんじゃないか、って推測も成りたたない?
 だってセッション2や3で、お蔵入りしたテイクも数曲ある。けして劣ってる演奏とは思わない。それを1曲入れて、アルバム一枚作って発売したっていいじゃないか。
 
 こういう疑問を解くには、"Coltlrane Jazz"を聴かなきゃだめだろな。実はまだ、聴いたことないんです。ああ、また聴きたい盤が増えていく・・・。
2005年05月30日 23時56分42秒
ふむぅ。
昨夜、アマゾンにCDを頼んでみた。今日の夜・・・CD到着!すごいな。24時間かかってないじゃん。こういうこともあるんだな。

本屋へ久々に行く。先々週はずっと出張だったしね。菊地成孔「東京大学のアルバート・アイラー」をやっと見つけた。これは今週、電車の中でちみちみ読むかな。

ついでにユリイカの最新号を見る。おー、ムーンライダーズの特集じゃない。
早速買った。音楽的な観点からの分析がなさそうで残念。ただ、インタビューや対話が多そうで嬉しい。一人の分析より、対談が好きなんだ。プラトンを思い出すわけじゃないが。

鈴木慶一のインタビュー読んでて、ユリイカ編集部員の発言に「厨房」とあるのに驚いた。こういう言葉を使う人間が編集してるってことと、インタビュー相手に無造作に使う言語感覚に。
このインタビュアーはとことん歌詞にこだわってるみたい。鈴木慶一がさりげなく音楽的な話に話題を振っても、気づかない(か、あえて避けている)。
そのわりに"Don't trust over thirty"の言及が無くて残念。あの歌詞こそ、ぼくは大好きなので。

今夜のBGM:The Moonriders"ブリキの靴"(2000)
 ムーンライダーズはバンドでありながら、限りなく立ち位置をあいまいにし続け、バンドという関係の限界を探り続ける集団だと思う。こういう観点からとことん分析した文章を読んでみたいよ。

 これは"Six Musicians on the way to the last exit"(2000)より。かしぶち哲郎が宅録で全てをしあげた。朗々と歌う姿はともすればくどくなりそうなのに。なんだかさらっと仕上げるセンスのよさが嬉しい。
2005年05月29日 23時37分49秒
ねむいにょー。
ねーむーいー。だーるいー。明け方まで会社で仕事して帰宅。どんより身体が重たいよ。近くに温泉でもありゃなあ。電車で2時間も乗ればいけるだろうけど、それもめんどい。まだまだどたばたが続きます。

さて、気を取り直して。数日前の日記で紹介した黒田京子トリオの1st"Do you like B?"(6月25日発売予定)ですが。mixiの太田恵資コミュで曲目リストを見つけました。
これがね、すごく興味深かったんだ。てなわけで曲目から類推されるサウンドを、適当に書きなぐってみます。

なお、ぼくはこの盤の音を一切聴いてませんし、クレジットも見てません。なので以下は完全なぼくの妄想です。実際のクレジットとの齟齬や、誤情報の文責はぼくですので、ご理解願います。問題あったらご連絡ください。
と、畏まった所で。さっそく行って見ましょうか。

黒田京子トリオ『Do you like B?』**仮想感想文**

本盤は黒田京子トリオの1stCDにあたる。自主レーベルGREOBLA(グリオブラ)からの発売となった。
メンバーは翠川敬基(cello)、太田惠資(vl,voice)、黒田京子(p,accordion) 。トリオ名義をながら、実際はリーダー役をあえて置かないそう。
クラシックの香りを漂わせた、滑らかさと緊張が同居する即興がほんとうに素晴らしいバンドだ。

初めて彼らのライブを聴きに行ったときのことが、今でも忘れられない。その日は全て即興だった。
そして演奏が終わったあと・・・冗談抜きで誰一人として、しばらく席を立たなかったんだ。アンコールでは無く、ただ余韻に浸るかのように。

黒田トリオは当初の完全即興から、みるみるレパートリーを増やしていった。本盤での選曲を見ると、コンセプトをより絞り込んでいる。富樫雅彦と自作曲と、そして"B"と。
梅津和時"ベルファスト"の演奏がすごく心地よかったので、収録されないのが残念だ。
ライブでは長尺の即興も聞かせるが、ここではだいぶ凝縮したみたい。真ん中をつまむ編集はしてない・・・かな?たぶん。

<各曲コメント>
(1)para cruces
 翠川の作曲。たしかこのバンド用に書下ろされた。
 2004/12/29のライブが初演。ドラマティックな展開だった記憶がぼんやりあるなあ。

(2)Nijuoku-Konen no Kodoku
 「二十光年の孤独」は黒田の作曲。十何年前に作曲されて、何回かライブで聴いた・・・かな?細かなフレーズが積み重なった、クラシカルな風味も織り込んだ曲だったはず。

(3)check1
 これは記憶なし。他の収録曲から類推するに、ライブでやったことあるのかも。ぼくも全部のライブを見てるわけじゃないもので。

(4)anohi  
 翠川の曲。参加バンドFMTのレパートリーだったそう。暖かなメロディだったような・・・気がするなあ。
 ライブで録音する習慣がないので、すべて記憶便りです。あいまいでごめんなさい。

(5)haze
 パーカッショニスト富樫雅彦の曲。代々木のナルで黒田トリオの演奏を聴いた。
 黒田トリオは彼の曲を好んで取り上げる。翠川が以前に彼のバンドにいたが、それはあまり関係なさそう。黒田が「やろう」とふたりへ持ちかけた、って聴いた気も。違ってたらごめんね。
 フリーの要素を踏まえつつ、美しいメロディの曲に共感したんだろうか。
 
(6)waltz step
 これも富樫の曲。黒田トリオはライブでなんども取り上げる、なじみのレパートリーだ。
 バイオリンとチェロの重なる響きが気持ちよかったな。
 
(7)valencia
 富樫の作曲。代々木のナルで黒田トリオの演奏を聴いたとき、あまりの美しさにぶっ飛んだ。
 富樫のバージョンを聞いてみたいけど、CD蜜からないんだよね。佐藤允彦がピアノ・ソロで弾いた盤が、容易に入手可能。凛とした響きと、テーマの涼やかな空気が気持ちいい。彼らの演奏がどうなってるかは、聴いてみてのお楽しみ。

(8)hindehinde
 パウル・ヒンデミットのチェロソナタ・・だっけな?その楽章をテーマにフリーへ持ち込んだもの。
 翠川率いる緑化計画で、幾度も演奏された。黒田トリオのアコースティック編成では、音楽世界が凝縮度が違って聴こえた。

(9)moko-haan
 当初のCDタイトル仮題だった・・・はず。この「蒙古班」、トリオの完全即興か、ここまで一曲も収録されてない太田の曲か、どっちかだろう。詳細よくわからずです。

(10)Baka Na Watashi
 「馬鹿な私」は黒田の作曲。彼女の1stソロCDにも収録され、以前からのレパートリーみたいだ。黒田トリオのライブでも頻繁に演奏される。
 ときにコミカルなタッチで演奏される曲だが、アルバムの終わりとしてキュートに幕を下ろしたということか。
2005年05月28日 18時56分25秒
書ききれない・・・(苦笑) 日記その2
文字制限に引っかかってしまった。続きです。

(11)Do you like B?
 トリオ結成の発端は、大泉学園「In-F」のマスターが企画したセッションだった。音の相性があまりにいいためユニット化。もともとは、ある曲・・・演奏も終わってるし、いいかな。ブラームスの「ピアノ三重奏曲:第1番ロ長調」の演奏をテーマに結成された。
 月一回、定例ライブをやり、そのリハの時間にブラームスを弾くコンセプト。成果は2004/7/17に発表され、黒田京子が自らのHPで克明なエッセイを書きしるした。必読です。

 その"B"が、CDタイトルだと信じてる。違ったら大笑いだが。
 もしブラームスならば曲順を見ると、「ボーナス・トラック」のイメージが強い。まして全尺を収録できないだろ。
 「ピアノ三重奏曲:第1番ロ長調」のさわりが収録されてたら嬉しい。スタジオ版かなあ。ライブ・テイクでもいいな。12/29のライブではアンコールで五十小節ほど、この曲が演奏された。ただこの日、マイクが入ってたかは記憶にない。
 
本盤を録音したのは2004年の年末らしい。そして。改めて一曲一曲を眺めると2004/12/29のステージが、実質的なレコーディング記念ライブだったと気づいた。
その日は9曲演奏されたが、うち7曲は本盤に収録曲だ。当日は「CDを録音した」とMCで言ったのみだが・・・彼らなりのまとめだったのかもしれない。
2005年05月28日 18時53分11秒
びりり。
ふくらはぎが痛えよォ。火曜の夜から痛みが治まりません。右足だけ。夜中に痛さで目が覚めたもの。
理由はね、うすうす分かってる。筋肉痛です。歳のせいかその日に痛みがこないのです。

で、何で右足だけなのか・・・たぶんこれ、貧乏ゆすりのせいだろうなあ。仕事中だけの癖ですが、すさまじく貧乏ゆすりしてることがあるのです。けして頭の中で鳴ってるビートに合わせて、足でリズム取ってるわけではありませぬ。

毎晩サロンパスを塗ってるけど、まだ直らない・・・痛えよォ。

出張のとき、帰りの飛行機で映画「俺たちに明日がない」を見たの、思い出した。フェイ・ダナウェイは素敵ですなあ。
せまっくるしいエコノミー席で見てたので、かなり態勢がつらかったよ。けっこう長いんだもん。
この映画見たかったので、ラインナップを見つけたときにさっそくスイッチ入れました。もちろん途中からだけど、うまい具合に始まったばかりだった。

エンディングはすごいね。いやはや・・・見てない人のために、詳細は伏せるべきなんでしょうか。
で、最後まで見終わったあと。もう一度最初から見てました。

つくづく不思議だったよ、冒頭シーン。フェイ・ダナウェイのセミ・ヌードのシーンね。あれってどういう必然性あるわけ?
別に服着てても、話は成立しそうだ。観客へのサービス・シーンにしちゃ、物足りないぞ。ほとんどスタッフへのサービスっぽいや。

事務所の力関係とか、監督の職権乱用とか。生臭い芸能界的な裏事情があるのでは・・・と、どす黒いことを考えちゃった。余韻が台無し。
ということで、そのあとは酒飲んで寝ました。

今夜のBGM:Ween"Mulilated lips"(1997)

 何の脈絡も無く、今のBGMです。"The Mollusk"に収録。ほにゃほにゃで逆回転のように、ひねった響きが面白いですな。
 これってどうやって録音したんだろ。テープ回転を変えてるのかな?
2005年05月26日 23時58分29秒
わぁわぁ。
【今日の愚痴コーナー】
あー、黒田京子トリオのライブ行きたかったよう。そもそも今日は出張帰り初日だし、とっとと帰りたかったのに・・・残業がー。残業がああ。10時前には帰りましたが。ぶつぶつぶつ。【終わり】

ということで、明るい話題を。
黒田京子トリオの、1stCDのリリースが決まった。わーい。

メンバーは翠川敬基(vc),黒田京子(p),太田恵資(vln)。アコースティックにこだわり、メロディアスな即興にこだわったユニットだ。
フリージャズといえば、ハイテンションかつノイジーに、音を突っ込むユニットは多数ある。フリージャズに詳しくない人なら、いっそそのイメージのほうが強いかも。

しかしこのユニットは違う。即興演奏と向き合ってきたメンバーが、あくまで調和と旋律にこだわった。大泉学園のin-Fで定期的にライブを行ってる。
何度聴いても即興とは思えないほど、アンサンブルの高まりが密度濃く流れる。

タイトルは「Do you like B?」。某所でたった一日で録音したはず。6/25に発売。
・・・えらくペースが速い。録音は昨年末。つい数ヶ月前で、リリース先を検討中だったようなのに。
"B"を意味する曲が、シークレット・トラックで入らないかな。フルバージョンじゃなくて、さわりだけでも。以前のライブで、頭の何十小節かを弾いたことあったし。

翠川敬基のHPで、さわりが試聴できる。
http://homepage3.nifty.com/inufuguri-kaicho/

黒田京子トリオのサウンドは、今まで限られた人しか聴いてこなかった。活動拠点はin-F,あとは別の場所で数回、ライブをやったのみだから。
リリースに伴い、他の場所でのライブも計画されてるようす。新たなリスナーはこの音楽を、どう聴くんだろう。楽しみ。
まだぼくはこのCDを聴いていない。にもかかわらず、自信持って薦める。きっと素敵な音楽に出会えるはず。
だって今まで行った全てのライブで、とびきりのひとときを過ごせたもの。

今夜のBGM:Blue Magic"Just don't want to be lonly"(1974)

日記の本文となんら関係ありませんが。今日、i-podで聴いてました。1st"Blue Magic"に収録。この盤、捨て曲が一個もない。
フィラデルフィア・ソウルでは有名なバンド・・・のはず。

これはシングル・カットはされてないみたい。ふわり揺れるミディアムの快適な曲。弦も含めた暖かいアレンジがなされてる。プロデュースはノーマン・ハリス。・・・といっても、ソウルはさほど詳しくなく、あまり上手く説明できないが。
シグマ・スタジオのそうそうたるメンバーが、バックをつとめてるらしい。
演奏も歌もばっちり。特にいいのがエンディング間際のサックス・ソロだよ。歌声へまとわりつくように、小粋に重心高くフレーズが踊る。かっこいいなあ。
2005年05月24日 00時04分14秒
ぐほ。
てなわけで一週間の出張から帰ってきた。今回はもー、なにからなにまでトラブル続きで頭痛の種ばかり。あー、やだやだ。
酒飲んでがーがー寝たいところですが、あっちでは気軽に酒も買えず。ある意味、健康的だったかもしらん。

以下は日記です。
初日が異様に長いのはトラブルが本格化しておらず、着いた夜にのんびり書いてたから。

某日
 とりあえず北米へは無事に乗り込めた。今回も文庫本を機内でぱらぱら。文庫本2冊半くらい読めたな。マイルス・デイヴィスの自伝が面白い。強烈な自負が伝わってくるね。
 なんだかんだいって、モダン・ジャズの時代から"現役として"限りなく生き抜いたのは、マイルスだけかも。ロリンズは生きてるあいだ全て、時代を牽引したわけじゃないだろう。
 結局、ビデオも音楽もゲームもやらずに12時間をすごす。ヘッドホンのビニールやぶいたの、NYにつく寸前だもの。

 JFK空港は初めて。広くて暑くて往生した。そこからボストン。今度は寒い・・・小雨がぱらつく・・・。40人乗りのえらい小さい飛行機でびっくり。あまり需要ないの?一時間あまりのフライトは、東京―大阪間のイメージなんだが。
 機内の音楽サービスはもちろんなし。ヘッドレストに耳を押し付けたら、機体のうなりが伝わる。シンプルなハーシュノイズを聞いてる気分で楽しみました。音楽ネタはそのくらいか。
 ボストンでいきなりトラブルがあり。荷物が届いてない・・・。結局次の便で来るそう。
 たまたま日本人の観光客やらビジネスマンが多く、的確に状況をつかめて助かった。

 なによりも気がかりは、タバコの火をどうやって手に入れるか。アメリカへライター持ち込み禁止らしく、成田で捨てた。せっかく100円ライターを新調したのに。
 そこらの人に火をねだってしのぐ。やれやれ。
 バッグがつくまで、空港をうろうろ。だだっ広いわりにたいしたもの売ってない・・・ライターも売ってない・・・マッチも無い・・・。どうしたもんか。ホテルで喫煙部屋とペーパーマッチを確保でき、当座の火はなんとかなりました。ほっ。

某日
 今回の出張は余りにトラブル続きのため、のんびり音楽ネタを考える余裕なし・・・とほほ。
 ぱっと思いつくのは・・・MTVを見てたら、女性シンガーのPVを流した。チアリーダーが踊るステージの床へ、でっかく「原宿」とあって笑ったことくらい。微妙にマッチした選択だけど、どういう感覚とスタッフが日本語を選択したのやら。

 あ、あと移動中の飛行機にて。小さな飛行機で移動したら機内で音楽サービスを受けることはまず無し。40人乗りくらいの小さなジェット機にはイヤホンはおろか端子すら椅子についてないから。
 でも、たまたま今日乗った飛行機にはイヤホンも端子もあったよ。
 らっきー、と思ってさっそく聴こうとしたら・・・放送して無いじゃん。機内放送のスイッチを入れてないみたい。何のためのサービスなんだああ。

某日
 最終日。ホテルの売店で、やっとライターを見つけた。しかしいまさら買ってもなあ。どうせ空港で没収されるし。
 で、帰国。またもやエコノミーできゅーきゅーな12時間。あー、つらい。分厚い文庫本読んでたら、そこそこ時間がたもてたね。

 成田へ着いたら、入国審査の前に喫煙所へ。思い切りタバコを吸い込みました。あー、くらくらくる。
 家の近くの駅に着いたら雨がざばざばと・・・傘なんて持ってないよ。しかたなく濡れて帰りました。最後までこれかい。
 途中で買った、菊地成孔「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍」をぱらぱらベッドで読む。30ページもたずに沈没、爆睡してました。
 あー、明日からまた仕事かー。一眠りして、ちょっと頭すっきりしたよ。
2005年05月22日 23時21分42秒